音楽はイリュージョン

 ひょっとして、わたしだけ特殊な聴き方をしてるのか。音楽を聴いていて情景が目に浮かぶのが最高なのである。ロスアンジェルスの夜景であるとか、避暑地の別荘や、古い写真立ての親子の肖像、リオ・デ・ジャネイロのコルコヴァード、南部の町の乾いた空気と麦わら帽、およそ音楽と関係ない景色が展開していくのがわたしにとって最高の音楽鑑賞の形態である。ところがつい演奏者の姿が見えるとか見えないとか、クラブのざわめきが聞こえるとか聞こえないとか、この楽器はこんなふうに鳴ってはいけないとか余計なことを考えてしまうのがオーディオマニアの性である。そこをもう一段突き抜けて、音楽によって世界中のどこへでも飛んでいくようなイリュージョンを感じたい。いつもそう思うのだ。

 ふたりのアンジー

 映画ファンの皆さんはアンジェリーナ・ジョリーのこと知ってるよね。ホントに知ってる?じゃあ特別に彼女の美しい壁紙を紹介しよう。
http://www.wallconvert.com/wallpapers/artistic/angelina-jolie-drawing-18573.html ほ〜ら、アンジーって美しいでしょ?
 こんなのアンジーじゃないよと思った方、さすがよくご存知でお見それしました。そう、こっちが本物のアンジーですね。
 だけど、一枚の壁紙として見たら、最初のアンジェリーナ・ジョリーのほうが好きだという人、居るかもしれない。何が言いたいかというと、近頃オーディオマニアの間で流行ってるDSDって、このアンジェリーナ・ジョリーの壁紙みたいだなということです。

 マイルス印の肝油ドロップ

 ジャズの帝王マイルス・デイヴィスは「これは目にいいんだ」といいながら肝油ドロップを食べていたというが、わたしも数年前にハタと思い立ってカワイの肝油ドロップを食べるようになった。肝油ドロップにはビタミンAとDが入っているから、もしかして花粉症に効かないかと考えたのだ。
 近所の薬局に行って肝油ドロップありますかと訊くと、薬剤師さんが懐かしいデザインの缶を出してきてくれた。大人は一日一回1〜2粒かんで服用。副作用のおそれがあるためそれ以上食べてはいけない。300粒入ってるので一缶で半年以上もつ。残念ながら花粉症には効かなかったけれど、夜に視力が落ちて文字が見えにくくなるのが劇的に改善された。それ以来気に入って二年ほど食べ続けたのだが、同じ効果のある食品を発見した。もろみ味噌である。冷蔵庫にマイもろみ味噌をストックしておいて、食事のとき出してきて食べる。味噌なのでけっこうどんな料理にもあうし、ご飯に乗せてそのままでもいける。効能は意外(???)なほどである。ぜひ一度お試しあれ!(特に男性諸君)

 他人の心配

 人のことを気にしはじめると、もっとこんなふうにすればいいのにとか、ここは直すべきだとか、いろんなことが気になって止まらなくなる。愛があって気になるというよりも、まったくの余計なお世話なのである。教えたがりのオーディオマニアやジャズファンに多い症状である。誰に教えを請われたわけでもないではないのに。他人様のことはいいからまず自分のことだろッと自らに言い聞かせ、ぶるぶると首を振る。そうなのだ、まず自分の心配をしないといけないのだった。簡単にできあがってしまったり、小成して満足していてはいけない。理想は高く精進精進。

 最後の昼食

 ダヴィンチの「最後の晩餐」には、イエス・キリストを中心にテーブルについた弟子たちが描かれているが、時代からするとテーブルではなく地べたに座って食べていたはずだとか、イエスの誕生日は12月25日ではなくて実はまったくわからないのだとか、いろんなうんちくを語ってくれた牧師さんともいよいよ来月でお別れ、ということで、天満のビストロ「ディーバ」にて、二人だけで最後の昼食をすることにした。

 豚肩ロースのグリエ
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 おお、肉肉!うまい!!何かひさぶりに肉肉しい豚肉を食べた気がするぞ。食べ応えあるなァ。

 鴨のポワレ
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 牧師さんが注文したのがこちら。予想をはるかに超えた分厚さの鴨肉!!
 牧師さんは「取って食べなさい、これは私の体である」とは仰らなかったが、仲良く半分ずつシェアしていただいた(^^;
 いや〜うまかった!満足満足。また今度「最後の昼食」行きましょう!

