ささやかなX'masプレゼント

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 オスカー・ピーターソン(p) 『An Oscar Peterson Christmas』


オスカー・ピーターソン(p) 『An Oscar Peterson Christmas』

 「テラーク」レーベルは高音質がウリで、クレジットにも「ケーブルはモンスターケーブルのなんたら」みたいなことが詳細に書かれてる。さぞかし鮮烈なわざとらしい録音かと思ったらそうでもなくて、ピーターソンのアルバムとしてはむしろ控えめに感じるほど。'95年の録音なのに、まるで'60年代のように錯覚する。さすがに往年のダイナミックさこそないものの、これほどの有名曲をズラリ並べて、じつに優雅で趣味の良い仕上がり。やはりピーターソンは超一流。カナダの山小屋で暖炉を囲んでクリスマス。★★★★

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 ポール・ブレイ(p) 『Introducing Paul Bley』

ポール・ブレイ(p) 『Introducing Paul Bley』

 「デビュー」はチャールス・ミンガスが作ったレーベルで、当のミンガスとアート・ブレイキーが脇を固める。しかし、正直この演奏はそれほど良いと思わない。「サンタが街にやってくる」の冒頭で、ミキサールームから急かすような声が聞こえる。スタジオの時間が迫っていたのかミンガスが怖かったのか、唸り声をあげて懸命に自らを鼓舞するブレイの努力も空まわり。全編に「やっつけ仕事」的なムードが漂っている。演奏に心を込めないとサンタは街にやってこないのだ。★★☆☆☆

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 『The Blue Testament / Various』


『The Blue Testament / Various』

 直接クリスマスに関係ないが、こんなのもある。「blue note plays the good book」とあるように、ブルーノートの音源から聖書に関連する曲を集めた企画盤。有名なホレス・シルヴァーの[4]、ドナルド・バードの[12]など、オリジナルの音源を持ってる人も多いだろうが、こうやって一枚まるごとゴスペルフィーリング溢れるジャズを聴くのもオツなものだ。ベニー・グリーンのファンキーピアノで盛りあがる[1]が出色。グリフィンの『コングリゲイション』をパロッたジャケットも面白い。★★★☆☆

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 デューク・ピアソン(p) 『Merry Ole Soul』

デューク・ピアソン(p) 『Merry Ole Soul』

 ブルーノートの”幻の珍盤”と呼ばれている本作は、ラズヴェル細木の漫画「ときめきJAZZタイム」にも登場。その入手困難な様が面白おかしく描かれている。これがあのごっついブルーノート・レーベルのレコードだと思うから珍盤と言われてるだけで、内容はなかなか立派なものである。創始者アルフレッド・ライオンの引退後、同レーベルのプロデューサーとしても活躍したピアニスト、デューク・ピアソン自ら手掛けたクリスマスアルバム。サンタ姿のピアソンがうれしい。★★★☆☆

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 モニカ・ゼタールンド(vo),ビル・エヴァンス(p) 『Waltz For Debby』
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モニカ・ゼタールンド(vo),ビル・エヴァンス(p) 『Waltz For Debby』

 わたしが所有する国内盤CDには[11]~[16]のボーナストラックはなく、表記も「モニカ・セッテルンド」とされ、寺島靖国さんがライナーノートを担当。知人宅でエヴァンスが唄う(!?)「サンタが街にやってくる」を聴かされ、たいへんショックを受けた。エヴァンスが唄っちゃいかんだろう。いや、唄ってもいいが、よりによって8月になんで「サンタが街にやってくる」なのか。スウェーデン美人の気を引こうと醜態を晒してしまったか。しかしモニカの唄は秀逸だ。 ★★★☆☆

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 『Yule Be Boppin'/ Various』

『Yule Be Boppin'/ Various』

 『Yule Struttin'(ブルーノートのX’mas )』の続編。前回のような寄せ集めではなく殆どが新録音、さらに音質も向上。しかし我々日本人に馴染み深い曲が少ないのでクリスマスムードはややダウン。演奏自体は結構面白く、ピアノとギターのデュオ[2]や、またまた登場のダイアン・リーヴス[3]、不思議な魅力の歌声、ジュディ・シルヴァーノの[9]もいい。ドナルド・バードのヒット作『A New Perspective』から[12]を取り上げるあたりもブルーノートらしいが、この曲がクリスマスむきかどうかはちと疑問。ジャケットのサンタは現ブルーノート社長だそうだ。おねえちゃんのほうがよかったのに。★★★☆☆

