イエイ!

 ジャズメンのモノクローム写真はかっこいい。プリントしたのを額縁に入れて店の壁を埋め尽くしたいと思うのだが、白黒写真を黒縁フレームに入れると、どこから見ても”遺影”みたいになってしまう(^^;
 今でも生きてるのはソニー・ロリンズくらいで、ほとんど亡くなった人ばかりだからまさしく遺影そのもの。等間隔にきちんと並べると、犬神家先祖代々の遺影みたいでますますいけない。だからわざと少しずらしたりして。

 なんでこうカッコよく決まらないのか、やはり黒縁が遺影っぽいのかと長年悩み続けていたアホなわたしは、昨日ハタと気がついた。ひょっとして紙が白すぎるんじゃね?インクジェットプリンタの用紙はどれも真っ白。これはシルバーアッシュで自分の髪を白くしてる場合ではない。早速アイボリーのコピー用紙を取り寄せてプリントしてみたら、おおっ!や、やっぱり遺影みたいだ!!( ̄▽ ̄;

 感謝の日々

 実は先週、愛犬の元気が無くて、もう12歳になるからお迎えが来たのだろうかと心配していた。念のため獣医さんに診てもらおうと思ったら予約がいっぱい。しょうがないから好物のオレンジを買ってきて、「こいつがいなくなったらニュースレターのポスティングもやめようか」などと考えながら、しんみり食べさせたりしてたら次の日からまた元気になってきた。ああ、よかった。

 いろいろ欲を言えばきりがないけれど、ここが痛いとかあそこが悪いとか言いながらも、家族皆なんとか元気に生きてるし、おかげさまで店も潰れずにやっていけてる。お客様はいい人ばかりだし、取引先も皆親切だ。このありがたくも幸せな毎日を惜しむ。1日1日が宝石のように輝いている。感謝の日々である。

 モダンシルバー世代歓迎

店の外でブンチャカ鳴っているブルートゥーススピーカーの音を聞きつけてお年寄りの一見さんが入ってきた。ちゃんと集客に一役買っているじゃないかブルートゥース(^^;
やかましいジャズが鳴っているというのに、最近のお年寄りは抵抗がないのだろうか。入口の段差もなんのその、手押し車でガンガン入ってくる。素晴らしく勇敢である。店を始めた28年前には、お年寄りはドアが半開きになったところで「間違えた」といって引き返して行ったものだ。今のお年寄りはJimmyJazzのような突飛な店でもまったく躊躇なく入ってくる。ちょうどタモリが70歳だから、70代の人はモダンジャズ世代。ジャズに抵抗がなくてむしろ自分にぴったりの店だという感覚だとしてもおかしくない。そのとおり!歓迎しますよ!お年寄りもダンモなのである。

 相互扶助の精神

生まれたときから地元で商売をやってる家に育つと、「同じ買うならお客さんの店で買ってあげる」という相互扶助の精神が常識のようになってくる。お互いが良い仕事をしているぶんにはたいへん天国的で微笑ましいけれど、仕事の質が下がって「あまりうまくないけどお客さんだから」と、義理でしょうがなく買ってあげる状態が続くのは健全とは言えない。商いは、その取引じたいでお互いに得することが重要で、原則そこで完結させるのが肝心なのだ。一回の取引で買ってよかったと思わせなくてはいけなくて、そこに「お客さんだから」という不純な気持ちがあると、「うちは買ってるのにあちらは買ってくれない」という妙な不満が積み重なり、だんだん関係がおかしなことになってくる。義理や人情に頼らず、本当に良い商品、良いサービスを提供するのが商人の真骨頂ではないだろうか。でもかく言うわたし自身、これまでずいぶん義理と人情に助けてもらったもんなあ〜。偉そうなことは言えないなぁ(^^;

 バーバーイリュージョン

 当店のメンバーズカードは、三千円ごとにスタンプを一個捺して、10個貯まるごとに千円のキャッシュバックか、ムースやシャンプー等二千円以下の男性化粧品またはMasterオススメのジャズCDのいずれかを景品として選べる。最近はジャズCDを選ぶ人が増えてきた。「JimmyJazzの雰囲気を家庭でも」といった感じで実にいい傾向だ(笑)

