You Make Me Feel So Young
あっという間に月日が過ぎる。10代の学生は時速10キロ、20代の若者は時速20キロ、30代30キロ、40代40キロという具合に、歳を重ねるごとに時間のスピード感が加速していって、今や時速60キロ、休んだと思ったらもう週末だ(^^;
毎日することが決まっており、同じことばかり繰り返してると、脳が学習する必要なしと判断して、記憶に残らないため時が早く過ぎたと錯覚するのではないか。
そうであるならば、心身共に若さを保つ秘訣は、「どうせこうなるに決まってる」とかわかったようなことを言わず、学徒のごとく日々新しいことを学び、若者のように挑戦し続けること以外にない。
しかし納車を待つとなると、たったひと月がやけに長く感じる。楽しみ…もあるが、心配も半分以上。なにしろ初めてのことばかりなので、どのように心の整理をすればいいか検討もつかない。
しょうがないので、実車が来てもいないうちにカー用品をあれこれと揃えてみたり、ドライビングシューズなんてものを買ってみたり、アプリに「MAZDAロードスターに乗るかっこいい理髪師」と入力して、AI画像を生成してみたり( ̄▽ ̄; (つづく)




(※写真はAIイメージです)
”和らかの湯”閉館
8月末で尼崎のスーパー銭湯”和らかの湯”が閉館となるので、最後の入浴に行ってきた。自動車教習所のあとにランニングで行くのにちょうどいい距離で、みきわめ審査に落ちてしょぼくれた気持ちを、野生猿が傷を癒すように温泉に浸かって過ごしたものだった。
運転免許を取得したあとも、月一回くらいはランニングで”和らかの湯”に通い続けた。それがいよいよ閉館となるのだ。名残惜しいが、壊れたままのカランやトイレなど設備の老朽化は顕著で、数年前からのサウナブームもカンフル剤とはならなかったようである。
いつものように国道2号からなか卯のある交差点を右折して橘通りの歩道橋まで道なりに進むと”和らかの湯”に到着。広い駐車場の両側にくら寿司やワンカルビ、ドラッグストアなどが並んでいるが、これらの店舗もすでに撤去が始まっており、”和らかの湯”を含むこの一帯すべてが再開発されるようだ。
入館してアカスリ30分(3,900円)の予約を入れた。アカスリ初体験もここだった。シャンプーまでしてくれるのだが、今回も耳に水がドバドバ入って大変だった。最後だからと奮発したが、アカスリって荒っぽいな、ここだけかな(^^;
サウナに入ってととのい椅子でウトウト。そのあとの遅い昼食は天ぷらと焼き鯖のサービス定食。
密かに気に入ってたのがパナソニックのマッサージチェア。15分400円で温かいもみ玉が実に気持ちいい。他所にもこの機種があるといいのだが。
2階の読書室で漫画”島耕作”シリーズを読む。部長から読み始めて本日社長2巻まで読了。続きはまたどこかのスーパー銭湯で。
たっぷり7時間ほど滞在して、夕暮れの風を感じながらJR線路沿いを歩く。もうここを歩くこともないだろうな。さほど感傷的にはならなかった。今後は徒歩でなくロードスターで移動する休日が始まるのだ。
ロードスターがやって来る!?
値引き交渉というやつは、どうも苦手である。値引きできるんなら最初から引いとけばいいのに、相手の出方しだいで価格が上下するなんてどう考えてもおかしい。
今回のロードスター商談も、安く買いたいのはやまやまだが、気持ちよく買い物することの方がずっと重要だ。したがって、営業K氏の提示する値段がある程度常識的なものであれば、四の五の言わず素直に飲む考えだ。とはいえ、こちらも予算があるから、足りない場合は資金が貯まるまで購入を待つつもり。まだオープン走行には暑いし、納車は若葉マークの取れる紅葉の頃だっていいさとのんびり構えていた。
ところが、さすがマツダ歌島トップ営業マンのK氏、ピッカピカの真っ赤な試乗車を商談に間に合うよう手配して、”決める気”満々である。自動車業界は9月が決算月というから、9月末までに契約すればいいのかと思ったら9月中にナンバー取得で納車まで持っていきたいらしい(^^;
いやいや、いま用意できるお金はこれくらいで…と率直に申し上げると、「上司と相談します!宿題にさせてください!あとからお電話差し上げます!」と、結果的に値引き交渉みたいなことになってしまった。
ディーラーをあとにして、いつものスーパー銭湯”和らかの湯”でサウナから出てきたところ、K氏から値引き額のショートメッセージが入っていた。少〜し予算オーバーだが、支払い期日まで「釣り銭」でどうにか賄える程度。これ以上ゴネてみても良いこと無しと判断し、「OK」の返信をした。
手続きのためのマツダ訪問は次週の予定だったが、K氏は一刻も早く商談を進めたい様子。近所なので三日後に職場まで来てもらった。
見積の最終確認とローン審査をK氏持参のタブレットで進めていく。確認のための免許証を出すと、ゴールド免許であることに氏が気づいた。ゴールドといっても自動二輪免許で何十年も乗ってなかったものだ。「任意保険にゴールド免許割引があるかもしれません」
なんと3年分の任意保険料から約7万円が割引になり、計算し直した結果、当初の予算内に収まってしまった!(といっても残クレなのだが)w
よ〜しこれでレジ横に「千円札が不足しています」の紙は貼らなくていいぞ!