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 『Yule Struttin' / Various』

『Yule Struttin' / Various』

 まずジャケットが素晴らしい(笑) クリスマスが題材となると肩の力が抜けるのか、どのジャズメンもほぼ例外なく良い演奏をする。本盤はその極めつけ。「ジングル・ベル」を秀逸なアレンジで聴かせる[1]で始まり、ブルースギターの[2]、そしてルー・ロウルズの名唱[3]は何度聴いても目頭が熱くなる。[6],[7]と珍しいセロニアス・モンク作のクリスマスソングが続き、ベイシー・バンドが痛快にスイングする[9]、ワンホーンで素晴らしいソロを展開する[12]のデクスター・ゴードンが最大の山場。わたしにとっては、まさに宝物のようなCD。続編『ユール・ビー・バッピン』とカップリングのデラックス・エディションもあり ★★★★★

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 グレン・ミラー・オーケストラ 『In The Christmas Mood』


グレン・ミラー・オーケストラ 『In The Christmas Mood』

 ミラーは大戦中に既に亡くなってるので、グレン・ミラー・オーケストラとは名ばかり。このクリスマスソング集もミラーがスコアを書いたわけでもないが、GMの楽しさはちゃんと受け継がれているから、クリスマスだし、まあ堅い事言うな(笑) お馴染みのメロディ全開でくるからちょっと気恥ずかしい。でも突然フレーズの端っこがシンコペーションして4ビートになったりすると、おお、ジャズってやっぱり良いもんだなと素直に感激する。雪が溶けるように甘い歌声の混声コーラス(その名も”ムーンライト・セレナーダーズ”!?)が入ってるトラック、特に表題曲がゴキゲン。★★★☆☆

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 『Jazz for Joy / Various』

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『Jazz for Joy / Various』

 ベティ・カーター、リナ・ホーン、アビー・リンカーンという、ジャズボーカルの大御所たちが、若手実力派をバックに従えて作ったクリスマスアルバム。ひょっとすると仕様が変更になってるかもしれないが、CDケースが紙製で、真中の丸いシールを破れないようゆっくり剥すと、パッケージが星型に開き、中から4枚のクリスマスカードが出てきて、その下に盤が収まってるという洒落た造り。婆さんが三人揃ってアンドリュー・シスターズのように合唱…なんていう気持ち悪いことはやらず、それぞれ二曲づつ唄い、残り7曲はインスト。ジャジーな大人のクリスマス。 ★★★☆☆

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 ダイアナ・クラール(vo,p) 『Have Yourself A Merry Little Christmas』

ダイアナ・クラール(vo,p) 『Have Yourself A Merry Little Christmas』

 ダイアナ・クラールの新録クリスマスソング3曲と、彼女が過去に客演した3曲を集めて作ったミニアルバム。CDにしては短いけれど、26分55秒あるからレコード世代のわたしはそれほど不足を感じない。「ジングル・ベル」は前ノリでメロディも単調、ジャズとして料理するのは難しいが、ダイアナのスライドピアノでの弾き語りはなかなか良い感じだ。ビートルズ・ナンバー「アンド・アイ・ラブ・ヒム(ハー)」はバラード調のしっとりした仕上がり。ダイアナもイイ女になったものだなあ。それが嬉しくもあり少し寂しくもある。 ★★★☆☆

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 ホリー・コール(vo) 『Baby,It's Cold Outside』


ホリー・コール(vo) 『Baby,It's Cold Outside』

 クリスマスとホリー・コールのイメージはどうもしっくりこない。コールは魔女的。可愛らしいジャケットの本作も”ハロウィン”がちょっと混ざってる気がする。(笑) しかし御本人はクリスマスが大好きらしく、他に『Christmas Blues』なんてアルバムも。個性的なハスキー・ヴォイスでデビュー当初からオーディオマニアに寵愛された彼女であるが、本作の録音も凝りに凝ってる。壮大なスケールで「ゴーン!」と鐘の鳴る[11]。このCD持参で各地のオーディオマニアをいじめてまわったのがまだ記憶に新しい。★★★☆☆

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 グローバー・ワシントン・JR.(ss,as,ts) 『Breath of Heaven: A Holiday Collection』

