未完成のものを売ってお金をもらうのは職人の恥だ!頭を刈ってる途中で「もういいから」と言って席を立たれたら、いやいやそのまま帰すわけにはまいりませんと引き止めるのが普通、である、たぶん(^^;
以前道路向かいにあったスーパーマーケットが閉店し、新たに他のスーパーができたが、困ったことに、前のスーパーで無料でもらえたアルカリイオン水の提供が今度のスーパーに無いのである。仕方ないので別のドラッグストアーで純水を汲んでもらっていたのだが、その純水で淹れるコーヒーの味がイマイチなのだ。
オーディオケーブルでもビンテージの楽器でも、使う金属には不純物が混じっている方がまろやかでいい音がするものだけど、同じように水もミネラル成分を取り除いた純水はあまり美味しくない。
以前のスーパーは、水道水にアルカリイオンを吸着させただけの簡単なものだったが、その水とコーヒーメーカーと独自の淹れ方により完成させた当店のコーヒーの味が迷走を始めたのだ。
サービスで出しているとはいえ、口をつけただけで残して帰るコーヒーカップを見るたびに、なんとも悔しい気持ちになる。
ペットボトルのミネラルウォーターを使えばたしかに味は良くなるから、ウォーターサーバーの導入も考えたのだが、そんなに大量に使うわけでもないし、やはりペットボトルで済ませるか。と、悩んでいたところ、浄水器でなんとかならんかと思い立ち、ブリタの浄水ポットを購入。
大阪の水道水はバイオ技術で浄水しているらしいが、天候によって味が変わる。ひょっとしたら府営住宅の貯水槽の問題かもしれない。とにかくそのままコーヒーを淹れてもあまり美味しくない。
ブリタの浄水ポットを通すと、一瞬で水道水っぽさがなくなる。これはいけるかもしれない。しばらくこれでJimmyJazzコーヒーの完成を目指すが、まだどうなるかわからない。未完成なのである。
頭の良い人たちが、たくさんの仕事や趣味をいっぺんにいくつもこなせるのを見るたびに、すごいなぁと感心する。
わたしなんぞ、ひとつのことをはじめるとそれにかかりっきりになってしまい、他のことをする余裕がまったくないのだ。
懸案事項がいくつも重なってくると頭がモヤモヤしてだんだん機嫌が悪くなってくる。
毎年この時期は確定申告でモヤモヤするのだが、今年は早めに片付けた。今頭をモヤモヤさせているのがJimmyJazzのインターネット回線。楽天ADSLのサービスが、この3月いっぱいで終了してしまう問題だ。
これまで光に乗り換えませんかという電話が何度も何度もかかってきて、3回くらい光回線へ乗り換え工事の業者がJimmyJazzに来たのだが、どうも府営住宅と店舗は別になっているらしく、いずれも工事不可能と判断され帰っていった。
そりゃそうだろう、見ての通り当店の内装はコンクリートに吹き付け塗装をしただけで、配線も何もかもむき出しである。電話線だって一本壁からニュッと出てるだけ(^^;
線を通すなら建物のどこかに穴を開けて電柱かどこかから空中配線で引き込んでくるなりしないと素人なりに思う。
4月になってインターネットができないとなると大問題である。10年以上使用した楽天ブロードバンドならなんらかの救済措置があるかと思いきや、ネットで問い合わせてもまるで要領を得ず、痺れを切らせてやっと繋がった電話サポートで訊ねてもなんら割引も特典もなしという。もう金輪際楽天なんか使ってやるもんか!と、ソフトバンクショップへ予約して相談に行った。
お客様の建物ならマンションタイプで光が通ってますよと、いつもながらの対応。通ってたらとっくにやっとるわい!と内心思いつつもとりあえずマンションタイプで契約して、無理なら戸建てタイプに変更と相なった。
回線工事の業者が来るのは来週なのだが、まあ多分無理だろうと思う。しかし、開通までの期間、コンセントに差すだけでWifiが使えるソフトバンクエアーを無料で貸してもらえる!それが昨日送られてきた!
何かと評判のよくないソフトバンクエアーだが、使ってみると今までのADSLより快適で、4K動画もサクサク観れる。マンションタイプが無理ならこれでもいいじゃんってな感じ。
さあ、果たして光回線の開通なるか?それとも?
撮った写真を気兼ねなくアップするためのインスタアカウントを作ってます。イイネされたらされたで緊張してしまうので、気が向いたらチラッと見るくらいでお願いします。
https://www.instagram.com/jimmyjazz7150/
お酒を飲むと脚がよくつる。つったつったと騒いでたら「水分が足りてないんだよ」と言われた。山に登っていても脚がつる、やはり水分が足りてないらしい。そうか、もしかしたら薄毛人口が増えたのは、水分不足が原因なのかもな。
水分補給が重要だというから、誰しもなんらかの飲み物は常に口にしているが、アルコールをはじめほとんどの味付きの飲み物には利尿作用があって、飲んでも飲んでも対外に出てしまい、脱水状態になる。体に水分が足りないと髪が細くなって薄毛になるーという流れを怪しんでいる。
「薄毛人口が増えたのは、喫茶店に行かなくなったせい?」
ほら、コンビニとかでコーヒーは買うけど一緒に水は飲まない。
「薄毛人口が増えたのは、速乾性ウエアが普及したせい?」
尿として排出されなくても、ポリエステルの衣料が身体の水分を奪っている?
