200Vで給電されたEMT981とAllionを、当店メインスピーカーのJBL4343Bに接続する。かけるソフトはマンハッタン・ジャズ・クインテット!!(うわっ、出た!)(^^;
出てくる音はひたすら太く、そして鮮烈だ。KENさんが「今までここでこんな音聴いたことない」と呟いた。いやあ、困ったなあ…(^^ゞ
これはこれで素晴らしく良い音だと思うけれど、ちょっとイメージと違うかなあ。えらく男前のソース顔みたいな音だ。
Kafunshoさんも何かを察知したのか、「『カインド・オブ・ブルー』かけてください」とリクエストする。たしかに少々低音が膨らんでいるようだ。しかしこれは追い込めばなんとでもなる範囲。わたしならもっと細いコードにするなあ。
その後は、EMGで貴重なルイ・アームストロングのSP盤を聴いたりして楽しく過ごした。
ん?おっと!忘れるところだった!肝心のJ-1GP投票結果はーーーーーーーーーーーーー!!!!?????(つづく)
J-1GPの競技はこれで終了。残り時間はエキジビションとして、従来のJJ工房のように自由に機器を繋ぎ替えたり、ソフトをかけかえたりして楽しんだ。
なかでも酒仙坊さんが送り込んできたTANNOYオートグラフ・ミニが鳴りに鳴って会場を沸かせた。
このオートグラフ・ミニは、2日前に宅配便で送られて来ており、J-1GPの前日夜に当店のメインシステムに繋いでみて、まったく情けない音でしか鳴らないので、ぎんたろーさんと二人で、「これはウチでは使えんなー」と話していたのだ。
どんなふうに鳴らないかというと、たとえばナット・キング・コールの『アフター・ミッドナイト』、ベースがまったく弾まないのである。ピチカートの表情がつぶれてしまって、音程が不明瞭になる。これはTANNOYのスピーカーでジャズを鳴らすとよく起こりがちな現象だ。
そのくせ時々出てくるスタッフ・スミスのバイオリンが、やたら艶やかな美音で笑ってしまう。これはきっとこういうスピーカーなんだろう。室内楽みたいなのを小音量で聴くような、限られた用途で使うべきものなんだろうと、勝手に理解した。
ところが、である。Allionに繋いだら鳴るわ鳴るわ、JBLの上に置いたオートグラフ・ミニが、もうどっかんどっかん!飛び上がるように鳴りまくった!!
「鳴るじゃないの~」と、ニヤニヤしながら憎らしいことを仰る島元社長。(^^;
試しにオートグラフ・ミニを、先ほどのS本さん作Golden Dragon 300B真空管アンプに繋ぎ替えて鳴らしてもらった。300BならTANNOYと合うだろうという安直な考えは脆くも打ち砕かれた。ステファノ・ボラーニの『黒と褐色の幻想』はクリップ寸前で、ピアノが悲鳴をあげた。 |
それが島元社長の手にかかれば、嬉々として唄い出すのだから恐れ入る。恐れ入りやの鬼子母神はニヤニヤしながら「Master~、JBLに繋いでみましょうよ~」
うわっ、やっぱり!そうくると思った(^^; (つづく)
重苦しいベースのイントロでブルースが始まる。ただし、重苦しいのは音楽で、このEMG蓄音機は恐るべき反応のよさ。
「ジャズはどうしても鉄針でないとパワーが出ない」と仰るKENさん。それにしてもこのホーン、素材は電話帳の紙でできているというが、かすかな音も針先でピックアップし、電力を一切使わずに増幅する。まったくもって素晴らしい仕組みである。
しかし、少~し高いほうの音がきついような気がするぞ。電気再生でもないのに何かキンキンする。これは鉄針の特性なのか、いや、そうではあるまい。針の調整がうまくいってないのだろうか。
あっという間に一曲めが終わり。さあ、気を取り直して別の盤で勝負だ…、えっ?これで終わり?もうおしまいなの?!
