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世界の一流品シリーズ[9] 万双の革鞄

 新年明けましておめでとうございます。本年もJimmyJazzをよろしくお願いします。

 昨年末より始まった「世界の一流品シリーズ」、こうしてブランド物ばかり紹介してると、ただのブランド物好きみたいに見えるかもしれないが、ブランドじゃないと認めないということじゃない。むしろ身の回りはほとんどがブランド物でないものばかり。

 ノーブランド品に埋もれるようにブランド品が点在するのをピックアップしているのだ。それにグンゼの肌着とかユニクロの靴下とか紹介したって面白くないでしょう(^^;

 でもやはりバーバリーのマフラー巻いてボルサリーノかぶった男がルイ・ヴィトンのバッグ持って歩いてたら、さすがにブランドブランドしすぎで恥ずかしい。ちょっと薄めないといけない。

 そこでわたしが愛用するのが万双のバッグ。何が良いって作りが良い。ブランドロゴがどこにも入ってない。上野と三宮の直営店とオンラインショップでしか入手できない。広告宣伝は一切行わないからそのぶん安い。

 わたしが最初に注文したシモーネトートバッグも、かっこよくて手頃な値段の革カバンを探してて見つけたのだった。

 そのシモーネだが、購入して何の不満もなく一年間ガンガン使い倒してふと見たら、いつの間にかなんともいえない良い風合いになっていて感心した。驚きつつシモーネの色違いを購入し、また一年後に別の万双バッグを購入。すっかり万双のファンになってしまった。

 仕事柄、1日に何度もお客様のバッグを預かるし、なかには数十万円するブランド高級バッグもあるが、それらと比べても万双はまったく見劣りすることがない。丁寧な作りと上質な革の質感が、”ブランド物でない”存在を静かに主張する。

 ちなみに万双の社名の由来は、上野に店舗をひらく際、その前にあった店の屋号が万双だったので、それをそのまま頂戴したという。「こだわるのはそこじゃない」と言いたげで、なんとも親近感のわくエピソードではないか。