 ビストロ「ディーバ」大阪府大阪市北区池田町7-7 好きやねん天満ビル2F tel 06-6882-5676

 栄屋菓子舗の珈琲大福

珈琲大福

この間、大さんの新居訪問のおみやげに持って行ったら、「これはおいしい!」「どこで売ってるの?」と大好評だった珈琲大福。珈琲x生クリームxあんこのハーモニーが絶妙。JimmyJazz近所のサンリバー柏里商店街の栄屋菓子舗謹製。散髪のお帰りのおみやげにいかが?一個160円税込 栄屋菓子舗 大阪府大阪市西淀川区柏里3丁目3−6 電話06-6472-3287 水曜定休

 俺のコダワリ黒ストロー

 暑い、よし今日からアイスコーヒーにしよう。ずっと言いたいのをこらえて今まで黙っていたが一昨年から当店のストローは黒である。それがどうした?いや、ささやかなコダワリなのである。ストローが黒だと、おっ、黒だな?と思うでしょう?えっ?思わない?一本ずつ袋入りで黒いのを探して買ったのだ。500本入りでたったの450円だが、送料がなんと514円なのである。どうだこのコダワリ(^^;
 そろそろこの黒ストローが無くなりそうなので、前に買ったところに注文しようと思ったら、在庫切れだという。うわあああああ!!!どうしよう!?いまさら白ストローに戻れないではないか!( ̄▽ ̄;

 幸運を呼ぶ理容室

 25年も店をやってると、ヒラで入社した方がどんどん出世して重役になっていく過程を目の当たりにすることもある。仮にその方をKさんとしよう。Kさんは仕事で交渉ごとがあると、髪が伸びていようがいまいがその前に必ず当店で散髪をして、ことごとく交渉を成功させ出世していった。
「散髪のおかげでこないだの交渉うまくいきました」と、幸運を呼ぶ理容室みたいに言ってくださるKさんだが、彼にとって、なかば験かつぎみたいなものになってしまったようである。
 このあいだなんて、散髪が終わってから「よし決めた!」と仰る。髪型を決めるなら散髪の前にしてほしいと思ったら、そうではなくて部下を左遷するかどうかを散髪中に決めたのだという。そんな重要な判断を当店でしていいのだろうか。ちなみに部下の左遷はなくなったそうだ。エッヘン部下殿、JimmyJazzのおかであるぞよ(会ったことないけど)。
 それにしてもわたしはちっとも偉くなってないな。なんだか複雑な心持ちである。

 シリアルママ

 ちょうど10年くらい前に体調を崩して、立ち直るのにたいへんだった時期があった。ろくに文章など書ける状態でなく、ブログもディスクレビューでなんとか間を繋いでいた。その頃ナカヤマさんが素人のジャズブログはなんだか書くのがしんどそうだと本に書かれたが、ほんとうにしんどかったのだからしょうがない(^^;
 生活習慣の改善に努め、なんとか健康を取り戻したが、そのときに得た自分なりの健康法はいまも生きている。たとえば食物繊維が不足するからシリアル食品を欠かさず採ることとか。奥さんが栄養バランスに気をつけてくれる人だと問題ないのだが、残念ながら我が家で家内に出された物だけを食べ続けたらひっくり返ってしまったのだ。彼女を責める気持ちはないけれど、死にたくなかったら身体と相談して自衛手段を考えるべきであるとそのとき悟ったのだ。したがって、ケロッグなどのシリアル食品は自分で買って常にストックしているのだが、しばらく買わずに放置してたら案の定体調が崩れてきた。油断は禁物である。
 わたしは食物繊維を腸内に網を張っているようなイメージで考えている。悪いウイルスが入ってくるとこの網に包まって穏やかに排泄される。網がなければ?そのまま?「ウイルスは腸内で殺せ」とは薬剤師のお客さんに教えてもらった風邪をひかない秘訣である。また、食物繊維は糖の吸収スピードを緩やかにし、急激な血糖値上昇を防ぐ。
 健康法は人それぞれ生活習慣がちがうから、必ず全員に有効とはかぎらない。身体の声に耳を澄ませて、自分に合った方法を見極めることが肝心だ。

