天上の音楽

  親子で散髪に来てくれる大学の先生によると、若者の消費傾向が”所有型”から”経験型”に移ってきてるらしい。
 「でっかいJBLのスピーカーが欲しい」とか「ブルーノートのオリジナル盤レコードをコンプリートコレクションしたい」とかいうのは、もう昔の人の発想なのである(^^;

 若い人たちもいい音で音楽を聴きたい欲求がないわけではないのだが、そのいい音が出る装置そのものより、いい音で音楽を聴かせてくれるカフェとかに行く方が安上がりだし効率的と考える。
 新車に乗ってカッコつけるより、カーシェアで済ませる。
 蔵書に埋もれて床が抜けないか心配しながら暮らすより、電子書籍や音楽配信サービスなどを利用して、すっきりと物のない生活を好む。

 たしかにこれだけ環境が変わり便利な世の中になると、娯楽の少なかった昔みたいにオーディオに心血を注いで、出るか出ないかわからないいい音というやつに一生を捧げるよりも、海外旅行に行ったりして見聞を広める方がずっと実り多いと思うし、わたしとしてもそちらを強くお勧めする。

 だが、数年に一度スピーカーから聞こえる美しい天上の音楽、あれを忘れられなくてオーディオがやめられない!!( ̄▽ ̄;

 大人げない人

  朝、iPhoneでフリオ・イグレシアスの「ビギン・ザ・ビギン」を聴きながら普通ゴミを出していると、うん?なんかこのワウワウギター聴いた気がするな?
 あっ!マイルス(デイヴィス)の「デコイ」じゃないのか!?

 ジャズの帝王マイルスがよりによってフリオ・イグレシアスなんかからパクるわけない!と思うだろうか?そういう大人げないことをやってしまうのがマイルスという人である(^^;
 実は故・中山康樹氏が「マイルスの部屋でフリオイグレシアスのレコードを見た」と言ってたのを覚えていて、マイルスがフリオから何をインスパイアされたのだろうとずっと考えていたのだ。

 フリオが人気絶頂で女性にモテまくっていたから、どうやったらモテるのかを盗むために聴いていたのかと思ったら、そうではなかった!ちゃっかり音楽に反映されていたのだ!
 ジミヘンやジェームス・ブラウンの真似をしてみたり、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」からタイトルを拝借して『マイルス・イン・ザ・スカイ』なんてレコードを作っちゃう人だから油断も隙も無い。
 
 朝からこんなどうでもいいことで興奮してしまったではないか( ̄▽ ̄;

 恥さらし

 振り返ればなんと失敗の多い、恥さらしな人生を歩んできたのだろう。いや、歳をとるにつれますます恥ずかしいことが増えてるようで情けない。いつの日か若い人に尊敬される立派な老人になりたいものだが、今からこれでは先が思いやられる。

 いや、待て待て。何も恥ずかしい失敗をしてるのは自分だけではないはずだ。全く失敗なしで何かをやり遂げた人なんてごく少数、ほとんどいないと言って間違いじゃない。なのになぜわたしばかり失敗していつも恥をかいているのだろう??

 それは、わたしはおおっぴらに恥をかいてるが、みんな失敗しても人に言いふらさず黙っている。ただそれだけのことなのだ( ̄▽ ̄;

 ニュートラルポジション

 豆乳から牛乳に戻し、納豆もヨーグルトも食べて、薬の服用をやめたらひどかった花粉症がかなり楽になった。完全に…とはいかないまでも、ミンティア一粒口に放り込んでおけば仕事に差し障りない程度まで回復。急に変なこと始めたから体が変調をきたしたのだろう。これなら普段どおりでよかったではないか(^^;

 自分の身体(オーディオ)がニュートラルな状態はどういう感じか、しっかり把握しておかないと変なことをやっている上に変なことを重ねていくと、何が効いててこんな結果になっているのか全くわからない。

 とはいえ最近はダンスのお姉様がたに体の不調を洩らすなり、あれしなさい、これしなさい、あれは食べちゃダメ、これ飲みなさいと色々世話を焼いてくれるもんだから試さないわけにもいかないでしょう。あれっ、これってひょっとしてモテてるのかしらん?( ̄▽ ̄;

 YOU GO 2 MY HEAD

 JimmyJazzの隣に養護施設が運営するカフェ”ののはな”がオープンした。せいぜい頑張ってくれたらいいとは思うのだが、店の前に立ってる売り子の掛け声が少々耳につく。いらっしゃいませ!いかがですか?当店の中まで聞こえてくる。これからずっとこれをやられるんだろうか?(^^;

