山男の靴選び

 何事も初心者のうちが一番楽しい。あれはどうやるんだろう?どうすればあんなふうになれるんだろう?道具は何を揃えたらいいんだろうと考えるだけで不安と期待が入り交じったなんとも言えないフレッシュな気分に浸れる。
 それがちょっとわかってくると、大して上達したわけでもないのに妙にしらけて「そんなのなんでもいいんだよ」などと生意気な口をきくようになる。あっ、オーディオのことですよ!w

 で、どういうわけか登山を始めることになってしまった。いや、最初は一生に一度は富士山に登りたいと思っただけで、山男になりたいなんて一言も言ってないのに。
 富士山に登るならトレーニングがてら滋賀県の伊吹山に行こうと誘われた。運動靴では登れないから登山靴を買うはめになった。

 皆さん知ってました?登山靴の試着コーナーには必ず勾配のある小さなすべり台みたいなのが設置してあり、登山ソックスも備え付けてある。靴を履いたらそのすべり台を降ってみる。この時に足の爪が靴の中でつま先に当たらないものを選ぶ。山を下る時に足の爪がやられてしまうからだ。

 したがって、いつも履いてる靴のサイズより大きめで、足に合ったものを慎重に選ばなくてはいけない。この際デザインがどうのとか値段が高いとか言ってられない。足に合わず山で辛い目に遭いたくなければ、フィッティングを優先するしかないのである。

 で、アウトレットで安くなっていたThe North Faceの旧モデルが国内メーカーのものより馴染んだので、多少デザインは気に食わないがそれにした。やはりわたしは日本人よりアメリカ人の足型に近いのかなと少し嬉しくなったが、よく見ると生産国はベトナムであった(^^;
 最初は富士登山ツアーにオプションでついてるレンタル装備8点セット(5千円)でいいやと思ってたのが思わぬ出費。もう靴だけで富士登山ツアー代金を上回ったではないか( ̄▽ ̄;

 冷やかしの客

 こないだ当店にいらしたお客様が手打ち蕎麦のお店を経営していて、真空管アンプとB&Wでジャズを流しているらしい。蕎麦とオーディオは切っても切れない関係だ。さっそく西梅田までランチに出かけた。
 久しぶりに十割蕎麦を食べた。オーディオ仲間の鎌谷さんが自ら手打ちでよくご馳走してくれたっけ。鎌谷さんが亡くなってからもう10年、ということは十割蕎麦を食べるのも10年ぶりなんだ。懐かしい味だった。

 店のBGMは音量が小さくてよく聞こえなかった。スピーカーはB&WじゃなくてJBLだったが、B&Wがあるのはきっと他のお店なんだろう。当店もわたしが気弱な時はこんなふうに小音量になってしまう。もう少し音が大きくてもいいかな。

 梅田に出たついでに登山靴を見て回る。今まで登山用品なんて全く興味がなかったので気にもとめてなかったが、登山用品のお店って、こんなにたくさんあるんだなあ。日本人は山好きな民族なんだ。
 わたしのような冷やかしの客を嘲笑うような本気の登山専門店もあり、命がけで登山してる人も結構いるんだと思い身が引き締まる。命がけでオーディオしてる人もいるけどね( ̄▽ ̄;

 Mt.Fujiは日本一の山

 Mt.FUJIといえば1980年代に興隆したジャズフェスティバルであるが、バブル崩壊とともに消えて無くなった。いつか行ってみたかったが残念であった。
 富士山とジャズにはそんな所縁もあるわけだが、今回、友人のジャズバンドClap Stomp Swingin’が、なんと富士登山の格安バスツアーにオファーが来て、山小屋でライブを行うというのだ!

 こんな機会でもないと、一生富士山に登ることなんてないなと思うと俄然興味が湧いてきた。よし!今年は盆休みをずらして富士山に登ろう!(^^;
 ということで、ダンス仲間に相談したら、富士山をなめんじゃねえ!高山病にならないように来月から早速特訓するぞ!と言われ、ダンサーから山男に変身することになった。
 軽い気持ちで言ったのが大変なことになってきたぞ!!( ̄▽ ̄;

 JBL GO2を買ってみたが

 JBLスピーカーの愛用者は、JBLが誉められただけで自分が誉められたような気になるわたしのようなおめでたい人が多い(^^;
 しかしこないだ購入したBluetoothスピーカーのJBL GO2であるが、もひとつ音が良くないのである。先代のJBL GOはまだ良かったが、ちょっとこの音ではJBLのブランドを汚すのではないか。