ちょっとずつ繋がってきたので、お茶やコーヒーを控えて水道水を飲みつつ自分の髪の毛が増えないか観察中なのである(^^;
みなさま改めましてあけましておめでとうございます。
昨年末は売上高はさておき、おかげさまで大きなトラブルもなく、我がオーディオ史上最高の音で鳴るクリスマスソングを聴きながら仕事納めとなりました。
年が明けて、正月しかかけない鬼太鼓座を鳴らしてみると、これが鳴る鳴る!もうノリノリで、鬼太鼓座ってこんなに素晴らしかったのかと感激である。
ついでにこれもオーディオチェック用CDとして取り揃えていた高橋竹山の津軽三味線も大した期待なくかけてみた。なにしろまともに鳴った試しがないのである。おっとこれがまた素晴らしい!なんじゃこれは!?( ̄▽ ̄;
邦楽の再生は、音が遅れてくるようだと聴けたもんじゃない。これがパッと鳴ってスッと出てくるこの感じ、遅れの無さはGPSクロックが効いているんだろうと思ってクロックコンバーターを見ると、今日はあいにくの曇り空で受信ランプが消えている!つまり衛星クロックでなくGPS-777の内部クロックでなっていたのだ(^^;
Masterはオーディオに興味を失ったと思われているらしいが、オーディオ機器に興味がないだけで音が良くなるかならないかは毎日の大問題なのである。
しかし、うーむ我がJimmyJazzシステムもここまできたかとまことに感慨深い仕事初め。本年もよろしくお願いします。
新年あけましておめでとうございます。
1/5より新料金体制にて営業します。
2021年もジャズの聴ける理容室JimmyJazzをよろしくお願いします。
2020年もJimmyJazzをご愛顧いただきありがとうございました。
年末は12月31日正午迄 年始は1月5日より営業します。
毎年最終月曜日は営業してましたが、今年は無理せず28(月)休業します。
2021年も宜しくお願いします。
我々にような商業施設を営む者としてはこの季節、クリスマスツリーを飾ることが毎年の恒例行事になっている。リースや小型ツリーで済ませる手もあるが、邪魔になろうがなんだろうが、スピーカーとツリーは大きくて立派なほうがいいに決まってる。
当店のツリーはクリスマス生まれの長男ができたときに買ったもので、高さ170センチほど。もう25回くらい出したりしまったりを繰り返してるから劣化が著しく、動かすたびに葉がボロボロと抜け落ちて見た目も貧相極まりない。それになんと今年出して組み立ててたら台座のプラスチック脚がバキッと割れた!
これはいくらなんでも買い替えだなと急ぎAmazonで探して210センチ2380円のツリーを注文。先代ツリーは1万円近くしたと記憶してる。あれっ?高さも確か買った時は190センチだったと思うが縮んでしまったのだろうか???
この四半世紀で100均ショップでもクリスマスのオーナメントが安く買えるようになり、今回買った飾りなしのヌードツリーもこの安さ。届いた箱が小さく、出してみてやはり安っぽいかなと一瞬思ったが、枝を丁寧に広げて組み立てたら結構立派なツリーになった。
しかし、昨日まで絶好調で鳴っていたクリスマスソングが、どうにも調子を崩してスカッと鳴らない。でかいツリーが吸音してしまうのだろうか、毎年こんなことしながら歳は暮れるなり( ̄▽ ̄;
そろそろマフラーの恋しい季節である。みなさんはご存知か、顔に近いところに上質な素材のものがあると美男美女に5%くらい近づくということを。恥ずかしながらわたしは最近知った。シルクやカシミヤのマフラーなんて、布切れを巻くだけで顔映りがグッと良くなるのだから使わない手はない。
兎やビーバー、アンゴラの帽子なんかもいい。上等の帽子かぶってマフラー巻いておけばもれなくいい男になれる。ついでにマスクしたらもう誰が誰だかわからない(^^;
なんでそんな現象が起きるのかというと、素材の毛並みが美しく揃っているからで、毛並みが揃うとあたかも音楽のハーモニーが揃ったかのようにキラーンと輝くのである。
実はこれ、上手に散髪した場合にも起きる現象で、うまい床屋で散髪すると目元に涼しい風が吹くように見える。あるいはかけているメガネのフレームが、拭いたわけでもないのにキラーンと輝くのだ。
カットした毛先が不揃いだと、毛の断面が乱反射を起こして汚らしく見える。切れ味の悪いハサミで切っても毛先が潰れて美しく見えない。この辺は料金コストに反映されることだ。
先ほど音楽のハーモニーが揃ったら輝くと書いたが、オーディオだって同じで、正しく揃うとキラーンと音が輝くし、ほんの少しでも揃ってないと輝かない。鳴るか鳴らないかは二つにひとつで、揃ってるか揃ってないかの違いだけなのだ。
カールツァイスファンのNさんは、宝石のようなカメラのレンズを見ながら酒が飲めるというが、わたしはまだその領域に達していない、というか、あまり酒が飲めない(^^;
Nさんがレンズを貸してくれるおかげで、新たに交換レンズを買い増しすることもなく、無事今日に至っている。
酒が飲めるといえば、むかしむかし、ハットを被った男がパジャマ姿でウイスキーを飲むCMがあった。上等のハットなのだろう、鏡を見ながらつばを撫で、俺っていい男だなぁと言いたげにオンザロックのグラスでちびりとやる。おそらくは寝室で、おそらく買ったばかりの帽子なのだろう。スーツやネクタイでなく、パジャマを着てるところがかっこよかった。どこかに動画が残ってないかな?激しく観たいぞ!