 昨年まで活躍していたブルートゥーススピーカーJBL GOが突如お亡くなりになった。次のを買うべきかどうしようかと悩みながらほったらかしにしてたのだが、今日アマゾンを見てたらJBL GO2となって新モデルが登場しており、しかも初代より千円安い。
 同じものを買うのは気が進まないが、これなら一個買ってみるか。というわけで購入ボタンを押して待機中。

 店の外に店内と同じ音楽を流すのが目的だったが、毎日これをやるのは結構めんどくさい。それにジャズじゃない音楽をちょっと聴いてみたい時とか、店外に音が漏れてると思ったら誰も聞いてやしないとわかっていても恥ずかしい。これからは売り子にも聞こえてしまうではないか( ̄▽ ̄;

 花粉がすごい

 今年は花粉がものすごい!ホントにものすごいのかどうか測ったことないからそんな気がしてるだけかもしれないけど、こんなに早い時期から喉がやられて咳が出る。くしゃみも出てたけど通り越して咳になった。喉がガラガラ。鼻水も止まらない。

 無理しないで薬飲んだ方がいいよという友人の助言もあって、今シーズンは早いうちから薬局で買った小青竜湯を服用。ヨーグルト、納豆、チーズなどの発酵食品と牛乳を控え、豆乳で代用して花粉症に備えていたのに、例年より症状がひどいではないか。

 たんに花粉が例年より多く飛んでるのかもしれないが、このままでは何が効いてて、何が原因で症状がひどくなってるのか判断ができかねる。白紙に戻してみないとわからないのはオーディオやるときと全く同じである。

 ここはひとまず普段の食生活に戻してみて、薬が効いてるのか効いてないのか、効いてないなら薬を飲むのをやめるか、あるいは別の薬を試してみるか。他人のアドバイスもありがたいが自分自身の体のことなので、鵜呑みにしないでしっかり耳を傾けて調子を診てあげることが肝心だ。やっぱりオーディオみたいだな(^^;

 二本の軸足

 ”ジャズの聴ける理容室”というキャッチフレーズは、経営理念であり当店の精神そのものであるから、”ジャズ”と”理容室”のどちらかに軸足をおいていないとおかしな方向に脱線する。
 ジャズに軸足を置いてオーディオ装置に凝るというのは許容範囲内だが、オーディオが好きだからってクラシック音楽をかけたり蒸気機関車の音をかけたり鬼太鼓座をかけたり…おっと、これは今でもちょくちょくやって失笑を買うけれども、とにかく軸足が離れて他に移ると変なことになるのだ(^^;

 ジャズだからスイングダンス、ジルバ、ジャイブ、ここまではOK。しかしタンゴとかワルツとかサルサとか踊りだすと危ない。店でやりそうになったら「それは違うんじゃないか」と誰か止めてください。
 ジャズからボサノバ、アフロキューバン音楽、突き詰めて行くとサンバやアフリカ音楽とあさっての方向まで流れて行くから、店で流す音楽もジャズ要素が感じられなくなる前の段階でストップをかけないといけない。

 興味が湧くと夢中になって止まらなくなるが、ハテ、わたしはそもそも何がしたかったのだろう?とあるとき憑き物が落ちたように醒めてしまう。バカなことしてたなと後になって赤面するのだけど、夢中になってる時ってやっぱり楽しいんだよ、とっても( ̄▽ ̄;

 騎士道精神

 日本のリンディーホップ/スイングダンスは、男女どちらからでもダンスに誘っていいことになっていて、自分からは怖くて女性に声をかけられないチキンな男子にとって誠に都合のいいシステムなのだが、社交ダンス界においては必ず男性が女性を誘うというしきたりになっているらしい。

 で、社交ダンスの先生が主催するジルバナイトでは毎回そのダンスの誘い方からレクチャーを受ける。まず男性が女性の前に歩み出て左手を差し出す。なぜかというと、(中世の)騎士が王女をダンスに誘うとき右手にはサーベルを握っているから。

 王女は右手でそれを受けて応じるが、ダンスフロアまで王女を連れて行くときは騎士が右手で王女の左手を取ってエスコートする。騎士の左の腰にサーベルが下がっているので王女に当たらないようにするためだ。