 しばらく店の外で鳴らしてみたが、店内の音にも悪影響が出ているようで結局使うのをやめてしまった。活用したのはこないだのお花見の時に持って行ったくらいであるが、少し大きい音が出るくらいでこれならiPhoneの内蔵スピーカーの方がマシと言えなくもない。

 まあたったの2,500円だからJBLマークのついたアメニティグッズと思えば諦めもつくか。

 Jimmy is Good

 ちょっと嬉しいことがあった。

 ダンスの友達の女性が彼女の息子をJimmyJazzに散髪に連れてきてくれたのだが、その彼は現在アメリカ在住のハーフでバーバーショップで散髪したことのない18歳。もちろんわたしとは初対面である。
 どんな髪型にするか母と英語で相談しているうちに、彼がわたしのことを「He is Good」と、たしかにそう言ったのだ。

 Goodって何がグッドなんだろう。英語のニュアンスはよくわからないが、Looking Good(かっこいい)ではなく単にGoodとはこれいかに。それもまだカットする前なのにグッドかバッドかわからないじゃないか(^^;
 とにかくわたしのことを信頼してくれてるらしい。期待に応えて男前にカットしてあげたさ。

 そしたら数日後、兄のかっこいい髪型を見た15歳の弟が「僕もJimmyJazzでカットしたい!」と当店を訪れた。これもバッチリいかす髪型にしてあげたら気に入って、母に「Jimmy is Good!」を連発していたそうな。
 年齢、国籍にかかわらずバーバーでカットするのはいいもんだ。

 アンフォゲッタブル

 実家のわたしの母が営むエステサロンで働いてるスタッフの旦那様が松宮宏という小説家で、書き下ろし文庫本「アンフォゲッタブル」をいただいて読み始めたところ。
 神戸元町を舞台にしたジャズ小説。といっても、わたしは松宮さんの旦那様と面識はないしジャズという接点で繋がることもない。もちろん散髪にいらしたこともない。

 ジャズの世界は広大無辺なるかな。

 毎日のようにどこかでジャズのライブがあり、ジャズフェスティバルとなれば大勢の人出で盛況だし、ジャズで踊る人たちまで増えている。こんなにジャズファンがいるならJimmyJazzにもっとお客が押し寄せてもよさそうなものなのに(^^;
 こんなにマイナーな音楽なのだから、ジャズ好きというだけで繋がっても良さそうなのに、30年やっててもそうはならない。

 もしかしたらわたしが思ってるよりずっとずっとジャズは日本人の心に浸透しているポピュラー音楽なのかもしれない。

 爺むさい

 動画で撮影したわたしの仕事してる様子を見て、まあなんとも”爺むさい”というか、いつの間にこんなに年寄りじみてしまったのかと愕然となった。
 いや、顔が悪いとか背が低いとか、今更どうしようもない部分は抜きにして、動作やちょっとした表情など、少し努力すれば改善の余地がありそうなものだけにチョー悔しい(^^;

 それに、下手なダンスしてるとか、リラックスして遊んでるとかそういう様子ならまだしも、何十年もやってる仕事の動作がカッコ悪いって、そりゃショックでしょうに。
 自分では平均より若いつもりでいるんだけどなー。

 でもこないだご主人の散髪の付き添いで来られたご婦人は、「散髪屋さんの仕事は初めて見ましたけど、鮮やかな手つきに見とれてしまいました!」とおっしゃってたから、人の見方って色々なのかもしれないな。尤もそのご婦人もわたしより10歳くらいは年上のようだが( ̄▽ ̄;

 天上の音楽

  親子で散髪に来てくれる大学の先生によると、若者の消費傾向が”所有型”から”経験型”に移ってきてるらしい。
 「でっかいJBLのスピーカーが欲しい」とか「ブルーノートのオリジナル盤レコードをコンプリートコレクションしたい」とかいうのは、もう昔の人の発想なのである(^^;

 若い人たちもいい音で音楽を聴きたい欲求がないわけではないのだが、そのいい音が出る装置そのものより、いい音で音楽を聴かせてくれるカフェとかに行く方が安上がりだし効率的と考える。
 新車に乗ってカッコつけるより、カーシェアで済ませる。
 蔵書に埋もれて床が抜けないか心配しながら暮らすより、電子書籍や音楽配信サービスなどを利用して、すっきりと物のない生活を好む。