このCMの印象がずっと頭に残っているせいか、わたしの帽子蒐集癖が治らない。頭は一つしかないから一度に何個も被れないし、無駄に使わない物が増えるのは嫌いなので、これで終わりにしようと思っていても、しばらくするとこの服装に合わないとか、またはディテールに不満が出てきて違うのが欲しくなる。
本当はインディジョーンズや次元大介みたいに愛用のハットがあってトレードマークになるならそれがいいのだ。カメラのレンズは増えてないが帽子とCDは増える一方である。
カメラ好きは被写体に飢えている。何か画になるものはないか、良い写真をどうにかして撮ってやろうとキョロキョロ。たいした意味のない物でもなんでもとにかくシャッターを切る。
わたしも家からJimmyJazzに向かう道を歩きながらカメラの練習に余念がない。先日お隣の大阪ふそう株式会社の入り口の花壇の花を撮っていたら、「何してんの?」とスキンヘッドの強面ドライバーに不審者扱いされた。そりゃそうだ不審だもんな(^^;
さて、カメラとレンズの保管に防湿庫がいるかもなと思い立って、ヨドバシマルチメディア梅田に見に行ってきた。事前にレンズをお借りしてるNさんやAFさんに、防湿庫はどんなのがいいかと訊いてみたが、意外にもお二人とも防湿庫は特に必要ないのではとの意見で、常に動かしてたらカビは生えにくいし、防湿庫に入れてても生えるカビは生えるとのこと。
実際にヨドバシで見たら、こりゃ思ったより場所を取るなと大きさに恐れをなし、満々だった買う気が萎んだ。
ついでなので大阪駅周辺を”鷹の目”テッサーでスナップしてきた。やはりテッサー45ミリだと遠景が撮りたくなる。曇り空の下、ディスクユニオンに行く途中で面白いのが撮れた。
色を加工したように見えるが、これはそのまま撮って出し。モノクロームの空を背景に立つビルが青空を反射して、幻想的な写真になった。サウナ大東洋w
Nさんにお借りしている交換レンズの3本目は、カールツァイスではなくてヤシカコンタックスのML35mm1:2.8である。先のプラナー50mmF1.4もテッサーも、かつてヤシカコンタックスが国内でライセンス生産していたものだ。
ライセンス生産できるくらいならヤシカでツァイスと同じものが造れるはずだが、そのあたりがどうなってるのかよくわからない。
とにかく同時期にヤシカでオリジナル製品として造っていたであろうML35mm1:2.8、写りはやはりツァイスとは違っていて、なんというか少し淡白でシュッとしている。わりと近くに寄れるので、オーディオ製品の撮影すると雰囲気バッチリである。
ただ、調子に乗ってお客様の髪型撮影に臨むと、像が歪んで頭でっかちに写ってしまうのだ。なかなか一本のレンズであれもこれもというのは難しいものだな。。。
すっかり当店のオーディオのことを書かなくなっちゃたけれども、音がどうでもよくなったわけではない。ケーブルチューナーが効いているのか、この秋口はとてもいい音がしていて満足である。
オーディオってやつはいい音が聴きたいときに限っていい音がせず、ふとしたときにたまらなくいい音がして、これならまたオーディオいじってみようかなと絆される。まるで呼んでも来ない猫のごとしである。
最近はJimmyJazz開業前のジャズ初心者時代にカセットテープで聴いていた音源を中古CDで買い直して聴いている。エマーシーの『ダイナ・ジャム』とか、オスカー・ピーターソンの『ウエストサイド物語』とか、やっぱりあの当時、35年前に近所の貸しレコード屋で置いてあった定番のジャズだから内容がすこぶるいい。
こないだ買ってきたジョニー・ホッジスとエリントンの『バック・トゥ。バック』、45分のカセットテープに収まらなかったからよく憶えている。最後の「ロイヤル・ガーデン・ブルース」が惜しいところで切れるのだw
20代前半の若造には少々「じじむさい」印象だったホッジスも、35年も経つと滋味溢れて心にやさしい。最高ではないか。わたしも歳とったんだなあ。
当然35年前よりも格段にオーディオは成長してるはずだから、音質だって素晴らしくなっているし、何より素直に音楽を楽しめるようになった。
オーディオだって最初の頃は「ラジカセ以下の音」だった。今は「スマホ以下の写真」を撮って喜んでる。いつか素晴らしい写真が撮れるようになるのだろうか?
