世代交代
「怪しげなテクニックでハイエンドオーディオに迫る」
というのが、昔から当ブログの主要テーマであったのが、2022年にとうとうJBLのハイエンドスピーカーを導入してしまって、もうこのネタでは書けなくなってしまった。
そりゃあ音質の追求に終わりがないかもしれないが、具体的に比較対象となるものがないと読み物としては面白くない。
かの西遊記だって、天竺に行くまでに登場する個性的なキャラクターや、あの手この手のモンキーマジックが楽しいのであって、着いてしまえば話は続かない。
香取慎吾が孫悟空になる頃には堺正章がお釈迦様になってるように、わたしもそろそろ悟りを開いて世代交代といきたいものだ。
かつてのわたしが幾多の先輩オーディオマニアに挑んだように、「やあやあ我こそジミージャズのエベレストより良い音を出してみせるぞよ!」とか言う威勢が良くて生意気な若者が現れるのを待つとしよう。掌の上で転がして差し上げるので楽しみにしてなさいw
寝ぐせ
いつも髪が寝ぐせでピンと立っている人、皆さんの知ってる人の中にもいるでしょう。元々の頭の形や、寝相が悪いせいで、つむじ辺りがパックリ割れていたり、妙なくせがつくケースだってもちろんあるが、理美容師の腕が悪くてそうなってることも結構ある。
ご存知のように理美容師はカットのテクニックで髪の流れをある程度コントロールできるが、カットが正確でないと、そこで毛流がストップしてパックリ割れ目ができる、そしてそのまま寝るを繰り返すうちに、まるでパーマでもかけたように同じ場所に強い寝ぐせができることがある。いつも寝ぐせの人や髪の収まりが悪い人の特徴だ。
さあそういうときこそ理容師の腕の見せどころ。ズボラかつ曖昧なカットを修正し、収まるべきところに収まるよう髪の流れを作っていくのだ。その際、このお客は風呂上がりにドライヤーくらいかけてくれそうか、あるいは何もしないでそのまま寝てしまうタイプか、(いつも寝ぐせで平気なんだから後者の確率は高い)見極めながらスタイルを作っていく。うまくいけば一発で寝ぐせのつきにくい髪型にできるが、数回数ヶ月にわたって徐々に流れが変わっていく場合もあるし、変わらないことだってもちろんある。
原則何も髪の手入れをしてくれない人だって、こう流せばカッコよく見えるということを鏡を見て発見すれば、だんだんそのように良いくせがついてくる。JimmyJazzの散髪にはそんな宿題と無言のメッセージが込められている。寝ぐせをつけている当のご本人が知らないところで、理容師は頑固な寝ぐせと孤独な戦いを繰り広げているのである。