レンズ沼への誘い

 元JJ工房メンバーのNさんが散髪に来てくれた。彼はフィルム時代からカメラを趣味にしていて、カールツァイスレンズの熱烈な信奉者である。
 JimmyJazz BLOGがカメラ編に突入したというので、ツァイスレンズについての資料をユニクロ紙袋が破けそうなくらいドッサリ持ってきてくれたw

 オールドレンズには、ウランが含有されてるものもあり、それが写りが良いというんでガイガーカウンター、すなわち放射能探知機を持ってレンズを探し回るマニアもいるらしい。「1ミリシーベルトも放射線を浴びたくないんです!」と叫ぶ原発アレルギーの方が聞いたら卒倒しそうな話も聞いた。
 ひょっとすると昔のオーディオ機器もガイガーカウンターで測定したら音が良いのが見つかるかもしれないな。ふーむ。

 カッコいいオーディオ写真

 生前たいへんお世話になったオーディオ評論家の村井裕弥先生が、若い頃プロカメラマンを目指していて、インドへ撮影旅行に行ったり写真集を出そうと思ったりしてたと聞いたことがある。わたしがカメラをはじめたと聞いたら喜んでブログを見にきてくれたと想像するが、今ではそれもかなわない。

 オーディオ評論家といえば、日本最高峰オーディオ雑誌である季刊ステレオサウンドの写真はすごく美しくて、別名カタログ雑誌と揶揄されるほど。
 インタビュー記事などでも開発エンジニアや評論家がプロカメラマンによってカッコよく撮られているから、ただのハゲたおじいちゃんでも権威ある大先生みたいに写ってしまう(^^;

 インフラノイズのABS-9999だか7777だかが同誌のお宅訪問ページの写真に載ったときも、カッコよく写ったせいかたいそうよく売れたそうである。
 雑誌から音は聞こえないし、良い音かどうかわからなくても見た目でカッコいいといかにも良い音がしそうじゃないか。

 しかしこれまでカッコだけ良くて音が良くない、部屋の隅に追いやられたオーディオ製品をたくさん見てきた。それこそ何十万とかする製品でも音が良くないとわかるとみるみる輝きを失ってしまう。やはりカッコだけじゃダメなのだ。

 ジャズファンはかぶりつきたい

 オーディオマニアには、クラシックのオーケストラをコンサートホールで俯瞰するように聴きたいタイプと、ジャズの生演奏をかぶりつきで聴きたいタイプ、大きく分けてこの二つが存在するが、先日買ったカールツァイスのレンズはかぶりつきではなくて、距離を取ってクールに描写するタイプのようである。

 最短撮影距離が55cmなので、最低でも55センチ以上離れないとピントが合わない。ちょっとアンタ、なれなれしいのよあっち行ってよと美人に言われてるようでシュンと萎えてしまう。
 そこで親父のところからキャノンのEF100mm F2.8 マクロレンズを拝借してきて、マウントアダプターを介して撮ってみるとこれが面白い。

 25年くらい昔の接写レンズでフォーカスも手動だが、まさしくわたしの撮りたいイメージでかぶりつきの画が撮れる。しかしキャノンであるから色がちょっと好きでない。同じ被写体でもツァイスと撮り比べてみるとやはり格の違いみたいなのが出る。
 どうしたものかと思っていたら、a7iiiにはAPS-C/Super35mmモードというのがあるのを思い出した。本来APS-C規格のレンズをフルサイズのa7iiiで使えるようになる設定だが、ツァイスでこれを使うと寄れる距離は55cmのままでもグッと近づいた画になるのだ。

 とりあえずかぶりつけない不満の大半はこれで解消。後は肝心のポートレート写真がイマイチうまくないんだな〜特に色が。

 ベイシーの映画

 映画「ジャズ喫茶ベイシー」のチラシが届いた。10/2シネ・リーブル梅田で公開。
 わたしが30年前に目標としていた老舗ジャズ喫茶はもう50年の老舗になってしまった。JimmyJazzも30年も営業していたら、いずれはベイシーのような名店になるのかと思ってたが、名店は30年前からすでに名店であり、当店は今も普通の床屋のままである。
 やはりダラダラ長くやってるだけでは老舗の名店にはなれないのだ。当店もあと18年頑張れば誰か映画作ってくれるだろうか?たぶん無理だろうからいっそのこと自分で作るか(^^;

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 α7iiiとSonnarレンズで動画撮ってみた

 ソニーのa7iiiゾナー55mmF1.8レンズで動画を撮ってチャチャッとiPhoneで編集してみた。
 2カット目はiPhoneのカメラでは出せないボケ感を狙ってみたが、どうでしょう?(^^;