 たしかにこれだけ環境が変わり便利な世の中になると、娯楽の少なかった昔みたいにオーディオに心血を注いで、出るか出ないかわからないいい音というやつに一生を捧げるよりも、海外旅行に行ったりして見聞を広める方がずっと実り多いと思うし、わたしとしてもそちらを強くお勧めする。

 だが、数年に一度スピーカーから聞こえる美しい天上の音楽、あれを忘れられなくてオーディオがやめられない!!( ̄▽ ̄;

 大人げない人

  朝、iPhoneでフリオ・イグレシアスの「ビギン・ザ・ビギン」を聴きながら普通ゴミを出していると、うん?なんかこのワウワウギター聴いた気がするな?
 あっ!マイルス(デイヴィス)の「デコイ」じゃないのか!?

 ジャズの帝王マイルスがよりによってフリオ・イグレシアスなんかからパクるわけない!と思うだろうか?そういう大人げないことをやってしまうのがマイルスという人である(^^;
 実は故・中山康樹氏が「マイルスの部屋でフリオイグレシアスのレコードを見た」と言ってたのを覚えていて、マイルスがフリオから何をインスパイアされたのだろうとずっと考えていたのだ。

 フリオが人気絶頂で女性にモテまくっていたから、どうやったらモテるのかを盗むために聴いていたのかと思ったら、そうではなかった!ちゃっかり音楽に反映されていたのだ!
 ジミヘンやジェームス・ブラウンの真似をしてみたり、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」からタイトルを拝借して『マイルス・イン・ザ・スカイ』なんてレコードを作っちゃう人だから油断も隙も無い。
 
 朝からこんなどうでもいいことで興奮してしまったではないか( ̄▽ ̄;

 恥さらし

 振り返ればなんと失敗の多い、恥さらしな人生を歩んできたのだろう。いや、歳をとるにつれますます恥ずかしいことが増えてるようで情けない。いつの日か若い人に尊敬される立派な老人になりたいものだが、今からこれでは先が思いやられる。

 いや、待て待て。何も恥ずかしい失敗をしてるのは自分だけではないはずだ。全く失敗なしで何かをやり遂げた人なんてごく少数、ほとんどいないと言って間違いじゃない。なのになぜわたしばかり失敗していつも恥をかいているのだろう??

 それは、わたしはおおっぴらに恥をかいてるが、みんな失敗しても人に言いふらさず黙っている。ただそれだけのことなのだ( ̄▽ ̄;

 ニュートラルポジション

 豆乳から牛乳に戻し、納豆もヨーグルトも食べて、薬の服用をやめたらひどかった花粉症がかなり楽になった。完全に…とはいかないまでも、ミンティア一粒口に放り込んでおけば仕事に差し障りない程度まで回復。急に変なこと始めたから体が変調をきたしたのだろう。これなら普段どおりでよかったではないか(^^;

 自分の身体(オーディオ)がニュートラルな状態はどういう感じか、しっかり把握しておかないと変なことをやっている上に変なことを重ねていくと、何が効いててこんな結果になっているのか全くわからない。

 とはいえ最近はダンスのお姉様がたに体の不調を洩らすなり、あれしなさい、これしなさい、あれは食べちゃダメ、これ飲みなさいと色々世話を焼いてくれるもんだから試さないわけにもいかないでしょう。あれっ、これってひょっとしてモテてるのかしらん?( ̄▽ ̄;

 YOU GO 2 MY HEAD

 JimmyJazzの隣に養護施設が運営するカフェ”ののはな”がオープンした。せいぜい頑張ってくれたらいいとは思うのだが、店の前に立ってる売り子の掛け声が少々耳につく。いらっしゃいませ!いかがですか?当店の中まで聞こえてくる。これからずっとこれをやられるんだろうか?(^^;

 昨年まで活躍していたブルートゥーススピーカーJBL GOが突如お亡くなりになった。次のを買うべきかどうしようかと悩みながらほったらかしにしてたのだが、今日アマゾンを見てたらJBL GO2となって新モデルが登場しており、しかも初代より千円安い。
 同じものを買うのは気が進まないが、これなら一個買ってみるか。というわけで購入ボタンを押して待機中。

 店の外に店内と同じ音楽を流すのが目的だったが、毎日これをやるのは結構めんどくさい。それにジャズじゃない音楽をちょっと聴いてみたい時とか、店外に音が漏れてると思ったら誰も聞いてやしないとわかっていても恥ずかしい。これからは売り子にも聞こえてしまうではないか( ̄▽ ̄;