「弱い光が流れる冬の昼下がり」と歌ったのはCharだったが、この「逆光線」という題名の曲を作詞した阿久悠は、おそらくガールフレンドを家に呼んで買ったばかりのカメラで写真を撮っていたのではないかと勝手に想像する。まあそんなことはどうでもいい。重要なのは逆光線というキーワードだ。
カメラを始めてから、iPhoneで撮っていたようにお客様の髪型を撮影してみるのだが、どうも思うようにいかない。色彩が短調で髪の毛もベタっと海苔のように写ってしまい、写真に立体感がない。
やはり当店はジャズ喫茶のように暗い理髪店だから、絶対的な光の量が足りないのではないかと思い、スタジオ照明のようなものを導入しようかと悩んでいた。
それからも毎日写真を撮り続けていたら、ふと明るいバーバーチェアで撮った写真より、若干暗いカウンター席で撮った写真のほうが立体感があり、なおかつ陽の光がある時間に撮ったほうがいいことに気がついた。
そうか、フルサイズのカメラでダイナミックレンジが広いから、ただまんべんなく明るいよりも明暗の差があるほうがドラマチックに写るんだ!
写真をやってる人にとっては当たり前かもしれないが、かつてバカチョンカメラで逆光の真っ暗な写真を撮って失敗した経験のあるわたしにとっては、逆光で撮るなんて禁断の行為だったのだ。
それから少しお利口さんになって、光がどっちから差していてどういう向きで撮ればいい感じに写るか立ち止まって考えるようになったんだとさ。
Nさんに貸してもらった交換レンズ、お次は同じくツァイスのプラナー1.4/50。わたしがこないだオークションで買ったばかりのプラナー1.7/50の上位モデルだが、困ったことにこれがまた素晴らしいんだ!(^^;
値段の高いプラナー1.4/50よりも、あえて安価なプラナー1.7/50を使うのさ!と言ったほうがブログ的には盛り上がりそうなものだが、嘘はいかん、やっぱりいいものはいい。
オーディオでもなんでも、ある程度の出費をしないと手に入らない風格のようなものがあって、いくらJBL4343の音が良いと言っても、そらウエスタンあたりの200万以上の値段で取引されるようなスピーカーにしか出せない”高モンの音”というのがある。それは小手先でどうこうして出るものではない。札束を積む覚悟がないならそこはスッパリ諦めて別の部分で頑張るしかない。
同じようなことが1.4と1.7の間にもあって、まあ〜〜やっぱりエレガントな写りをするんです1.4は。同じ花を写しても赤がなんともこってりとした深みのある赤で、1.7にも増してとても上品。たったF値0.3の違いだけではないのだ。
それにこれ見てくださいよ。なんですか?ターミネーターの液体金属のやつですか!?ってな感じ。
ただちょっと蛇口から水出てまっせ〜という瞬間を写しただけでこの素晴らしさ。1.7でも写るよ、写るんだけど、1.4だとやっぱり微妙に違うんだ。悩ましいです。
元JJ工房メンバーで近所に住んでるNさんからカメラの交換レンズをお借りした。なんともありがたい。持つべきものはオーディオ仲間(?)である。持ってきてくれた3本のうちの1本がカールツァイスの通称”鷹の目”テッサー2.8/45。
獲物を逃さない鷲のように鋭くシャープな描写をすることから”鷲の目”とか”鷹の目”と呼ばれるテッサーレンズであるが、ググってみると鷲も鷹も明確な区別はないらしくて、まあ日本語では鋭い目つきのことを”鷹の目”という方が一般的かつ語呂もいいのでここでは”鷹の目”テッサーと呼ぶことにする。
目といえば、カメラのファインダーを覗く目は右目左目どっちが正解なんだろう?右目で覗くように設計されているという話も聞くし、利き目で見るのがいいという話もある。
わたしは視力は右目の方が0.7で、左が乱視の0.4だから右目で覗くのが正解なんだろうけど、なんとなく左で見る方が収まりがいい気がして左目の癖がついてしまった。左で見る方が右脳が働くから写真がクリエイティブになるんじゃないかと淡い期待もあるw
さてその左目…じゃなくて鷹の目テッサーを装着して中津から梅田あたりをぶらぶらスナップしてきたのだが、バスを降りてまず目に入った済生会病院がかっこいいなと思い撮ってみた。
父もお世話になってる病院が、曇り空の下なんとも怪しげな建物に写る。これは後からスマホでモノクロに加工してコントラストも上げている。名付けて”セントジェームス済生会病院”(^^;
「写真は撮ったままで、後から加工するのは邪道」とする向きもあるが、加工して作品がよくなるんならそれでいいんじゃね?というのがわたしのスタンスである。
それとスマホの写真は加工するほどウソくさい画になっていくが、ツァイスのレンズで撮ると多少いじったくらいで写真の質が崩壊しない。どこまで手を加えてもよいかを測るのもセンスのうち…なんて偉そうなこと言えるほどの腕はないな。。。
実際のところ、テッサーをしばらく撮ってみたものの、まだ使い所がよく掴めてない。プラナーのように、即「おお、これこれ!」とはならないので、まだまだ修行が必要だ。