 テラシマさんの新刊

 寺島靖国著「俺のオーディオ」を読む。相変わらず面白い。副題が「テラシマ流最強システム構築ガイド」とあるが、この本をガイドにしてオーディオをしようとすると大変だぞと思ってしまう。
 ケーブルやインシュレーター等のアクセサリーの組み合わせ方で、自分の狙った音が出せるはず、と、氏の考え方を要約するとこういうことだ。この氏の考えは20数年前から一貫している。だが、わたしは10年と少し前のあるとき、アッ!!と気づいてしまったのである。オーディオ機器には音程があるんじゃないかと。
 たとえば「ド」の音がするピンケーブルを使っていたとする。「ミ」の音のデジタルケーブルと、「ソ」の音のスピーカーケーブルなら美しい和音が出るだろうが、機器に音程があることをまったく意識しないメーカーの「ド#」の音がするケーブルを追加するとどうなるか。そう、和音が濁る。
 あくまでも大雑把な喩えであるが、このとき以来、わたしは機器に音程があることを考慮しないメーカー各社とのお付き合いをキッパリやめてしまったのだ。スーパーツイーターを繋ぐ、マルチアンプにする、ジャンパーケーブルを交換する等、そのたびにでたらめな音程のケーブルが増えていくとしたら?
 この考え方でいくとマニア諸氏ともまったく話が合わないので、オフ会等からも自然と足が遠のく。おかしなもので、テラシマ嫌いを標榜するマニアでも、「ケーブルは適材適所」などと仰る。わたしにいわせればあかんもんはどこに使こうてもあかん。あかんケーブルは部屋から徹底排除という信仰者にあるまじき排他ぶり。要するに寺島氏は器が大きく、自分の器が小さいだけなのか。テラシマさん、いつまでもお元気でご活躍ください。

 チェットのスリッパ

 ミュージシャンは麻薬をやれば素晴らしい演奏ができる?楽器をやったことがある人ならわかると思うが、演奏も一種の運動能力なので練習もろくにしないヘタクソが薬で上手になるなんてことはありえない。
 だが、反対の聴き手にまわるなら、感受性は著しく向上する場合があるようで、五感に加えて芸術の理解力が通常の何倍も深くなるという。

 チェット・ベイカーは、バンドのメンバー数名を連れてヨーロッパの町から町へ、毎夜薬を手に入れるために彷徨い続けた。ツアーというのはもう名ばかりで、医者を騙し、いかにして薬を出してもらうか、それも薬ならなんでもいいのかというくらい節操のないジャンキーぶり。注射で足がパンパンに腫れあがり、痛くて靴が履けないというので、かかとのない便所のスリッパのようなのを履いてたら、それがカッコイイと若者たちの間で流行になったというから皮肉なものである。
 そのチェットが薬をやる理由は、意外にも満員の観客の前で何も吹けなくなってしまう恐怖を抑えるためだというのだ。あれだけのトランぺッターが、そんな理由で薬漬けになってしまうとは。
 才能ある人が転落を恐れるその心の隙に悪魔が忍び込むのだろう。
※参考 ジェイムズ・ギャビン著「終わりなき闇 チェット・ベイカーのすべて

 最も危険な薬物

 覚せい剤で捕まって、釈放されてまた逮捕を繰り返す芸能人のことを、なんと意思が弱いのかと人は口々に言うけれど、覚せい剤というのは一度やってしまうと抜け出すのがそれほど困難な薬物ということだろう。
 芸能界で仕事をするくらいだから意思が弱いなんてことはないはずだ。人一倍プライドも高いに違いない。それでも覚せい剤の強烈な快感を脳が覚えていて、更生したと思ってもまた欲しくなるという。
 幸いにして、わたしのまわりに麻薬に手を出した人はいなかったけれど、隙を見せるとどこから忍び寄ってくるかわからない。「やせ薬だ」とか「精力剤」だとか言われても、決して手を出さない、というか、もう一目散に逃げるに限る。意思が強い弱いの問題ではない。一度やったら終わりなのだ。
 何事も、やってもいないのにどうこういうのはわたしの主義に反するが、覚せい剤だけは絶対に手を出してはいけない最も危険な薬物だ。 ※参考近藤直樹著「覚醒剤中毒の地獄」

