記録魔

 何事も上達したかったら記録をつけるのはいい方法だ。文章を書けるようになりたかったら日記をつければいいし、スポーツが上手くなりたかったら自分のやってる姿を録画しておいて、上手な人とどこが違うのか見比べればいい。
 わたしもダンスが上手くなりたいから自分の踊ってる動画をたまに撮ることがあるんだけれど、もう自分で見るのはほんとツライ( ̄▽ ̄;
 
 仕事で髪型もよくお客様に頼んで撮らせてもらう。一番よく見えるのを選んでSNSにアップするのだけれど、これも同業の上手な人が多数見てるからかなり恥ずかしい。
 それでも記録して、冷静にそれをじっくり眺めるのはすごく勉強になる。オーディオでも、どこをどう変更したらどのように音が変化したかを文章で残しておくと、自分が求める音のイメージがはっきりしてくるから、わたしのオーディオもこのブログで磨き上げたようなもんだ。
 他にも観た映画、聴いたCD、読んだ本など、記録魔となって残している。

 で、今年からファッションセンスを磨きたくて、自分の着ている服も毎日写真に撮って残すようにしている。あくまでも勉強で、自分が衣装持ちだと自慢したいわけではないし、自分でカッコいいと思うほどのナルシストでもない。それでも毎朝記録するとなると、なんでもいいというわけにはいかないから、短時間で組み合わせを工夫する。これが勉強になるのだ。
 そうすると、持っている洋服の中からネクタイとジャケットの色合わせや、綺麗に見える組み合わせを考えるので自動的に見る目が肥えてくるという寸法だ。

 スイングしなけりゃ意味ないね

 ジャズは店で散々聴いてるから、家に帰ってまで聴きたくないと思っていても、やっぱりジャズなんだよなぁという経験をした。
 先週土曜日はジャイヴ、一昨日はジルバのパーティーに行ってきた。どちらも男女ペアで踊るダンスパーティーなのだが、いつも習ってるリンディーホップと何が違うかというと、ジャイヴはロカビリー系の音楽で踊り、ジルバは社交ダンスの一種でちょっとお上品なイメージ。

 テンポさえ同じくらいなら、どんな音楽だって踊れなくはない。理屈はそうだ。しかしスイングしない。スイングしないとどうも調子が狂ってしまう。ジャイヴの音楽でもなんとか行けるけど、ジャズで踊るような高揚感がなくて、一本調子ですぐ終わってしまうから、どうにも不完全燃焼で土曜日は終わる。

 続く火曜のジルバナイト。ジルバとはジターバグが訛った言葉で、ジターバグ=ほぼリンディーホップなのだ。だから難なく踊れるはず…と思ったら甘かった。かかる曲がディスコソングやJ-POPで槇原敬之までかかるという大サービス!( ̄▽ ̄;
 わたしがこっそりiPhoneでマッキーを聴いてるのは内緒だが、それで踊れと言われるとかなり困ってしまう。最初は一般のダンス初心者に馴染めるようこういう曲をかけてるのだなと思っていたが、待てど暮らせどスイングジャズがかからない。

 しびれを切らしてDJの元に駆け寄り、ジャズっぽい曲を頼みますとリクエストすると、なんだか三拍子の難しいモダンジャズがかかった。これではますます踊れない。
 いやマッキーだってボーイズタウンギャングだって踊れなくはないんですよ。踊れるけど、やっぱりジャズかけてくれよ〜、俺はジャズが聴きたいんだよ〜。どうやらDJのMacBookのライブラリにはスイングジャズが一曲も入ってないようだ。なんで?ジルバナイトじゃないと?

 まあわたしも店でクリスマスソングばかりかけてないで、ちゃんとジャズをかけようと深く反省したのでした(^^;

 ボヘミアン

わたしがいつも家内以外の女性と写真に写ってるので、友人から夫婦仲は大丈夫なのかと心配される。わたしだって夫婦仲睦まじいところを自慢してみたいのだが家内が写りたがらないから仕方なくほかの女性に無理を言って写ってもらっているのだ。

さて、本日はその家内と一緒に大ヒット中の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきた。ほ〜ら仲のいい夫婦でしょw
クィーンは中学生のころよく聴いたから懐かしい気持ちもあったのだが、残念ながら感想は「?」という感じだった。期待が大きすぎたのか、それにしてもどこで感動するのかと待ってたら終わってしまった。

うーむ、音響がイマイチだから感動しないのか、これも満員の劇場で観たら連鎖反応が起こって感動するのかもしれないが、何回も観に行くファンの気持ちまではわからない。家内も同じ感想だ。ほ〜ら仲いいでしょ(^^;