 花粉がすごい

 今年は花粉がものすごい!ホントにものすごいのかどうか測ったことないからそんな気がしてるだけかもしれないけど、こんなに早い時期から喉がやられて咳が出る。くしゃみも出てたけど通り越して咳になった。喉がガラガラ。鼻水も止まらない。

 無理しないで薬飲んだ方がいいよという友人の助言もあって、今シーズンは早いうちから薬局で買った小青竜湯を服用。ヨーグルト、納豆、チーズなどの発酵食品と牛乳を控え、豆乳で代用して花粉症に備えていたのに、例年より症状がひどいではないか。

 たんに花粉が例年より多く飛んでるのかもしれないが、このままでは何が効いてて、何が原因で症状がひどくなってるのか判断ができかねる。白紙に戻してみないとわからないのはオーディオやるときと全く同じである。

 ここはひとまず普段の食生活に戻してみて、薬が効いてるのか効いてないのか、効いてないなら薬を飲むのをやめるか、あるいは別の薬を試してみるか。他人のアドバイスもありがたいが自分自身の体のことなので、鵜呑みにしないでしっかり耳を傾けて調子を診てあげることが肝心だ。やっぱりオーディオみたいだな(^^;

 二本の軸足

 ”ジャズの聴ける理容室”というキャッチフレーズは、経営理念であり当店の精神そのものであるから、”ジャズ”と”理容室”のどちらかに軸足をおいていないとおかしな方向に脱線する。
 ジャズに軸足を置いてオーディオ装置に凝るというのは許容範囲内だが、オーディオが好きだからってクラシック音楽をかけたり蒸気機関車の音をかけたり鬼太鼓座をかけたり…おっと、これは今でもちょくちょくやって失笑を買うけれども、とにかく軸足が離れて他に移ると変なことになるのだ(^^;

 ジャズだからスイングダンス、ジルバ、ジャイブ、ここまではOK。しかしタンゴとかワルツとかサルサとか踊りだすと危ない。店でやりそうになったら「それは違うんじゃないか」と誰か止めてください。
 ジャズからボサノバ、アフロキューバン音楽、突き詰めて行くとサンバやアフリカ音楽とあさっての方向まで流れて行くから、店で流す音楽もジャズ要素が感じられなくなる前の段階でストップをかけないといけない。

 興味が湧くと夢中になって止まらなくなるが、ハテ、わたしはそもそも何がしたかったのだろう?とあるとき憑き物が落ちたように醒めてしまう。バカなことしてたなと後になって赤面するのだけど、夢中になってる時ってやっぱり楽しいんだよ、とっても( ̄▽ ̄;

 騎士道精神

 日本のリンディーホップ/スイングダンスは、男女どちらからでもダンスに誘っていいことになっていて、自分からは怖くて女性に声をかけられないチキンな男子にとって誠に都合のいいシステムなのだが、社交ダンス界においては必ず男性が女性を誘うというしきたりになっているらしい。

 で、社交ダンスの先生が主催するジルバナイトでは毎回そのダンスの誘い方からレクチャーを受ける。まず男性が女性の前に歩み出て左手を差し出す。なぜかというと、(中世の)騎士が王女をダンスに誘うとき右手にはサーベルを握っているから。

 王女は右手でそれを受けて応じるが、ダンスフロアまで王女を連れて行くときは騎士が右手で王女の左手を取ってエスコートする。騎士の左の腰にサーベルが下がっているので王女に当たらないようにするためだ。

 さらに騎士は踊るときにサーベルがガチャガチャ音を立てないようにするのが上手な踊り方とされた。これは社交ダンスの世界の伝統的な作法で、ダンスを子供を教えるときもまずこの話をすると聞いていたく感激してしまった。

 フランクに、カジュアルに、さあ踊ろうよ!ってのもいいけれど、こういう背景を知ってるのと知らないのとでは、自然と立ち振る舞いに違いが出てくると思うし、親から子供に伝えるべきことってこういうことじゃないのかと、中世の騎士に思いを馳せるジミーさんなのであった。

 音楽の力

 昨日から体調を崩して、今日は営業できるかしらと心配してたのだが、店の床を磨いてルー・デル・ガトーの惚れ惚れするようなテナーの音を聞きなから仕事してたらすっかり回復した。血行が良くなって全身に力が漲ってくるのだ。音楽の力というかオーディオの力は偉大だなぁと改めて思った次第。