鉄針の寿命はわずか一曲。これ以上かけるとレコードを傷めてしまうらしい。ありゃまあ、もったいないというかなんというか…。
雨が降ってきた。オーディオでも生演奏でも、雨が降り出す直前に音楽を聴いていると、だんだん高音がきつくなってきて、ダーッと降り出すと正常に戻ることがよくある。さっきの曲がキンキンして聞こえたのはそのせいかもしれない。
鉄針はもうおしまいだが、KENさんが普段使っているソーン針でEMG続投。ソーン針とは、サボテンの針でできていて、これは先端を削れば短くなるまで何度でも使用できる。ただしこれも一曲ごとに削らないといけないこと、そしてたいへん貴重なものであることに変わりない。
次の曲は、かの有名なイブ・モンタンの「枯葉」。これも勿論オリジナルSP盤だ。うわー!これは凄いぞ!ものすごくハイファイだ。
皆さんの多くは、おそらく蓄音機といえば、バチバチと針音がうるさくて高音がカットされた安物ラジオのような音を想像されるだろうが、このEMGからは、ほとんど針音らしきものが聞こえない。さらに、音楽を聴くには十分なレンジも確保している。
元祖「枯葉」の甘い声、そしてバックに流れるオルガンのなんとモダンなことよ!

あー、これはせっかくレア物の鉄針を用意してくださったKENさんには申し訳ないが、わたしはこのソーン針のほうがいいな、好きだな。
調子が出てきたところで、KENさんガリガリガリと針を削り、今度はロシアの歌手、フョードル・シャリアピンのマスネーのエレジーをかける。これも凄い!この生々しさ!
後日、このJ-1GPに参加したある方が散髪に来られたので、感想を伺ったところ、「なにしろあの蓄音機の印象が強すぎて、他は何も覚えてない」と洩らしていた。 (つづく)
例によって好き勝手なことを書いているが、これはわたし個人の感想であって、他のJ-1GP参加者がどんなふうに感じたかは定かでない。まだ開票してないのだ。このまま投票用紙が風化して文字が読めなくなったらどうしよう!?( ̄▽ ̄;
さあ、いよいよ真打ちKENさんの登場だ。出し物は”EMG蓄音機”。1924~1940年頃に製造されたものらしい。
第一回のJ-1GPは、奇しくも、最新、昔、大昔。200ボルト、100ボルト、電気なし。という対決となったのだ。
KENさんの持参したSPオリジナル盤コレクションを見て、Kafunshoさんが感嘆の声をあげる。さらにKENさん、このときのためにHMV製の鉄針を二本入手。一本は前日自宅でのリハーサルに使用、そして貴重な最後の一本でこの勝負に臨むというのだ!
皆さん、HMVっていってもCD屋さんのことじゃないからね。蓄音機に耳を傾ける犬のニッパー君、"His Master's Voice"の略。ってことはビクター製か!?
ちゃうちゃう、ちゃいまんがな。説明がややこしいのでWikipediaの説明を読んでください。
赤マジックで「検」と書かれたビニールの小袋から鉄針を取り出し、慎重に本体へ装着する検さん...、いや違ったKENさん。
キコキコキコと手でハンドルを回し、かけるレコードは勿論SPオリジナル盤、テディ・ウィルソンのブルース。窓の外にはグレーの暗雲がたちこめていた。 (つづく)
Kafunshoチームは全員が花粉症...というわけではない。お馴染みKafunshoさんと、そのお友達で初登場のrusifaさん、S本さんの三人組で便宜上Kafunshoチームとさせていただいた。(^^;
当日Kafunshoチームに参加予定だったBubblesさんが、急きょ欠席となり、当初予定してたシステムが組めなくなったのが残念だ。
まずはKafunshoさん所有、古いナショナル製ポータブルレコードプレーヤーを、rusifaさんの持参した、これまた古いラジオに接続。かけたソースはSP復刻盤のベニー・グッドマン。
これはもう古式ゆかしいノスタルジーの世界。出てくる音そのものが懐かしく、とても良い音がした。しかし、これでかけたならば、最新録音でも何でもこういう音になるのではないだろうか。
そして次に出てきたのはrusifaさん作、名づけてゴミ箱スピーカーだ!(名づけんでもエエがな)(^^;
ゴミ箱の底に穴を開け、オーラトーンのユニットを装着、さらに台所の水切り網を取り付けた。コーンを上に向ければYoshii9風、横に倒して後面開放としても使えるというユニークな作品だ。
