揃うと輝く

 そろそろマフラーの恋しい季節である。みなさんはご存知か、顔に近いところに上質な素材のものがあると美男美女に5%くらい近づくということを。恥ずかしながらわたしは最近知った。シルクやカシミヤのマフラーなんて、布切れを巻くだけで顔映りがグッと良くなるのだから使わない手はない。

 兎やビーバー、アンゴラの帽子なんかもいい。上等の帽子かぶってマフラー巻いておけばもれなくいい男になれる。ついでにマスクしたらもう誰が誰だかわからない(^^;

 なんでそんな現象が起きるのかというと、素材の毛並みが美しく揃っているからで、毛並みが揃うとあたかも音楽のハーモニーが揃ったかのようにキラーンと輝くのである。
 実はこれ、上手に散髪した場合にも起きる現象で、うまい床屋で散髪すると目元に涼しい風が吹くように見える。あるいはかけているメガネのフレームが、拭いたわけでもないのにキラーンと輝くのだ。

 カットした毛先が不揃いだと、毛の断面が乱反射を起こして汚らしく見える。切れ味の悪いハサミで切っても毛先が潰れて美しく見えない。この辺は料金コストに反映されることだ。

 先ほど音楽のハーモニーが揃ったら輝くと書いたが、オーディオだって同じで、正しく揃うとキラーンと音が輝くし、ほんの少しでも揃ってないと輝かない。鳴るか鳴らないかは二つにひとつで、揃ってるか揃ってないかの違いだけなのだ。

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 蒐集癖

 カールツァイスファンのNさんは、宝石のようなカメラのレンズを見ながら酒が飲めるというが、わたしはまだその領域に達していない、というか、あまり酒が飲めない(^^;
 Nさんがレンズを貸してくれるおかげで、新たに交換レンズを買い増しすることもなく、無事今日に至っている。

 酒が飲めるといえば、むかしむかし、ハットを被った男がパジャマ姿でウイスキーを飲むCMがあった。上等のハットなのだろう、鏡を見ながらつばを撫で、俺っていい男だなぁと言いたげにオンザロックのグラスでちびりとやる。おそらくは寝室で、おそらく買ったばかりの帽子なのだろう。スーツやネクタイでなく、パジャマを着てるところがかっこよかった。どこかに動画が残ってないかな?激しく観たいぞ!

 このCMの印象がずっと頭に残っているせいか、わたしの帽子蒐集癖が治らない。頭は一つしかないから一度に何個も被れないし、無駄に使わない物が増えるのは嫌いなので、これで終わりにしようと思っていても、しばらくするとこの服装に合わないとか、またはディテールに不満が出てきて違うのが欲しくなる。
 本当はインディジョーンズや次元大介みたいに愛用のハットがあってトレードマークになるならそれがいいのだ。カメラのレンズは増えてないが帽子とCDは増える一方である。

 無意味な風景

 カメラ好きは被写体に飢えている。何か画になるものはないか、良い写真をどうにかして撮ってやろうとキョロキョロ。たいした意味のない物でもなんでもとにかくシャッターを切る。
 わたしも家からJimmyJazzに向かう道を歩きながらカメラの練習に余念がない。先日お隣の大阪ふそう株式会社の入り口の花壇の花を撮っていたら、「何してんの?」とスキンヘッドの強面ドライバーに不審者扱いされた。そりゃそうだ不審だもんな(^^;

 さて、カメラとレンズの保管に防湿庫がいるかもなと思い立って、ヨドバシマルチメディア梅田に見に行ってきた。事前にレンズをお借りしてるNさんやAFさんに、防湿庫はどんなのがいいかと訊いてみたが、意外にもお二人とも防湿庫は特に必要ないのではとの意見で、常に動かしてたらカビは生えにくいし、防湿庫に入れてても生えるカビは生えるとのこと。
 実際にヨドバシで見たら、こりゃ思ったより場所を取るなと大きさに恐れをなし、満々だった買う気が萎んだ。

 ついでなので大阪駅周辺を”鷹の目”テッサーでスナップしてきた。やはりテッサー45ミリだと遠景が撮りたくなる。曇り空の下、ディスクユニオンに行く途中で面白いのが撮れた。

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 色を加工したように見えるが、これはそのまま撮って出し。モノクロームの空を背景に立つビルが青空を反射して、幻想的な写真になった。サウナ大東洋w

 ヤシカ35ミリ

 Nさんにお借りしている交換レンズの3本目は、カールツァイスではなくてヤシカコンタックスのML35mm1:2.8である。先のプラナー50mmF1.4もテッサーも、かつてヤシカコンタックスが国内でライセンス生産していたものだ。
 ライセンス生産できるくらいならヤシカでツァイスと同じものが造れるはずだが、そのあたりがどうなってるのかよくわからない。

 とにかく同時期にヤシカでオリジナル製品として造っていたであろうML35mm1:2.8、写りはやはりツァイスとは違っていて、なんというか少し淡白でシュッとしている。わりと近くに寄れるので、オーディオ製品の撮影すると雰囲気バッチリである。
 ただ、調子に乗ってお客様の髪型撮影に臨むと、像が歪んで頭でっかちに写ってしまうのだ。なかなか一本のレンズであれもこれもというのは難しいものだな。。。

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 守りのオーディオ

 すっかり当店のオーディオのことを書かなくなっちゃたけれども、音がどうでもよくなったわけではない。ケーブルチューナーが効いているのか、この秋口はとてもいい音がしていて満足である。
 オーディオってやつはいい音が聴きたいときに限っていい音がせず、ふとしたときにたまらなくいい音がして、これならまたオーディオいじってみようかなと絆される。まるで呼んでも来ない猫のごとしである。

 最近はJimmyJazz開業前のジャズ初心者時代にカセットテープで聴いていた音源を中古CDで買い直して聴いている。エマーシーの『ダイナ・ジャム』とか、オスカー・ピーターソンの『ウエストサイド物語』とか、やっぱりあの当時、35年前に近所の貸しレコード屋で置いてあった定番のジャズだから内容がすこぶるいい。
 こないだ買ってきたジョニー・ホッジスとエリントンの『バック・トゥ。バック』、45分のカセットテープに収まらなかったからよく憶えている。最後の「ロイヤル・ガーデン・ブルース」が惜しいところで切れるのだw

 20代前半の若造には少々「じじむさい」印象だったホッジスも、35年も経つと滋味溢れて心にやさしい。最高ではないか。わたしも歳とったんだなあ。
 当然35年前よりも格段にオーディオは成長してるはずだから、音質だって素晴らしくなっているし、何より素直に音楽を楽しめるようになった。
 オーディオだって最初の頃は「ラジカセ以下の音」だった。今は「スマホ以下の写真」を撮って喜んでる。いつか素晴らしい写真が撮れるようになるのだろうか?


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