 ところでジャズ喫茶案内のサイトが作ったグーグルの「全国ジャズ喫茶&ジャズバーMAP」に載せていただいた。ジャズの聴ける理容室を30年やり続けた甲斐があるというものだ。
 昔からジャズ喫茶を名乗っておきながらジャズをかけてなかったり、オーディオ装置もテキトーなジャズカフェもどきより、JimmyJazzのほうがよっぽどジャズ喫茶らしいと憤っていたので、ようやく認められたようでとても嬉しい。

 海外の人もよく見にくるというから、※This is a barber shop where play Jazz.It is not Jazz Kissa. こちらはジャズの流れる理容室です。ジャズ喫茶ではありません。の注釈つきである。ク〜ッ泣かせるねえ〜。

 大きな音は苦手

 オーディオマニアのくせに大きい音が苦手である。かといって小音量が好きというわけでもない。大きい音よりもよく通る音が好きなのだ。
 鍛え上げられた喉からは小さくてもよく通る声が出るし、名人が奏でる楽器は遠鳴りがする。発されるエネルギーはごく小さくても、それが無駄なく増幅されて遠くまで飛んで行く、そんな音が理想だ。まさしくオーディオの原理そのもの。

 電気じかけのオーディオ装置は、ボリュームさえ上げればいくらでも(?)大きな音が出る。だがそれはイージーに過ぎる。ただ電気の力で量が大きくなっているに過ぎないからだ。
 必要最小限でいいから、よく通る澄んだ音が出ればそれで事足りるが、そういう音こそボリュームをあげて大音量で聴きたいものである。

 オーディオに限らず、大きな音を出す人も苦手である。無駄に大きな音を出す人、いるでしょう?ガタガタどんどん、ため息ついたかと思えば大きなあくびをしたり、投げなくていい物を放り投げて雑音を出す人。
 小さい声だと元気出せと注意されるが、大きな声の人も苦手。大きな声が出るのは結構なことだが、あまり友達にはなりたくない。友達にするなら”静かなるケニー”にかぎる。
 問題なのは、家内がそういう人だと結婚するまで知らなかったということだ!( ̄▽ ̄;

 日和っちゃダメだ

 ジャズのライブなんかに行くとよくあるのが、
「ここでお馴染みのビートルズのナンバーから一曲」あるいは
「カーペンダーズのナンバーで…」
 ビートルズやカーペンダーズくらいならまだいいが、なんで歌謡曲やらJ-POPを演奏するかねー。

 そりゃお客さんに喜んでもらおうというサービスのつもりなんだろうけど、お客はジャズを聴きたくて足を運んでくるのであって、何も山口百恵や中森明菜を聴きたいわけじゃないのだ。それもお見事!と呼べるレベルに到達してないのにやろうとするから、もうそんな無理しないでちゃんとしたジャズのスタンダード聴かせてくれようと思ってしまう。

 提供する側とカスタマーの求めるものが違ってるのは、我々理容の仕事にも当てはまる。妙に美容室的なムードに寄せて行ったり、流行に合わせようとしたり、ある程度は必要だけど軸足を外れて日和ってしまうと、次第に”その店らしさ”がなくなっていく。
 JimmyJazzも2年くらいバーバーブームの渦中で揉まれてみたが、わたしが好きでもない音楽やスタイルを求めてくるお客の相手は結構疲れるものがある。ああもう限界だな。無理に流行に合わせるのはこの辺でやめとこう。バーバーブームは卒業だ。これからは本当に自分がかっこいいと思うライフスタイルと音楽を信じて。JimmyJazzはJimmyJazzでいいではないか。

 熱伝導

 花粉のせいなのか、どうにも調子が出なくてスランプかなぁとブログ更新もほったらかしてダレていたのが、マイルス・デイヴィスの『フォア・アンド・モア』をかけたら追い立てられるようなリズムに体が動き出し、ひととおり掃除を終えてキーボードに向かっている。
 なんのことはない、ちんたらした新譜ジャズばかりかけてたから調子が出なかったのだ。

 オーディオを頑張れば、どんな音源もいい音のチカラである程度まで持って行くことはできるが、やはり名演奏のパワーは絶大である。込められた熱量の違いとでも言おうか。どうしてこんな半世紀も前の演奏に尻を叩かれて現代の我々がしゃかりきになって動き出すのか。当時の黄金のクインテットの気迫が自分に乗り移る。なんとも音楽は偉大である。