タブレットに契約者の署名をすると「ご契約ありがとうございます」と書かれたメールが、「MY MAZDA」から送られてきた。えっ、そうか、契約しちゃったんだ。とうとうロードスターがやって来るぞ!!えらいこっちゃ!!( ̄▽ ̄; (つづく)
My Favorite Things
「オタク」という言葉の元は、一家言あるマニア同士が、趣味に注ぐ愛情にお互い畏れと敬意を表しつつ「おたくの〜」「お宅が〜」といった会話から生まれたという(諸説あります)。
さほどジャズが好きでもないのに「JAZZが好き」とか言っちゃう人、オーディオに詳しくもないのに「良い音」を語る人、別に嫌いじゃないしカッコつけたって語ったって全然構わないんだけど、オタクからするとちょっとダサいなーって思ってしまう。だからわたしもよく知らないロードスター語りを躊躇してしまうのだ。
それにしても赤いロードスターのなんと美しいことよ。何色かのカラーバリエーションがあるが、ソウルレッドメタリックに黒い幌のこの組み合わせが最もバランスよく、所有する満足度も抜きん出て高いのではないだろうか。
どの色にするか大いに悩むところだが、歳をとったら「美しいクルマ」に乗りたいと思っていたから、エアログレーやマシーングレー(特別色+¥55,000)、ブラック、ジルコンサンドメタリック(!)などは除外、ソウルレッド(+¥66,000)はまだ乗る勇気が出ず、ディープクリスタルブルーマイカ(紺)とスノーフレイクホワイトパールマイカ(白)(+¥33,000)で迷って、最終的に白で決着した。掃き溜めの鶴のように颯爽と乗りこなしたいものである(^^;
シートヒーターやらクルーズコントロールやらがセットになったツーリングパッケージというメーカーオプション11万円をつけた。ツーリングパッケージはつけるかつけないかの二択しかなくて、シートヒーターだけ欲しくてもダメ。地デジチューナーなんて要らないものが勝手についてくるが致し方ない。
ディーラーオプションは必要最小限で
- ホイールロックセット(シルバー) ¥8,910
- ナンバープレートロックボルト ¥3,520
- ブルーミラー(親水) ¥19,360
- [パナソニック]バックガイドモニター ¥39,930
- [三菱電機]スマートインETC(ナビゲーション連動なし) ¥35,200
合計106,920円
最初の見積りに入っていたフロアマットとガラスコーティングは割高なので外してもらった。
あと、悩んでいたドライブレコーダーはディーラーでも社外品を扱っていて、コムテックのいちばん簡素な2カメラのものがおすすめとのことでそれにした。オートバックスの方が安いんだろうと思ってたが、意外にもディーラーのほうが(取付工賃も)安かったのでお願いすることに。
そしてこれも前回勝手に付けられていた希望ナンバー手数料、別にいらんだろう?万が一不吉な数字ならあとからでも変更可能ということで約一万円節約。
3年分オイル交換や点検のついたメンテナンスパックと道路サービスが¥69,580。それに3年分の任意保険料もまるまるクレジットにぶっ込んだ。果たして全部でいくらになるんだろうか??( ̄▽ ̄; (つづく)
Maiden Voyage (処女航海)
「生憎、いまミッションのロードスター試乗車が貸出中でして…」
マツダ営業のK氏から事前にそう言われていたので、今回は商談だけのつもりだったのだが、マツダ歌島店に来てみたらピッカピカに磨き上げられた真っ赤なロードスターが停まっていた。
高価な買い物ゆえ、家内に納得してもらうために一緒に来てもらった。まずはアイスコーヒーなど飲みながら、ショウルーム内でオプションを含めた支払い方法などの説明を受ける。おおよその納得ができたところで家内は実家へ行くと言って席を立った。わかったから、まあせいぜい勝手におやりなさいといったところだ。
「ちょうど試乗車が戻ってきたので、どうぞ奥様とご一緒に乗ってらしてください」
いきなり運転しろと言われても初MT路上運転であるから少々ビビる(^^;
東淀川区の実家まで運転するのはさすがに緊張するが、最寄りのJR塚本駅までならばと運転することになった。乗り込んだ感じは前回試乗したAT車と同じ、違うのはミッション操作だ。教習車のカローラよりも小ぶりなシフトで、コンパクトな操作感。クラッチペダルは、やはりけっこうな抵抗があって、これも革底の靴は履けないなと変なところがやけに気にかかる。
駅はすぐそこだからなんとかなるだろう。クラッチをつないでそろそろと発進、回転数がギヤに合ってないとムダにヴォン!とエンジンブレーキが唸って恥ずかしい。今回は幌をオープンする余裕などない!