 せっせと仕事に励んでいると、この作業の様子を撮影したら、音楽も込みで映画のワンシーンみたいだなと思う瞬間が時々ある。もちろんこんな個性の強い床屋が映画の撮影に使われることはまずないけれど、お客様が主人公になったような気分になってくれたなら最高だ。こういったシーンで脇役の理容師は大抵顔が写らないと相場が決まってる(^^;
 散髪しながらウトウト居眠りして、ハッと起きたらジャズがかかっていて、一瞬「ここはどこだったっけ?ああそうだJimmyJazzに来てたんだった」という体験をした人は結構多いんじゃないかと思う。そういう白日夢、イリュージョンを売る理容室でありたい。

 映画「Miles Ahead」の公開が楽しみ

 マイルス・デイヴィスの伝記映画「Miles Ahead」の日本公開が決定したそうで誠にめでたい。中山康樹さんが生きていたらこれを観てなんと言うだろう。演じるはドン・チードル。気の弱そうな線の細い黒人で、どちらかといえばマイルスよりケニー・ドーハム似の印象があったのだが、サングラスをかけてしわがれ声で喋るとさすがハリウッド俳優、なんだかマイルスしてるじゃないの(笑)
 チードル自ら監督・脚本を務め、制作資金も寄付を集めて10年がかりで完成させたというから、マイルス者の鑑ということで、万が一映画がしょうもなくても拍手を送りたい。

 予告編ではマイルスが拳銃をぶっ放しているぞ。そんな事件あったっけ?史実そのままでなくちょっと脚色が加わっているのかもしれない。マイルスの人生を2時間や3時間で網羅しようなんてどだい無理な話だが、どの部分に焦点を当てているのか非常に興味がある。それから衣装や舞台セット、車など、時代を映し出す小物の演出も憎いではないか。公開が楽しみだ。

 いろんなJimmyJazz

 JimmyJazzで公開しているアイデアは同業他社にどんどん真似してもらって構わないと言いつつ、内心では絶対真似できないという自負もある。そもそも真似したって儲かるわけではないから誰も真似しないという見方もあるのだが(^^;
 でもJimmyJazzと同じ名前の床屋か美容室が出てきたら嫌だろうなとは思う。

 じつは山形の洋服屋さんでJimmyJazzというお店があり、ネットで検索したら当店と混じってそこがヒットするからややこしいなと思っていたら数年前に閉店されたようである。ホッとしてたら次はバーみたいな飲み屋さんのJimmyJazzができたそうで、これも困ったなと思ってたがそこはすぐに消えて見かけなくなった。今いちばんややこしいのがJimmyJazzというインディーズのバンドがあることで、悪いけれど頼むからメジャーにならないでと祈るような気持ちである。たぶん向こうも当店が検索に引っかかるのを見て床屋と同じなんて嫌だなあ早く消えてくれないかなあと思ってるに違いない。こっちは28年前からやっててホームページだってもう18年もやってるんだから、名前を決めるならググってかぶってないか調べてからにしてほしいものである(^^;;

 それと最大のJimmyJazzがニューヨークのブルックリンにある。こちらはスポーツ&カジュアルウエアのお店。ジミージャズドットコムのドメインはここに押さえられていて、28年の歴史を誇る当店でもさすがに太刀打ちできない規模である。これも頼むから日本にだけは入ってくるなよとサイババのごとく強く強く念じている。

 New Clock Jump

 オーディオには人工衛星からGPS電波を受信するチョー正確なクロックを使用しているくせに、店内の壁掛け時計は遅れたり進んだり止まったり、1日に何度も時刻を合わせないといけない。自宅の時計を外して持ってきたり、間に合わせに適当な時計を買ってみたりしたが、パッと見て時間がわからない。文字盤が小さすぎるのだ。

 そこで同じようなサイズの掛け時計をずっと探していたのだが、ようやくこれならなんとか合格という物が本日届いた。JimmyJazzのメインクロックとして、これからまた十年か二十年の時を刻んでいってください(^^;

 こだわりの押し付け

 当店のように趣味を前面に押し出しているような店にありがちなのが、店主のこだわりをお客に押し付けてしまうパターン。客側がそれを面白がって受け入れてくれているうちはそれもアリだろ思うが、お客様が何を求めて来店しているのか、その本質を見誤ると見放される。だからいつも原点に立ち戻って、客観的にこの仕事に値打ちがあるかどうか見直さなくてはいけない。