 蝶ネクタイの効用

 本日2/22は白鶴スイングダンス祭参加のため15:00で閉店となります。ご迷惑おかけします。

 お客様や友人に、お節介にも一緒にジャズで踊りに行きませんかと誘ってみるのだが、「着て行く服がない」とか「髪型を変えなくてはいけない」とか言って躊躇される。
 いやいや、そんなのなんだっていいんですよ!わたしなんかこの仕事着のまま行ってます!蝶ネクタイだけど(^^;

 実際にスイングダンスに来ている人たちも、キメキメのビンテージファッションで踊ってるのは少数で、皆さん割と普通のラフな格好である。
 そんな中、仕事終わりに急いで蝶ネクタイで駆けつけるものだから、初対面の女性には、「この人はきっとダンスが上手なんだろうな」と思われ、「踊ってくださいます?」とニッコリ微笑み誘われるのだが、一曲踊れば超ヘタクソなのがすぐにバレてしまい、毎度かかなくていいい恥をかいている。

 それなら妙にカッコつけず、蝶ネクタイ外して帽子も脱いで普通のワイシャツ姿でいいようなものだが、冴えない踊りがますますカッコ悪く見えるだけである。そんなどっちつかずの状態で一年半続けていると、やはり後からダンス初心者が入ってくる。
 何事もそうだけれど、自分よりも上手な人って、一体どの程度のレベルなのか初心者には計りかねる。そこでバッチリ蝶ネクタイでキメた人が目の前に現れると、実際は少し先輩なだけでもものすごく上手な人に見えるらしい。仕事着なのにね!( ̄▽ ̄;

 茶房ジャヴァ

 こないだバレンタインダンスパーティー(!)の前に少し時間があったので、三宮高架下の茶房ジャヴァに立ち寄った。前に来たのは阪神大震災で営業再開した直後だったから20数年ぶりの訪問になる。
 ジャヴァはジャズ喫茶というほどゴリゴリじゃないけれど、いつも品のいいジャズが流れる昭和ムードの喫茶店。しかしなんという心地良さだ!?

 喫煙をやめてからのわたしは、喫茶店から足が遠のいて久しい。コンビニのコーヒーだって悪くない。だが、今回ジャヴァに行って衝撃を受けましたね。この風格とコーヒー一杯の充実感。イマドキの小洒落たジャズカフェーなどではとても太刀打ちできない。こういう店がやりたくてJimmyJazzをオープンしたのではなかったか。

 店内にはマランツやガラードなど往年の名機が飾ってあるが、現役で動いてるわけではなさそう。スピーカーなどのオーディオがどうなってるのかは立ち入り禁止のため確認できず。いや、この店で音質がどうとか語るのは野暮というもの。実にいい感じでジャズが流れている。
 ジャヴァに比べて当店のこの薄っぺらい感じはなんなのだ。20年も経ったというのに、あちらは年輪を重ね、当店はただなんとなく月日が過ぎて行っただけ。ただ古くなったら風格が生まれると思っていたのが間違いだとよーく分かった(^^;

 2/22(金)は15:00閉店です
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 2/22(金)は、白鶴スイングダンス祭参加のため15:00閉店になります。皆さん会場白鶴酒造資料館でお会いしましょう!

 マイ・ファニー・バレンタイン

 今日はバレンタインデーだが、先日スイングダンスで一緒の女性陣に「バレンタインデーは奥さんに何かしてあげるの?」訊かれ、いや何も?と返したら、「自分ばっかり遊んでないでお花一本でいいからプレゼントしてあげなさい」と言われた。
 いや〜でもウチの家内は花もらっても喜ばないと思うけどなぁ…とブツクサ言ってたら、「あげたことある?ないやろ?絶対喜ぶって!」と半強制的に花を買うよう約束させられた(^^;

 そこまで言うんなら、そんなに高いものでもないし、少しでも喜ぶならバラ一本くらい買ってもいいかな?それに次に踊りに行ったとき、何もあげてないと言おうものなら非難の集中砲火を浴びせられることは避けられない。
 そこで本日JimmyJazzに昼飯を持ってきた家内に留守番を頼んで、コーヒー豆を買ってくると近所の花屋まで自転車を走らせ、赤いバラの花を一本だけ購入。

 夫が帰ってきても一瞥もくれず、スマホの画面から目を離さない家内にハッピーバレンタイン!!
 「は?何これ?こんなん持って買い物に行きにくいやん!」
 じつに予想通りの展開である。この女を喜ばせることのできる男なんてこの世の中にいるのだろうか??( ̄▽ ̄;

