世界の一流品シリーズ[12] エッティンガーのコートウォレット
今やキャッシュレス時代で、現金を持ってこないお客様も増えてきた。QRコードで決済できるPAYPAY払いのみ導入したが、オーディオ機器に近接する電源に余計な通信機器を突っ込みたくないので、 JimmyJazzは未だカード払いに対応していない。
調髪代金お支払いの際に、どうしても目に入ってしまうのが財布である。札でパンパンになった高級ブランド財布やこだわりの詰まったハンドメイド革財布、粋なシルバーのマネークリップやマジックテープ式のベリベリ財布など、人それぞれ個性が財布に現れる。
なかには給料袋や銀行の封筒から直接出す人、紙幣と小銭一緒にビニール袋に入れてる人、裸のままの紙幣をポケットから出す人もたまにいらっしゃる。
わたし自身がちゃんとした財布を持つようになったのがここ数年くらいのことなので、人様の財布をとやかく言える立場ではないが、当店ではお釣りの札はピンピンの新券を渡すことに決めている。ビニール族や裸族の方に新券を渡すのは躊躇してしまうこともあるが(^^;
オーディオマニアでない人に「デジタルデータが変わらないのに音が良くなったりするわけがない」という人がいるが、それは「新券とボロボロの札はどちらも価値が変わらない」と言うのと同じで、実際には受け取って気持ち良かったりそうでもなかったりする。お分かりか。
さて、”張る財布”と縁起をかついでこの春購入したのが英国王室御用達エッティンガーのごく薄〜い長財布。札とカード専用で小銭入れはない。
スーツの内ポケットに入れて嵩張らない、その名も”COAT WALLET”。ブライドルレザーの質感は、新品のときは「本当に革?」と言いたくなるほど素っ気ないが、使い込むうちにだんだん光沢を増してくる。
財布を鞄から取り出すのではなく、ジャケットの内ポケットからスッと出して、ピンピンの新券を一枚差し出す。この一連の所作がなんともスマートかつダンディー、分厚い財布では味わえないのである。
伝説のジミー
年配者たるもの自己顕示の欲は捨てて、大いに若い人を褒めるべきなのだが、歳を取るにつれ、他人から褒められることが少なくなるものだから、知らず知らず自慢話が多くなる。
褒められたいだけの寂しい年寄りにならぬよう気を遣いつつも、先日かなり驚いたことがあったので書き留めておこう。
久しぶりに神戸でスイングダンスのイベントがあったのだが、仕事のため少し遅れて会場に着いた。懐かしい面々がダンスするなか歩いていくと、皆がこちらのほうを向いて拍手をする。誰か有名人でも来たのかなとキョロキョロしてたら、一人の女性から「あなたのことよ!」と言われた。
はあ?
わたしはそのコミュニティ内でダンスが上手いわけではないし、特に何かの功労者ってわけでもないのだ。
さらに初対面の若い女性から、
「あなたが伝説のジャズの聴ける理容室のジミーさんですね!」
そう言われて呆気にとられた。これは何かのドッキリか!?( ̄▽ ̄;
本来ならここで堂々として
「われは、それなり」
とでも言えばカッコいいのだろうが、全く自信も実績も自覚もないものだからオロオロするばかりである。
そりゃいつかは「伝説」とか「重鎮」とか呼ばれるようになればいいなという憧れはあるけど、まだまだ時期尚早の修行不足でご覧のとおりのへナチョコなのだから、そんなふうに言われても戸惑うばかり。
もしかしたらすでに化石みたいに思われてるのか、ジジイと見られているのか、なんか知らんが(^^;
でもいつの日か、名実ともに”伝説のJimmyJazz”と呼ばれる日が来るといいな。(くどいようだがまだ自慢話ではない)
当店でできないこと、たくさんあります
パンチパーマ(濡れパン)
アイパー
アフロパーマ
ドレッドヘア
デジタルパーマ
ソバージュ
ツイストパーマ
スパイラルパーマ
縮毛矯正(ストレートパーマ)
コーンロウ(編み込み)
ダブルカラー
赤、白、青、紫、緑など明るい色のカラー
アッシュカラー
ブリーチ
メッシュ
ウィービング
レディースメニュー全般
以上ぜーんぶできません(もしかしたら他にも)。こうしてみるとJimmyJazzってなーんもできへん店みたいですね(^^;
キャバクラでモテるようなチャラい髪型は無理でも、調髪とシェービングだけであなたを男前にする術、アイデアは色々とございます(そしてできればポマードを少々)。
当店で調髪して大事な商談がうまくいったり、彼女ができたり、就職活動や、面談などで相手に好印象を持ってもらうこと。ほんの数パーセントでもお役に立てたなら、これほど嬉しいことはありません。