デイヴ・グルーシン 『The Fabulous Baker Boys/Soundtrack』

デイヴ・グルーシン 『The Fabulous Baker Boys/Soundtrack』

 ジャズを題材にした映画は殆ど観ることにしてる。ミシェル・ファイファー主演の映画「恋のゆくえ ファビュラス・ベーカー・ボーイズ」のオリジナル・サウンドトラック。本作品もピアニストの兄弟が一人の女性シンガーをグループに入れることから物語が展開。オーディションに現れたミシェルが「モア・ザン・ユー・ノウ」を無伴奏で唄う場面はゾクッとくる。これがあの「キャットウーマン」と同一人物なのだから女優というのは大したものだ。本盤には未収録なのが残念。5月の風のように爽やかな曲調のフュージョン・アルバムとして長く愛聴してる。 ★★★☆☆

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 インフラノイズ クロックコンバーターCRV-555

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 ソニー・スティット(as) 『Stitt Plays Bird』

ソニー・スティット(as) 『Stitt Plays Bird』

 チャーリー・パーカーのそっくりさんと噂されたスティット。では開き直ってパーカーのレパートリーばかりを演奏するとどうなるか。似てないこともないが、やはりパーカーとは違う。少し軽い。しかしここで特筆すべきは録音の良さだ。リチャード・デイヴィスのベース、そしてジョン・ルイスの弾くピアノの倍音がバッチリ、うまくいけばまるで本物のようなプレゼンスでの再生が期待できる。★★★☆☆

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 関西健康ランドの草分「箕面温泉スパーガーデン」

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 ジュリー・ウィルソン(vo) 『Julie Wilson Sings the Cy Coleman Songbook』

ジュリー・ウィルソン(vo) 『Julie Wilson Sings the Cy Coleman Songbook』

 バーゲンコーナーで見つけ、何の予備知識もなく買ってみたらアタリだった。'50年代に活躍した美人シンガー。かなりマイナーな人で、現在はキャバレー歌手の位置付けにあるようだ。本盤ではもうかなり”お婆さん声”で貫禄は充分。必要とあらば味のある唄も披露するピアニストのウィリアム・ロイ一人が伴奏。楽しげなライブの模様が収録されている。「わざわざ年寄りの唄を聴くなんて」と思ってたけれど、これはいい。円熟のパフォーマンス。 ★★★☆☆

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 「A&Vヴィレッジ」3月号発売

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 ビリー・ホリデイ(vo) 『Solitude』

ビリー・ホリデイ(vo) 『Solitude』

 今年(2005年)からタバコをやめることにした。健康上の理由もあるけど少しばかり本盤と関係がある。あるとき当店でこのCDをBGMにして、お客さんがコーヒーを飲んでいた。定石なら紫煙たなびくシーンだろうが、その方はノンスモーカーだ。コーヒーカップに手をかけたまま、じっと耳を澄ましてビリーの歌声を聴いている。カッコイイ。素敵な時間の流れ方だ。よおし、俺もいつかこんなふうになってやろう、そう思った。オスカー・ピーターソン、チャーリー・シェイバースらJATPのコンボをバックにしっとりと唄うバラード集。 ★★★★

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 バド・パウエル(p) 『Jazz Giant』

バド・パウエル(p) 『Jazz Giant』紙ジャケ

 何度聴いても飽きることがない。それどころか、じっくりと聴けば聴くほどに味わい深いのが本盤だ。どの曲も天才的なひらめきとアイデアに満ちており、マイルス・デイヴィスの演奏でもお馴染みの[1]、急速調で名高い[3]など、全曲傾聴。特にバラードの[4]が素晴らしい。[13]に到ってはまるでちりばめた宝石の輝きを見るようだ。信じられない! こちらは通常盤 ★★★★★

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 シビル・シェパード(vo) 『Mad About The Boy』
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シビル・シェパード(vo) 『Mad About The Boy』

 大女優シビル・シェパードがスタン・ゲッツ、フランク・ロソリーノらをバックに入れたボサノヴァ。ゲッツも熱演、[1]の張切りようは素晴らしい。唄もなかなか悪くないけど、それほどジャズっぽく聞こえないのは、「音が遠い」録音のせいだろう。「こんなのジャズじゃねえよ」とお堅いジャズファンが拒絶してる間に、ナウでオシャレなヤング達が目をつけ、静かなヒットとなった。彼らが言うように先入観を排せば確かにカッコイイ音楽だ。輸入盤あり ★★★☆☆

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 住之江区北加賀屋「くつろぎの郷 湯楽(正楽明泉の湯)」

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 バルネ・ウィラン(ss,ts,bs) 『New York Romance』