 数字を見てると眠くなる

 確定申告の時期である。普段見慣れない数字を見ているとものすごい睡魔に襲われる。夏休みの宿題と一緒で手を付ける前が一番嫌な時で、やり出したら推進力が出てきてなんとかなる。それでも途中であれを忘れたこれもつけてなかったと出てきて、今なんとか書類をまとめたのだが、まだ何か忘れてるような気がして落ち着かない(^^;

 まあそんなこんなで、ジャズとオーディオと関係ない数日間を過ごしながらダンスパーティーに行ったり、数字を眺めたりして更新をサボっておった。すまない。

 ヒスタミン不耐性の疑いアリ

 わたしが子供の頃カジキマグロで蕁麻疹が出たことや、コンビニ弁当を食べると調子が悪くなることを話してたら、
「それってヒスタミン耐性がないんじゃね?」
と、友達に言われた。

 ヒスタミン不耐性?初めて聞く言葉なので調べてみたら、確かに思い当たる節がいくつもある。いやいや、これだけ症状を箇条書きで並べられたら、そらいくつか当てはまるでしょうよ(^^;
 でもわたしのヒスタミン耐性が低いのだとしたら、ヒスタミンを抑えることによって、例えば花粉症やコンビニ弁当による体調不良など改善されるかもしれない。

 しかしこのヒスタミン不耐性かどうかを調べる方法がなく、医者にかかっても実際のところはよくわからないらしい。
 ヒスタミンを多く含むものを遠ざけて、調子が良くなるようなら疑いアリと言ったところか。でも制限食って、好きなものばっかりじゃねーか!( ̄▽ ̄;

 おそらくは平成最後の電球スランプ

 ネットではいつもワーワーうるさいMasterが黙っているときは大抵の場合、オーディオの音がイマイチなのである(^^;
 それもいきなり音が悪い!と騒ぐのではなくて、しばらくしてから、あれ?この頃良い音してないな?と気づくからタチが悪い。

 それから原因究明に乗り出すのだが、実に久しぶりにスランプというやつになってしまった。何が原因で音が悪くなってるのか皆目見当がつかない。日記を書くのも忘れ、あーでもないこーでもないとウンウン唸っていたら、店内で唯一のクリアー豆電球がパチっと切れて寿命を迎えた。そうか、これだったか。

 JimmyJazz店内の電球はほとんどLEDに交換済みだったが、飾り棚の中のランプに15Wのシャンデリア電球が入っていた。切れかけの電球はフィラメントが細かく振動してチーとごく小さな音を発する。この音が音楽に干渉してスッキリしない寝ぼけたような音に聞こえてしまうのだ。

 昔は2〜30個ある店内の電球全てが白熱球だったから常にどこかの電球が切れかけており、そのたびにオーディオがスランプに陥っていた。出始めは光が冷たくて使う気にもなれなかったLED電球も最近では白熱球と見分けがつかないほどに進化している。これならJimmyJazzの店内イメージとも相性バッチリ。というか、もう100Wの白熱球がどこにも売ってないんですけど( ̄▽ ̄;

 スチーミン

 このところ朝出勤してみると業務用タオルスチーマーの周りが水で濡れていて、給湯口が緩んで漏れたのかと思ってたら、蛇口でなく本体のどこからか水が漏れているみたいなのですよ。
 うわー、これは修理するにしても買い換えるにしても結構な出費になりそうだなとカインドオブブルーの中のブルーイングリーンな顔色で青ざめていたら、そうだ、家に余ってるタオルスチーマーがあるんじゃないかと思いついた。

 父が一昨年まで営業していたカラオケ店の裏に一席だけ理容スペースを設け、馴染みの客限定で散髪していたから、そのスチーマーが実家のどこかにあるはずだ。
 早速父に訊ねてみると、おう、あるから持って行け持って行けと予想通りの展開。スチーマーは弟の店のバックヤードに眠っていた。

 実はこれも父が買ったものでなく、父の兄すなわちわたしの伯父が使用していたものを、引退する折にもらってきたものらしい。それでもJimmyJazzで使っていたスチーマーよりは型が新しく、通電してみると問題なく使えた。
 三代続いた散髪屋だと、こういった良いことは滅多にないが15年に一度くらいは、ある(^^;

 音の佇まいを聴く

 昨日の50メートル離れて聴く男性にいたく感心したのは、人間の耳は元々直接音を聴くようにできてないからである。発音体即ちスピーカーの振動板から発される音をダイレクトに聴くより、発される音波が周りの物に衝突して反映された結果を、”音の佇まい”を聴くのがもっとも自然なリスニング方法なのだ。