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 オタクは引きこもりにあらず

「オタク」の語源は「自宅に引きこもってるマニア」の意味だと誤解している人は案外多いのではないか。
 
 オタク本来の語源は、マニア同士の会話の中で、相手に対し「お宅はー」と呼んだことが始まりとされる。お互いの趣味に打ち込む姿勢に尊敬と畏怖の念を抱きつつ、同時に負けないぞというライバル意識がこのお宅というよそよそしい呼び方に表れているようでじつに微笑ましい(^^;

 さて、カメラオタクへの道を歩みはじめたMasterであるが、一眼カメラなど手にしていると
「主にどういった写真を撮られるんですか」などとオタク心をくすぐる質問を投げかけられる。
 どんな写真もなにも、まだカメラ買ったばかりで、まともな写真が一枚も撮れてないのに(^^;

 いかにもすごい音が出そうなスピーカーなのにラジカセに及ばない音しか出ない。

 いかにもダンスがうまそうな格好をしてるのに踊れない。

 いかにも素晴らしい写真を撮れそうなカメラ持ってて使い方さえわからない。

 またいつものパターンですか( ̄▽ ̄;

 水平を保て

 当店では恐れながらお客様に「もう少し深く(施術椅子に)座ってください」と言うことが多い。ふんぞり返るように浅く腰掛けたり、身体が傾いていると頭が水平に落ち着かずグラグラして真っ直ぐカットできないのである。これだとヒジョーに仕事がやりにくい!そういう理由で誠に申し訳ないが椅子には深く真っ直ぐに座ってくださいますようあらためてお願い申し上げます。

 水平といえば、8月のはじめにスマホ撮影用のジンバル(スタビライザー)を買って遊んでいた。
 これは自撮り棒みたいに見えるが、関節部分にモーターが内蔵されていて、常に水平を保ち強力に手ブレを補正する。その結果流れるような、ヌルヌル滑らかな動画撮影が可能なんだ。

 特にiPhone11proの広角レンズとの組み合わせは強力。ちょっと皆さんにもお見せしたくなって昨日iPhoneでジンバル撮影してチャチャッと動画を作ってみた。

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 冒頭のグーっと寄っていく感じがお分かりだろうか。これがジンバル効果。ちなみにこの動画、撮影も編集もiPhoneだけで作成した(一部のカットにa7iiiでの映像あり)。
 こういうの持ってウロウロしてるから中国人に間違われるんだろうな(^^;

 手段が目的化したのをマニアという

 JimmyJazzという店は自分が言うのもなんだが。洒落ていて、Masterのこだわりが随所に散りばめられた見どころ満載の理髪店であると自負しているが、それを写真に撮って伝えるのは難しい。これまで30年以上にわたって店内の写真はたくさん撮ったし、来店したゲストに写真を撮られたりもした。今更どれをどう見ても同じような写真ばかりで、店を撮るのはすっかり飽きちゃったのである。
 いいカメラを買えば変わり映えする写真が撮れるのかもという期待もあった。

 今回わたしが買ったソニーのミラーレス一眼a7iii、これを初めて使った人は皆、口を揃えて「俺写真撮るのうまくなったんじゃね?」と言うらしい。それならわたしもと、大いに期待してシャッターを切るが、あれ?俺写真撮るのへたになったんじゃね?(^^;
 へたになったとは言い過ぎかもしれないが、iPhoneで撮ったのとあまり変わり映えしないし、慣れてないぶん構図も色味も明るさもイマイチしっくりこない。

 これならiPhoneで撮ってりゃいいじゃんてな感じなのである。それにこのカメラ、ユーザーインターフェイスがよろしくない。どこに何が入っていてどういう設定にすれば使いやすいのか。慣れの問題なのかと思って1週間以上ずーっとカチャカチャ触っているが、いまだによくわからないままでストレスがたまる。

 少しわかってきたのは、どうやらこのカメラとレンズに適した撮り方や構図、被写体を見つけないと真価を発揮しないということらしい。ピカピカできれいな物より、錆び付いたり風化して味の出ている、どちらかというと汚いものが意外なほどよく撮れたりする。カメラを趣味にする人が神社仏閣に出かけるのがわかる気がした。
 これ、オーディオで言うとJBLのスピーカー買ったらジャズがよく鳴るからジャズを聴くようになるのと同じ現象かもしれないな( ̄▽ ̄; (つづく)

 カメラ買っちゃった!