 The Count of JimmyJazz

 ここ2年ほど、外に出かけて知らない人と接触する機会が増えた。世界が広がるのは素晴らしいことだが、良いことばかりではない。他者との関わりの中で、どうしてこうもわたしは誤解されやすいのか。誤解を解こうとすればするほど余計に誤解を生んでしまう。いや、誤解してるのはわたしの方で、他人から見える自分の方がもしかしたら正しいのかもしれない。どっちにしたって自分の責任であることに変わりない。

 わたしはただみんなと仲良くしたいだけのに、とにかくそのへん人間関係の調整が超ヘッタクソなのである。先月も30周年だと偉そうにほざいていたが、「俺のやり方が気に食わないなら来なくて結構」みたいに、三十年間巌窟王よろしく店に引き篭もっていた、そのツケが今来ているのだろう。30周年の何が立派なもんか、ただ世間の風当たりを怖がって何もしなかっただけじゃないか。

 と、今更自分を責めてみても仕方ない。今からでも人並みの一般常識と人付き合いのマナーを身につけるようたいそう恥をかきつつ精進していきたい。とほほ。

 JMパリ公演は興奮の坩堝!

 さっきアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズの「The Midget」が鳴り出したが、たまげたねえ。iTunesで適当にプレイリストを作って流しているから、思いもよらない曲が思いもよらない音で鳴り出して自分でもビックリしたりは時々する(^^;
 この『Paris Jam Session』というアルバムのこれまでの印象は、コンサートホールの二回席から横一列に並んだJMを眺めるといったものだったのだが、いきなりステージ上に連れてこられて、ハイハットがパフパフ開閉する隙間からリー・モーガンのラッパが見えたり、ピアノの黒い蓋の向こうにウエイン・ショーターが見え隠れするような、相対的距離のある臨場感とでも言おうか。

 とにかくステージの上から客席を見ているような、こんな感覚は初めてである。マイクがステージに立っていたら、そらステージに立ってるように聞こえるわなと変な納得してしまったが、USBアキュライザー効果でいよいよ当店のオーディオもここまで来たかと、ちょっとビックリしている。

 ワンアンドオンリーJimmyJazz

 ありがたいことに一昨年あたりからバーバーブームの影響で、当店にも新しいお客様がフェードスタイルを求めて来てくださるようになった。志を持つ全国のバーバーさんとお友達になり、これからじゃんじゃんバーバーカルチャーを盛り上げるぞ!と、去年までは息巻いていたのだが、いつものわたしの悪い癖で、なんか違うな〜と思い始めた。

 全国的にバーバーの皆さんが頑張りだしたのはいいが、そのぶん少し薄まっちゃったかなと。流行りのバーバーカルチャーに乗っかって、JimmyJazzもそっち側に寄せて、タトゥーこそ彫らなかったが、ビールやジャックダニエルを出してみたり、好きでもないヒップホップを聴いてみたり。
 やはり無理してるとだんだんしんどくなってきた。自然体でないと継続できない。

 もともと超個性的で世界で唯一、ワンアンドオンリーなジャズの聴ける理容室なのだ。無理してよそに寄せるこたあないじゃないか。と、思い直して、自分らしいこと、JimmyJazzらしいことを突き詰めて、とことんワンアンドオンリーな店にしてやろう。
 いい音でジャズが聴けて、最高にカッコよくて、女性にモテモテになるかどうかはわからんが、オーディオ製品まで売ってる愉快なバーバー、もといジャズの聴ける理容室だ。いいねいいねぇ。

 ホリデーシーズン
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 12/1から12/25まで、ご来店の方にささやかなクリスマスプレゼント差し上げます。今年もお世話になりました!
 で、恒例のクリスマスプレゼントとこの季節にしかかけないクリスマスソングは連動していて、わたしにとっては一年間のオーディオ修行の成果を確認する良い機会となっている。

 クリスマスソングといってもやはりジャズっぽいのをかけないといけない。しかし調子に乗ってくるとボーダーレスになっていろんなジャンルのクリスマスソングがJBLスピーカーから流れ出すのだ。
 当然ジャズ向きにチューンを重ねた当システムだから、他のジャンルの再生に弱いところがある。でもそれが年々良くなってきて、去年は聞くに堪えないと思えたトラックが、俄然魅力を発揮する。守備範囲が広くなって、どんな曲でも楽しめるようになっていく。これってオーディオの醍醐味だよね〜。