これすごくないですか?ツァイスのプラナー1,7/50レンズで撮ったのだが、ヘアセットがイマイチ決まってなかったので刈上げ部分だけトリミングした。加工はしていない。
スマホでピンチできるならぜひ拡大して見てほしい。このスキンフェード0ミリから徐々に厚みが増していく感じ。点からミミズが這うような模様へ、なんですかこれは!?( ̄▽ ̄;
肉眼で至近距離から見てもこんな模様は見えない。以前からインスタグラムなどでこういう刈上げ写真が流れてきて、「世の中にはこういう神技みたいな刈上げできる人がいるのか!?」と感心していたけれど、いいカメラでピントが合った頭皮の写真を拡大すると、自分の刈った頭でもこのような模様が現れるのだ。なんだ、そういうことだったのか(^^;
オーディオのイベントではよくAB比較というのをやる。曲を30秒くらい流したら別の機材に切り替えて、同じ曲をまた30秒くらい聞かせて、「どうです?全然ちがうでしょう?!」というデモンストレーション。そりゃ違いはわからないでもないけど、それがどうしたって話である。わたしは好かん。
同じようにレンズの違いを同じ被写体、同じ条件で付け替えて撮影して二枚の写りを比べるという手の込んだことをしてくれてるマニアの人も多い。せっかく面倒なことを引き受けてくれてるのに申し訳ないが、同じような写真がいくつも並んでるのを見てると睡魔が襲ってきてどうでもよくなってしまう(^^;
例えば新入社員を評価するのに、同じ制服、同じ髪型、化粧もしない状態で立たせてみて、太っているとか痩せているとか、背が高いとか低いとか、そういうことを見るんじゃないでしょう。いろんな仕事をさせてみて、彼にはこういう能力があってこんな場面で力を発揮するとか、彼女は礼儀をわきまえていてかつ場を和ませる才能に長けているとか、上司はどのように部下を使えるかにより判断を下すべきなのである。
「これをこのような局面で使用するとこういう素晴らしい結果が出る!」というのが見たいのである。オーディオもカメラも同じことで、そういう単純な比較はナンセンスというものだ(ナンセンスという言葉自体今となってはナンセンスだが)。
ゾナー55mmF1.8とプラナー50mm F1.7の写りの違いを書こうとしただけなのに前置きが長くなった。
上がゾナー55/1.8で、下がプラナー50/1.7。撮った場所は同じ当店のカウンター付近である。
ゾナーの方が解放のオートフォーカスで目にピントが合って「さっぱり爽やかいい男」、プラナーの方はマニュアルフォーカス「ワイルドな漢」という雰囲気で髪の一本一本までよく解像している。
なんだかんだ御託を並べてAB比較をしないのは、「なーんだ大して変わらないじゃん!」と言われるのを恐れてるだけかもしれない。そう、カメラがよくても犬が人間に写ったりしない。マニア以外の他人から見ればどれも大して変わらないものなんだ( ̄▽ ̄;
ビリー・ホリデイは「電話帳を読むだけでジャズになる」と言われたそうだが、普段気にも留めないようなものでも価値があるように写ってしまうのが良いカメラというものだ。
さあこちら。2本目として購入したカールツァイスの交換レンズ、プラナー50mm F1.7をつけたa7iiiを右手に持ち、両手をいっぱいに拡げ左手の腕時計を撮ったの図。最短焦点距離50センチなのでこれが限界。
ハミルトンウォッチのステンレスケースとクリスタルガラスの反射を撮ろうとして腕にピントがきてしまった。わたしの皮膚の角質やら毛穴やら、ちょっと見苦しい感じがして申し訳ない(^^;
同じツァイスブランドでも1本目のゾナー55mmF1.8だともう少しつるんとしていて嫌な写って欲しくないところが(写るのだけれど)目立たない。
これはわたしがオーディオの再生音に求めるイメージと同じものをカメラにも求めてるなと苦笑いしてしまう。ツルツルピカピカ最新録音のしゃれた感じも欲しいが、ギトギトな’70年代、ゴリゴリな’50-‘60年代の香り高い雰囲気、甘酸っぱい’30〜’40年代も外せない。てなこと言ってるうちに月日は流れ、もともとどんな音にしたかったのか忘れてしまっていた。
その点、このプラナー50mm F1.7、他人行儀じゃなくグッと迫ってくるのがいい感じ。まるでJBL4343みたいだw
もう10年以上前になるが、雑誌を見ていたお客様が突然携帯電話を取り出して紙面を撮影した。おそらく何かの情報をメモするかわりに写真を撮ったのだが、それを見てわたしは大いにカルチャーショックを受けたものだ。
メモのかわりに写真を撮るなんて!もったいないではないか!?いや、実際はフィルムも使わないし、すぐメモリー消去できるのだからちっとももったいなくはない。しかしその革命的な使い方に時代も変わったものよと唸ったものである。
現在わたしも写真をそのような用途で毎日使っている。仕事が終わると