このゴミ箱スピーカーを、島元チームのEMTとAllion T-100を使って鳴らしてみようと。冷静に考えたら、そんなことをすれば競技など成り立たないのだが。それはルール違反ではないのか!と怒る人も居ないので会はどんどん進行する。(^^;
かけるソフトはラシェル・フェレルの歌う「枯葉」。rusifaさんの選曲が抜群にいい。島元チームは所謂オーディオマニアの定番ソフトでたたみかけるスタイルだったが、Kafunshoチームは自分たちの聴きたいソフトを出してくる。何をかけるか、おっ!と、思わせるかどうか、これも評価のポイントだ。
このゴミ箱スピーカー、音を聴いてみるとEMT+Allionとの相性はいまひとつ。アンプをS本さん作の300B管球アンプに変更、ステイシー・ケント『Breakfast on the Morning Tram 』を鳴らすも、やはりぶっつけ本番ではなかなかうまくいかないようである。
しかしながら、こういうアイデア溢れるユニークな作品が出てこないことにはJ-1GPとしても面白くないのだ。ゴミ箱スピーカーの健闘を称えたい。(つづく)
このJ-1グランプリのねらいのひとつは、「性能の高い機械を揃えて、高音質なソフトをかければ、いつでもどこでも必ず良い音がする」という迷妄を打ち破ることにある。
そりゃあ性能の良いスピーカーやアンプのほうが良い音がする可能性は高いかもしれない。でも、それがいついかなる環境でも最高に良い音で鳴るかといえば否、こうだからこうであるという理屈はあっても、実際に出てくる音に反映されるのはその何割か。聴衆を相手にする以上、自己満足では済まされない。客観性とサービス精神が要求されるのだ。
島元チームが次に選んだのは、清水靖晃のバッハ無伴奏。チェロ組曲をテナー・サックスで演奏したものだ。大谷石の採石場跡での録音で、とにかく残響音がすごい。
さっきのジャシンサとはうって変わって、こんなソフトの表現力にも長けている、というのがプレゼンテーションの狙いか。だがしかし、聴衆の集中力は徐々に薄れてきているようだ。 |
たしかに清水靖晃も良かったけれど、最初ほどのショックはない。続いて3曲目にルシア塩満のアルパがかかったが、今となってはどうだったか、あまり印象に残ってない。(だから一曲でやめときゃよかったのに(^^;)
それでもほんの少し間延びしただけのこと、音が素晴らしかったことには変わりない。十分な威圧感を残してステージを降りた島元チーム。
後がやりにくくなったなと、内心ハラハラしながらも、次はKafunshoチームの登場だ! (つづく)
5月5日、J-1GP当日は、雨が降ったり止んだりの不安定な天気。天候はもちろんオーディオ再生にも影響する。勝負事には運がものを言うが、天を味方につけるか、これも運である。
さて、エントリーナンバー1番、島元チームのシステム構成は、CDプレーヤーがEMT981、プリメインアンプがAllion Ultimate T-100(200V仕様)、これらを配電盤から直接200ボルトで引っ張ってきて給電。スピーカーはH川さん所有、ブックシェルフ型のステラメロディー。ピンコードはオーディオFSKで、スピーカーコードはアクロテック製。 |
ざわついていた店内が、一気に音楽鑑賞の空間に変貌する。場馴れしているとはいえ、聴衆をぐいぐい惹きつける見事な求心力。そしてこのS/Nのよさは今までのFASTには無かったものだ。
おおおおお~、マイッターーーッ!!(お前がまいってどうする?)(^^;
丸々一曲、最後までじっくり聴かせた島元チーム。手ごたえ十分といった感じだ。また「テイク・ファイブ」とか爆音でかけるのかと思ってたから、余計に感動した。
「じゃあ、次の曲は…」って、おいおい、1チーム1曲のルールだったはずだが、島元さん、まだかけようとしてるぞ!( ̄▽ ̄;
ええい、しょうがない、主催者の権限でルール変更だ!1チーム3曲までかけていいことにしますっ!!!(^^; (つづく)
お待たせしました。5月5日に開催された、オーディオ日本一を決めるJ-1グランプリのレポート。出場グループは三組である。たった三組でなにが日本一かという声もあろうが、こういうのは最初にやったのがエライのだ。かのコロンブスを見よ。
オーディオ日本一は、参加者がひとり一票で投票を行ったが、じつはまだ開票してないのである。このレポートの最後に結果発表しようと思って。当然わたしもまだ見てない。先入観なしのレポートなのだ。