なんとかエンストなしで駅前ロータリーまで辿り着いた。家内は勝手に降りて後のトランクからカバンを出している。自分が降りてトランクを開けてやる余裕もまたない、情けない。
家内を降ろしたら、せっかくだからそのまま優雅にドライブ…としゃれこみたいが、ピッカピカのロードスターを擦るのが怖くて早々にディーラーへ帰還した。
営業K氏はわれわれが試乗している間に詳細な見積書を作成しようと思ってたらしく、わずか数分でのお戻りにちょっと慌てた様子だったw (つづく)

Time After Time (何度も何度も)
検定試験合格から明けて翌週、さっそく門真運転免許試験場へAT限定解除の手続きにでかけた。例によってマイルス・デイヴィスが眼に良いといって愛用した肝油ドロップを噛み、行きの京阪電車でぐるぐる回る視力回復動画を見ながら、眼力ギンギンで試験場へ到着。手数料1350円を納め検定合格証と免許証を預けて待っていると名前を呼ばれた。免許の裏面に今日の日付と「普通車はAT車に限るの条件を解除」と印字されてハイおしまい。えっ?視力検査ないの???
今回の視力検査に備え、念のためにとコストコで眼鏡まで用意したのに(^^;
まあ手続きは簡単に越したことはない。時間ができたので近くのオートバックスまでぶらぶら歩くことにした。気になってるのはドライブレコーダー。ロードスターの純正ドライブレコーダーは前方1カメラのものしか用意されてないから、前後2カメラでどんなものがあるのかリサーチも兼ねて。
オートバックス店内で物色するも店員が誰も話しかけてこないから、商談デスクに座ってる人に「ドラレコってすぐつけてもらえるんですか?」と尋ねてみた。やはり取り付けに2時間くらいかかるので事前予約の必要がありますと予想どおりのこたえ。車種は?ロードスター?いや、まだ買ってないんですけどね(^^;
一見ベテランに見える店員さんだが、ロードスターには詳しくなくて、カメラをどのように付けるか見てみないとわからないと言われた。なるほど。納車されたらまた来ますと店を出た。まだ買ってもいないのにw
昼過ぎに帰宅すると、マツダ営業のK氏に電話するも出ず。2ヶ月前にATのロードスター試乗してあれきり連絡取ってないから忘れられてるんちゃうか。
夕方から大阪関西万博に出かけて、大屋根リングの下にいたらK氏から電話が来た。
本日、門真でAT限定解除してきたので、今度はミッションのロードスターで見積もりをお願いしたい旨伝える。いよいよ次回、本丸のMTロードスター商談に挑む!! (つづく)
Don’t Explain (いいわけしないで)
AT限定解除検定、不合格のわけは、試験官の講評によると、「安全確認がまったくできていない」「坂道発進で後退した」「制限速度40キロのところを5キロ超過」主な減点はこの三つ。
ここまできて落とされるとは思ってなかったのでガックリ。「ホンマにこいつら受講料稼ぐためにわざとやってんちゃうか!?」と疑いたくなるが、ルールはルール、気持ちよく従おうじゃないの(^^;
検定に落ちると、一時間の補習代と再試験の手数料合わせて11,000円がかかる。これでOBの入校料割引はチャラ。出費も痛いが、一週間後にまた二日時間を作って来ないといけない。
まるで灰色の液体を吐きそうな、イヤ〜な感じが懐かしい。合格をもらえないと人格を全否定されたような気分になるのである。
先週まではせっせとタイムズカー借りて車庫入れ練習とかしていたが、ショックでもうクルマのことを考えるのも嫌で、この一週間はな〜んもせんかったw
明けて月曜日、補習では教官に安全確認を重点的に指導してもらい、さらに明けて火曜日は二度目の検定。前回、緊張どころかナメてかかったせいで不合格になったので、今度は神妙に安全確認重視で受けたらあっさり合格。そらそうやろw
しかしながら、シフトチェンジはまだぎこちなく、2速に入れたつもりが4速に入ってたりで、路上でMT車に乗るには不安が残る。教習所内で4速以上は走ったことないもんね。
先週までは別れを惜しんだ杭瀬自動車学校だったが、やっぱりこんなとこ二度と来るもんかい!!おめーら全員髪型がイケてないんじゃヴォケ!と、最後には心の中で意味不明の悪態をついて校舎を後にしたのであった( ̄▽ ̄;(つづく)
夜は千の眼を持つ
杭瀬自動車教習所にAT限定解除の申し込みに行くと、職員さんたちもまだわたしの顔を覚えていてくれていて、「何しに来よった!?」ではなく温かく迎えてくれた。さっそく手続きをするのだが、視力検査で躓いた。ここの視力検査機は、「C」の文字でなくランプの点灯した「E」の開いてる方向を言うのだが、これをことごとく間違えてしまい、「これはメガネが要りますね〜」と言われてしまった。