 いくらJBLのスピーカーでGPSクロックが入っているからといっても、ほとんどの顧客にはどうでもいい話なので、もったいつけて説明することはしない。もちろんBGMとしてはかなりオーバースペックだという自覚はある(^^;
 これも音量がやかましすぎると押し付けがましくなってしまうから、うるさいと怒られる寸前の音量をキープする。三十年近くやっててもなかなか難しい。

 いくら払えば良い音が手に入るのか

 「いったいどのくらいの予算があれば良い音が聴けるのですか」とお客様に訊かれた。難しい質問だ。でもわたしだって本格的にオーディオを始めようと思った頃に同じことを人に訊ねたことがあって、やはり訊きづらいけどズバリ訊きたい、いくらあれば良い音が手に入るのかという問題だ。
 じつは「いくらぐらいのお金が必要か」ではなく「いくらぐらいのオーディオが欲しいのか」ということが最も重要なのであって、安いなら安いなりの良い音の出し方があるし、高ければ高級でリッチな鳴らし方が必要となってくる。もっと言えば、どのスピーカーを手に入れて鳴らしたいか、これに尽きる。

 まあ、当店で話してるのでJimmyJazzのスピーカーを例に出すと、JBL4343Bの現在の中古価格は程度の良いものだとだいたい40万くらいするのだろうか。昔はもっと安かったけれど、「JimmyJazzの使ってるスピーカー」ということで価格が高騰している(これはウソ)。それと鳴らすためのマッキントッシュのプリアンプとパワーアンプ合わせて、これも中古価格50万くらいか。それらを繋ぐケーブルも忘れちゃいけないオールリベラメンテで約10万円といったところ。ざっと計算しても100万は下らない。このほかにGPS電波を受信する機械やらデジタルをアナログに変換する機械やらスピーカーを空中浮遊させる緩衝材なども必要なのだが説明がややこしいのでとりあえず無視する(^^;
 ただ、これより安く良い音で鳴らす組み合わせはいくらでもあって、当店ではたまたまJBL4343を選んだためにこういった大掛かりなシステムになっているだけだ。

 と、話が大きくなったところで二人で表に出て、ショーウインドウに貼り付けてるブルートゥーススピーカーを指差し、これ良いでしょう?と自慢すると、「うわー、めっちゃええ音ですやん!これも高いんですか?」とお客様。あ、それ1500円です。「安っ!」
 音の値段はわからないものである(^^;

 未完成は古くならない

髪型でも服装でもなんでも、100パーセント完璧にキメてしまって動かすことができないのは面白くない。完璧でなくてもいいから、多少遊びがあって70パーセントになったり120パーセントになったりするほうが楽しいじゃないか。
JimmyJazzの内装が古く見えないのは、(壁の色が最初からくすんでいるせいもあるけれど)完全に作り込まないで常に1割程度は未完成のラフな状態にしてるせいだと思う。例えば照明器具は天井に走らせたレールから給電して、照明の種類、照らす対象や角度をフレキシブルに動かすことで大きく雰囲気を変えることができる。埋め込み式のダウンライトや蛍光灯、シーリング照明等だと気軽に照明を変えるわけにはいかない。これは一般家庭のリビングやオーディオルームにもお薦めの方法。完璧であれば劣化していくだけだが、未完成ならば無限の可能性がある。

 老舗バーバーカウンター

 当店名物というか、JimmyJazzの最も象徴的な什器が高くて長いバーカウンターである。幅約80センチ、長さ約350センチの天板は合板つまりベニヤ板なので、そう自慢できるほど高価なものではない。
 本当は一枚物の無垢板だとかっこいいのだが、この大きさだと樹齢数百年の神社のご神木みたいなのを切ってこないと無理なのでまあしょうがない。

 ご存知のようにこういった合板は、まっすぐな丸太を大根の桂剥きの要領でベローンと皮を剥ぐように薄く切って、それを伸ばしたものを何枚も重ねて一枚の板状に貼り合わせて作る。だから表面の木目に継ぎ目がないのが特徴だが、やはり一枚物の板と比べると表面が微妙に波打ってるし木目も美しくない。

 しかしそれなりに気に入って、タバコの焼け焦げができたり、弁当を食べたり、半田付けをしたり、読書をしたり、プリンターのインクをこぼしたり、いろいろな傷や思い出を染み込ませながら約27年。
 手入れといったら水拭きと乾拭きだけで、特にワックスをかけたりしてないのに、この頃だんだんと渋いツヤと光沢が出てきた。5年や10年程度では味わえない、これぞ老舗の貫禄というやつではないか。