 「Master、カメラ始めたんですか」と、昔のJJ工房に集まっていたオーディオマニアの何名からかメールをもらった。カメラとオーディオは両方やってる人がけっこういるのだろう。いまだにMasterは機械いじりが好きなのだと勘違いされてるが、わたしはオーディオもカメラもパソコンも、機械の物は全部苦手である。できれば何も触りたくない。でもカッコだけはつけたい。そういう卑怯極まりないヤツなのだ(^^;

 さて、ヨドバシカメラマルチメディア梅田で中国人店員に捕まったカメラ初心者のMaster。インバウンドの爆買い対応として雇い入れたのだろうか、中国人といえど日本語ペラペラで商品知識も大したものである。
 ヘアスタイル写真を撮るので、ソニーのa7iii、組み合わせるレンズはゾナー55mmF1.8の購入を考えてると言うと、実際に組み合わせて撮らせてくれた。

 並んで展示してあるレンズ群、その向こうのボケた背景、ディスプレイで見る限り色味もいい感じだ。それくらいのことしかわからないわたしには、これ以上悩んで決断を先延ばしても意味がない。使うあてのないヨドバシポイントが貯まっていたので、それをa7iii本体に充当し、さらにa7iii購入で発生したポイント割引でレンズを買い、そのまたポイントでSDカードとレンズカバーを買うという面倒なお願いをしたが、中国人店員は嫌な顔一つせずテキパキ対応してくれた。

 また、今ならソニーがキャッシュバックキャンペーンをやってると丁寧に教えてくれた。さすがである。(つづく)

 異邦人ブルース

 外を歩いてたら知らないおじさんに「日本語大丈夫ですか?」と聞かれた。近頃よく中国人と間違われる。もしかしたら韓国人と間違えてるのかもしれない。わたしはいつも日本で流行ってないような服装をしてるが、まさかフランス人と間違えるわけもないので、たぶん中国あたりの人だと思われてるんだろう。

 ヨドバシ梅田のカメラ売り場を見に行ったら、ソニーのブースには若い女性の店員さんが常駐していた。わたしが展示品をカチャカチャいじっていても何も話しかけてこない。もともとヨドバシはあまり声をかけてこない店だが、家電量販店はどこも声をかけて欲しいときに限って声をかけてくれないものである。

 いったんカメラ売り場を離れてトイレに行き、家内に「カメラ買っていい?」と一応確認のLINEを入れると「どうぞ」と即答。値段はもちろん内緒、ああ緊張する(^^;
 カメラ売り場に戻ると「オウカガイシマショウカ?」と男性の声、振り向くと中国人らしき男性の店員さんがヌッと立っていた。

 展示棚を隔てた向こうにはさっきの女性店員が立っている。わたしがトイレに行ってる間に「あの人(きっと中国人だから)声かけなさいよ」と中国人店員に根回しがあったのだろうか。(つづく)

 閑話休題

 カメラマンのことを最近はフォトグラファーと呼ぶらしい。でもわたしはフォトグラファーよりカメラマンになりたい!
 そもそもなんで突如カメラが欲しくなったのか、たぶんセルソ・フォンセカのCD『ナチュラル』を買ったせいだ。

 どうですかこのジャケットのカッコよさ!ジャズのジャケットもカッコいいけど、この色使いといい抜け感といい、「最近セルソ・フォンセカ聴いててさぁ」と、聞かれてもいないのに誰かに言ってみたくなる。
「最近リー・モーガン聴いててさぁ」なんて口が裂けても言いたくない(好きだけど)。
 それはともかく、この録音も良くて心地いいボサノヴァを聴きながらジャケットを眺めているうちに一眼カメラが欲しくなったのだ(アホである)。( ̄▽ ̄;

 決断のとき

 どの機種を買おうかな〜?と悩んでるときが一番楽しいものだが、一週間ほどああでもないこうでもないとやってるとさすがに疲れてきた(^^;
 10年前ならいざ知らず、これから入門機を買って徐々にステップアップなーんて悠長なことをやってる時間はもう残されてない。
 オーディオマニアからダンサーに、ダンサーからカメラマンに!!生活を根本的に変える覚悟があるならガタガタぬかすな!いっちゃん良いと思うやつ買っとけ!と腹を括った。

 妥協すると「あっちにすればよかった」と後悔するのは確実なので、プロが実際に仕事で使っていて評判もすこぶる良いソニーのa7iii、組み合わせるレンズはゾナー55mmF1.8に焦点を定める。
 この組み合わせで撮った作品は多数YouTubeに上がっていて、美しさは確認済みであるから、あとは実機を見て触って購入方法を考えるだけだ。

 いざ行かん!ヨドバシカメラマルチメディア梅田へ!!( ̄▽ ̄;

 静止画も綺麗に撮りたいが

 コロナ騒動が始まって以来、不思議なほど毎晩ぐっすり眠れてたのが、カメラのことを考え出してから、神経が昂ぶってるのか夜中にガバッと起きてウォー!と叫びたくなる。果たしてこれは良いことなのかどうなのか(^^;