 ジャズとマヤク

ジャズといえば麻薬がつきものであるが、今だから話せるMasterの麻薬にまつわる話をしよう。わたしが高校生の頃サーフィンがブームで、サーファーファッションと一緒にマリファナの葉っぱをプリントしたTシャツやカバンなどのグッズが、きわどいファッションアイテムとして出回っていた。サーフィンにはさして興味がなかったのだが、やがてレゲエとマリファナがセットで語られるようになり、なんだかカッコいいなと興味が湧いた。当時は西淀川区でも方々の空地に大麻が自生しており、自宅の裏にも大麻…に似た形の葉っぱが生えていた。形が似てるんだから少しくらい効くのではないかと屋根に干して乾燥させ、巻いて吸ってみたら効くも何も、ただただ煙たいだけだった。以上、Masterの麻薬にまつわる話は生涯たったこれだけである(^^;

 プレミア価格?

 1円CDで思い出したが、去年の年末にかけていたビートルズ曲の「イン・マイ・ライフ」にお客さんがいたく感動し、「これはなんというCDですか?」と訊かれたので、映画「フォー・ザ・ボーイズ」のサントラ盤ですと教えてあげた。今でも売ってるかどうか確認のためにAmazonで見てみると、これも中古盤1円で売ってるではないか。1円で売ってますよと教えてさしあげたら「買います!」と仰ってたが、ほんとうに買われたのだろうか。
 Amazonのマーケットプレイスでは、このように時々思いもよらないのが安く出てたり、反対になぜこれがと首を傾げるような高値をつけてることもある。市場に溢れていたり昨日のテテ・エスピンドラのように誰も知らないようなものだと安くなるが、その一方で廃盤になったものは何十万で出してたりもする。異常な高値で出しているものはプレミア価格などではなく、出品者による注目を集めるための「釣り」だろう。ほんとうに商品を持ってるかどうかも怪しいところ。『マイルス・デイヴィス・アンド・ホーンズ+1』「中古品の出品:1¥ 487,174より」絶対売る気なんてないもんね。

 テテ・エスピンドラ

 あれも聴きたいこれも聴きたいは煩悩だけれども、音楽ファンもながくやってると、これも一種の才能かなと思えてくる。ふつうの人は自分の好きなジャンル、好きなアーチストのお気に入りの数枚を繰り返し聴くばかりで、何かきっかけがないとそこからなかなか広がらないものだ。
 たまたま耳にしたテテ・エスピンドラのハイトーンヴォイスにピピピときた。これはブラジル版矢野顕子か!?ただものでない気配を感じたので、YouTubeやAmazonで検索をかけると、おお、あった!『Vozvoixvoice』なんと中古盤が60円である!興奮して買い求めたら、なんと他に1円のものもあった(^^;
 まあいい。1円でも60円でもタダみたいなものである(送料350円)。本日到着。ベースとチェロ、二つの低音楽器とパーカッションが伴奏で、そこにエスピンドラの声が3重にハモる。アマゾンのジャングルから聞こえてくるような大自然の調べである。これはいい。ピピピときた方はどうぞ(1円のがなくならないうちに)

 ジミーは誰か

 わたしは基本的にお客様が大好きである。
 な、なんだよ、いきなり気持ち悪いなあと思われるかもしれないが、ネットでオーディオ製品を買ってくださる方も含め、お客様は神様、いや観世音菩薩様くらい有難い方々であると日々感謝している。
 みなさんは、JimmyJazzはMasterの道楽の店だろうと思ってるかもしれない。しかしその実JimmyJazzとは、当店を利用してくださるお客様お一人お一人が、細胞の一つ一つのように集まってできている集合体なのである。細胞の数が増えれば大きくなるが、減っていけば衰退する。新陳代謝で入れ替わることもあれば、古くなって死滅…、いや失礼、消滅(もっと失礼か)してしまう細胞もある。四半世紀もJimmyJazzがなくならずに存続してあり続けるのは、お客様が当店を利用し続けてくれるからにほかならない。ジミーは誰かとよく訊かれるが、JimmyJazzとは、じつはあなたのことだったのだ。