グローバー・ワシントン・JR. 『Breath of Heaven: A Holiday Collection』

 グローバー・ワシントン・JR.となるともう完全にわたしの守備範囲外で、CD屋に行っても近寄りもしない。本盤は発売当時「ステレオ」誌の優秀録音として紹介されてた。なんとルディ・ヴァン・ゲルダーの録音である。それにクリスマスアルバムだし、ということで買ってみた。フュージョンのクリスマス盤には違いないが、脳天気に明るいものでなく、バッハの「カンタータ147番」を演ったりと、いささか厳しい表情。グローバーの軟派なイメージが一掃された。最初、これのどこが優秀録音なのかと首を傾げたが、今ではちゃんと良い音で鳴ってる。思えば長い道のりだった。 ★★★☆☆

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 フォープレイ 『Snowbound』


フォープレイ 『Snowbound』

 オムニバスのクリスマスソング集『Jazz to the World』に入ってたフォープレイの演奏が気に入ったので購入。こちらはフォープレイだけで丸ごと一枚クリスマス。ジャズというより完全にフュージョンで、本盤ではギターがリー・リトナーからラリー・カールトンに代わっている。「クリスマスを我が家で」より、雪山の洒落たロッジで恋人とお洒落なクリスマス。白いセーターが似合いそう。「アメイジング・グレース」や「蛍の光」など、お馴染みのメロディを粋なヒネリで聴かせてくれる。 国内盤あり ★★★☆☆

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 歳を重ねるごとにX'masが大好き

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 『Big Band Christmas / Various』

『Big Band Christmas』

 ビッグバンド演奏のクリスマスソング集。録音年代はまちまちで、ペギー・リーがベニー・グッドマン楽団に在籍してた゜40年代とおぼしきものから、比較的録音の良い新しいものまで。クラシックでアメリカ的なホームパーティのBGMには最適だ。当店には石油ストーブなどないけれど、このCDをかけるとほのかに灯油の匂いがする。「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー~」は、誰が演っても美しい曲だが、本盤のそれは最高にゴージャスでリッチ。思わず胸が熱くなるこの演奏はクリスマスのクライマックスを飾るに相応しい。 ★★★★

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 ビル・エヴァンス(p) 『Trio 64』

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ビル・エヴァンス(p)『Trio 64』

 エヴァンスも「サンタが街にやってくる」を本盤で披露。エヴァンスはメロディラインを全開にしないからちょっと聴いたくらいではそれとわからないかも。冒頭の漫画主題歌「リトル・ルル」、それにOlga Albizuの抽象画をあしらった白いジャケットデザインで、エヴァンスとしては可愛らしいイメージの作品に仕上がってる。名手ゲイリー・ピーコックが参加。ポール・モチアンのドラムがいい。シェリー・マンもフィリー・ジョーもいいけど、エヴァンスのバックにはやはりこの人がいちばんしっくりくるように思う。 ★★★☆☆

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 『Jazz to the World / Various』


『Jazz to the World / Various』

 ジャズ/フュージョンのミュージシャンが演奏したクリスマスソングを集めたオムニバス。デュエットが楽しい[2]、雪の結晶が目に浮かぶ[3]、こやつ、なかなかやるなと初めてわたしに思わせたダイアナ・クラールの[4]は自身のX'masアルバムのものとは別。スタンリー・クラークのウッドベースが地響き轟く[5]はわたしが知る中で最も美しいベースソロだ。そして限りなく感動的な歌唱を聴かせるアニタ・ベイカーの[13]など、名演がてんこ盛り。このCDはわたしの一年の罪を赦し、感謝と幸せを与えてくれる。 ★★★★★

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 ハロルド・ランド(ts) 『Harold in the Land of Jazz』

ハロルド・ランド(ts) 『Harold in the Land of Jazz』

 決して演奏は悪くない。悪いのは録音だ、いや、録音自体も悪くはない、左にペットとテナー、右チャンネルにリズム隊、ぱっくり分れている。これがなんとも不自然だ。この頃のレコードには珍しくない録り方だが、これほど几帳面に分けなくてもよかろう。別の部屋で演奏してるようだ。これがCDじゃなくレコードだったら残響音が出てもうちょっとマシなのかもしれない、これは再生側の問題だと考えてオーディオに大枚はたいた。随分マシになった。でもやっぱり少し不自然。モノラルに切り換えると全く問題ない。さすがのロイ・デュナンも血迷ったか? ★★☆☆☆