 さて、カメラといえばオーディオと並んで昔はかっこいい趣味の一つに数えられてたものだ。わたしも最近ではヘアスタイルの写真を撮ることが多くなって、iPhone11Pro Maxが大活躍。これには一眼カメラで撮ったように背景をぼかすポートレートモード機能がある。一眼カメラを買わなくてもいいようにこの春11Pro maxに機種変更したばかりなのだ。

 ぱっと見一眼で撮ったみたいとはいえ疑似的に合成しているだけなので、たとえば背景はぼけているのにメガネのレンズの向こうだけぼけてなかったり、立てた髪の毛の先が溶けて見えたりして、iPhoneで撮ったのがバレバレだと少し恥ずかしい。

 それでもかなり上質な写真が撮れるので広角や望遠はiPhoneにまかせて、レンズは単焦点のぼけるやつを!
 ところが一眼カメラに標準でついてくるキットレンズは、なんでも無難に撮れるようなのがチョイスされていて、わたしの求めるぼけた写真は撮れそうもない。別売レンズとなれば本体価格と同等またはそれ以上の値札が付いており、予算はさらに跳ね上がる!どうする?!( ̄▽ ̄; (つづく) 

(iPhone11pro maxで撮影)

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 間違いだらけのカメラ選び

 皆さんはとっくにご存知だろうが、最近のビデオはハンディカムみたいないわゆる”ビデオカメラ”じゃなくて、写真を撮る形をした一眼カメラで撮るのが主流になりつつある。「写真も動画もこれ一台で」というわけだ。
 ビデオ専用のビデオカメラよりも高性能な交換式レンズが使えるから、動画も雰囲気ある高画質なものが撮れるし、もちろん一眼なので写真だってきれいに撮れる。ただし、値段が高いのが難点だ。

 最初はやはり「抜群のコストパフォーマンス!」みたいなお買い得カメラを探して、「10万ぐらいなら…」なんて考えるのだが、今を遡ること27年前、オーディオを本格的に始めようと決意して、同じように10万円のデンオンのプリメインアンプを買って、全然物足りなかったことを思い出した(^^;

 まったくの素人からすれば「10万円という大金を払うんだからさぞかし良いものに違いない」と考えるのが普通だし、オーディオ雑誌でも「10万円クラスとは思えないほどのー」と大絶賛で大いに期待するが、まあコストパフォーマンスを売りにするのは大抵ダメなやつで、本当に良いやつは予算で考えてるその倍くらいするものなのだ。

 そして何より大事なのが画質!ISO感度も知らないような素人に画質が分かるのか?分かる、というより、嫌な画質だと嫌でしょう。これも以前パナソニックのコンデジからキャノンのコンデジに変えたとき、画質がやたらマイルドでピリッとしないのが気に入らなかったので、今回もキャノンは除外。
 動画も優秀というパナソニックとソニー、「ソニータイマー」という不吉な言葉も頭をよぎるが、中村商店のイメージ動画に使ってるというんだから、やはりソニーが良いのかなぁ、ううん。(つづく)

 審美眼

 ここ数年で、いろんなことがスマホに取って代わられた。新聞や雑誌、時計、オーディオ、テレビ、カメラなど、それらが便利で安く、かつ驚くほどクオリティーが高い。
 オーディマニアなわたしも、iPhoneで聴く音質にまったく不満がない。音楽が正しく伝わるし、これで充分ではないか。25年前にこの音質が手に入ってたらオーディオなんかしなかったのではないかとさえ思う。

 だが、これらスマホの必要充分な性能を超えたところにマニアの世界が存在する。上質な再生音に出会い、「この感じはiPhone(または自分のオーディオ)で再生できないな」と気がついたとき、そしてその表現力を手に入れたいと思ったときにマニアの世界が始まるのだ。カメラも同じである。

 世界に向けてかっこいい刈り布(カットクロス)を製造販売し、バーバー仲間でもある中村商店の中村さんが、かっこいいプロモーション動画を作っていて、あのトロトロに背景がボケる感じ、あれはiPhoneでは無理なのだ。
 ああいうのもできるカメラが欲しい!と、自力でいろいろ調べてみたが、どれを買ったらそうなるのか皆目見当がつかない。思い切って中村さんに聞いてみたらソニーのミラーレス一眼を使っていると親切に教えてくれた。

「でも最近ではiPhoneで撮ることが圧倒的に多いんですよねー」なんですと!( ̄▽ ̄;
(つづく)
https://www.youtube.com/embed/fn8egFD7hTc

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