これは困った。「夜は千の眼を持つ」というが、わたしの視力は二つ合わせて1.0にも満たない。警察署の「C」の機械ならなんとか見えるのに。しかし毎度視力検査はギリギリ合格なので、この際思い切って人生初のメガネを作ることにした。
タイムズカーを借りてその日のうちにコストコ尼崎店へ。ここにはブランド眼鏡も豊富にあるが、高けりゃ似合うかというとそうでもない。いやそもそもメガネが似合ったためしがない。どんなのが似合うかと店員のお姉さんにアドバイスを求めると、親身になって選んでくれた。かけてカッコよくなるメガネなら大歓迎だが、そんなに都合のいいものが見つかるはずもなく、「これならなんとか…」といったもので妥協した。レンズ調整もコミコミで1万3千円。後日職場に着払いで送られてきたが、見える見えないよりも、やはり見てくれに違和感があってケースにしまったままである(^^;
さて、限定解除教習のほうは、一日二時間を2回行って最後に検定に受かればいいので、最短三日で取れるわけだ。まず、初日に初めてミッション車に乗ってみてクラッチペダルの重さに驚いた!ブレーキやアクセルと同じくらいと思ってたのに。もちろん車種によっても踏み具合は違うんだろうけど、教習車のカローラはけっこうなものだ。これは上等の革底の靴は傷みそうで履けないなー。
二輪車に乗ってたので変速の仕組みはなんとなくわかるが、いざクルマでやるとなると焦る!どうにかこうにか一日目の2時間をやり過ごすが、繰り越しの項目がファイルに記されていてヤバそうな雰囲気だ。
ちなみに、教官に訊いてみると「限定解除は皆さんたいてい4時間で終わってますよ」とのこと。還暦とはいえ平均以下じゃないぞと示すため、なんとしてでも4時間で終えたいところだ。そのためには変速以外の余計なことに気を取られることのないよう、毎日仕事終わりにタイムズカーでバック車庫入れ、右左の方向変換の練習を続けた。
翌週の教習は、顔馴染みの教官とリラックスして受けることができた。方向変換、S字、クランクもなんのその!何回やったと思ってんだい!最終4時間目のみきわめも前半でOKが出て、これなら大丈夫と太鼓判をもらった。
次の日いよいよ卒業検定だ。例によって仕事は午前中休ませてもらい、いつもの送迎バスに乗り込む。このバスに乗るのも今日で最後か。あっという間だったな。
検定のコースはくじ引きで決まる。苦手な右バックではなく、得意な左バックの方向変換を含むコースが当たって一安心。余裕の表情で何度も通ったコースをまわる。坂道発進も踏切もエンストなしで通過。これなら楽勝だろう思っていたら、検定終了後に試験官に呼ばれ、「少し緊張されたようですね」と不吉な一言。えっ?「行けるかな?と思ったのですが、残念ながら点数が足りません」
エエーーーーッ!!( ̄▽ ̄; (つづく)
ミッション・インポッシブル
用事があるのはありがたいことである。特に年寄りにとっては、たとえ病院の診察であっても、行かないといけない、又はしなくてはいけない用事はあると無いでは大違い。生きるための推進力が発生するからだ。
と、いうわけで、わたしは杭瀬自動車教習所に来ていた。みきわめ教習でうんざりするほど何度も落とされ、2度と来るもんか!と卒業した母校であるが、今となっては懐かしい思い出。ここ杭瀬へAT免許の限定解除のため再び舞い戻ってきたのだ!(^^;
ほら、やっぱり。こんなことなら最初からAT限定じゃなくてミッションも乗れるMTコースを受けとけばよかったのに。しかし去年の今ごろはAT車の教習だけでもう必死だったから、変速付きなどとてもとても。それに2025年度の法改正で、AT車限定解除するには最低4時間の技能教習と実技検定でよくなって、かかる費用も杭瀬の卒業生は入校金(11,000円)免除の36,300円とお手ごろなのだ。しかしこれはあくまでも教習と卒検がストレートに通った場合の話で、またしてもみきわめや卒検に落ちれば教習の追加料金が加算されていく。あのハラハラドキドキがまたやってくる!( ̄▽ ̄;
なんで今さらAT限定解除かというと、ミッションのロードスター乗るために決まってるじゃないか。ロードスターのMT車は、新車だとAT車よりも約11万円安く買える。教習代より安上がりである(たぶん)。それなら多少面倒でも限定解除してMTに乗ったほうが安いし楽しそうだ。
拘束から自由になりたい!と願っていても、いざ自由を手にして放免となると何をしていいかわからない。心のどこかに自由を奪われて縛られたい性癖があるのだろうか。ナチスドイツやアウシュビッツものの映画とか妙に好きだし(^^;
兎に角、AT限定解除、この夏最大の挑戦がはじまったのだ!!