JimmyJazz裏口の電動シャッターを閉めて帰るのだが、リモコンでピピッとやるとガーと閉まるだけなので、帰り道の途中で「あれっ?シャッターちゃんと閉めたかな」と不安になり引き返すことが何度もあった。実際にはシャッター開けっぱなしで帰ることなど一度もなかったのだが、どうにもこれが煩わしい。その解決策として思いついたのがシャッターが閉まっている状態の写真をピンボケでも暗くてもなんでもいいから一枚撮って帰るということ。これでもう引き返すことがなくなったw
さて、しばらく間があいたけれど、新たに購入したツァイスのプラナー50mm F1.7交換レンズ、これがイイのである。同じくツァイス印のゾナー55mmF1.8も似たようなものではないかと思うのだが、写り方はゾナーのほうがツルツルしてクリーンなイメージで、プラナーのほうが少しギトッとするといったら語弊があるが、画に潤いが感じられる。
このヤシカコンタックスが日本でライセンス生産していたプラナーMMJ型は、おそらく昭和末期に製造されたものであろう。昭和末期に開業した当店としては親近感が湧く。F1.7は名玉と称されたプラナー50mmF1.4の廉価モデルなので材質等作りは若干チープだが、後発品の強みか写りは実に優秀でありしかも安い。販売されてた当時の定価も2万円台だったからそんなに値段が落ちてない??(^^;
カメラを買ったので撮らせてください!とお客様に頼んでるわりにインスタグラムやFacebookに載せないのは、かなりの確率で撮影に失敗しているからで、いやはや申し訳ない。ハウスバーモントカレーしか作ったことない者が、スパイスを使って一から本格スリランカカレーを作るようなもどかしさである(^^;
それにしてもカメラを向けると男性は一様に怖い顔をするのはなぜなのか。いくら男の哀愁を撮るといっても、そんなに怖い顔することはないではないか。表情が怖すぎでボツになるケースも結構あるのだ。どうかもちっとリラックスしていただきたい。
学生時代はカメラ部だったというAFさんが、散髪のついでにライカの古いレンズズミルックスを見せてくれた。オークションで20万円で落札したそうな!SIGMA fpの液晶越しに見ても実にリッチな写りである。うらやましい。
オーディオに例えれば、ライカがJBLならツァイスはインフラノイズである!って、マークのカラーが似ているだけだがw
でもツァイスの写り方とインフラノイズの音の傾向はなんとなく似てる気がする。両者とも大人っぽく上品で紳士的でわずかに哀愁が乗ってくる。そうだ、インフラノイズ秋葉社長のかっこいいポートレートも社長が元気なうちに撮っておかねば。インフラノイズもカールツァイスみたくのちの世に本になって出るかもしれないし。
AFさんのライカに触発されて、わたしもヤフオクでツァイスのプラナー50mm F1.7の状態のいいのを見つけて落札した。牛丼の吉野家でシコシコ貯めたTポイント総ツッコミ。しかもライカの1/10の値段である。
「ジャズ向きやクラシック向きのスピーカーがある」というと、ハァ?何言ってんの?機械が音楽ジャンルを判別するわけないじゃんバッカじゃね〜?と思うのが普通の神経である。優秀なオーディオならジャンル問わずにどんな音でも正しく再生できるはずだというのは理屈ではそうだが、実際にはそう簡単にはいかない。
これがカメラのこととなると、目で見えるだけに話が早い。きれいな肌の女性を撮るにはキャノンがいいとか、もっとハードな写真を撮るならニコンだとか、それぞれメーカーによって得手不得手がある。と、書いてて思い出した。
今から四半世紀ほど前に、わたしは心斎橋から難波に向かうライトバンの中で家内と新郎新婦の扮装(?)をして待機していた。結婚式の二次会会場へ着いて車のドアが開くや、それを目敏く見つけた路上の知らないカメラマンのおじさん方にカシャカシャといっぱい写真を撮られた。後日我が家に郵送された紙焼きのモノクロ写真はコントラストが強く、まるで週刊誌に載ってる報道写真のようで、”幸せな新婚カップル”のイメージとは程遠いものだった。
話を戻そう。カメラも何を撮るかによって向き不向きがあるという話だ。わたしが撮りたいのは”男の哀愁”だと前回も書いたが、哀愁がよく写りそうなレンズだなと選んだのがカールツァイスのSEL55F18Zだった。キリッとしていてかつエレガントなツァイスの写りは大いに気に入った。評判どおりよく写るし我ながら良い選択だったのではないかと思うのだが、もうちょっとグッとくる何かが欲しいと自分の腕は棚に上げて注文が多い理髪店のMasterである。
レンズはすぐに増えますよというN氏の予言どおり、まさかカメラ購入1ヶ月で早くも次のレンズをポチってしまうとは( ̄▽ ̄;
フルサイズのカメラで撮ってみて最初に驚いたのは、「電柱がカッコよく写る」ことだった。電柱なんてどこにでもあるものが、カメラのレンズを通してみると突如なにか意味を持つ存在として眼前に立ち現れたのである。こうしてみるとオーディオと一緒だなぁ。オーディオも、いいスピーカーで再生すると、意味のない音が俄然意味を持って鳴り出すことがある。困ったことに「生よりいい音」が出てしまうのだ。