 視覚に置き換えてみるとわかるが、人間の眼は発光体を直接見るようにできてない。太陽や炎、電球をじっと見ることってないでしょう。太陽に照らされた満月を見るように、発光体によって照らされたものを見るのが自然なのだ。

 実はスピーカーや、スピーカーユニット自体も直接音ではなく、関節音を聞かせるよう工夫された物が多い。ラジエーターのようなJBLの音響レンズは、ホーンから出た音をレンズにぶつけて拡散させるよう設計されているし、名機パラゴンもホーンから出た音が腹の出っ張りにぶつかって放射されるような形をしている。

 ハーツフィールドなんか、ユニットのすぐ前に遮るような衝立があって、音が迂回するような仕組みだ。もっとも、ホーンスピーカー自体、小さな振動板から発された音がラッパの内側をぶつかって増幅しながら外に出る仕組みなのだ。

 スピーカーから出た直接音を耳でダイレクトに捕らえるといった聴き方をしないで、部屋の中に現れる音の佇まいを鑑賞する。シャンプーの置き方だのフリースの上着をかけるだの、飾ったレコードジャケットの角度がどうこう言うなんて頭がおかしいんじゃないかと思うかもしれないが、音が何にどう反射するかは当店にとって重要な問題なのである(^^;

 月明かりの下で踊ろう
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 毎週水曜日の夜は三宮の東遊園地でスイングダンスの練習があるので、店を少し早めに閉めさせてもらっている。神戸ルミナリエのメイン会場にもなってる東遊園地は公園なので屋外。場所代もレッスン料もかからないから、興味のある方は一緒にジャズで踊りましょう。

 というわけで昨日もJimmyJazz選曲によるジャズをブルートゥーススピーカーのJBL BOOM BOXで流しながら踊っていたら、50メートルほど向こうに腕を組んでこちらを見ている男性の姿。
「ねえ、ジミーさん、あの人さっきからずっとこっち見てる」「興味あるんとちゃう?ちょっと声かけてきてよ」
 ただでさえ男性の少ないダンス人口だから、男性の仲間が増えれば願ったり叶ったり。よっしゃちょっとスカウトに行ってくるわ。

 男性の近くまで行って、あの、ダンスに興味あるんですか?と尋ねたら、ダンスというよりかかってる音楽に興味があるようだ。
 せっかくだから近くで聴いてくださいよとBOOM BOXの近くにお連れして、色々話をしてみるのだが、やはり踊るつもりはないらしい。しかもここで聴くより離れた場所で聴くほうが音が良いと言って、元の定位置に戻ってしまった。

 いや、確かに近くで聴くと荒さの目立つBOOM BOXの音も、50メートルほど離れると雑味が減ってとても良い感じに聞こえるのだ。こりゃオーディオマニアも顔負けである。
 それにしても、声かけるだけかけさせといて、連れてきたらみんなで知らん顔するのはやめてください( ̄▽ ̄;

 自信なき初老

 歳をとると日に日に自信が目減りしてくる。世界は我々の手で作っていくのだと思っていた若い頃から、だんだん隅に追いやられていくこの寂しさよ(^^;
 自信がなくなると不安なものだから怒りっぽくなる。わからないことを言われるとついカッとなる。年寄が怒りっぽいのは自信がないからなのだ。

 一流企業などにお勤めで、肩書きもそれなりの人なら自信満々、悠々自適な老後をお過ごしになるのだろうが、当店のように浮き草のような自営業だと、ちょっと閑になったりお客が他所に流れたりするだけで自信喪失。なんとも心許ない。

 自信ない中高年がくたびれた格好をしていると、ますます自信がなくなっていくから、月に一度は散髪をして、きちんとした身なりで過ごすことが肝要だ。
 そうしてるとなぜか偉そうで高圧的に見えるらしく、「ジミーさんは近寄りがたい」とか、「大御所」とか言われて怖がられるようになってしまった。なんの実績もなくてこんなに気の弱いへなちょこなのに!若い人が寄り付かなくなって、ますます自信がなくなってきた。

 自信を取り戻すのに欠かせないもうひとつは音楽である。音楽は自らを鼓舞し、根拠のない自信を取り戻す。根拠ある自信は脆く、ちょっとしたことで崩壊するけれど、根拠のない自信は本物だ。何しろ根拠がないのだから( ̄▽ ̄;