ペギー・リー(vo) 『Things Are Swingin'』

ペギー・リー(vo) 『Things Are Swingin'』

 まだCDプレーヤーを持ってなかった頃の話。いつもの中古レコード屋で本作のオリジナル盤を発見。しばしジャケットを見つめたあと棚に戻した。一旦帰宅したが、太陽のニコニコマークがどうしても気になって引き寄せられるように購入。勘が当った。しっかりスイングし、声に力がある。フレージングも絶妙だ。わたしは元気があって健康的な女性にしか魅力を感じない。そういう意味では代表作の『ブラック・コーヒー』よりも好き。キャピトルレーベルらしく録音も良好。かすれるような声がたまらなく色っぽい[11]はあまり人に教えたくない。 ★★★★

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 キャノンボール・アダレイ(as) 『Somethin' Else』
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キャノンボール・アダレイ(as) 『Somethin' Else』

 日本たばこ産業株式会社(現JT)提供のFM番組、「セレクト・ジャズ・ワークショップ」が昭和61~62年(1985~'86年)にかけて行った、「あなたのフェイバリット・チューン5曲を」というアンケートで、マイルスの「ラウンド・ミッドナイト」を抑え、堂々一位に輝いたのが本盤の[1]。ハードボイルドタッチの奇跡的名演。ワンテイクだったというが、マイルス、キャノンボールは勿論、全員の演奏が信じられないほど素晴らしい。あれからもう20年も経ったけれど、わが国で最も人気のあるジャズレコードであることに変わりはない。国内盤あり ★★★★★

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 ケニー・バレル(g) 『Blue Lights Vol.1』

ケニー・バレル(g) 『Blue Lights Vol.1』

 アンディ・ウォーホルが描いたこのジャケットを見ると、「タラリラッタラッタラ♪」と真っ先に「Scotch Blues」のイントロが聞えてくる。てっきり酒のスコッチのことだと思ってたら、どうやらスコットランドのことらしいと最近になって判明。『House Party』等、ジミー・スミスの一連のレコーディングと同じく、ハッケンサックのヴァン・ゲルダー・スタジオを離れ、マンハッタン・タワーズで行われた収録。テナー奏者が二人居る。ティナ・ブルックスとジュニア・クック。このレコードを買った頃はわからなかったブルックスとクックの違いが、今では明確にわかる。ジャズは個性の音楽だ。わたしも進歩したものだな(笑)輸入盤あり ★★★★

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 乾きを癒す快感

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 オーディオメモ

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 ダイナ・ワシントン(vo) 『What A Diff'rence A Day Makes!』

ダイナ・ワシントン(vo) 『What A Diff'rence A Day Makes!』

 ずば抜けた歌唱力をもつダイナ・ワシントンがストリングスオーケストラをバックにお馴染みのスタンダードを唄ったバラード集。邦題が『縁は異なもの』と少々爺くさい...じゃなくて婆くさい(笑)アレンジはジャズというよりもオールデイズ風の雰囲気だ。ずっと同じくらいのスローテンポで、急に激しくなったりはしないので、お休み前のBGMにもピッタリ。ちなみに彼女はミュージシャン達に物凄くモテたらしい。想像するに、いつも声が明るく、活力が漲っていて、唄を聴いてるだけで励まされたような気分になるからか。SACDあり。 ★★★☆☆

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 JBL S3100のエッジ交換に挑む [4]

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 JBL S3100のエッジ交換に挑む [3]

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 レイ・ブラウン(b) 『Something for Lester』


レイ・ブラウン(b) 『Something for Lester』

 ベースの神様レイ・ブラウン'77年のリーダー作。フュージョン全盛期にシダー・ウォルトン、エルヴィン・ジョーンズを迎え、ストレートでアコースティックなジャズが快哉を呼んだ。勇ましくサバンナを疾走するような[1]に始まり、ルーズなベースラインが印象的な[2]、[3]はサクサクッとブラシで始まり、ピアノソロに入るところで遅れて入るエルヴィンのシンバルがカッコイイ。そして[5]の「我が心のジョージア」がハイライト。全編スナップの効いた美しいピチカートが楽しめる。国内盤あり ★★★★

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 「A&Vヴィレッジ」2006年7月号発売

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 エソテリックX0-1 Limited 対 インフラノイズDAC-1

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 JBL S3100のエッジ交換に挑む [2]

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 JBL S3100のエッジ交換に挑む [1]

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 J.R.モンテローズ(ts) 『The Message』


