ソニー・ロリンズ(ts) 『East Broadway Run Down』

ソニー・ロリンズ(ts) 『イースト・ブロードウェイ・ラン・ダウン』

 ひょっとするとロリンズは競馬が好きなのだろうか?馬を連想させるフレーズが多い気がする。この表題曲[1]もファンファーレをモチーフにしたようなテーマが延々と繰り返される。途中、マウスピースを外してキーキー唸ったり、求道者ジョン・コルトレーンの向こうを張って、きわめて挑戦的なレコードであるが、あまり深刻にならないところが王者ロリンズらしい。[2]はヘビーなブルース、やはりここでもアドリブでファンファーレが飛び出す。レースのことで頭がいっぱいなのか。そして得意のスタンダードナンバー[3]と、たった三曲でもうおなかいっぱい。コルトレーンのリズムセクションを従えた特盛りのロリンズ定食。(1,000円の廉価限定国内盤あり) ★★★★

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 ジャズ再生用USBメモリー(試作品)を入手

 USB-5に次いでインフラノイズが世に送り出す予定の、ジャズ再生用USBメモリー(試作品)が届いた。5/4のJJ工房で、参加者の皆さんとブラインドテスト(笑)をする予定ではあるが、一足先に試聴させてもらうことにした。
 いや~、これがすごい!!見た目もUSB-5に輪をかけてすごいが、なんといっても音がすごい!

 わたしは、このジャズ再生用USBメモリー開発にあたって、インフラノイズ技術部のG君に、「アリス・コルトレーンのハープを完璧に鳴らすべし!」と条件をつけた。我ながら無茶な注文だと思う。まるで一休さんに、「絵に描いた虎を退治せよ」と命じる将軍様のようである。G君も泣いていた(^^;

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 USB-101は、楽だ。

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 5/4(祝)開催 JJ工房参加者募集

5/4(月)みどりの日  時間:午後2~5時 場所:JimmyJazz店内 参加費:1000円
 GWのオーディオイベント”JJ工房”を開催します。参加希望の方はコメント欄に簡単な自己紹介を添えて参加希望の旨書き込んでください。飛び入り参加は固くお断りします。引き続き6時からJR塚本駅前キッチンダンダンにて二次会(費用別途[3k前後?]二次会の参加/不参加も書き込んでください)

※”JJ工房”とは、参加者がそれぞれにオーディオネタを持ち寄って、ああだこうだとワイワイ賑やかに試聴する自由参加型のイベントです。皆さんに披露してみたい自慢のグッズ、必殺マル秘テクニック等、是非お持ちください。勿論参加だけでもOKです。

*催しのひとつとして、USBメモリー大ブラインドテスト大会を予定しています。

 セロニアス・モンク(p) 『Thelonious Monk Trio』

セロニアス・モンク(p) 『Thelonious Monk Trio』

 ルディ・ヴァン・ゲルダーによるリマスター盤である。いやいや、近年行われたデジタルリマスターのほうではなく、約半世紀もの昔、LP化する際にアナログでリマスタリングを施されているのだ。[1][2]はハッケンサックのヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたとあるが、それ以外は別のスタジオのようである。ここのピアノの調律が狂っているのだが、モンクはこの耳障りな音をも利用して、独自の音楽に仕立て上げてしまう。特にはじけてるのが[5]と[10]で、ガツーンとやられた。いや~これは凄い。こんなのを聴いてしまうと、まともな調律のヴァン・ゲルダー・スタジオでは物足りない(笑) ★★★★

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 マイルス・デイヴィス(tp,key) 『Agharta』
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マイルス・デイヴィス(tp,key) 『アガルタ』

 '75年2月1日大阪公演夜の部が『パンゲア』で、昼の部は本作。へヴィーなアル・フォスターのドラムが8ビートで迫りくる。ワウワウとディストーションの効いた二人のギターが凄んできたところに、耳をつんざくマイルスのオルガン。ここまではハードロック的なアプローチであるが、マイルスのラッパはブルースフィーリングを帯びている。何度かの(じつに効果的な)ブレイクを経て、次第にリズムは尻上りなファンクへと変貌を遂げる。なんという緊張感!エムトゥーメのポコポコが気分を盛り上げる。ロックかと思ったらファンクミュージックだったのか!?否R&Bだ、ソウルだ、やっぱりジャズだ!![2]のメロディはシナトラの「I Wish You Love」にソックリ。 ★★★★★

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 『The Dave Brubeck Quartet at Carnegie Hall』

デイブ・ブルーベック(p) 『デイブ・ブルーベック・カルテット・アット・カーネギー・ホール』

 2008年2月19日、惜しくも亡くなったコロンビアレコードの敏腕プロデューサー、テオ・マセロが手掛けたカーネギーホール実況盤。マイルス・デイヴィスをしのぐ当時のブルーベック・カルテットの人気が、観客の熱狂ぶりから窺える。フロントマンのポール・デスモンドは今回やや控えめ、そのかわりドラムのジョー・モレロが大張り切り。ドシーン!で始まるDisc:2[4]が本日のハイライト。 スタジオだと小ぢんまりまとまってしまいがちだが、ブルーベックも大いにはじけていて気持ちが良い。このバンドはやはりライブに限る。国内盤あり  ★★★★★

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 ジョン・コルトレーン(ts),ジョニー・ハートマン(vo) 『John Coltrane And Johnny Hartman』 

ジョン・コルトレーン(ts),ジョニー・ハートマン(vo) 『John Coltrane And Johnny Hartman』

輸入盤あり
 [1] リリカルなピアノのイントロが、美しい余韻を響かせたかと思うと、次に静かなる爆発が起こる。この爆発はショッキングである、と同時に眼前に夢の世界が開けてくる。青い芝生を歩むようなエルヴィン・ジョーンズのブラシに乗せて、ジョニー・ハートマンの甘いバリトンの声が語り始める。唄に寄り添うコルトレーンは、自分の出番が来るや、幼い雛が親鳥を呼ぶように啼き、いよいよ翼を広げて飛翔する。やがて巣に戻った雛は、再び大きく温かい羽根に包まれて眠りに就く。本作はハートマンが主役であり、コルトレーンの本質に非ず。しかしながら超一流のサポートは一切の妥協なし。特に[3]は必聴。ブランデー片手に聴く極上のジャズバラード集。 ★★★★★

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 マイルス・デイヴィス(tp) 『Steamin'』
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マイルス・デイヴィス(tp) 『スティーミン』

 ジョークか本気か、レッド・ガーランドのスパーリングが気に入って雇ったという。マイルス・デイヴィスのボクシング好きは有名だが、スナップの利いたパンチのように、しなやかで軽くてしかも力強いジャズの魅力がこの頃のマイルス・クインテットに溢れている。[2]はドラムのショーケース。[4]はなんとも愛らしい曲。マイルスからコルトレーンにソロが引き継がれるとき、フィリー・ジョーが絶妙のタイミングでシンバルを入れる。さらに軽いタッチのピアノソロが徐々に盛上り、テーマに戻るときのキメッ!息もピッタリで、もうカッコイイったらありゃしない!国内盤あり ★★★★★

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