これらはハイファイ=高忠実度再生という観点からは間違っている。だがそういった道具によってもたらされるある種の快感、快適さがマニアを生み出すのだ。
電柱の他に、ステンレスとかも良いんだ、これが。エスカレーターのステンレスのヘアラインがいい感じで写る。直に電柱やエスカレーター見たって興奮しないがレンズを通すと興奮するとは変態もいいところ。マイ電柱でもないのに(^^;
このあたりはおそらくカールツァイスのレンズによると思われるが、そもそもわたしが何を撮りたいかというと、やはり「哀愁」みたいなものが撮りたいのだ。
男の哀愁、花より枯葉、要はブルースだ。エスカレーターもいいけど、ジャズを感じない写真は季語のない俳句のようで何か味気ない。
嬉しいことに最近のミラーレスカメラは、その小型化された構造から、マウントアダプターを使えばいろんなレンズが使えるようになっている。わたしの父が使ってたキャノンのレンズをわたしのソニーa7iiiのボディにつけて撮影することもできるし、ニコンでもオリンパスでもライカでも、対応するマウントアダプターさえあればほとんど使えるから、家の物置にしまってあるお爺さんのフィルムカメラのレンズでも引っ張り出して、いいのがあればわたしにください!じゃなくて、いいのがあれば新しいデジカメにつけて使ってあげるとカメラ道楽だったお爺さんも浮かばれるというものだ(^^;
さて、カメラもレンズもたいへん高価な精密機器であるから、これらを持ち歩くには十分な注意が必要なのは言うまでもない。うっかり落としたらたいへんだし、盗難の危険だってある。そこで予防措置としてカメラストラップが登場するのだが、たいていの場合カメラを買うと付属しており、「Canon」とか『Nikon」とか書いてある。a7iiiにも付いてきた「SONY」「α」と入ってる。あれ結構目立つと思いません?
マニア同士だと「おっ、Nikon使ってるのか」なんて一目でわかるから自分のアイデンティティーを示す役目もある。
わたしも一度はSONYストラップをつけてはみたが、素人丸出し感が出てやはりなんだか締まらない。SONYでなくてJBLとかないのかと思ってしまう(それはそれで恥ずかしい)。しょうがないので首から下げるタイプのは一旦諦めて、片手首に下げる革製のをAmazonで買って使っていた。
やはり首から下げるストラップもあればいいなと思うこともあって探していたら、カールツァイスのストラップを発見!一応わたしもツァイスレンズのユーザーであるから使ってもバチはあたらんだろう。
本日届いて早速カメラに装着したが、うーんカッコいい!控えめに一ヶ所だけ「ZEISS」。ポンと置いてあっても実にサマになる。ベテランになればアホじゃないかって問題でも、初心者のうちはこういうことがいちいち楽しかったりするものなのだ。
映画「ジャズ喫茶ベイシー~Swiftyの譚詩~」を観てきた。今までわからなかったジャズ喫茶ベイシーの秘密を垣間見ることができた。例えば、ベイシーのコーヒーは薄いとか(^^;
スピーカー前のドラムセットは共振するが、タムタムだけ、スネアだけ置いたら(スピーカーの音が)ダメで、ドラムセットとして置いてると大丈夫。
このドラムセットはライブの時にはスピーカー前から移動して設置していたので、やはりレコード演奏時に再生音に共振させることを前提にわざわざ置いてあるんじゃないか。
村上ポンタが若い奴らをベイシーに連れて行くと、変な音だと言われるらしい。生音を知らないからだとか色々言ってたが、なんとなくわかる気がする。実際に聞いたならわたしもそう思うかもしれない。今になってようやく分かる。音の正解は色々なのだ。
しかしながら冒頭に流れるカウント・ベイシーの「パリの四月」、ブラスアンサンブルの重なりが見事であったな〜。
なんだかんだで毎週のようにヨドバシカメラ梅田に行ってる気がする。それにしても意外なのが、カメラ用品の値段の安さ。去年は登山用品をよく見て回ったけれど、何でもかんでもめちゃくちゃ高くてブランド品並み。オーディオ製品もケーブルからスタンドからいちいち高価なのが当たり前で、全部揃えたら一体いくらかかるのか恐ろしい。それに比べてカメラのアクセサリーや周辺機器は、えっ?一桁間違ってるんじゃないかと思うほど相対的に値段が安い。
カメラ本体やレンズはすごく高いのだけれど、ストラップやカメラバッグ 、三脚とか、こんなに安い物に高価なカメラを載せて大丈夫なのかと心配になる。
そりゃ探せば高いものもあるけれど、安い商品が多すぎて高級品を見つけるのが難しい。実用品であるカメラ業界はオーディオよりもはるかに大きくて、中古市場も充実しているんだな。