 今年はマッキントッシュのプリアンプをメンテナンスして、強力なUSBアキュライザーが追加され、盤石の体制でクリスマスソングを流すぞ!あっ、ジャズも流します!( ̄▽ ̄;

 相性問題

 思えばいろんなオーディオメーカーさんに世話になったのに、随分と不義理をしてしまったなぁ。別に嫌いになったわけじゃなくて、それぞれ個性的で素晴らしいのだが、残念なことにインフラノイズ製品と相性がよくないのである。これは音楽とオーディオに対する取り組み方の違いで、他のメーカーがダメということじゃない。
 相性のよくない製品同士を組み合わせても音は悪くならない。インフラノイズ製品を入れたらちゃんと音は良くなるのだけど、その相性の悪いのを外すともっと良くなるという困った問題(^^;

 インフラノイズがどこの製品と相性が悪いかバラすとまた問題あるのだが、まあJBLなんかもっとも相性悪いものの一つではないか。相性悪いのに機嫌よく使ってられるのはちょっとしたコツを体得したからで、これも長年の修行の成果かもしれない。
 でもJBLと相性がよくないのは確かなので、他のスピーカーにしたらもっと良くなる可能性もなくはないのだが、これに関しては知らんぷりを決め込んでいる( ̄▽ ̄;

 年末年始の営業案内

 今年も残すところあと1ヶ月あまり。年末年始のお休みは画像の通り。えっ?大晦日までやってるの?!と毎年驚かれるが、毎年のことなのでいちいち驚かないでいただきたい。床屋の年末とはそういうものなのだ。

 さて、そろそろかな?ってな感じで恐る恐るジョージ・ウィンストンの『December』をかけてみる。毎年クリスマス曲を最初にかけるときはなぜか”恐る恐る”だ。
 ピアノの音がとても美しい。お客様も目を細めて聴き入ってる。アルバム丸ごと一枚、ピアノだけでここまで聴かせるには、ピアノそのものの音色に説得力がないと白けてしまってどうしようもない。
 しかし今年もいい音で鳴ってくれるなァ。UACU-700の効果絶大である。

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 USBアキュライザー発売記念SALEは12/25まで

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 ただいま当店で取扱中のインフラノイズ製オーディオアクセサリーが全品表示価格より15%オフのUSBアキュライザー発売記念SALEを好評開催中!
 キャンペーンは12月25日のご注文までですから残り約1ヶ月ほどです。年内に納品をご希望の方はなるべくお早めにご注文ください。

 新製品のUSBアキュライザー、デジタルアキュライザー、アリエナイザーほか、リベラメンテケーブルどれでも全て一点から割引が適用されます。JIMMY JAZZ WEB先行予約ページからご注文ください。折り返し値引後の価格を記載したメールを返信します。入金確認後の発送となりますが、手作り製品のためバーゲン期間中は納期が大幅に遅れることがあります。ご了承ください。(2018年12月25日まで)

 携帯電話のマナーモードにご協力ください
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 JimmyJazzは”ジャズの聴ける理容室”を標榜している性格上、お客様にジャズの聴ける環境を整えなければいけない。当店の常連様であればそんなこと百も承知で、今更言わなくたってわかるだろうと思って黙ってたが、近ごろ携帯電話の普及であちこちで電子音が聞こえるようになってきた。
 メールや電話の着信音くらいなら、まあわからないでもない。しかし、ワンセグでスポーツ中継を見たり、ゲームをやったり、いや、やってもいいけど何も音を出してやるこたぁないじゃない(^^;

 ジャズとオーディオが売りの店なんだから、せめてイヤホンするとか、そのくらいの配慮があってもいいんではないの?
 携帯電話もパソコンも電源オフにしておいてくれた方が厳密にいえばオーディオの音は良くなるのだが、そこまでしなくてもせめて音の出ないマナーモードにご協力ください。
 みなさんそれぞれ事情があるでしょうから、絶対に音を立てるな!私語厳禁!みたいな昔のジャズ喫茶みたいなことまで言いません。当店の固定電話もリンリン鳴ることがあるからお互い様です。努力目標で、できれば静かにしてくれたら嬉しいかな?程度ですので、どうかご協力お願いします。

 営業時間が変更になりました
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当店の営業時間が変更になりました。
平日はこれまでと変わらず、土日のみ18:30がカットの最終枠となります。
よろしくお願いします。

