DAC-1逝く
最近では音の調子が悪くても、店が悪いのか機械が悪いのか、はたまたわたしの耳が悪いのか、すべて古いものばかりなのでどうにも信用ならない(^^;
昨日、何か変だと思ったら右スピーカーから音が出てない。おととい「良い音ですねえ」とお客様に褒められたばかりなのに。あれは断末魔の悲鳴だったのだろうか。
どこでトラブルが起きているのか、あちこちプラグの抜き差したり。ソースを変えてみたり、Mac miniを再起動してみたりして、最終的にDAC-1のアナログ右チャンネルから信号が出てないと判明した。
とうとうDAC-1も寿命か。DAC-1とは当店の音響システムの一部、D/Aコンバーターのことで、デジタル信号をアナログ信号に変換する機械なのである。
オーディオ仲間たちの所有するDAC-1が寿命を迎えて次々壊れていってるから、ウチもそろそろかと恐れていたからついに来たかという感じ。もうメーカーに保守部品が残ってないので修理不可能。2006年の発売から19年も使い続けていたのだから、よく持ったものである。長いことお疲れ様。
オーディオ機器が壊れたら、口では困ったなと言いつつ鼻歌を歌いながらウキウキ新しい機器を探すのがマニアの習性だけれど、マニアの風上にもおけないわたしはほんとうに困ってしまった。
当店の音は、グレードはともかくひとつの完成型となっていて、これが崩れていびつな形になるとひじょうに困るのだ。
後継機を探すといっても、19年前とは様変わりして、単体のD/Aコンバーターはすごく高いのか、オモチャみたいな安価製品のどちらかしかない。昨今はD/Aコンバート機能をアンプに内蔵するのが主流みたいだ。
のんびり探してる暇はない。なにしろ片チャンから音が出ないのだから営業に差し支える。困ったときのAmazonお急ぎ便で、間に合わせのD/Aコンバーターを発注。
配送までの苦肉の策として、プリアンプのモードセレクターを(MONO L+R)にして、モノラル録音の曲ばかりプレイリストに入れてやり過ごすことにした。
(つづく)