世界の一流品シリーズ[1] JBLのスピーカー
何回かに分けて、ジャンルにこだわらずMasterが唸った世界の一流品を紹介してみたい。
少年の頃から「世界の一流品」みたいな雑誌を見るのが好きだったが、最も初めの根っこにあるのは、オーディオ雑誌に載っているJBLのスピーカーであったように思う。
(ちゃんとした)JBLサウンドに接したのは、このブログの前身であるホームページで日記を書き始めてからだから(ほんの)約22年前で、それまでは音が好きとかいうのでなく、たんなる憧れとしてカタログ写真をうっとり眺めていただけだった。
今でこそJBLのフラッグシップであるエベレストを手に入れて偉そうにしているが、実はそんなにキャリアは長くない、いや充分長いのか(^^;
とにかく、なぜJBLなのか、アルテックやB&Wではダメなのか、というと、(そもそもB&Wは音が好きじゃないのであるが)他のメーカーにない意外なJBL独自の魅力があるからだ。
音を出さずとも「JBL」と口にするだけでパッと気持ちが明るくなるのだ。こんなメーカーは他に見たことない。「タンノイ」も「LINN」も「マッキントッシュ」に「ウエスタン」どれもそれぞれに洒落たカッコいいイメージはあるけれど、笑っちゃうような馬鹿馬鹿しさと凄みと音楽性を兼ね備えたメーカーはわたしの知る限り存在しない。(あえて言うならテナーサックスのソニー・ロリンズか)
創立者のジェームス・B・ランシングが自殺してるというのにこの明るさはなんなのだ!やはりサウンドイメージによるものだろう。カラッとしていて爽快にジャズを鳴らす。未練も後腐れもない潔さ、こんなんではスピーカーの音質の説明になってないのだが、あり得ないくらい値段が高いのも他メーカーだと苦悩するがJBLだと笑っちゃう( ̄▽ ̄;
つらいときにはJBLの名を呼ぶがいい。ジャズでも聴いて元気出そうよ!まさに世界の名機と呼ぶにふさわしいキング・オブ・オーディオメーカーである。