バルネ・ウィラン(ss,ts,bs) 『New York Romance』

 日本のジャズ専門レーベル「ヴィーナス・レコード」がフランスからバルネを呼び、あのヴァン・ゲルダー・スタジオで地元のケニー・バロンらをバックに吹き込んだ贅沢な一枚。ライナーノーツにはバルネが録音技師ヴァン・ゲルダーに「あのマイクがあると聞いている」と、ノイマンのマイクロフォンを指定する話が書いてある。そのためかどうか知らないが、音圧が凄いのでよく音質チェックに使ったものだ。ピアノソロ、バッキングも含めケニー・バロンのプレイが秀逸。バルネ・ウィラン 1996年5月25日死去(59歳)。★★★☆☆

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 ジミー・スミス(org) 『The Cat』

ジミー・スミス(org) 『The Cat』

 子供の頃、「ゴーゴー」という「危険がいっぱい」な場所があるから決して近づいてはならないと教えられた。そこでは、[2]のような音楽が演奏され、派手な服を着た「ヒッピー」と呼ばれる不良が我を忘れて踊っているらしい。臆病者のわたしが言付を守ってたら、いつのまにか「ゴーゴー」などという「危険がいっぱい」の場所は、影も形もなくなっていた。わたしもこのレコードを「どっかーん!」とかけて、一度でいいから我を忘れて踊ってみたかった。ジミー・スミス、オルガン奏者 2005年2月8日米アリゾナ州自宅にて永眠。享年79歳。輸入盤あり ★★★★

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 マイルス・デイヴィス(tp) 『Cookin'』
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マイルス・デイヴィス(tp) 『Cookin'』

 「マイルスは決してビブラートをかけない」というのが伝説の一つになってるが、本盤の[1]ではミュートトランペットの音をほんの少し震わせて吹くマイルスが聴ける。それはともかく、プレスティッジのマラソン・セッションからの一枚。殆どの曲をワンテイクで終わらせたという、まるで毎晩行っているライブさながらの内容。ソニー・ロリンズ作の[3]、メドレーの[4]など、どのレパートリーも最高に煮詰まっており、完成度はきわめて高い。国内盤あり ★★★★★

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 ダコタ・ステイトン(vo) 『The Late, Late Show』

ダコタ・ステイトン(vo) 『The Late, Late Show』

 ボーカルが定位しない。これって逆相じゃないかと思う。わたしの盤はアナログだが、ロットによって違うのだろうか。わざと逆相にしてるような気もしないでもない。レイト・ショウのそのまた後のレイト・ショウ、妖しげな雰囲気だがお色気路線とはちと違う。かといってサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドみたいに格調高く唄うわけじゃなく、もっと庶民的。「トマトちょうだい、ポテトいくら?」の[9]が好き。どちらかといえば通向きか。夜明け前に聴きたい。 ★★★☆☆

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 ジョン・ヒックス(p) 『Beyond Expectations』

ジョン・ヒックス(p) 『Beyond Expectations』

 '70年代、マイルス・デイビスから「今夜のコンサートに加わってピアノを弾くように」と依頼され、喜び勇んで会場に行ってみるとヒックスの居場所はなく、コカインでぶっ飛び、すっかり約束を忘れたマイルスがピアノを弾いていたという、なんとも気の毒な話が『マイルス・アンド・ミー 帝王の素顔』に書かれていた。大人しい人だそうだが、その後悔しさをバネに頑張ったのかどうかは定かでない。本作は'93年の録音。[1],[2]と続く快調なナンバー。ヴァン・ゲルダー・スタジオの円錐型天井に響くスネアドラムの音が良い。そしてバラード曲[9]におけるシンバル乱れ打ちが聴き所。 ★★★☆☆

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 チャーリー・パーカー(as) 『BIRD/Soundtrack』


チャーリー・パーカー(as) 『BIRD/Soundtrack』

 チャーリー・パーカーの伝記映画「バード」のオリジナル・サウンドトラック。監督のクリント・イーストウッドは、「パーカーのフレーズを吹き替えられるのはパーカーのみ」との信念を元に、古いオリジナル音源からパーカーのアルト部分のみを抽出。現代のミュージシャンによる伴奏を合成するという荒業に出た。劇中では見事成功しているが、本盤では見事に失敗してる。[1]など、ビデオで見ると最高にカッコイイのに、CDで聴く度ガッカリする。同じ音源なのに不思議である。ミキシングが違うのだろうか?困った盤だ。 ★★★☆☆

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 ダイアナ・クラール(vo,p) 『When I Look in Your Eyes』


ダイアナ・クラール(vo,p) 『When I Look in Your Eyes』

 こんなのわざわざ紹介しなくたって皆知ってるだろう、と、勝手に思い込んでた。考えてみたらサッチモもマイルスも知らない人が多いのに、ダイアナだけ知ってるわけがない。多分ジャズ界で今いちばん売れてる歌手。商業主義だ、昔のほうがよかったと言いつつ、こうして聴いてみるとやっぱりうまい。ちょっとした節回しなど紛れもなくジャズのそれで、本盤が一級品のエンターテイメントであることに違いない。綺麗な服を着せて、豪華なオーケストラに伴奏させれば、誰でもシンデレラになれるわけじゃないのだ。恐れ入りました。 ★★★☆☆