 模様替え

ヴィオランを弾くホアン

 GWのフュージョン特集が終わり、梅雨のボサノヴァ特集に向けてプロジェクターの画も模様替え。もちろん手書き、Master画伯による題名「ヴィオランを弾くホアン」(^^;

 店内引きこもり

 こうして毎日ブログを書いてると、ほとんど外出しないことがばれてしまう。お客さんが入れ替わり立ち替わり来てくれるから社会との接点があるけれど、誰も来なけりゃこれは一種の引きこもりである。
 昔はそうではなかった。若い頃はデートの約束なんてなくても休みの日は必ずどこかへ外出した。梅田や心斎橋、アメリカ村などへ出かけ、流行が動いている空気を感じないと世の中から取り残されるような気がしたものだ。
 面白いことは近所にはなく、移動を必要とした。毎日自宅から半径500メートル以内で生活してるのを宇宙から眺めたら、蚤のジャンプよりも小さい移動距離でしかないと想像してゾッとした。やはり男子として生まれたからには世界を叉にかけるような活躍をしたいと思うものだが、せめてもの悪あがきである。
 インターネットが発達してくるにつけ、どんどん横着になっている。必要なものはアマゾンや楽天で買えばすぐ届けてくれるし、足で店を探すよりもずっと効率的だ。わざわざ出かけるときは繁華街を避け、自然を楽しむとか健康のためとか、わりと地味な目的になってしまう。こうして年寄りになっちゃうんだろうか。いやんなっちゃうよな。

 芸術の余白

「ミュージシャンのイデオロギーについていってはいけない」とは高校時代の友人の貴重な助言である。
 音楽や絵画、舞台、小説、映画等の芸術作品を鑑賞するのに、作者の思想、信条まで同調する必要はない。むしろファンだからという理由でそこまで心酔してしまうと矛盾が生じ、広く芸術を理解することができなくなってしまう。彼らはあくまで芸術家であって、思想家ではないから、ピント外れなことも言うだろうし、いちいち真に受けてると酷い目に遭う。

 小説を書くうえで、やってはいけないことのひとつに、「作者が言いたいことを全部言ってしまう」というパターンがあるときく。そりゃあ作者にだって言いたいことはあるだろう。でもそれをやってしまうと読むほうは「しらける」のである。みんな説教くさい小説(漫画)なんて読みたくないだろう。音楽もそう。優れた作品にしたかったら「こういうことを言いたいのかな」と、受け手が感じとる余白を残しておかないといけない。
 だから、できることなら音楽家、画家、作家といった人たちは、作品以外の場でベラベラと余計なことを喋らないほうがいい。こうなのだ!と断定口調のブログなんてもってのほかである(^^;

 iPad割れる

銀行の前で自転車を停め、降りたところでカバンからするりとiPad miniが滑り落ちた。高さ約45センチからの落下である。拾い上げて液晶パネルを見ると、アアアア〜割れてる〜〜〜(;_;)
いつかやるかもしれないと思っていたが、ショックである。朝の目覚ましからインターネット、カメラがわりにと、何かと重宝しているiPad mini。もうこれなくしては生活できない。買って一年半だからまだ買い替えるのははやい気もする。検索してみるとiPad専門の修理業者がけっこうあって、ガラス割れなら一万円前後で修理できそうだ。少し前に娘がiPhoneのガラスを割って、ソフトバンクの保険を使って実費四千円ほどで新品に交換してもらった。ただし、最初にカードで二万数千円を払わなければならず、その後通話料から割引されるという、なんだかよくわからないシステム。さてこのiPad miniはどうしようか?