J.R.モンテローズ(ts) 『The Message』

 緩急のつけ方がうまく、多彩な表現でドラマチックに盛り上げるJ.R.モンテローズ絶頂期の傑作。『ストレート・アヘッド』という題名で”ザナドゥ”レーベルから出ていたこともあり、わたしはそちらを所有。モンテローズのテナーとラ・ロカのドラムが火花を散らす[1]は手に汗握る名演だ。最後のテーマに戻るときのカッコよさ!これは偶然か、こんなに決まっちゃっていいのだろうか。[2]、[6]と、甲乙つけがたいバラードが2曲、情感をたっぷり篭めて、さあ唄っていただきましょう!って感じ。モンテローズのテナーはホント癖になる。 ★★★★★

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 マンデル・ロウ(g) 『The Mundell Lowe Quartet』

マンデル・ロウ(g) 『The Mundell Lowe Quartet』

 クールで軽快、実に心地良い音ですらすらとギター爪弾くマンデル・ロウの代表作。サラ・ヴォーンの『アフター・アワーズ』でギターを弾いた人だ。チャーリー・クリスチャンやバーニー・ケッセルのようなビバップ風フレーズを得意とする一方、和音の感覚にも優れ、[3]や[6]のコードワークが美しい。ブルースもガンガン弾ける人だと思うのだが、ここでは敢えて黒っぽさを抑え、趣味の良い作品に仕上がった。ディック・ハイマンのバロック調オルガンも良い味出している。[9]は早すぎた前衛作品??国内盤あり ★★★★

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 ジョン・コルトレーン(ts,ss) 『Coltrane's Sound』


ジョン・コルトレーン(ts,ss) 『Coltrane's Sound』

 邦題が『夜は千の眼を持つ』。で、このジャケットだからなんとも不気味。『ソニー・スティット・プレイズ・バード』と同じタッチで、マーヴィン・イスラエルという人のデザイン。内容はおどろおどろしい感じではなく、意外と爽やかである(コルトレーンにしては)。特にソプラノで吹く自作の[2]は都会的でこよなく美しい。同じ時期の演奏が『マイ・フェイヴァリット・シングス』『コルトレーン・プレイズ・ザ・ブルース』と本盤に分散収録されている。[4]はテンポやアプローチなどが「マイ・フェリヴァリット~」に、[6]は『ジャイアント・ステップス』の表題曲にそれぞれ雰囲気が似てる。 ★★★★

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 マイルス・デイヴィス(tp) 『Miles Davis at Newport 1958』

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マイルス・デイヴィス(tp) 『Miles Davis at Newport 1958』

 ビル・エヴァンスがマイルスバンド在籍中に残したレコードは、たったの3枚。いや、スタジオ録音の『1958マイルス』は『ジャズトラック』の半分だったから正確には2枚半。残りは『ジャズ・アット・プラザ』と本作、共にライブ盤だ(『カインド・オブ・ブルー』は退団後)。キャノンボールとコルトレーン、そしてエヴァンス入りのマイルス・デイヴィス・オールスターズ。ジミー・コブも大張切りで、最初ドラムばかりがやかましく、大丈夫かいなと思って聴いてたら、だんだんと録音バランスが良くなってくる。緩やかなテンポに載せ、各自アイデアに溢れたソロを展開する[4]など、まったくもって素晴らしい。 ★★★★

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 インフラノイズDAC-1その後

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 『さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想』 ビル クロウ(著)

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『さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想』 ビル クロウ(著)

 著者が来日中、ウイントン・ケリー、トニー・ウイリアムスらと一緒に、東京のジャズ喫茶に行くエピソードが面白かった。「ママサン」と呼ばれるジャズ喫茶店主、彼等ジャズミュージシャンから見ても立派に見えるオーディオ装置、'60年代半ばの話である。ちなみにこの二人は共にマイルス・デイヴィスのバンドに在籍していたのだが、時期がずれていて共演はない。このときはそれぞれウイントン・ケリー・トリオとマイルス・デイヴィス・クインテットの一員として来日していたようだ。トニーはケリーが一度も聴いたことがないというセシル・テイラーの新譜をリクエストするが…。巻末に訳者・村上春樹氏による参考レコード解説があって、レアな盤が写真入りで紹介されている。

 キャノンボール・アダレイ(as) 『Mercy, Mercy, Mercy!』


キャノンボール・アダレイ(as) 『Mercy, Mercy, Mercy!』

 ジャズ史上空前のヒットを記録したというこの表題曲を初めて聴いたとき、作者でもあるジョー・ザヴィヌルのエレクトリックピアノが、ジミ・ヘンドリックスのギターっぽいなと感じた。実際はこの演奏のほうが先なのでジミヘンがコピーした可能性が強い。どの曲もソウル色が濃厚で観客も熱狂的。ノリが横ノリだ。ナット・アダレイ作の[2]もいかしてる。本作での成功をマイルス・デイヴィスがじーっと観察しており、例によってザヴィヌルを引き抜き『イン・ア・サイレント・ウエイ』を完成させる。 ★★★★

