伝説のジミー
年配者たるもの自己顕示の欲は捨てて、大いに若い人を褒めるべきなのだが、歳を取るにつれ、他人から褒められることが少なくなるものだから、知らず知らず自慢話が多くなる。
褒められたいだけの寂しい年寄りにならぬよう気を遣いつつも、先日かなり驚いたことがあったので書き留めておこう。
久しぶりに神戸でスイングダンスのイベントがあったのだが、仕事のため少し遅れて会場に着いた。懐かしい面々がダンスするなか歩いていくと、皆がこちらのほうを向いて拍手をする。誰か有名人でも来たのかなとキョロキョロしてたら、一人の女性から「あなたのことよ!」と言われた。
はあ?
わたしはそのコミュニティ内でダンスが上手いわけではないし、特に何かの功労者ってわけでもないのだ。
さらに初対面の若い女性から、
「あなたが伝説のジャズの聴ける理容室のジミーさんですね!」
そう言われて呆気にとられた。これは何かのドッキリか!?( ̄▽ ̄;
本来ならここで堂々として
「われは、それなり」
とでも言えばカッコいいのだろうが、全く自信も実績も自覚もないものだからオロオロするばかりである。
そりゃいつかは「伝説」とか「重鎮」とか呼ばれるようになればいいなという憧れはあるけど、まだまだ時期尚早の修行不足でご覧のとおりのへナチョコなのだから、そんなふうに言われても戸惑うばかり。
もしかしたらすでに化石みたいに思われてるのか、ジジイと見られているのか、なんか知らんが(^^;
でもいつの日か、名実ともに”伝説のJimmyJazz”と呼ばれる日が来るといいな。(くどいようだがまだ自慢話ではない)