 オーディオ選びのコツ

 オーディオマニアでない音楽好きの友人によると、当店の音はかなり感心すべきものであるという。シャンプーの本数で音が良くなったり悪くなったり、お客にしてみればどうでもいい問題だが、なかにはこうしてちゃんと聴いている人もいるのだな(^^;
 どうしたらそのような音が出るようになるのかと訊かれたが、他所においてシャンプー増やしたり減らしたりしたって、当然ながら良い音になるわけがない。機械にそこそこお金もかかっているが、金をかけて良い音が出ないオーディオマニアはわんさといるし、オーディオ歴何十年だと自慢して良い音鳴らぬ人も多い。わたしとてその仲間に入ると思うのだが、強いて言うならば頭をあまり使わないことがコツといえるかもしれない。
 マニアは頭脳明晰な方が多いのか、音を聴かずにすぐ頭で考える。いかにも音が良さそうな宣伝文句に弱いのである。そしてそれら最高のものを組み合わせたら最高の音が出るはずだと考える。実際に出ている音が最高でなくてもその考えは揺るぎない。ここでもうちょっと阿呆になって、ちょっと音悪いのとちゃいまっか〜?と気づけばいいのだが、頭がいい人ほど気づかない。考えてしまうからである。
 また、頭のいい人は比較が好きだ。A、B、C、Dとあれば、どれが一番でどれが二番と順位をつけたがる。わたしは阿呆なので比較してもわからない。ただし、合格不合格はわかる。4つあるうちの何個が合格か。全部合格も全部失格もある。合格は合格だが失格のものに順位などつけようがないではないか。JimmyJazz的オーディオ選びのコツは、ベターやベストのものを選ばず、合格のものだけを選び取っていくことだと思う。

 原発をミサイルで攻撃しても核爆発は起こらない

 東西新聞の山岡記者は一次情報を得ようと福島へ取材に出かけ、鼻血まで出してさすがの熱血、いや出血ぶりというべきか。
 福島といえば、先月中村仁信、渡辺昇一両氏の対談本「原発安全宣言」を読んだ。無学なわたしがそのなかで「へえ、そうなのか」と思ったことを二点書いておく。
 まずひとつめ、「原発をミサイルで攻撃しても核爆発は起こらない」。もちろん地震や津波、落雷等で放射線漏れが起こることはあっても核爆発は起こらない。つまり、原発イコール原爆ではないのである。意外でしょう?え?わたしが知らなかっただけ?(^^;
 もうひとつは、「原爆投下直後の広島や長崎に住んでいてガンが多く発生したというデータはない」これも意外でしょう?当時の政府や米軍は除染も何もしてくれなかったが、人々は焼け野原になった爆心地にすぐ戻って来て生活を再開している。にもかかわらず、ガンが増えたという記録はない。ガンになった人はいることはいるが、他県と比べて多かったことはなく、誤差の範囲だという。

 専門家でもなんでもないわたしがここで「原発は安全なのだ!」と言っても信憑性がないから、詳しい情報は各自で調べてみるといい。一刻も早く山岡記者をはじめとする原発アレルギーの方々の鼻血が止まることをお祈りする。

 物書きの矜持

 インターネットのニュースで、「テレビ番組のなかで誰それがこれこれこんなことをした」という記事がある。今では当たり前のようにニュースとしてアップされているが、最初このたぐいの記事を見たときはビックリした。だって、この記者はテレビ観てただけで何ら取材を行ってないではないか。こんなものがニュースといえるのか?たしかにテレビを観ない人に、こんなことがあったと知らせる役割はあるかもしれないが、読者が同じ番組を観てたばあい情報価値はゼロに等しい。
 情報とは一次情報に近い人から下流に流れて行くもので、ただテレビを観てそれを伝えるだけなら素人と同じである。
 また、一般個人のブログをネタ元にするのもどうかと思う。書くことで食ってるという自覚があるならば、素人の書いた二次、三次の情報にいちいち噛み付いたり翻弄されたりせず、プロならネタぐらい自分で拾ってきたらどうだと言いたい。一般ブロガーは、たとえば新刊書籍が出てこういうことが書いてあったとか今度出たCDの出来がイマイチだったとか、そういうことを書くものだ。プロの物書きがそれを拾ってネタにするのは、自分が素人よりも下流に位置するということを意味する。プロがネタにしていいのは、自分より影響力が大きいと判断したときか、それを題材に独自の論を展開するばあいのみ。でなければ、黙って素人のブログから拾ってくるなんてコソ泥同然。物書きとしての矜持を捨ててはいけない。