 一流品の高い理由

 付加価値というのは言葉を変えれば”こころ”が入ってるかどうかだと思う。わたしだって10分千円でカットしようと思えば、そりゃあできなくはない。できなくないけれども、相手が人間であると思ったら「このままじゃおかしいだろう」とか「これでは外を歩けないのではないか」という”こころ”が働いて、何分か余計に時間と手間がかかることになる。血も涙もない冷酷な散髪マシーンであれば、切った後は知らん顔でいいのだろうが、やはりそういうわけにはいかないのである(^^;

 そういう意味では、オーディオ製品でも洋服でもマンションでも、”こころ”がどれだけ入ってるかで値段が高くなる。材料費なんて知れたものだが、購入した人がいい気分になって満足することがコストとなって乗っかってくるのだ。

 さてここからが本題。これがわたしのように偏屈な性格だと、既製の完成されたものだと100%満足しないので、8割がたできたあたりで「もういいです。あとは自分でやりますから」と、制作に参加しようとする実に面倒くさい客なのである( ̄▽ ̄;
 プロの職人さんにお任せしておけば、素晴らしい完成品ができるとわかっていても、その”こころ”の部分は自分で仕上げたい、人任せにできない性分だから困ってしまう。

 つまり、ケチるわけではないがいちばんコストのかかる付加価値の部分を自分でやりたいので、結果的に安いものを買ってしまう。かっちりガチガチにできた完成品を買った場合、もし気に入らなかったらどうしようもないから、ある程度使い方に幅のあるものでないと安心できない。特にオーディオ製品は高価なうえにあまりにも製作者の狙いがピンポイントだと、それが自分の欲しい音でなかった場合は泣く泣く手放すことになる。そこまで言っておいて、必ずしもそれが功を奏していないところがまた悲しくも愉しい我が人生。

 スカルプマッサージコースの内容

 同業者にはネタバレになってしまうけれど、当店で大好評のスカルプマッサージコースの施術内容をご紹介しよう。

スカルプマッサージは二回目のシャンプー前に行います
(カット料金プラス500円 所要時間約5分)

毛穴の汚れを取り頭皮を柔らかくする薬剤を塗布
(ジオ スキャルプフレックス使用)

指の腹と掌全体を使ってじんわり頭皮マッサージ
(結構力を入れて揉んでいます)

古い角質が取れてきたら熱いタオルで頭を包んで蒸す
(角質が黒くなってポロポロ出てきます)

スチームタオルで角質拭き取り&マッサージ
(昔ながらの理容室でよくやる癖直しの要領で)

ちょっと贅沢なシャンプー剤で洗髪
(ジオ スキャルプシャンプー使用)

素晴らしくリッチなトリートメントを塗布&すすぎ
(ジオ スキャルプトリートメント使用)

柔らかな頭皮へ導くスプレートニックでヘッド&ショルダーマッサージ
(ジオ スキャルプリチャージ使用)

 以上。実際に施術を受けているお客様も、一体どういうものを使って何をされてるのかよくわからないで、たぶんされるがままになっていると思うので、箇条書きでまとめてみた。ただ揉んでるだけではなく、ちゃんとそれなりに良い物を使って日々工夫もしてるのですぞ(^^;

 マニアックバーバー

 カット料金プラス500円で提供させてもらってるスカルプマッサージのリターン率を見ると、お客様は値段の安さよりも、より高い満足感を求めていることを感じる。もっと充実したサービスを得るためなら500円や1000円程度なら上乗せして出す用意がある、ということなんだろう。
 どういうサービスを付加価値として乗せていくかが今後の課題で、ここがアイデアの絞りどころだ。

 この20年ほどでものすごい数の美容室ができてすでに飽和状態にあるから、月並みなところでは値下げするか、あるいは付加価値のあるサービスを考えないと生き残れないだろう。そうして考えると、理容室のカット料金は美容室とほぼ同じで、シェービングやマッサージも含まれている。高付加価値ではないか。
 現在起きつつあるバーバーブームがどこまで浸透するかはわからないけれど、「髪が伸びたからやむにやまれず切る」という日用品的な使われ方のサロンはどんどん安くなって、反対に「すごく気持ち良いシェービング」とか「新感覚のシャンプーマッサージ」とか、プレミアム感のあるマニアックなサービスが受けるかもしれない。たとえばジャズの聴ける理容室とかw