 ハットのジミーさん
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 ちょっと前にわたしのトレードマークの話を書きかけて忘れていた。以前なら「蝶ネクタイのMaster」とか言われていたし、もう少し前だと「JBLのMaster」、「怪しいMaster」とか。これはトレードマークとはいえないがw
 最近はよく「ハットのジミーさん」と呼ばれている。店の中では帽子は被らないから、もっぱら外で会う人にそんな風に思われてるらしい。ちょっと意外だった。
 ハットだけでなく、キャスケットや野球帽も被るのだが、印象としてはハットが強いのだろう。

 朝、セットしないで家からJimmyJazzに行くまでの300mほど歩くのに、寝ぐせの髪を隠すために被って出たのが始まりだった。そしたらだんだん昔の人みたいに帽子を被らず外出するのが恥ずかしくなってきた。「ハゲ隠し」、「薄毛隠し」よりも「照れ隠し」の要素が大きい。
 目深に被ればツバで顔を半分、目が小さいのを隠せるし、鼻が低いのは目を瞑るとして、鼻から下はヒゲをうまく整えたらなんとかなる。つまり、ハットとヒゲの形がキマッていれば、貧相な顔も多少よく見えるというものだ(^^;

 バカにできないのがハットのクオリティで、あんなもん高くても安くても変わらないだろうと思ったら大間違い。何しろ顔半分をカバーするのだから、5千円のハットと2万円くらいのハットでは、ちょっとしたところに差が出てくる。ハットの出来が見てくれに、男前に見えるかそうでないかに大きく影響するのだ。こればかりは被ってみないと写真で見ただけではわからない。
 同じように、頭蓋骨の半分を担当する床屋も、ちょっとしたところで男前かそうでないかを決める大役を担っている。本当にちょっとしたところなのだ。そのちょっとしたことこそが大事なんですよ!!

 30周年ありがとう
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 JimmyJazzは2018年11月8日にめでたくオープン30周年を迎えることができました。これもひとえにジャズの聴ける理容室を支持してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 しかし毎年のことですが気がついたら創業記念日が過ぎておりました。去年早々に記念Tシャツなど作成してもうすぐ30年だと騒いでおりましたのですが、さて記念日はいつだったかなと今日調べたらとっくに過ぎておったという次第であります。
 特に周年イベントなどもございませんが、これからも毎日毎日淡々と営業を続け、「気がつけば50周年」「気がつけば100周年」まで頑張ります。今後とも末長く宜しくお願いします。

 平和なオーディオ生活

 長らく更新をサボって申し訳ない。やはりこのブログを見に来る皆さんの大半は、オーディオのこと、オーディオでいい音が出たらいかに嬉しいか、高い値段の機器をエイヤッと買ってもいい音がしないといかに悔しいか、七転八倒、悶え苦しむ様を読みたいと思ってらっしゃるのだろう。
 しかしおかげさまで近頃はそれほど悶え苦しむことは少なくなった。悶えることもたまにあるけれど、ちょっと修正を加えたらたいていクリアできるコツを掴んできた。

 まるで音の達人みたいなこと言うようで心苦しいが、オーディオ雑誌に載ってる音の良くなる記事を片っ端から実践して「全部乗せ」とか「いいとこ取り」なんかしたらまずいい音にはならない。
 キッチンにある調味料、ソースとか醤油、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシングに豆板醤、砂糖塩胡椒にカレー粉も全部混ぜて美味しい料理が作れるか想像してみたらいい。

 わたしのオススメは、シンプルなオーディオシステムを揃え、年に一度か二度発表されるインフラノイズ社の新製品を少しずつ足していくこと。それで手持ちのソフトで効果をじっくり楽しみながら次の新製品が出るのをじっと待つ。耳タコの演奏にまだこんな発見があったのかと一通り聴いた頃にまた新製品が出る、また買う、また感動する。ああなんとも平和なオーディオ生活であるw

 音像を3D化するコツ

 故・村井裕弥さんのUACU-700のレビューは、「フォーカスが改善され、音像が3D化し、生々しさが増して、演奏の吸引力・説得力がアップする」云々と、いつにも増して誉めちぎってくださってる。特に「音像が3D化」と書くとオーディオはウケる。もっと露骨に言うと「売れる」殺し文句の一つである。

 オーディオマニアの皆さんの中にもこの「3D化」を目標にして日々チューニングに勤しむ方々が多数いらっしゃるのではないか。しかし、実はインフラノイズというメーカーには「音像を3D化」しようなんていう狙いは全くないのである。

 音像を立体的に、手に取るように、見えるがごとき再生音を追求すると、しばしばエッジの立った輪郭を強調する方向に行きやすい。
 視覚的に言うと、マンガの世界は輪郭線で描かれるが実際の世界に輪郭線は存在しない。UACU-700の音は、あるべき色彩が正しくそこに収まることで結果的に立体に3D化して見えるだけなのだ。