 バベルの塔

 神戸の大さんの新居から帰ると、家内が「どうだった?」ときくので、「良かったよ、すごい豪邸」というと、途端に不機嫌な顔になった。「ワタシモ豪邸ニ住ミタカッタノニ」ということなのだろうか。
 どこがどのように豪邸なのか、くわしく説明したわけでもないのに「豪邸」というコトバに過剰に反応し、勝手に自分の理想の家を妄想したようである。
 まあたしかに我が家は豪邸ではないけれども、結婚当時はまだ新しく、それなりにキレイな家だったではないか。我々が使って古くなったんだからしょうがないではないかと思うのだが、とんだとばっちりである。これなら大さんには悪いが、たいしたことなかったよとでも言っといたほうがよかったか。天まで届くバベルの塔をも一瞬にして完成させてしまう、妄想とは恐ろしいものである(^^;

 音が悪いと仕事で困る

 他人様の音はどこで聴いても素晴らしい。いくら褒めても自分は困らないので、無責任にも褒め放題であるが、当店の音となるとそうはいかない。ちょっとしたことで仕事に影響が出るのである。またまた〜大げさなと思われるだろう。もったいぶってるわけではないのだが、少しおつきあいください。(^^;
 連休が明けたので、店内POPを貼り替えた。2枚余分に刷ってしまったから、一枚は店の外、もう一枚はカウンターの中に両面テープで貼った。たかが紙一枚とはいえ、太鼓のように鳴るので注意が必要だ。バタバタとお客が立て込んで来て、ディーラーも注文していたシャンプー半ダースを納品に来た。片付ける間もなくカウンター上にシャンプーを放置したままにしていたが、そしたらどういうわけか仕事能率がガクンと落ちている。てきぱきと身体が動かない、作業に時間がかかってしまい、まったく仕事がはかどらないのである。これはアレが原因だな?何度もやってるからピーンときた。
 どうにか一段落して、急いでシャンプーを奥にしまい込んだ。恐ろしいことにシャンプーボトルがBGMに共鳴して変な音で鳴るのである。だから在庫があっても展示するのは7本までと決めている。それ以上並べると音が悪くなるから。カウンター内のPOPも剥がしてようやく落ち着いた。
 自分で「音が悪いな」と思うより先に、仕事能率が悪いことに気がついて、その原因が音かということだから、「音が悪いからボクちゃん仕事が乗らないんだよね〜」などといって甘えてるわけではない。ほんのちょっとしたことなのである。シャンプーボトルが一本多いか少ないか、ポスターが一枚貼ってあるかないかといった、じつにくだらんことなんです。

 徘徊老人

「マイルス・デイヴィスって、そんなにスゴい人なんですか?こないだビデオ観ましたが、なんか後ろ向いて時々パパッ、パパッて吹いてもうおしまい。あの人、なんかしんどいんですか?」
 お客さんがそう仰るから、思わず吹き出してしまった。たしかに、しんどいんでしょう(笑)
 わたしも晩年期のマイルスを見て同じように思った。あのパパッがスゴいと思えるまで何年もかかったものなあ・・・。
 しかしジャズファンたるもの、マイルスがパパッと吹いただけでイッてしまわないでどうするか。この場合、パパッでなくてピッでもパァーでも構わないのだが、その黄金の一吹き、その音色がスゴいのである。それがわからないうちは、ジャズの帝王もただステージ上を徘徊する病気がちの老人にすぎない(^^;

 豪邸BBQ

ゴールデンウィークの休み、神戸の大さんの新居(豪邸)お披露目を兼ね、オーディオ仲間を集めてのバーベキューパーティー。注目はもちろんオーディオルームだが、そのの立派なこと!建てたばかりの家は音が悪いという定説を覆す、ジェンセンインペリアルの見事な鳴りっぷり。これは出水電器の電源工事のなせるワザか?!
またその目と鼻の先にあるM谷さんのお宅に10年ぶりの訪問。当店と同じJBL4343とは思えない。素晴らしい美音を聴かせていただいた。ごちそうさま。