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 ラムゼイ・ルイス(p) 『The In Crowd』

ラムゼイ・ルイス(p) 『The In Crowd』

 大ヒットを記録したラムゼイ・ルイスのライブ盤。明快なリズムとゴスペル調のメロディで観客もノリノリのエンターテイメント。ジャズロック風の[1]、チェロのパフォーマンスで沸かせる[3]、ドラマチックな展開の[5]など、飽きさせない構成はライブならでは。今聴くと少し軽すぎる気もするが、オーネット・コールマンの出現以降、どんどん難解になっていくジャズの一方で、本当に一般大衆が求めていたのは、このように単純なものだったのでは?翌'66年にはキャノンボール・アダレイがこれまたジャズロック調の『マーシー・マーシー・マーシー』で大ヒットを飛ばす。 ★★★☆☆

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 何もない空間にポッカリ浮かぶ音像が出したい

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 スピーカー、たくさん置いてあるのに音が良い

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 ギル・エヴァンス(p) 『Gil Evans Plays Jimi Hendrix』


ギル・エヴァンス(p) 『Gil Evans Plays Jimi Hendrix』
アナログ盤あり

 ギル・エヴァンス指揮のオーケストラによる、ジミ・ヘンドリックス作品集。ギルのオーケストラにジミヘンを迎え、マイルス・デイヴィスも参加するはずだったのが、ジミヘン急死のため実現せず。その数年後に発表されたのが本作であるが、ちょっとこれはシンドイ。[1]のデヴィッド・サンボーンのアルトはちょっと良いかなとも思うが、そのあとがどうもいけない。[2]でマーヴィン”ハンニバル”ピーターソンがカラオケのような唄を披露。[3]の管楽器で一斉に「フォクシィ!」はないだろう。夢の共演が実現してたらもう少しマシなものができたと思うが、実現しなくてよかったような気も…。輸入盤あり ★★☆☆☆

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 ジャッキー・マクリーン(as) 『Strange Blues』

ジャッキー・マクリーン(as) 『Strange Blues』

 録音後約10年経って発表された『メイキン・ザ・チェンジズ』『ア・ロング・ドリンク・オブ・ザ・ブルース』のアウトテイク集。あまり考えないでラフに演奏してるのが良いのか、マクリーンものびのびと実力を発揮している。またしてもチューバのレイ・ドレーパー登場。[2]のブルースではなかなか頑張っている。チューバでこれだけ吹けたらたいしたもんだとも思うのだが。[1][5]もブルースナンバー。愛奏曲[3]が本盤の華。ブルーノート盤『スイング・スワング・スインギン』の同曲よりもこっちのほうが好き。 ★★★★

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 ジャッキー・マクリーン(as) 『Jackie McLean & Co.』

ジャッキー・マクリーン(as) 『Jackie McLean & Co.』

 マイルス・デイヴィスが年下のマクリーンを可愛がったように、当時ジャズの世界では年功序列というか、上級生が下級生を仕込んでやるような風潮があったようだ。マイルスのもとを離れ25歳になったマクリーンも17歳のチューバ奏者のレイ・ドレーパーを使い、プレスティッジレーベルに数枚のレコードを残している。たしかに物珍しい楽器であるが、やはりチューバとなるともたついて身動きがとれず、八分音符より速いフレーズは苦しいものがある。ベストはマクリーンの刺すような泣きのアルトが聴ける[2]、マル・ウォルドロンも良い。[4][5]はチューバ抜きでなんだかホッとする(笑)国内盤あり ★★★☆☆

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 マイルス・デイヴィス(tp) 『Munich Concert』
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マイルス・デイヴィス(tp) 『Munich Concert』

 「これいいよ」とお客さんが教えてくれた通称「ミュンヘン・コンサート」、梅田タワーレコードにて1460円でゲット。怪しげな海賊盤もどきだが、3枚組の美麗デジパック仕様、録音も良い。'88年晩年のマイルス、ドイツ、ミュンヘンでの実況録音で、『ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド』に準ずる内容。こんなものかなと聴いてたら、最後の'70年ワイト島でのパフォーマンスの物凄いこと!35分を超える組曲のような演奏で、トランペットの音が素晴らしい。長年CD買ってて初めてボーナスもらった気がした。電化マイルスに抵抗ない方は是非! ★★★★

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 デクスター・ゴードン(ts) 『Doin' Allright』


