リッピング音源の謎
ずっと不思議に思ってることがある。
いつものようにディスクユニオンでCDをドッチャリ買ってきて、すべてのリッピングを終えると、耳に馴染ませるためだいたい20回を目安にヘビーローテーションで再生する。
休日を除けば、一日一回かけても20回聴くには1ヶ月くらいかかる計算だが、正直この間、聴いててもあまり楽しくない。内容が頭に入ってこないというか、聴いているようで聴いてないというか。
それで半年くらい寝かせておいて久しぶりにかけてみたら、おおっ!?とのけぞったりのけぞらなかったり(^^;
わたしにとって内容が良いのと音が良いのは同義であるが、ハードディスクの中で音源ファイルが音の良い場所にズズズイッと移動してるんじゃないかと思うような新鮮さ。もちろん機器を入れ替えたりしなくてもだ。
本来、音楽は聴いた瞬間に理解できないと意味がない。ところが我々は何度でも再生できる機械を手にしたため、耳馴染みのない音楽を繰り返し聴いて学習することが可能となった。
それにしたって、20回聴いてもわからないのが半年寝かせてわかるというのはなんかおかしくないか?(^^;
思えばCDをそのままかけていた時代はもうちょっと早く良さを発見してたような気がするし、レコード時代は2〜3回も聴けばすっかり理解できたようも気がする。
生演奏は即座に理解しないといけないから必死で聴くし、Youtubeとかちょっとパソコン内蔵スピーカーで聴くだけでもわりとすんなり理解できる。
要するにいつでも聴けると思うから根性入れて聴いてないだけなのか?
半年ぶりにかけた音源でのけぞってるわたしの隣のお客は初めて聴いてのけぞるのかのけぞらないのか、これは永遠の謎である( ̄▽ ̄;
マネキンのジミー君
「Tシャツを売りたいがためにマネキンを買ったんですか?!」
現在、二本のJBLスピーカーの前を遮るようにJimmyJazzオリジナルTシャツを着せた色黒マネキンのジミー君が設置されている。
Tシャツを売りたい…というよりもマネキンを置きたいからTシャツを売ってると言うほうが正しい。わたしはそういう奴なのだ(^^;
こんな邪魔な所にマネキンがあったらさぞかし音に悪かろうと思いきや、迂回するように音の道ができてすこぶる調子がよろしい。
パラゴンやハーツフィールド、4343の音響レンズといい、JBLのスピーカーは古来より、音波を一旦遮蔽物にぶつけて、その反射音をリスナーに届ける方式を得意としてきた。したがってエベレストの音をジミー君にぶつけてもいいのだ( ̄▽ ̄;
俺たちのインターネット
わたしがインターネットの世界を知った1998年ごろは、まだグーグルも無かった。gooやYahoo!なんかの検索エンジンで「JBL」と検索してもバスケットボール日本リーグの記事ばかりが出てきて、オーディオのことなんかまるでヒットしなかったものだ。
JimmyJazzのホームページを作ったのが2000年ごろで、PC用スピーカーのことを好き勝手に書いてたら、物好きなオーディオマニアがわらわらと集まってきて、専門用語が飛び交い、散髪屋なのにオーディオサイトみたいな体裁になっていった。
あの当時は、「インターネットの怪しげな情報を使えば、安価な機材でもハイエンドオーディオに迫ることができる」といった、インチキくさいワクワク感があって楽しかった。
今のようにタブレットもスマホも普及してなかったから、ネットに繋がるにはパソコンは必須。それを使いこなせる人だけが発信/閲覧できる特別なコンテンツ。まさに「知る人ぞ知る」というやつ。
そう、2ちゃんねるに代表されるあの頃のネットユーザーには「俺たちのインターネット」の気風があった。
それがいつの間にか、誰もがスマホを持ち、抵抗感なくSNSで顔や実名を晒し、ネットを利用するのが当たり前になると、「俺たちのインターネット」は消滅した。
これからはネットに載ってない情報こそ重要で、「知る人ぞ知る」のは、自らの足を使って得た貴重な体験というふうに変わっていくだろう。
当店も「行ってみたらスゴかった!」と言われるよう舵を切って行こうと思う。
世界の一流品シリーズ[13] マッキントッシュフィロソフィーのレインブーツ
アンプの話ではない。
雨の日の外出は憂鬱なものだが、ちょっといいゴム長があったら、ピッチピッチチャプチャプランランラン🎶とまでいかなくとも、一日中濡れた靴下で不快な思いをせずに済む。
英マッキントッシュフィロソフィーのレインブーツはパッと見ゴム長だとバレにくいしフォルムがとてもいい。
サイドゴアブーツは、ビートルズや坂本龍馬やリー・モーガンも履いていて、シンプル&クラシックなデザインだ。じつは以前にもノーブランドでサイドゴア型のゴム長を使っていてこのマッキントッシュのは二代目。先代は数千円ですぐに型崩れしたので二代目はちょっとだけ奮発した。内張りが柔らかくてクッション良好。
マッキントッシュは短靴タイプのも作っているが、雨の侵入を考えるとこのサイドゴア型、脱着も容易であるから、職場に別の靴を用意しておいて、通勤にのみ使うのもあり。黒や紺の綿パンに合わせれば帰る頃にはほとんど乾いている。
ちなみに先ほどのお客様は豪雨のなか素足にサンダル。濡れるのを覚悟で帰って行かれた。その手もあるが、「足元の悪い中」なんだか申し訳ない。(^^;