 羽のように軽く小林桂

 どういう感じのジャズをかけたらお客様が喜ぶかぐらい、30年もやってればわかっているのだが、ついついハードなジョン・コルトレーンとか電化マイルスをかけてしまう。みんなが好きそうなソフトなやつばかりだと仕事に気合が入らないのである(^^;
 先日からブルートゥーススピーカーを表のショーウィンドウのガラスに貼り付けて、店の外にもジャズを流すということをやってる。通りすがりにフッと耳に入ってくるのはどんなジャズがいいか。そうだ、小林桂なんかいいんじゃないか?

 かけてたら案の定「入った時にかかってたのは誰ですか?」と、問い合わせがあった。女性シンガーだと思ったらしい。小林桂。男の人です。わたしのお気に入りは『IT'S A PITY TO SAY GOODNIGHT』。父親である小林洋のピアノだけをバックに軽やかにスイングする。幼少時はバレエを習っていたそうだ。納得。なかでも一曲目のオリジナル「IN MY WORLD」が秀逸。なんと日本語の歌詞である。日本語のジャズなんて美空ひばりが歌っても寒気がするが、この曲は嫌味がなく、老舗ジャズ理容室である当店でかけても全然恥ずかしくない。合格(なによエラそーに)。

 臭わざる者

 わたしはオーディオを趣味としているが、自分の聴力が優れているとか、感性が人並みはずれて優秀だとか思ったことはただの一度もない。ただ音楽を聴いていて聞き苦しいのが嫌なだけである。それなのに、カッコつけて違いのわかる男を気取ってるように見えるらしく、音がどうこう言い出すと蜘蛛の子を散らすように皆逃げていく。鼻つまみ者なのである(^^;

 先日も、パソコンとハードディスクの電源を差しているインフラノイズのタップリベラメンテという電源タップに、ちょっとくらいならいいだろうと、iPad miniの充電コードを差していたところ、どうにも音の調子が悪い。もしやと思いiPadの充電コードを抜くと、自分でもびっくりするくらい音が部屋じゅうに広がってのびのびと良い音になった。ほら、鼻つまみたくなったでしょ?( ̄▽ ̄;

 ミラー・オン・ザ・ウォール・トップ

なんとなくクインシー・ジョーンズの曲にありそうなタイトルである(^^;

後ろの長さはこれくらいでよろしいでしょうか?
と言って、毎回お客様に確認していただくための見開き2面の鏡。当然のことながら1日に何回も使用する。たいていのサロンでは、折りたたんでワゴンの下のカゴに入れておくことが多いのだけれど、JimmyJazzではなんと高さ約2メートルほどの間仕切りを兼ねた壁の上に乗せている。鏡などといういかにも割れやすそうなものをそんな高いところに置いて大丈夫なのかと思われるだろうが、意外に落としたら危ないという心理が働いて慎重に扱うようになるのだ。なんとこの28年間で落として割れたことはたった一回きりである(割っとるやないか)

 五郎丸カット

五郎丸カットの注文が殺到するぞ!と身構えたが、思ったより五郎丸のテレビの露出が少なくて五郎丸カットにしてくれという人も思ったほどではなかった。せっかく研究したのに(^^;
あのヘアスタイル、ソフトモヒカンだと思ってる人が多いようだが、よ〜く見るとじつはモヒカンというより角刈りに近い。髪を全部真上に引き上げて水平にスパッと切ると、頭の形は丸いから中央の毛が短く、ハチの部分が長くなる。短い毛は立ちやすく、長い毛は重さで寝てしまうからモヒカンのように見えるのだ。五郎丸になりたかったら、ソフトモヒカンと注文してはいけない。

 ペッパーにあらずんばホットにあらず?