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 「あらゆるノウハウを投入」はやめとこう

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 天六から徒歩5分「天然温泉なにわの湯」

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 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ 『au Club Sant-Germain』


アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ 『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』

 LP時代には三枚別売りで、それぞれに名曲が分散収録されているから、どれから買おうか悩んだものだが、CDで三枚がセットになった。'58年10月に傑作『モーニン』をブルーノートに吹き込み、11月にそのメンバーで約一ヶ月間パリを巡業、熱狂的なクラブ・サンジェルマンでの演奏を収録したのが本盤だ。ピアニスト兼歌手のヘイゼル・スコットが「おお、主よ、憐れみを!」と叫ぶDisc:2の[1]が有名だが、ケニー・クラークも飛び入りしたり、客と演奏者がボーダーレスで盛りあがっていて、どこまでがメンバーでどこまでが客なのかよくわからない(笑)それらも含め気分はファンキー!ファンキー・ジャズの決定盤。 ★★★★★

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  『Jazz for Dads/Various』
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『Jazz for Dads/Various』

 こちらは「コンコード」レーベルのオムニバス盤。 タイトルの『Jazz for Dads』とは、「お父さん世代のジャズ」位の意味だろうか。お馴染みのスタンダード曲がずらり。このようなベスト盤には知られざる名演が紛れ込んでたりする。ダイアナ・クラールの得意曲でもある[6]がそう。ギター一本の伴奏で、抜群にうまい歌唱を聴かせるニーナ・フリーロン。こんなに素晴らしい歌手が居るなんて!ジャズの世界はとてつもなく広い。 ★★★☆☆

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 ズート・シムズ(ss) 『Soprano Sax』

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ズート・シムズ(ss) 『Soprano Sax』

 和みのジャズ。人生、楽ありゃ苦もあるさ。あのヴァーモントの月を見てたもれ。そうさね、いつの日かスウィートハート。苦しみは夢に隠して。さあ、柳よ泣いとくれ。切々と人生を歌い上げるズートのソプラノと、それをサポートするレイ・ブライアントの真っ黒なピアノ。低音弦のガガーンに痺れるよなあ、まったくもう。月明りを映して揺れる湖面のような[2]が出色。スルメ噛みながら聴いてください。輸入盤あり ★★★★★

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 アート・ヴァン・ダム(accord) 『The Van Damme Sound/Martini Time 』

アート・ヴァン・ダム(accord) 『The Van Damme Sound/Martini Time 』

 「良質なBGM」と「ふにゃふにゃな音楽」は紙一重。本盤は前者に入る。アコーディオンとビブラフォンをフロントに配した粋で軽快なカクテル・サウンド。土臭さなど皆無の二枚をカップリングした"2in1"CDだが、『マティーニ・タイム』のほうのジャケットが秀逸。男性の髪の撫でつけ方がいい。女性が持ってるマティーニのグラスは、この後毛足の長いカーペットの床にポトリと落ちるんだろうな、たぶん。 ★★★☆☆

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 エラ・フィッツジェラルド(vo) 『Ella in Berlin : Mack the Knife』
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エラ・フィッツジェラルド(vo) 『Ella in Berlin : Mack the Knife』

 手っ取り早くジャズを理解するには、スタンダードナンバーをそっくり憶えてしまうのが近道だ。エラの代表作の本盤など好適。おそらく彼女の声を聴いて不快に思う人は少ないだろう。ハツラツとした美声。抜群のスイング感。ベルリンの聴衆の興奮が見えるようだ。ルイ・アームストロングを真似て唄う[16]、変幻自在にスキャットが展開する[18]は聴くたび舌を巻く。なお、クレジットにある「Applause」とは曲名でなく「拍手」のこと。★★★★★

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 ソニー・クラーク(p) 『Cool Struttin'』


ソニー・クラーク(p) 『Cool Struttin'』

 これからジャズを聴いてみようという方に、まずは本盤をお勧めしたい。このジャケット、いいでしょう。何か特別な音楽が入っているような予感がするでしょう。あたり。これぞ一級品ハードバップにして泣く子も黙る大名盤。耳タコの[1][2]はともかく、ロマンチックな曲想の[4]がわたしのお気に入り。ピアノトリオかと思って聴いてたら、途中でファーマーのトランペット、マクリーンのアルトが入ってくる。ドラムソロが終わると、またピアノトリオのテーマに戻り、しめやかに幕を降ろすのだ。うーん、渋い!輸入盤あり ★★★★★ 

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 レイ・チャールズの伝記映画 『Ray/レイ』

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