デクスター・ゴードン(ts) 『Doin' Allright』

 4076番がホレス・シルヴァーの『Doin' The Thing』、そして4077番『Doin' Allright』と「Doin'」が2枚続く。'40年代にならしたベテランのデクスター・ゴードンにとって、ブルーノートレーベルでの初リーダー作。フレディ・ハバードのトランペットにリズムセクションはホレス・パーラン・トリオ。リラックスしていてしかも豪快。[4]のブルースは、映画「ラウンド・ミッドナイト」の劇中で、同じくデックスとフレディのフロントによって再演された。ソニー・ロリンズ風な[5]も聴き所のひとつ。この後数枚を同レーベルに吹き込んでいるが、いずれも傑作揃いだ。 ★★★★

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 チャーリー・クリスチャン(g) 『Jazz Immortal』

チャーリー・クリスチャン(g) 『Jazz Immortal』

 有名な『ミントン・ハウスのチャーリー・クリスチャン』。まだテープレコーダーも無かった時代に携帯用ディスクレコーダーで録音されたモダンジャズ黎明期の貴重なドキュメント。当時ジャムセッションのメッカだったハーレムのミントンズ・プレイハウスとアップタウン・ハウスでの演奏。所謂歴史的名盤というやつであるが、そうした重要度を差し引いても、クリスチャンのアドリブは素晴らしく冴え渡っていてまるで管楽器のよう。なんといっても[1]が圧倒的だ。この頃はまだセロニアス・モンクのピアノも意外なほどに普通。夜毎行われるこうした切磋琢磨からビバップが誕生したとされる。 ★★★★

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 アン・リチャーズ(vo) 『I'm Shooting High』


アン・リチャーズ(vo) 『I'm Shooting High』

 チャーリー・バーネット、スタン・ケントン楽団で歌姫を勤めたアン・リチャーズの代表作。ブラスのビッグバンドをバックにして盛大にスイングする。白く美しい歯並びを連想させる爽やかな歌声。[2]や[8]を聴いていると、日本の演歌のコブシは民謡でなく、このへんにルーツがあるのではないかと思えてくる。[11]のブラスで表現した「タクシーの音」がお洒落。クレジットがないので定かでないが、所々に出てくるやんちゃなトランペットはピート・カンドリか?'50年代のキャピトルにはこんなボーカルの佳作がいっぱい。できることなら全部聴いてみたい。 ★★★☆☆

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 チェット・ベイカー(tp) 『Chet Baker In New York』

チェット・ベイカー(tp) 『Chet Baker In New York』

 西海岸のスター、チェット・ベイカーのNY進出第2弾。前作『イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー』は歌物だったが、今度はトランペットだけで勝負。チェットとジョニー・グリフィンの組合わせは、モヤシと牛肉みたいでなかなか悪くない。アル・ヘイグのピアノもバド・パウエル風味で栄養価は高い。中音域でトランペットを吹くチェットは、マイルス・デイヴィスのフレーズをたくさんコピーしたという。[4][6]とマイルスのレパートリーを入れたのは、NYに君臨する帝王に対する敬意の表れか。 ★★★★

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 キャロル・シンプソン(vo.p) 『All about Carole』

キャロル・シンプソン(vo.p) 『All about Carole』

 キャロル・シンプソンはナイトクラブ出身、ピアノ弾語りの美人シンガー。軽妙で洒落たセンスの歌唱。色気はほのかに香るが正解。やたらベタベタしてないところがいい。ストリングスは控えめで、ナット・キング・コールやジョージ・シアリングに通じるカクテルサウンドが心地よい。アレンジャーには西海岸のリード奏者レニー・ニーハウスを起用。ハリウッド映画界では音楽監督として大活躍。近年では「ミリオン・ダラー・ベイビー」の音楽も手掛けている。[6]の美しいメロディが切ない。 ★★★★

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 物欲が止まらない

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 J.J.ジョンソン(tb) 『The Eminent Jay Jay Johnson, Vol.2』

J.J.ジョンソン(tb) 『The Eminent Jay Jay Johnson, Vol. 2』

 ’53年のクリフォード・ブラウンとジョン・ルイス組、’54年のウイントン・ケリー、チャーリー・ミンガスらとの2つのセッションで構成されている『Vol.1』に対し、本盤ではハンク・モブレー、ホレス・シルバー参加の’55年のセッションが軸になっていて、[1][2][3][6][7][8]がそれ。1年毎にビバップからハードバップへの変遷が聞き取れる。モダントロンボーンの先駆者であるJJは、その信じ難いテクニック、豪放なトーンと共に、アレンジメントにおいては緻密で繊細な面も併せ持っていたようだ。バラードの[9]は、ミンガスのベースの存在感が物凄い。 ★★★★

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