 これは、意図的に「3D化してやろう」と狙ってやったのでは実現しない。音と音が重なり合うハーモニー、タイミングなどの音楽的な基準に則って、それが完成した時にパッと3D化して見える。村井さんはきっとそれを見たのだろう。

 世界の終わりとハードボイルドバーバー
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 先月急逝されたオーディオ評論家村井裕弥さんのお通夜では、棺の中に紺ブレザーに赤ネクタイを締めたいつもの村井さんの亡骸が眠っていた。胸元には去年わたしがプレゼントしたJimmyJazz X ORTHO SPECTRUM(インフラノイズ)コラボTシャツがかけられていて、顔の横に村上春樹著「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の上下巻がページを開いて収められていた。

 生前村井さんが春樹ファンだとは知らなかったので、いまごろ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を取り寄せて読んでいると、ソファーに関する一節に目が止まった。村井家の革張り高級ソファー、確か80万円くらいしたやつだと思うが、あの買い物はこの本の一節に影響されたのではないか。  
 と、そんなことをぼんやり考えていたら、オージックの小坂さんが「インフラノイズの記事が載ってますよ」といって月刊ステレオ誌11月号を持って来てくれた。

 新製品USBアキュライザーのレビュー、誰が書いてるんだろうと思ったら村井さんだった。インフラノイズの記事たくさん書いてもらったなあ。もうあの村井節が読めなくなると思うととても淋しい。奇しくもこれが村井さんの遺稿となった。ありがとう村井さん。安らかにお眠りください。

 ハイしか言わない日本人

何かのテレビ番組で、外国人が一般的な日本人のモノマネをしているのを観た。
「ハイ!○#$Xハイ!ハイ!」と、やたらハイと言ってはお辞儀をする。日本人って、こんなにハイハイ言ってはお辞儀しているイメージなんだなあ。
 「とりあえずハイ!ハイ!と言ってお辞儀しておけば日本人みたいに見える」とそんなふうに思われるのもなんだか癪なので、できるだけハイを使わないで会話しようと心がけてみるがこれが難しい。

 電話をとれば「はい、JimmyJazzです!」。お客様が入ってくれば「はい、いらっしゃいませ」、「はい、今日はどのくらい切りますか?」「はい(椅子を)倒します」「はい起こします」「はい、こんな感じでいかがでしょうか?」「はいお疲れ様でした」「はいOOO円いただきます」「はいありがとうございました」と、ハイがつかない会話をする方が難しい。
 うわーこんな無意識にハイハイ言ってたのか。一日何回ハイと言ってるのだろう。そら外国人が真似するのも無理はない。「NOと言えない日本人」じゃなく「ハイしか言わない日本人」じゃないか。

 最近このことが気になって気になって、なるべくハイを使わず生活しようと躍起になってる( ̄▽ ̄;

 面白くなき音を面白く

「Master、これあげる」と、お客様がジョン・コルトレーンのパブロ盤『The Eiropean Tour』アナログレコードを持って散髪に来てくださった。コルトレーンのアルバムは大体知ってるつもりだったが、これは初めて見た。
 さっそくかけながら散髪すると、黄金時代のコルトレーンカルテットだけあって演奏が素晴らしい。トレーンのサックスの音がよく録れてるな〜。マイクはノイマンかな?と、楽器よりマイクの方が気になってしまうのは一種の病気である(^^;

 Shure M44-7の針は出力が大きいから、普段CDやMac miniでかけてるボリュームのままでアナログをかけると多少音量が大きくなり、ノリノリで聴いてたら「うるさい」と家内が一言。
 なかなかいい音してると思ったんだけどなぁ、やっぱりコルトレーン興味ない人にとってはうるさいのか。興味ない人にも面白く聴かせるくらいのいい音にはまだまだってとこか( ̄▽ ̄;

 オモチャの拳銃
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 こないだ築港のジーライオンに向かう時に、被っていたフエルトの帽子が汚れていたのでエチケットブラシを買おうと100円ショップに入った。エチケットブラシのついでに子供のオモチャコーナーにぶら下がっていたBB弾の拳銃も買って行った。ジーライオンの赤レンガ倉庫は、まるで映画のセットのような趣きなので、こういった小道具があると楽しいかと考えたのだ。