 フリスビータイム

 フリスビータイムである。ぽっかり空いた胸の奥に詰め込むめっしーをたーべさっせーる〜じゃなくて、ぽっかり空いた予約と予約の切れ目の時間、外はいい天気。店内では『ウイ・ウォント・マイルス』の「ファスト・トラック」がかかっている。さあて何をしよう?よし、いまのうちに日記を更新しておこう。
 十年ぶりだ。自宅にブロードバンド環境が開通した。十年前、パソコンがハードディスク逆指しで昇天したのを機に、プロバイダーを解約した。その頃のわたしときたら、店で営業中にパソコン、家でも夜中までパソコンにかじりついて、まったく家庭を顧みなかった。これはやはり問題だろうと思い、家ではインターネットしないことにした。ところがなんと、パソコンをまったくしない家内がヤフーBBの加入を決めて来たのである。わたしを除く家族全員がソフトバンクのiPhoneにしたため、7ギガバイトの使用制限をすぐ超えてしまうらしく、それなら家ではWiFiでインターネットをしてはどうですかと薦められたそうだ。数日してモデムが届いたのだが、WiFiルーターが見当らない。どうしたのかとソフトバンクに電話すると、WiFiルーター無料キャンペーンは終了したとのこと。iPhoneとモデム、どうやって繋げっちゅうねん!?家内激怒である。なんとかWiFiルーターを無料で送ってもらい事なきを得たが、彼女の腰痛はこのストレスと関係あるのではないかと密かに思う(^^;

 ベンソンのVネック

 今年のゴールデンウィークもBGMはフュージョン特集。店内にはジョージ・ベンソンの『ギヴ・ミー・ザ・ナイト』が流れている。風が新緑の匂いを運んでくる。爽やかなサウンドがこの季節にぴったりなのだ。素肌にVネックセーターのベンソン。そういや、一昨日、息子がセーターを来て出かけようとしてたので、春先にウールのセーターは変だぞ、春にセーターを着るならコットンのものを着るのだと教えてやった。そういう季節感は日本人特有のもので、外人は夏でも寒けりゃ着るし、日が照ると冬でも半袖になる。このベンソンのセーターもたぶんウールだと思うが。
 しかし、長い、長いぞ、ゴールデンウィークは(^^;
 世間の人々は浮かれてレジャーに出かけていくのだろうが、このように毎日が祝日で、忙しいのか閑なのかなんだかよくわからない状態が2週間も続くと、もうくたびれてしまってたいへんなのだ。年末とは違い、連休が終わったからといって休みをとるわけでもない。ただ普通の日常に戻るだけだ。それでもはやく黄金色でない七色の一週間に戻ってほしいものである。

 ハイレゾ非対応

 カセットテープで思い出した。わたしの持ってたラジカセはビクターのモノラルだったのだが、やがてステレオの高級ラジカセというジャンルが出てきて、NORMAL/HIGHポジションという切り替えスイッチが登場したのだ。つまり、普通のカセットテープはノーマルで、ちょっと高級なテープには「HIGHポジション対応」という表示があり、ラジカセやカセットデッキ本体のスイッチを切り替えるよう指定されていた。わたしのように真面目な典型的A型日本人にはたまらない仕様である。おそらくレンジの帯域を変えていたのだと思うが、のちに実際にスイッチを切り替えても劇的な変化は聞き取れなかった。
 この「ナニナニ対応」というのも曲者で、その後「CD対応」とか、「SACD対応」とか、新製品を売るために各メーカーは対応攻撃を仕掛けてきた。最近では「ハイレゾ対応」と書かれたヘッドホンが売られてたりする。
 これもおかしな話で、ハイレゾ対応でない、たとえば当店のスピーカーで再生すると、ハイレゾ音源の良さが発揮されないというのと同じことではないか。失敬な。まあたしかに当店でハイレゾ音源が良いと思ったことは一度もないけれど(^^;

 マスタークオリティーCD-R到着

シリアルNo.101485
 本日発売のマスタークオリティーCD-R 「有山麻衣子 幻のコンサート」が当店にも到着した。シリアルナンバー101485である。えっ?もう10万枚も売れてるのか!?そんなことはないと思うが(^^;
 2006年発売の通常盤とは収録曲が若干変更になっているが、前回一曲目になっていた「花かげ」がいい。ブリュートナー製ピアノのスタッカートのキレと、それに伴うホールの反響音が水晶のように美しく、音質が格段に向上しているのがわかる。ダイナミックレンジを広くとっているので、有山嬢ののびやかな歌声はいつもよりボリュームを上げて聴きたい。
 昨日までに注文された方には本日メーカーより発送。間もなくお手元に届くのでお楽しみに。

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