美容室予約サイトのホットペッパー・ビューティーがすごい勢いで、もはやホットペッパー・ビューティーに載ってないサロンは美容室でないというところまで来つつある。これで理容室までホットペッパーにやられたらちょっとまずいのではないか。ちなみにホットペッパーに登録するには最低でも年間4万円以上の使用料金がかかる。リクルート1社に業界全部を仕切られてしまうなんてなんだか癪に触るではないか。当店には苦労して作成したブログとWeb先行予約ページがあるから今後もホットペッパーの世話になるつもりはないが、何のコンテンツも持たない理美容サロンだと数万円リクルートに払ってホットペッパーに掲載してもらおうと考えるオーナーも多いだろう。JimmyJazzはホットペッパーで予約できない理容室ということで押し通す!なにしろこっちはアートペッパーだもんな(^^;

 目立ちたいけど目立ちたくない

 楽器を演奏する人の多くは、人前で演奏してみたいと思いつつも、あまり目立ちたくないという自己矛盾を抱えてることが多い。本当は目立ちたいけど、目立ちたくない。どっちやねん!(^^;
 ジャズマンの中にもそんな人がいて、例えばジミー・ロウルズというピアニスト。この人はすごい才能だと思うが、なぜか目立つことを嫌い、リーダー作も多くない。

 もどかしいと思ったのか、それともギャラが目当てか定かでないが、スタン・ゲッツがロウルズを引っ張り出して吹き込んだのが『ピーコックス』というレコード。この中でロウルズは渋い歌声まで披露している。ここまでできるのになんてもっとバリバリ売り出さなかったのかと不思議である。おそらく目立ちたいけどあまり目立ちたくなかったのであろう。サイドマンとして光るプレイを聴いて我慢するしかない。

 ジミー・ジャズもロウルズと2文字違いだから、目立ちたいけどあまり目立ちたくない。店の外にスピーカーで音楽を流していると言うと、ありがたいことに「プロジェクターで映像を流してはどうか」などとアドバイスしてくださるお客様もいらっしゃるが、いや、そこまでギンギンに目立ちたいわけではないのである。すれ違った瞬間に漂ってくる麗人のいい香りのように、店の前を通り過ぎる時にフッと聞こえてくるジャズのワンフレーズがひっかかればそれでいいのだ。

 プロの勘

 高名なオーディオ評論家であられた故・江川三郎氏は録音された演奏を聞いただけでバイオリンを弾いてるのが男性か女性か、若い人か歳をとってる人かを当てたという。実は隠していたがわたしに同じような能力があるのだ!といってもバイオリンの聞き分けではなくて、髪をカットした技術者が男性か女性かをほぼ100パーセントの確率で当てることができるというもの。
 伸びてしまったらさすがに自信はないけれど、ヘアカタログに載ってるモデルさんの写真を見て、次に担当スタイリストの写真を見るとだいたい当たっている。女性のスタイリストはタッチが繊細なのだ。

 さて、今朝のお客様は、嵐の大野智が出ているTVのCMを見て理容室に行きたくなったというのでYouTubeで探してみたらあった。

 ジャニーズアイドルが床屋で気持ちよさそうにしてるシーンがCMになるなんて、冗談かと思ったら本当に理容室ブームが来てるのかもしれない。
 CM撮影だから当たり前といえばそれまでだが、このCMで大野君は髪を切ってない。肩に落ちてる髪はダミーである。理容師さんの立ち振る舞いを見ると本職の人のようだ。髪を切る演技というのは役者さんでもかなり難しくて、本当に切れるくらいまで練習しないと様にならないのである。
 ところでテレビや雑誌で見るかぎりでは、大野君専属のヘアスタイリストは女性ではないかと思ってるのだが、果たして当たってるだろうか(^^;

 刈り上げ、できますか?

「よし!明日おっちゃんにバリカン入れてもらおう!」
 クラスで一番の洒落者の彼が、教室の戸を開け入って来るなりそう叫んだのを今もはっきり憶えている。バリカンなんてとんでもない!西城秀樹や沢田研二が肩にかかる長い髪を風になびかせ歌っていたあの時代に、流行に敏感な彼は勇敢にも刈り上げに挑戦していた。
 若者は誰もが刈り上げを時代遅れのダサい髪型と思っていた時代に、バリカンで刈り上げるなんてすごく勇気のいることだったろう。床屋のせがれであるわたしだって怖くてバリカンを使ったことがなかったのだ。

 ちょうどニューウェーブというパンクの後にロンドンに出てきたファッションが日本にも入り始めた頃で、男女共前髪を長く垂らし、後ろは刈り上げというスタイルがその後ファッション業界を席巻する。その後日本はバブル時代を迎え、刈り上げスタイルは定着。JimmyJazzも時流に乗ってオープンした。