 100円ショップの拳銃、昔でいう”銀玉鉄砲”なので見るからにチャチな作りで、一発でオモチャとバレてしまうがそこがいい。いい大人がホンモノそっくりのモデルガンなんか持ってたらシャレにならないではないか(^^;
 で、拳銃を構えてクラシックカーをバックに写真を撮ったりしたのだが、この拳銃を人に持たせるとみんなつい”その気”になってしまうのだ。これが思わぬ効用で、かしこまった記念撮影っぽい写真じゃなくて、生き生きした動きのある楽しい写真がたくさん撮れた。

 その後も拳銃を店に持ち帰ってシャンプー台の横に置いておくと、面白がって思わず手に取る人が続出。男子なら拳銃とか刀を見ると触ってみたいと思うのは当然だ。それも扱いを間違うと壊したり事故になったりするような精巧なものでなく、一目でプラスチックのオモチャとわかるから手に取って構えたくなってしまうのだ。
 税込たったの108円。これで少しばかりその気になるんだから安いものではないか。JimmyJazzもオモチャの拳銃みたいに、男を少しばかりその気にさせる理容室でありたい。

 読んでるような読んでないような

 先週木曜日に父が腹痛を訴えたので救急車に来てもらい即入院。胆石だったようで夜中まで付き添い翌日は三時間しか寝ずの営業。病状は安定しているみたいなのでわたしも体力を持ち直して週末の営業をこなした。やれやれ。

 やはりブログは何が何でも毎日書くと決めてないとズルズル更新が滞ってしまう。ネタがなくてもどこかからひねり出して書くというトレーニングが必要なのだ。だから、ブログを続ける秘訣はひたすら毎日書き続けることである。面白いことが起きなくて書くことがなくても、書く。それだけのこと。そうするとだんだん上達して書けるようになってくるが、ある一定の量を書いたら、またぱったり書けなくなる。そういう状態でここ10年くらい書き続けている。

 そういえばわたしはSNSとか掲示板とか、双方向にコメントしたりイイネしたりされたりするのが苦手で、わたしが何か書くと誰も突っ込んでこない。自己完結しすぎて突っ込みようがないのだ。
 面と向かって「何月何日のブログ読みましたよ!」と言われるのも照れる。この人読んでるのかな?読んでないかな?読んでないようで読んでるようなグレーな感じでお付き合いできるのがありがたい。

 もう無理なんてしない

 無理が通れば道理引っ込むではないが、気合いと根性でなんとかなる、とわたしは昔から精神論で突っ走る傾向がある。でもそろそろ老いぼれてきたから、無理もほどほどにしたほうがよさそうだ。第一わたしがよくても周りが迷惑する。
 まず手始めにシャンプーを中断して電話に出ることをやめた。やはりお客様を泡だらけで濡れた頭のまま放置しておくのは申し訳ない。これからはコールして出なかったらシャンプーかトイレ中だと思って、あたらめてかけ直してください(^^;

 以前なら考えられなかったけれど、用事があれば店を早く閉めたり、場合によっては休んだりもするようになった。もう無理ばかりしてられない。ただ怠けるのでなく、いい仕事をするために必要ならしっかり休むことにした。
 それから土日の営業時間も一時間ほど短縮して6時半閉店にすることを考えている。休憩なしの立ち通しで夜7時ごろになると、もう集中力が持たない。いい仕事ができないのではお客様に申し訳ないので近々そのようにしていくつもりだ。もういいかげん無理はしない。ブログも無理やり毎日書かないw

 セッティング見直し

 Masterが糞詰まりみたいな顔をしているときは、本当に便秘なこともあるが大抵他に原因がある。猛暑や地震、台風で停電の疲れが出たのか、それとも遊びすぎか、なんだか気持ちがスッキリしない。村井ロスが尾を引いている?それもあるだろう。
 でも根本的な原因はきっとアレだ。音のせいなのだ。

 プリアンプを修理に出して、その間にUSBアキュライザーがやって来て、ハロウィンのおもちゃを出して、プリアンプが戻って来て、村井さんが亡くなって、なんだか訳のわからん状態で音を出していたが、もう一度ちゃんとセッティングを見直す必要がありそうだ。
 その間お客様に「泣きそうなくらい良い音だ」と言っていただいたが、わたしとしてはイマイチ納得してない、借りて来た猫のようにニャーニャーした音なのだ。