(つづく)
愛のフィーリング
マイカーは人生でそう何回もない高い買い物だから、必要に迫られるわけでもなく、さして欲しくないのに買うなんてもったいない、どうせ買うなら欲しい気持ちが最高に高まったタイミングで買いたいものである。
強欲な年寄りもみっともないけど、何も欲しくないような色気も何もない干からびた年寄りにはなりたくない。何でも手に入るようになった現代人の多くは、自分が何を欲しがっていいのかさえ見失っているんじゃないか。
さて、NDロードスターの試乗からマツダ歌島店へ戻ると、お決まりの見積もり作成。グレードは?色はどうするか?オプションに何が要るのか、保険は?支払い方法は?生まれてこのかた新車なんて買ったことがないので、わからなかった疑問にいろいろと質問し、K氏には逐一ていねいに答えていただいた。
ゴリ押しの営業トークなどもなく
「またいつでもロードスター乗りに来てください!」とあっさり見送られ、そのまま自転車で近所のパスタ工房へ行って昼食。
パスタをくるくると巻きながら、ロードスター試乗の余韻に浸る。しかし気分は快晴とはいかず。実際に乗ってみると、ドライブフィーリングが思ってた感じと少〜し違ったのだ。初心者マークのど素人が何を生意気なと自分でも思うが、こういう違和感は大事にしたほうがいい。
パソコンでもオーディオでもバイクでも洋服でも、何か買うたび「ここがもうちょっとこんなふうにならんのか」と軽い気持ちで口にしてしまう。素人なりに、結構な出費をして買ったのだからこのくらいできるだろうと思って。自分の要求はとんでもないコストと手間がかかると、いつもあとからわかって冷や汗が出る。
この価格帯で、このような性能が一般的な消費者には大抵の場合マッチするから、消費者側がそれに合わせなさいというような製品、(それが悪いとは全然思わないが)からはみ出した部分にわたしのニーズはあるのだろう。およそマニアとなるのはそういう人間である(^^;
それから数日間、ずーっと見積書とにらめっこ。もしこの間にマツダ営業のK氏が畳みかけるように売り込んできたらサインしてたかもしれないが、ある朝、ピーン!と閃いてしまったのだ!
ほら、ほらほら!そうか、求めていたのはこれだったんだ!!
(つづく)

Try a little tenderness(少しばかりの優しさを)
「私、関西マツダ歌島のKと申します!ロードスターの試乗申し込みありがとうございます!」
”和らかの湯”の食事処からくつろぎスペースに移動して「専務島耕作」の漫画を読んでたら早速電話がかかってきた。この営業のK氏は、ロードスターを何台も関西マツダ歌島で買っているHさんの担当で、「そこの床屋の大将がロードスター欲しがってるみたいよ」とHさんから情報を得ていたようである。
そうなれば話ははやい。まあ近いですからと次週マツダ歌島店の開店時間10:00に試乗の約束を取り付け電話を切った。
試乗当日。マツダ歌島店はJimmyJazzの眼と鼻の先、徒歩10分の距離にある。歩いて行くことも考えたが、カッコつけずに自転車で参上。開店前のスタッフミーティングしてる横の自販機前にママチャリを停めた。
あれが試乗車だろうか。ボディカラーはソウルレッド、レザーのタン内装に同じくタン色の幌がついたAT車。S Leather Package V Selectionというグレードのようだ。う〜んカッコいい!
ジロジロ見てたら、担当のK氏がミーティングを抜けて出てきた。始業時間前倒しでロードスターについての説明を受ける。ミーティングが終わって店内に移動、コーヒーをいただき、カタログを見ながら簡単な紹介のあと、いよいよ試乗車へ。
最初はK氏が運転するんだろうと思ったら、最初から運転席に座らされた。ドライビングポジションを決めてハンドル角度調整、えっ?いきなり運転していいんですか??
幌をオープンにしてそろそろと歌島店を出る。この辺は勝手知ったる道なのでさほど怖くない。職場前の交差点を抜けてみの街道を進む。おお、思ったより普通だぞw
オープンカーなので単車に乗るような開放感があるものと思ってたら、フロントガラスがせり出して、その下にドライバーの頭がくるため、普通のマツダ車と見える世界は同じである。幌のロードスターでこれなら、ハードトップのRFだとオープン走行でもサンルーフ開けてるくらいの感覚かもしれないな(^^;
それにしても軽い!軽〜くスルスルと高架を登っていくこの気持ちよさ。運転した感じはカーシェアで使ってるMADZA3より、どちらかといえばMAZDA2に近い。考えてみれば2シーター、ということは二人以上人が乗って重量が増えることはない。なるほど!と妙に感心してしまった。
この辺りは曲がりくねった道がないのでワインディングは試せず。短い試乗から歌島店に帰還した。
(つづく)

傷だらけの人生
古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます(^^;