こないだはヨドバシの向かいににあるカメラのナニワに行ってみた。ビルの狭いエレベーターで、カメラベストを着て眉毛ボーボーに伸びた、いかにもカメラ好きそうなおじいさんと一緒になった。わたしもこんなふうになっちゃうんだろうか。いかんなあw
カメラのナニワは中古カメラがたくさん展示販売されていて、さっきのおじいさんは若い店員さんと親しげにあれを買うの買わないのと話している。どんなジャンルでも夢中になってる人ってなんだか微笑ましい。
なぜか中古万年筆もショーケースに並んでいてしばらく見入ってしまった。万年筆も興味あるんだよね〜モンブランとか。そのうちカメラに飽きたらJimmyJazz BLOG万年筆篇に突入するかもしれない。
卓上のミニ三脚に¥200の値札シールが。ん?¥200!?と目を疑う。もちろん中古品だがそれにしても¥200って。ミニ三脚欲しかったがあまりの安さに恐ろしくなり買うのをやめてエレベーターを降りた。
元JJ工房メンバーのNさんが散髪に来てくれた。彼はフィルム時代からカメラを趣味にしていて、カールツァイスレンズの熱烈な信奉者である。
JimmyJazz BLOGがカメラ編に突入したというので、ツァイスレンズについての資料をユニクロ紙袋が破けそうなくらいドッサリ持ってきてくれたw
オールドレンズには、ウランが含有されてるものもあり、それが写りが良いというんでガイガーカウンター、すなわち放射能探知機を持ってレンズを探し回るマニアもいるらしい。「1ミリシーベルトも放射線を浴びたくないんです!」と叫ぶ原発アレルギーの方が聞いたら卒倒しそうな話も聞いた。
ひょっとすると昔のオーディオ機器もガイガーカウンターで測定したら音が良いのが見つかるかもしれないな。ふーむ。
生前たいへんお世話になったオーディオ評論家の村井裕弥先生が、若い頃プロカメラマンを目指していて、インドへ撮影旅行に行ったり写真集を出そうと思ったりしてたと聞いたことがある。わたしがカメラをはじめたと聞いたら喜んでブログを見にきてくれたと想像するが、今ではそれもかなわない。
オーディオ評論家といえば、日本最高峰オーディオ雑誌である季刊ステレオサウンドの写真はすごく美しくて、別名カタログ雑誌と揶揄されるほど。
インタビュー記事などでも開発エンジニアや評論家がプロカメラマンによってカッコよく撮られているから、ただのハゲたおじいちゃんでも権威ある大先生みたいに写ってしまう(^^;
インフラノイズのABS-9999だか7777だかが同誌のお宅訪問ページの写真に載ったときも、カッコよく写ったせいかたいそうよく売れたそうである。
雑誌から音は聞こえないし、良い音かどうかわからなくても見た目でカッコいいといかにも良い音がしそうじゃないか。
しかしこれまでカッコだけ良くて音が良くない、部屋の隅に追いやられたオーディオ製品をたくさん見てきた。それこそ何十万とかする製品でも音が良くないとわかるとみるみる輝きを失ってしまう。やはりカッコだけじゃダメなのだ。
オーディオマニアには、クラシックのオーケストラをコンサートホールで俯瞰するように聴きたいタイプと、ジャズの生演奏をかぶりつきで聴きたいタイプ、大きく分けてこの二つが存在するが、先日買ったカールツァイスのレンズはかぶりつきではなくて、距離を取ってクールに描写するタイプのようである。
最短撮影距離が55cmなので、最低でも55センチ以上離れないとピントが合わない。ちょっとアンタ、なれなれしいのよあっち行ってよと美人に言われてるようでシュンと萎えてしまう。
そこで親父のところからキャノンのEF100mm F2.8 マクロレンズを拝借してきて、マウントアダプターを介して撮ってみるとこれが面白い。
25年くらい昔の接写レンズでフォーカスも手動だが、まさしくわたしの撮りたいイメージでかぶりつきの画が撮れる。しかしキャノンであるから色がちょっと好きでない。同じ被写体でもツァイスと撮り比べてみるとやはり格の違いみたいなのが出る。
どうしたものかと思っていたら、a7iiiにはAPS-C/Super35mmモードというのがあるのを思い出した。本来APS-C規格のレンズをフルサイズのa7iiiで使えるようになる設定だが、ツァイスでこれを使うと寄れる距離は55cmのままでもグッと近づいた画になるのだ。
とりあえずかぶりつけない不満の大半はこれで解消。後は肝心のポートレート写真がイマイチうまくないんだな〜特に色が。
映画「ジャズ喫茶ベイシー」のチラシが届いた。10/2シネ・リーブル梅田で公開。
わたしが30年前に目標としていた老舗ジャズ喫茶はもう50年の老舗になってしまった。JimmyJazzも30年も営業していたら、いずれはベイシーのような名店になるのかと思ってたが、名店は30年前からすでに名店であり、当店は今も普通の床屋のままである。
やはりダラダラ長くやってるだけでは老舗の名店にはなれないのだ。当店もあと18年頑張れば誰か映画作ってくれるだろうか?たぶん無理だろうからいっそのこと自分で作るか(^^;