 さらに騎士は踊るときにサーベルがガチャガチャ音を立てないようにするのが上手な踊り方とされた。これは社交ダンスの世界の伝統的な作法で、ダンスを子供を教えるときもまずこの話をすると聞いていたく感激してしまった。

 フランクに、カジュアルに、さあ踊ろうよ!ってのもいいけれど、こういう背景を知ってるのと知らないのとでは、自然と立ち振る舞いに違いが出てくると思うし、親から子供に伝えるべきことってこういうことじゃないのかと、中世の騎士に思いを馳せるジミーさんなのであった。

 音楽の力

 昨日から体調を崩して、今日は営業できるかしらと心配してたのだが、店の床を磨いてルー・デル・ガトーの惚れ惚れするようなテナーの音を聞きなから仕事してたらすっかり回復した。血行が良くなって全身に力が漲ってくるのだ。音楽の力というかオーディオの力は偉大だなぁと改めて思った次第。

 ところでジャズ喫茶案内のサイトが作ったグーグルの「全国ジャズ喫茶&ジャズバーMAP」に載せていただいた。ジャズの聴ける理容室を30年やり続けた甲斐があるというものだ。
 昔からジャズ喫茶を名乗っておきながらジャズをかけてなかったり、オーディオ装置もテキトーなジャズカフェもどきより、JimmyJazzのほうがよっぽどジャズ喫茶らしいと憤っていたので、ようやく認められたようでとても嬉しい。

 海外の人もよく見にくるというから、※This is a barber shop where play Jazz.It is not Jazz Kissa. こちらはジャズの流れる理容室です。ジャズ喫茶ではありません。の注釈つきである。ク〜ッ泣かせるねえ〜。

 大きな音は苦手

 オーディオマニアのくせに大きい音が苦手である。かといって小音量が好きというわけでもない。大きい音よりもよく通る音が好きなのだ。
 鍛え上げられた喉からは小さくてもよく通る声が出るし、名人が奏でる楽器は遠鳴りがする。発されるエネルギーはごく小さくても、それが無駄なく増幅されて遠くまで飛んで行く、そんな音が理想だ。まさしくオーディオの原理そのもの。

 電気じかけのオーディオ装置は、ボリュームさえ上げればいくらでも(?)大きな音が出る。だがそれはイージーに過ぎる。ただ電気の力で量が大きくなっているに過ぎないからだ。
 必要最小限でいいから、よく通る澄んだ音が出ればそれで事足りるが、そういう音こそボリュームをあげて大音量で聴きたいものである。

 オーディオに限らず、大きな音を出す人も苦手である。無駄に大きな音を出す人、いるでしょう?ガタガタどんどん、ため息ついたかと思えば大きなあくびをしたり、投げなくていい物を放り投げて雑音を出す人。
 小さい声だと元気出せと注意されるが、大きな声の人も苦手。大きな声が出るのは結構なことだが、あまり友達にはなりたくない。友達にするなら”静かなるケニー”にかぎる。
 問題なのは、家内がそういう人だと結婚するまで知らなかったということだ!( ̄▽ ̄;

 日和っちゃダメだ

 ジャズのライブなんかに行くとよくあるのが、
「ここでお馴染みのビートルズのナンバーから一曲」あるいは
「カーペンダーズのナンバーで…」
 ビートルズやカーペンダーズくらいならまだいいが、なんで歌謡曲やらJ-POPを演奏するかねー。

 そりゃお客さんに喜んでもらおうというサービスのつもりなんだろうけど、お客はジャズを聴きたくて足を運んでくるのであって、何も山口百恵や中森明菜を聴きたいわけじゃないのだ。それもお見事!と呼べるレベルに到達してないのにやろうとするから、もうそんな無理しないでちゃんとしたジャズのスタンダード聴かせてくれようと思ってしまう。

 提供する側とカスタマーの求めるものが違ってるのは、我々理容の仕事にも当てはまる。妙に美容室的なムードに寄せて行ったり、流行に合わせようとしたり、ある程度は必要だけど軸足を外れて日和ってしまうと、次第に”その店らしさ”がなくなっていく。
 JimmyJazzも2年くらいバーバーブームの渦中で揉まれてみたが、わたしが好きでもない音楽やスタイルを求めてくるお客の相手は結構疲れるものがある。ああもう限界だな。無理に流行に合わせるのはこの辺でやめとこう。バーバーブームは卒業だ。これからは本当に自分がかっこいいと思うライフスタイルと音楽を信じて。JimmyJazzはJimmyJazzでいいではないか。

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