ジャズファンはおそらく8割がた古いもの好きだ。わたしもその例に漏れず古いデザインが好きだけれど、手に入れるなら他人の使い倒したアンティークや骨董品より、まっさらの新品がいい。レプリカもいいが、オリジナルデザインのデッドストック品が買えれば言うことなしだ。
そもそも還暦前まで自動車の運転免許を取らなかったのは、欲しいと思えるクルマが売ってなかったからで、わたしの求めるクラシックな雰囲気のクルマが販売されないという自動車業界の傾向による。オートバイならレーサーレプリカ全盛だった1980年代であっても、ヤマハSR400やホンダGBクラブマンのようなクラシックなスタイルのものが売られていたのに。自動車の新型はなぜか未来志向のニューデザインばかりで、もっと丸目ヘッドライトでメッキバンパーのレトロカーを出してくれよと言いたくなる。
現在マイカーの最有力候補として浮上してきたマツダロードスターには電動ハードトップと手動の幌タイプがあるが、買うならもちろんクラシックな幌一択である。幌のNDロードスターは、発売以来10年間基本的な外観は変わってない。エレガントで完成されたフォルムはクルマ好きでないわたしも唸ってしまう。丸目ライトでないのがちょっと残念だけど。
そんなことをつらつら思いながら歩いていると、目の前をカッコいいヴィンテージ風のクルマが通り過ぎて行った。なんだあのクルマは?!ボディの輝きからして新車のように見える。さっそくググってみたら、あれは光岡自動車のビュートというモデルのようだ。おお、いいじゃないか、あれならロードスターのように背伸びしてキャラ変しなくてもそのままの自分でも似合いそうな雰囲気だ。
いつも行くスーパー銭湯「和らかの湯」のすぐ近くに光岡自動車のショールームがあるじゃないか。さっそく次の休みに実物を見に行くことにした。
ショールームには、トヨタヤリスをベース車とした”ビュートストーリー”ほか、ロードスターベースの”ロックスター”なんかもあって、なかなかの迫力だったが、如何せん漂ってくる改造車感は拭えず、初心者ドライバーのわたしに敷居を跨ぐ勇気はなかった(^^;
乗ってもいないのに、ああでもないこうでもないと言ってたってはじまらない。サウナで汗を流し、和らか食堂でざるそばを頼む。そば茹で上がるを待つ間、スマホを手にとり、ついにロードスター試乗の予約を入れたのだった。
(つづく)
君を乗せて
若いうちは大きくてパワフルなクルマに憧れるものだが、還暦過ぎてクルマを買うなら一寸小粋なヤツがいい。
映画「NINE」はベネロペ・クルスやニコール・キッドマンら美女がてんこ盛りのミュージカル。主人公の映画監督グイドが小型オープンカーにママ(の幻影だか亡霊だか?)を乗せて走るシーンがある。そのママがなんと往年の大女優ソフィア・ローレンで、豪華キャストの中でも圧倒的な存在感を見せていた。
ストーリーはともかく、ケイト・ハドソンが歌う「シネマ・イタリアーノ」のパフォーマンスは、この映画のクライマックスでもう最高にカッコいい!
この曲の歌詞には「With their pointy leather shoes Wearing shades in the middle of the nights(尖った革靴に夜でもサングラス」とか「speedy little car(速い小型車)」というイタリア映画のスタイリッシュな様を示すワードが散りばめてあって、「大きいのはスピーカーだけで充分。買うなら速い小型車」と心に決めたものだった(^^;
そういえば、昨年末に両親をウェスティンホテルのランチに連れて行った際に、すぐそばのマツダブランドスペース大阪に寄ってみたが、大きくて豪華な最新型CX-80と、小さな最初期型ユーノスロードスターが展示されていた。母はその白いロードスターを指差し「私はこっちの方がいいわ」そう言ったのだ。さすがはママン!よくわかってらっしゃる!
やっぱ年寄りでもカッコいい方がいいんだな、血は争えないな。我がママンはソフィア・ローレンと比べるとだいぶ落ちるが、亡霊になっちゃう前に乗せてあげたいものである( ̄▽ ̄;
もうひとり、スピーディリルカーの助手席に乗せてあげたい女性がいた。よちよち歩きの孫娘現在一歳。まだしばらくお爺ちゃまと二人のドライブは無理だろうが、残クレ返却のタイムリミットである3年後までに乗ってくれるだろうか。そして、カッコいいオープンカーに乗っていたジミーは彼女の記憶に残るだろうか?う〜ん4〜5歳だと微妙なところであるな。
(つづく)
残クレロードスター
かのラルフ・ローレンは、「僕がロールスロイスに乗ってたら人々はゴージャスと思ってくれるだろう」といってロールスを買おうとしたが、取り巻きにベンツを勧められると、そのクラフトマンシップに魅了されてベンツを買うことにしたという。
一般的には自分がどんな車に乗ると人々にどう映るかなんて考えないだろうが、JimmyJazzのマスターがどんなクルマに乗るかはブランディングのための重要な問題なのだ。実際に顧客がそのクルマを見ることは少ないにしても、「マスターはスポーツカーに乗ってる」とか「ジミーのクルマはオープンカー」というだけで、ある種のイメージが顧客に植えつけられる。「あの床屋にはJBLのスピーカーがある」と噂になるのと同じ理屈。したがって、クルマとJimmyJazzのイメージがピッタリくるよう少しばかり擦り合わせの時間が必要なのだ。