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 ハービー・ハンコック(p) 『The Prisoner』


ハービー・ハンコック(p) 『The Prisoner』

 インテリアの世界ではミッドセンチュリー・モダンといって、たとえばイームズなんかに代表される’50~’60年代アメリカで流行したモダンなスタイルが再び注目を集めている。JBLの名作スピーカー”パラゴン”のデザインも同じ流れに属すると言っていい。当初モダンジャズは、従来の伝統的なスタイルを脱し、都会的で洗練された暮らしをする裕福な白人層の支持を得た。このようなインテリアにピッタリはまるのが本盤だ。’70年代のアメリカTV映画に出てきそう。叙情的ハンコックの最終作。 ★★★★

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 レッド・ミッチェル(b) 『Presenting Red Mitchell』

レッド・ミッチェル(b) 『Presenting Red Mitchell』

 西海岸の人気ベーシスト、レッド・ミッチェルがワンホーンで入れたリーダー作。ここでのミッチェルはホーンと同格の扱いで、テーマにソロパートにと大活躍。それでもだらだらと重くならないのがコンポラ流。ジェームス・クレイが曲想によってテナーとフルートを持ち替え、女流ピアニストのロレイン・ゲラーもベースを引き立たせるよう控えめに弾いている。軽快で爽やかな作品。ジャケットのかわいい猫と日向ぼっこしながら聴きたい。 ★★★☆☆

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 ジュリー・ロンドン(vo) 『End of the World/Nice Girls Don't Stay for Breakfast』


ジュリー・ロンドン(vo) 『End of the World/Nice Girls Don't Stay for Breakfast』

 二枚のレコードを1枚にカップリングしたお徳用CD。[1]~[12]までがストリングス入りオーケストラがバックのスタンダード集。この頃になると美女ジュリーもさすがに歳を感じるが、可愛らしさをかなぐり捨て唄で勝負。「想い出のサンフランシスコ」や「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」など、オジサマ世代には涙モノの良い選曲だ。[13]~[24]は、「いい女は朝まで居ないのよ」というアルバムタイトルどおり、小編成コンボでジャジーな夜の雰囲気を演出。意表をつくノベルティ・チューンの「ミッキーマウス・マーチ」がなんとも粋だ。 ★★★★

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 『マイルス・デイヴィスの生涯』

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『マイルス・デイヴィスの生涯』ジョン スウェッド(著) John Szwed(原著) 丸山 京子(翻訳)

 マイルス・デイヴィスの一生は、音楽ファンにとって、たとえば豊臣秀吉がどういう生涯を生きたかと同じように、ドラマチックな周知のあらすじがあり、周囲の人たちの証言によって推し量られながら全貌を形作っていくものだ。少年時代、チャーリー・パーカーとの出会い、ヘロイン地獄からの脱出、病気による引退、復帰など、「マイルス・デイビス自叙伝」と同じく、ほぼ時系列に著されている。なかなか立派な良い本だが、500頁近いので、まるっきり初心者が読むのは少々骨が折れるかもしれない。まずは中山康樹さんの「マイルス・デイヴィス完全入門」や、「マイルス・デイビス自叙伝」を読んでから手に取れば、著名人の語る新たなマイルスの側面が見えてくる。「売人にパンチを入れ、二度とヘロインに手を出せばお前を殺すと凄んだんだ。(デニス・ホッパー)」

 ジャッキー・マクリーン(as) 『New Soil』


ジャッキー・マクリーン(as) 『New Soil』

 バード~マクリーンのフロントはあれだ。そう、ファンファーレ。高らかに宣言する、ブルースを。「ヒップ・ストラット」、どこかで聞いたようなタイトルで幕を開ける本作。さあ、行くぞ、行くぞって感じのイントロが堪らない。かつてマイルスジョージ・ウォーリントンとも吹き込んだマクリーンのオリジナル「マイナー・マーチ」は「マイナー・アプリヘンション」として生まれ変る。ドラムがいつものアート・テイラーでなくラ・ロカなのが新しい。新人ウォルター・デヴィスが書いた四曲もイカしてる。「新しき土壌(=New Soil)」に育つハードバップ。★★★★