さて、本番開始は午後一時からであったが、じつはその開始一時間前にK谷さんが散髪してくれと予約をもらっていた。するとKenさんもそのまた一時間前に散髪できないかと仰るので、結局わたしはというと、J-1GP開始三時間前からJimmyJazzに来て、ボイラーの火を焚いて、せっせと店内の掃除を行っていた。
せっかくのJ-1GP、少しでも良い音が鳴りますようにと床を磨き上げ、壁に掛けたレコードジャケットもすべて入れ替えていると、裏口からはやくも「こんにちわ~」と声がする。
はるばる静岡から車を飛ばしてやって来た、出水電器の島元社長だ。開始までまだ三時間もあるのに(^^;
「それじゃあ、また後で来ます」と一旦姿を消したかと思うと、吹田のAllionユーザーH川さんと、彼のスピーカー、ステラメロディをピックアップして二時間後に再登場。島元チームは、これとAllionを組み合わせてのエントリーだ。
そろそろKenさんとの約束の時間なので、がらがらとシャッターをあげると、巨大なホーンをかかえたKenさんが見えた。
「ごっついラッパやなあ~!」背後で団地清掃員のおっちゃんが叫んでる。なんだかちょっと恥ずかしいぞ(^^;
機材を運び入れ、とりあえず散髪。それが終わると、入れ替わりでK谷さんの散髪。男前になったところでKenさんは、その間にセッティングを開始する。
開始時間が近づくにつれ、続々と集まってくるJJ工房メンバー。常連に加えて、4人の新しい顔も。
「Master、ちょっと電気落としますよ」と、いきなりの停電。
島元社長、さっそく裏の配電盤から太い電線で200ボルトの電気を引き回している。K谷さんの仕上げのドライヤーがかけられない。
電気が点いた。K谷さんのカットも終了して、ちょうど開始時刻だ。
「いちばん先にやっちゃっていいですかね?」と、まずは島元チームの登場。
どうぞどうぞ。このようなイベントでは、ふつう最初は良い音が鳴らなくて、後になるほうが有利なものだが、島元社長はそんなこと気にしない!
大丈夫かなとわたしも少し不安だったが、その妙なる美音に息を呑む聴衆。Allion Ultimate T-100は、そんじょそこらのアンプに非ず!! (つづく)
先般告知したJ-1グランプリの内容ですが、若干ルール変更のうえ出場者を公募します。
- ルール
- 会場
- 日時
- 参加費
- 参加方法
出場グループはオーディオ装置一式を持参し、それぞれ得意の一曲を再生。音楽再生の優劣を競い、参加者の投票によって優勝者を決定する。
大阪市西淀川区歌島3-2-4 JimmyJazz (地図) TEL 06-6472-5281
2008年5月5日 午後1:00~5:00
出場・観戦共 ¥1000
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※出場が6グループに満たない場合、競技は中止。順位をつけず通常のJJ工房とします。
昨日から、当店のCDチェンジャー、CEC CH7700の調子がおかしい。CH7700はご存知のようにカルーセル式のトレイを採用していて、CD演奏の最中にも中のCDを交換できる。それがCD-Rをかけたままでトレイを開けたら、バリバリと音が歪むのである。トレイを閉じると歪みが収まる。ふつうのCDなら大丈夫なのだが、CD-Rに限って歪む。
CH7700の設計は古く、もともとCD-RやCD-RWの再生はサポートしていないのだが、今までは問題なく読めていた。それにしてもトレイを開けたときだけバリバリ歪むというのもおかしな現象である。
D/AコンバーターはインフラノイズのDAC-1に受け持たせているから、ピックアップ部の故障とみた。分解してピックアップレンズを綿棒で拭いてみるも、症状は治まらず。さらに今度はCD-Rがまったく読めなくなってしまった。悪化しとるやないけ(^^;
これは素人の手に負えん。さっさと諦めて、予備に置いてたCH7700をリリーフとして登板させた。ちなみに、故障したCH7700は、2003年10月28日にヨドバシカメラ梅田で購入。約4年半ものあいだ、毎日10時間以上動作させた。勿論改造などは一切行ってない。長持ちしたとみるか、こんなものと思うか。一応メーカー修理に出そうとは思っている。