見せるわけじゃないから何々に乗ってるという既成事実だけでもいい。「中古車を買って、大事にメンテナンスしながら永く乗り続ける」これまでの自分ならそうしたことだろう。しかし免許とりたてとはいえ、残りのカーライフはさほど長くない。中古で買っても、すぐに故障だ、タイヤ交換だ、カスタムだと資金と時間を費やすのはもったいない。
それに一生に一回くらいピカピカの新車を買って納車式というやつもやってみたい。クルマはいつの時代も”BRAND NEW”がいいに決まってるのだ。したがって、中古車しかないローバーMINIや初代コペンは選択肢から外れ、新型ロードスターへと気持ちが傾いてきた。
そうすると気になるのがお金の問題。現金一括で400万など払えるはずもないが、近ごろは残価設定クレジット、すなわち月々の支払額が少なくて高級車に乗れるが、期日が来ればクルマを返さないといけないという恐ろしい購入方法があるらしい。この”残クレ”なる買い方は批判も多いが、ロードスターを3年乗って車検を通す前に手放すのもアリかなと思う。こちとらいつまでも元気に働ける保証はない自営業者、3年後には状況も変わってるかもしれない。
愛情もなく何年もダラダラと持ち続けるより、3年と期間を決めて学校を卒業するみたいに名残惜しみつつオサラバするのがいいような気がするのだ。おっと、これはマツダの術中にまんまと嵌められているのではないか(^^;
(つづく)
カッコいいはカッコわるい
近年とんと聞かれなくなったが、「シブいな」というのが大阪の下町の少年たちによる最上級の褒め言葉だった。「シブい」とはこれすなわち、当人がカッコつけているわけでもないのに周りからカッコいいと称賛される様をあらわす。内側から漏れ出ずる「いぶし銀」の輝きを指しているのだ。
カッコいいと思われたいのが見え見えでカッコつけてる者は、「ええカッコしい」と呼ばれ、「イキったヤツ」と蔑まれる。「ロードスターなんか乗っちゃって、じつはカッコいいと思われたいだけなんだろ?」う〜ん図星である。
MAZDAロードスターは2シーターのオープンカー、日本を代表するライトウエイトスポーツカーのことであるが、これが本当に自然でカッコよく見えればいいのだけれど、シブい雰囲気はロードスター買ったらといって一朝一夕に得られるものではない。
じつは当店の顧客でロードスター乗りの人が二人いらっしゃるのだが、なぜか二人ともオーディオが好きで、なるほどロードスターが似合いそうだと膝を打つシブい雰囲気がある。
一人はHさん。数年前に当店オリジナルのベースボールキャップを販売したことがあって「オープンカーに乗ってるから」と購入されたことでロードスターに乗ってることが判明した。聞けばロードスターばかり何台も乗り継いでいるというヘビーユーザーだ。
もう一人はNさん。わたしが免許を取ったと知って、強くロードスターをオススメしてきた。氏はわたしがこれも数年前に一眼カメラを買ったときもカールツァイスのレンズを強くオススメしてきた。レンズ沼には嵌まらなかったが、今度はロードスター沼に嵌めようという魂胆か??
ええカッコしいのわたしも、ずっと乗ってればそれなりにサマになってくるのだろうか。もしロードスターを買うにしても、それまでにもう少し現実の自分と擦り合わせていく必要がありそうだ。
それにしても、教習所に通ってることを言うのも恥ずかしかったが、ロードスターが欲しいと言うのもかな~り恥ずかしい。クルマに乗りたいだけなのに、なんでこんなにコソコソしないといけないんだろうか(^^; (つづく)
Roadsterへの道
還暦にして初の自動車免許を取得したことが徐々に漏れ伝わると、
「クルマ?なに買うの??」
次々にクルマ好きが訊いてくる。まるでスピーカーを買うといえばああだこうだと首を突っ込むオーディオマニアと同じである(^^;
わたしとしては特に欲しいクルマもないから、ずっとカーシェアでも構わなかったのだが、あの教習所に通ったつらい毎日を思えば、一生に一度くらいマイカーを所有するのも悪くないと思いはじめた。
じゃあ逆に訊くけど、どんなクルマが似合うと思うか?尋ねたら、驚いたことに複数の人から「ロードスターかMINI」という応えが返ってきた。ははぁ、MINIはなんとなくわからないでもないが、マツダロードスターはちょっとカッコよすぎるやろ〜。買うとしてもせいぜいダイハツコペンかミラジーノくらいを考えてたのに…。
ロードスターというワードには強い反発を感じる。オタクで鈍臭くて高齢でしかも免許とりたて。自分で言うのもなんだが、スポーツカーという言葉がわたしほど似合わない人はないぞ。
ああいうのはもっと運転上手でシュッとしたカッコいい人が乗るもので、少なくとも初心者マーク付けて乗るクルマじゃない。そもそもあのボンネットはアルミ製で磁石式のマイ初心者マークはつかないし(^^;
しかし、あのカッコいいロードスターが似合うと思われてるとは意外であった。おそらくそういう人は自分がロードスター欲しい願望も入っているに違いない。しょせん他人事だしw