 決して悪くはないのだが、本来もっと猛虎のようなバックスクリーン3連発爽快サウンドでなくてはいけない。ハロウィンの飾り付けを一旦撤去し、シャンプーの本数も微調整して店内も清掃した上で、いよいよアレをこうしてみたら、ほらやっぱり!さらにアソコをこ〜んなふうにしてみたら、いいぞいいぞ!蛇口からチョロチョロ出てた水が全開にしてドバドバ出てくるようなこの感じ!
 それにしても知らん曲ばかりかかるなぁと思ってよく聴いてたら、これ全部何年も前に自分で買ったCDじゃないか!?なんたることか!これがUSBアキュライザーの真の実力だったのだ!( ̄▽ ̄;

 我自らの可能性を信じ才能を世に放たん

 オーディオマニアはごく個人的なコダワリで出来上がっているから、メーカー同士、マニア同士、評論家同士でも対立しやすい。誰の方法論を支持するかで派閥ができたりもするのだが、そんな中で村井裕弥さんは、実に多様な価値観を受け入れ、誰からも、どこの派閥からも慕われていた。こんなに多岐に亘る付き合いができた評論家は他にいないのではないか。

 実をいうと、わたしは村井さんのこのどことも付かず離れずの姿勢が最初は理解できず、ただの八方美人的な性格なのかと思っていたのだけれど、それは違った。
 自分の可能性を信じ、才能を世に放たんとしてる人を愛してやまない、そういう人を見つけると全力で応援したい、その才能が現在開花してるかどうかはどうでもよい、とにかく前を向いて世界に一石を投じようとする人は、老若男女を問わず心から尊敬し、応援する人だったのだ。

 昨日のわたしの娘への過剰とも見える応援の話も、わたしがなぜか村井さんに気に入られたことも、そう考えると納得が行く。後ろ向きでネガティブなことを言うと「何をおっしゃいますか!Master」といって叱られたっけ。

”このたびの台風21号、本当にたいへんでした。
電気が早く回復するとよいですね。”

 そのように書かれた村井さんからの最後のメールの件名は、「何もできなくてごめんなさい」だった。村井さんは自分の死期が迫っていることを感じてそんなことを書いたのだろうか。

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※明日は村井さんに最後のお別れを言ってまいります。

 真の友情とは

 去年、JimmyJazzイメージガールに勝手に任命して、一緒にたくさん写真を撮ってもらった雅望(masamisa)嬢が”ベルグロー看板モデル総選挙”にエントリーしていて、得票数が10位以内だと予選通過するらしい。一時間に一票同じ人が何度も投票していいという変なシステムだが、三年くらい前にわたしの娘も別のモデルスクールに通っていて、同じような票集めで上位になったらランウェイを歩けるというのをやったことがあった。

 このときも一時間に一票同じ人が何度も投票できるシステムで、期間中、家内は毎時投票していた。それでは追いつかないので知り合いに投票を頼んだが、みんな冷たいもので「うんわかった、応援するよ!」と言いながら一票も入れてくれない。
 そこでダメ元で「ウチの娘がエントリーしてるので、一票だけでも入れてやってください」とTwitterでつぶやいたら、食いついてきたのがなんとあの村井裕弥さんと某A氏の二人だった。

 お二人ともわたしの娘と会ったこともないのに、投票期間中ほとんど寝てないんじゃないかってほど毎時一票を投じてくださった。その甲斐あって娘はファッションショーのランウェイを歩くことができたわけだが、普段家族ぐるみの付き合いをして娘のことをよく知ってる人が投票せず、娘にとって見ず知らずの村井さんと某A氏が全力で寝ずに投票してくれるのを見て、ああ本当の友達ってこういう人たちのことをいうのだなと思った。

 ちょうど雅望が看板モデルにエントリーしてるのを見て、そのことを懐かしく思い出していたときに飛び込んできた訃報だった。

 思わず泣きそうないい音

「こういう(古い)曲で本領発揮ですね!さっき(散髪してもらいながら)聴いてて思わず泣きそうになりましたよ、いい音してるな〜って」そうですか。ありがとうございます。
 一昨日、オーディオ好きのお客様にそう言って褒めていただいた。USBアキュライザーの導入で一段と磨きがかかった当店のオーディオシステムだが、そういえば村井裕弥さんにはとうとうJimmyJazzの最高の音、それこそ泣きそうになるようないい音を一度も聴いてもらえなかったな。

 村井さんもインフラノイズ製品の大ファンで、近年は新製品が出るたび導入していらしたから、お互い「あれを繋いだならきっといい音してるんだろうな」と想像だけて聴いた気になってた。
 今でこそちょっとはマシな音も出るようになったが、18年前はあの程度の音でよくプロのオーディオ評論家相手にデカい口を叩いてたものだ。今考えても冷や汗モノである(^^;