 しかし、いつの頃からか、髪型の注文を訊く際に刈り上げますかと言うと「刈り上げなんてとんでもない!」という人が出てきたのだ。これには面食らった。当店はとんでもないヘアスタイルを売ってる店なんだろうかと真剣に悩んだものだ(^^;
 それがここ2〜3年の間に、おしゃれに敏感な若者(バブル以降に生まれた)たちが刈り上げを注文し始めたのである。それもバリカンで!
 流行は巡るというが、長いことやってないからもうおじさんは刈り上げの仕方忘れちゃったじゃないか〜(冗談です)。

 思わぬ効用

 客待ちにエンジンテーブルを置いたために、いままで使っていたアイリーン・グレイのテーブルを技術スペースの洗面台横に移動。このテーブル”E-1027”はバーを差し込む位置で高さを調整できるので、ぐーっと上まで上げて”スカルプマッサージコース”に使用する化粧品一式と簡単なPOPを置いたところ、「これやってよ」と続々注文が来た。やろうかな?どうしようかな?と思ってる人にとって、目の前に「これやってよ」と言いやすいモノがぶら下がってることは重要なんだな。瓢箪から出た駒ならぬエンジンテーブルからマッサージコース?またはエンジンテーブルが出たら床屋が儲かる??(^^;

 高級品はやめられない

犬の散歩をしながらiPodでクラシックを聴いてると、いつもの遊歩道がイギリスの庭園を歩いているよう。クラシック音楽にはある種の高級感を感じさせる要素がある。これは、オーディオや高画質のテレビにもあるし、高級家具や住宅、ホテル、フランス料理や懐石料理、名画など、あらゆるものに共通する人間を気持ち良くする要素であるが、これらは、滋養があるとか、うまいとか、性能が高いとか、内容の良さとはまた別のような気がする。ものすごくうまいヘビメタバンドや、脂ぎってる屋台のラーメンがうまいことと、こういった高級感は対極にあるように思える。ジャズ嫌いのクラシックファンが、どうしてもジャズを認めざるを得ないのは、ジャズもその高級感を備えているからなのだ。

 天井は夜空のように暗く

白い靴を履いていると粋に見えるのは、いちばん汚れやすい足元の部分にあえて汚れの目立つ白をチョイスするというパラドクスを含んでいるからではないか。
店舗の床材も、汚れの目立ちにくいグレーとか木目調のブラウンが無難であるが、JimmyJazzは白と黒の市松模様を指定した。デザイナーさんは(市松模様は)派手すぎるのではないかと言ったが迷いはなかった。天井は夜空のように暗く、床は強い光に照らされて明るいことが重要なのだ。市松模様の床は人気があるけれど、壁や天井が明るい色だと軽薄に見えやすい。一方、床を暗めのフローリングにして重厚感を出そうと壁もマホガニー風で統一すると重苦しく感じてしまう。当店とは間逆に、床を暗めにして天井を白くするという手もあるが、どちらにしてもコントラストがあるほうがいい。ただ、ジャズという音楽の特性を考えれば、足元は軽やかにステップを踏むほうがいいに決まってる。Masterは28年前にそこまで考えていたのだ!というのは嘘で、いま考えた(^^;

 良い音に正解はない!! のか?

 お客様が新車を購入されたというのでカーオーディオの話になった。

お客様:「良い音っていっても、所詮好みの世界だからこれが正解っていうのはありませんもんね」

 いいえ、ありますよ。正解は。

お客様:「ええっ?そうなんですか!?」

 正解があるっていうより、明らかに間違ってるケースがあるんですよね。喩えてみると、ちゃんと火が通ってないうどんや腐ったうどんを出されたら食べられない。コシのある讃岐うどんがいいとか、やわらかい博多うどんとかそれぞれ好みはあるでしょうけど、それ以前に食べられる状態になってないと話になりません。オーディオもそれと同じです。

お客様:「は、はあ…」

 楽器もちゃんとチューニングが合ってないと演奏できないでしょ。チューニングにはきちんとした正解がありますよね。チューニングのピッチに好みの入り込む余地はありません。ベテランのオーディオマニアでも、そのことに気がついてなくてああでもないこうでもないとやってる人が多いんです。

お客様:「…」

 クラシックが得意なスピーカー、ジャズが得意なスピーカーというのがあります。スピーカーを電化製品だと考えると「そんなおかしな話があるものか!」と怒り出す人がいますけれども、クラシックのオーケストラにオープンGでチューニングしたギターを持って参加しようとしても無理なんです。とても一緒に演奏はできない。