あのクルマの前に自分が立って似合うか?いや、似合わんだろう。他人はいちいち似合うかどうかなんて気にしないだろうが、わたしは気にする。特に大阪弁で言うところのあんな”イキった”クルマに乗るなんてとんでもない!( ̄▽ ̄;
それでもYouTube動画などを見てるうちに、ロードスターというクルマがいかに良くできているか、そしてその魅力に取り憑かれた人たちに感化され、自分自身が納得できるロードースター乗りになり得るのかを徐々に考えるようになった。要するに、ちょっと欲しくなってきちゃったわけであるw (つづく)
8/11(月),12(火),13(水)夏季休暇をいただきます
令和7年 8/11(月),12(火),13(水)三日間お休みをいただきます。
残クレアルファード
最近のAIの進化はめざましくて、白黒映像がカラーになったと思ったら、静止画が動き出したり、勝手にジブリ風のキャラクターになったり。そして驚いたことに論文はおろか、絵画を描いたり、作曲したり、アニメを作ったりもできるようになった。
この調子なら、オーディオでもたとえばレイ・ブラウンのすぐ横に立ってオスカー・ピーターソン・トリオの名演奏が聞きたいなんてことも、すぐにできてしまうだろうな。アップルもすでに空間オーディオなるフォーマットをApple Musicで始めてるし。
そんなAIで作った、「残クレアルファード」というビデオクリップがYouTubeで流行っている。内容は、無理して残価設定クレジットでトヨタのアルファードを買うマイルドヤンキーの家族を風刺した曲なのだが、この曲がツボにハマって何度も観てしまった。
彼らは地方都市に住む若いカップルで、羅偉翔(らいと)、天煌(あぽろ)、宝翔(だいや)という3人の子宝に恵まれ、手取り20万で生活しているらしい。
昔からヤンキーは早く結婚してたくさん子供を産むというが、日本の出生率って政府が補助金出すとか環境を整えたくらいじゃ減少は止まんないんじゃないか。だって彼らは3人子どもがいて手取り20万でもイケるのだから(^^;
世界的に見ても、貧しい国のほうがどんどん子供が産まれて、豊かな先進国ほど少子化していく。これは、環境が整って便利になるほど、なにがなんでも欲しいと思う強い欲望、ハングリー精神がなくなってしまうからではないのか。どうしてもアルファード乗りたいんや!手取り20万でも乗りたいんや!!と求めるような兄ちゃんはあと先考えずに子供3人くらい作るんやで。知らんけど。うちも3人子供おるけどな!w
俺たちの祭り
オーディオ機器をグレードアップしたなら、どんなふうに音が良くなったか変化を探すのがマニアにとっては楽しいものであるが、今回のはD/Aコンバーター故障でやむなく大幅にグレードダウンしたから、音が悪くなってないかのチェックはヒヤヒヤドキドキ、辛いものである。
ああ、シンバルの繊細な描き分けが大味なものになったなあ。ピアノのブロックコードが硬いとか、ベースに含まれる空気感が減少したかなとか、粗探しをすればいくらでも見つかる。
しかしながら、かつてジャンクな安物の使い手として名を馳せたMasterであるから、あえて何も言わなければ音が変わったことはバレないだろうというくらいには持っていくことができた。普段からこの程度の音で鳴ってることは多い。問題は最高に鳴ったときの伸びしろが減少していることなのだ。
RS-ADAC3はあくまでも間に合わせで購入したD/Aコンバーターなので、いつまでも使い続ける気持ちはない。第一JBLエベレストにマッキンのセパレート使ってて、ずっと4千円のコンバーターでは沽券に関わるというものだ。
なんとか騙し騙し使いながら、後継のD/Aコンバーターをはやく見つけねば!音の相性が良さそうなのはマークレビンソンとかマッキントッシュだ。マッキンならD/Aコンバーター単体よりいっそインテグレーテッドアンプにデジタル入力のついたのを選ぶという手もある。その場合、現用のプリとパワーを下取りに出して、送り出しシステム総とっかえになるだろう。ただし、そうなったら余裕で100万円オーバーの出費となる。なんとも頭の痛い問題である。
そんなことを思いながらあれこれと音質テストしているが、あえてラトックシステムの良いところを探すとすれば、ライブ会場の大型PAモニターのような元気のいいサウンドを聴かせることか。まあやっぱり大雑把で大味なのである(^^;
ところがオーディオとは面白いもので、これまで「貴重な時間を割いて傾聴する値打ち無し」と断定していた音源が、ラトックシステムでは俄然生き生きと鳴りはじめたのである。特にこの時期になるとよくかけるブラジル音楽や、ラテン、シャンソンなど、足枷から解き放たれ自由になったかのようにストレスなく鳴る。あれはどうだろう?もしかしたらこれも鳴るんじゃないか?こうなると逆にグレードダウン祭りが始まって落ち着かない。
何が「完成されたシステム」だ、これこそ増上慢。思い上がりもいいところだ。やっぱり自分は安物オーディオの品のないサウンドが好きなのかしら( ̄▽ ̄;