 それでもみんな18年前は若かった。若くて未熟で、我こそは日本一いい音を出すぞと一生懸命だった。それがだんだん知恵がついてわかってきて、いい音と引き換えに小賢しくなってしまったけれど、あの頃はホント楽しかったなあ。

 心の師

「Masterはいまも、わたくしの心の師です。
Masterがいらっしゃらなかったら、何年も前にオーディオやめていると思われます。」

村井裕弥さんは生前、何度も何度も繰り返しこういうことをおっしゃって、最初は「そんなとんでもない!やめてください」と恐縮していたのだが、そんな風に否定すると膨大な量の肯定文が返ってきて、いつまでたっても話が終わらないので、村井さんにはきっと心の師がたくさん何十人もいてわたしもその中の一人ということなんだろうと解釈することにした。

村井さんは年上なうえ、プロのオーディオ評論家で、良い音もいくらでも聴いてるし、物書きに時間を割いて文章を書いてもらうなんて本来ならギャラが発生することなのである。だから心の師だなんてとんでもない。本気で言ってるんかこの人は、大丈夫なのかと心配したが、何回も言われてるうちに、ああまた始まったかと。

ほんとうは村井さんこそがわたしの心の師であり、村井さんがいなければオーディオとここまで深く関わることはなかった。そのことを伝えなかったことが悔やまれる。

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故・村井裕弥氏 (2006年9月JJ工房)

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 村井裕弥さん急逝

 10月4日、オーディオ評論家で友人の村井裕弥さんが急逝された。もう10年以上お会いしてないが、時々ブログ記事の感想などメールでいただき、いつも気にかけてくださっていた。
 わたしの良き理解者で、温かい眼差しで見守ってくれた存在が突如この世界から消滅してしまったということがまだ信じられない。こんなことを書くとすぐさま「> わたしの良き理解者で、温かい眼差しで見守ってくれた存在」なんて引用付きのメールが来そうな気がして。

 アリエナイザー初持ち出し
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 もうレコードよりもCDのほうが付き合いが長くなってしまった。音楽ファンならご存知のように、CDは物によっては音がボケボケな粗悪品…と言っては悪いが、演奏の熱気がまるで伝わってこないようなのがある。それはパソコンにデータを抽出しても同じだが、UACU-700を入れた途端に、信じられないような名演奏に激変する場合が多々ある。
 これは素晴らしい演奏だと思ってファイルをiPhoneのプレイリストに入れ、ダンスのBGMとして使おうとして、ついこないだまで箸にも棒にもかからない演奏だと思ってたのを忘れていた。

 これをデータだけiPhoneに入れてUACU-700のない環境で鳴らしても、情けない音で鳴るだけじゃないか。そうだ、アレがあったな。JimmyJazzのMac miniの下に挟まってるアリエナイザーPSI-1000を引っ張り出した。
 いつもの三ノ宮東遊園地でやってるスイングダンスでは、JBLのBluetoothスピーカーBOOM BOXが活躍してるが、この下にアリエナイザーを敷いてみた。ん?イマイチ効果が薄いな?野外だから?それとも音源のせいだろうか?

 隙をみてケンジ君が発信している携帯電話からわたしのiPhoneに切り替えて見ると、おお!良いじゃないか!ヤパーリ圧縮なしの音源だと活き活きと音楽が躍動する!すごいぞアリエナイザー!!( ̄▽ ̄;
 側で踊ってる人たちから見たら、「ジミーさん今日はやけにノッてるな」くらいにしか思ってないんだろうな(^^;

 良い仕事は人を感動させる

 偉大な音楽家の名演奏を聴くと感動するけれど、感動するのは演奏だけじゃなく、この音を出してるUSBアキュライザーも実に良い仕事をしてるなあと思うのだ。インフラノイズはいつも良い仕事してるが、近年ますます磨きがかかってきている気がする。そうなのだ、良い仕事は人を感動させるのである。

 何もかっこいいミュージシャンや俳優だけが人を感動させる仕事じゃない。散髪屋でも宅配屋でも、どんな仕事でも、人を感動させるのは可能だと思う。不幸なのは、良い仕事をするための創意工夫が禁じられているような職場にいることだ。そうでないかぎり工夫して良い仕事を積み重ねれば必ず感動する仕事が生まれる。

 いかなる方法で役に立つか、駅員さんも、コンビニの店員さんも、おっ、さすがだな!と思わせるような世の中になれば楽しいじゃないか。
 そういう余計なことばかりしようとするから、わたしは周りから煙たがられるのだけど( ̄▽ ̄;