お客様:「????」

 もちろん趣味の世界なのでなんでもアリと言ってしまえばそれまでですけど、少なくとも自分はどのチューニングに合わせようとしてるかハッキリさせなくてはいけない。それが定まったなら、自分が聞きたいと思ってるサウンドに合わないものは捨てる覚悟が必要です。雑誌に性能が良いと書いてあったからって合わないものは合わない。「いいとこ取り」はできませんよ!いいですか!? (`・ω・´)シャキーン

 あっ、シマッタ!つい熱く語りすぎた!あのお客様、また今度も来てくれるかなあ(~_~;)

 掛け時計引退

 遅れたり激しく進んだりを繰り返しながら騙し騙し使っていた掛け時計がついに動かなくなった。25年も使ったのだからもういいだろう。ただ困るのが次にどういう時計をつけるかである。視認性が良くてかっこいいデザインのものがなかなかないのだ。
 どうせなら度肝を抜くようなクールなデザインの時計にしてみたいが、実用性を考えたらそうもいかない。迷ったが、掛け時計がないと仕事にならないので、とりあえず間に合わせの物を注文しておいた。ほんとうに「これならバッチリ!」というのが見つかるまで気長に待つとしよう。25年間ご苦労様でした。

 換気扇交換

 ”続・JimmyJazzを輝かせる100のアイデア”その24は「換気扇交換」。昨日のその51からその24に戻るが、書き出した順番と実際の調達の順番が食い違うのはしょうがない(^^;
 これは当店の間口の隅のガラスを丸くカットして付けられていた換気扇で、紐を引っ張ると外側のプラスチックの蓋がカパッと開いて羽根が回り始める。この蓋がくせ者で、開けたまま電動シャッターが動作すると引っかかって割れてしまうのだ。過去二回ほどうっかりこれで割ってしまい、あまりに危険なので割れたまま蓋なしで20年ほど使っていた。もうとっくに廃番だろうと思っていたが、なんとナショナルからPanasonicに変わっても同じ仕様で製造が続けられていた。

 読書してると入ってくるすきま風が冷たいのと、わたしも含め店内でタバコを吸う人が激減したたので誤って蓋を壊す危険も少なかろうということで交換に踏み切った。ドライバー一本で簡単に作業終了。20年前電気屋さんに付けてもらったときは1万円以上請求されたが、今回はアマゾンで取り寄せ7千円弱。いい時代になったのかどうなのか。

 老けたのではありません

 誰にでも変身願望はある。パーマをかけたり、茶髪や金髪にしてみたらどうだろう?やってみたいけれどあまりに変わりすぎるのも困るというのが変身を妨げるハードルとなっている。
 ”JimmyJazzを輝かせる100のアイデア”その51は”塗るだけで白髪になるワックス”商品名「シルバーアッシュ」だ。店の内装や什器に工夫を凝らしても、お客様は気づかない場合がほとんどだけれども、スタッフ特に店主の出で立ちが変化するとかなりの確率で反応がある。費用対効果で一番効果が大きいのが店主の髪型、および服装なのである。

 以前から試してみたかった「シルバーアッシュ」をディーラーのムラオ君に持ってきてもらい、さっそく自分の髪にクリアーマニックのごとく塗りたくってみた(ごく少数の人にしか通用しないネタですみません)。おお、確かに白髪のようである。見ようによってはドラマ「下町ロケット」に出てくる「財前常務」のようだが、顔が貧相なためコントの役者さんがかぶるお爺ちゃんのカツラみたいである(^^;
 先ほどのお客様もわたしの髪をじーっと見ていたが何もおっしゃらなかった。「このひと月でMaster苦労したんだな」とか思われてるかもしれない( ̄▽ ̄;
 シャンプーすればきれいに落ちるので、一度白髪頭になって奥さんや子供達を驚かせてみませんか?JimmyJazzで「シルバーアッシュ」塗り塗りサービス実施中!(笑)

 ジミー君お色直し

風雪に晒されボロボロになった看板息子のジミー君に黒い画用紙を切って貼ってみた。多少は見れるようになったが、あまり看板っぽくない。色紙で作った雛人形みたい。ひな祭りだからちょうどいいか(^^;

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