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 J.J.ジョンソン(tb) 『Dial J.J.5』


J.J.ジョンソン(tb) 『Dial J.J.5』

 テナー(又はフルート)とトロンボーン+ピアノトリオの2管クインテット。ああ、またかよと食傷気味の人にもお勧めしよう。エルヴィンのジルジャンがシャンシャンと刻むリズムに続き、いきなりJ.J.のトロンボーンによる鮮やかなアドリブが始まる。ジャスパー、トミフラがソロを引き継ぎ、ベースソロの段になってようやくテーマらしきものが登場、さらにドラムソロでビシッと決まるエンディング。カッコイイ!このメンバーはJ.J.の当時のレギュラーグループ。フルートのワンホーンやピアノトリオのみの曲など他にも様々な趣向が凝らされ、バラエティに富んだ内容。インスタントのバンドじゃこうはいかない。 ★★★★

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 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『Moanin'』

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『Moanin'』

 本盤は既にお持ちの方も多いだろう。じつによくできたレコードである。「Moanin'」「Blues March」だけじゃない。どの曲も熱気に溢れ、メロディが美しく、しかもノリがいい。素っ気無いテーマから叙情的に変転する「Along Came Betty」で対比の妙に舌を巻く。綿密に練り、周到に計算して、これだけカッコイイ曲を演れと言われて名演が生まれぬはずはない。モーガン、ティモンズの名演を引き出した仕掛け人はまたしてもゴルソンだった。「ジャズはどうも難しくて苦手」という人にお勧め。 ★★★★★ 輸入盤あり

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 レイ・ブライアント(p) 『Ray Bryant Trio』

レイ・ブライアント(p) 『レイ・ブライアント・トリオ』

 本盤の「黄金の首飾り」があまりに有名なため、ブライアントはジョン・ルイスに似てると思ってる人も多いようだ。プレスティッジのプロデューサー、ボブ・ワインストックは、購買層を裕福な白人に想定していたため、彼らにウケのいいMJQ的なレコードを作りたがった。「ジャンゴ」を入れたのもワインストックの差し金か。珍しく功を奏したようで、これはこれで気品ある素晴らしい演奏になった。ちなみにベースのアイク・アイザックスはカーメン・マクレエの夫で、このトリオは当時カーメンの伴奏ユニットでもあった。 ★★★★

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 キカイを愛でる淋しい奴

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 トニー・ウィリアムス(ds) 『Spring』


トニー・ウィリアムス(ds) 『Spring』

 フリージャズが嫌いだという人は、おそらく「ただ無茶苦茶なことをやってるやかましくて不快な音楽」だと決めつけてるのではないか。本作は完全にフリーの範疇、難解といえば難解、しかし、これを聴いて果たして不快と感じるだろうか?名手が一同に会し、全編ストイックな美意識に貫かれた演奏を繰り広げる。リーダーは当時若干20歳の神童トニー。ショーター、リヴァースが二頭の昇り竜のごとく駆け巡る「エクストラ」。そして一曲全部ドラムソロだけの「エコー」は美しくしかも驚異的。★★★★★

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 ベニー・ゴルソン(ts) 『Gone With Golson』


ベニー・ゴルソン(ts) 『Gone With Golson』

 一連の”ゴルソン~フラー・ハーモニー”作品のなかでも、本作の「スタッカート・スウィング」の出来はピカイチ。最初の数小節で引き込まれてしまう。ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」でやったように、ピアニストの作ったモチーフをゴルソン流にアレンジ。これが見事にキマってる!作者のレイ・ブライアントも水を得た魚のようだ。文字通り「スタッカート」し、「スウィング」するブライアントのピアノ。ガーンと鳴るブロックコードのバッキングがイカしてる。★★★★

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 タイロン・ワシントン(ts) 『Natural Essence』

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タイロン・ワシントン(ts) 『Natural Essence』

 '60年代後半のブルーノートには、ロックやソウル、あるいはファンクなどのポピュラー音楽との融合を目指すミュージシャンと、フリージャズへと向かうミュージシャンという二つの大きな流れがあった。本作でのタイロンは、その両方を欲張ったようだが、どっちつかずには終わらないのがブルーノートの凄いところ。この勢い!完全にフリーフォームの「Song Of Peace」は是非とも良い音で聴いて欲しい。このテナーの「音」を聴くだけでも買う価値はある。 ★★★★

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 どうしてそんなに敷きたがる?インシュレーターあれこれ

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 ウエイン・ショーター(ts) 『Adam's Apple』


ウエイン・ショーター(ts) 『Adam's Apple』

 ショーターのよさがわかるようになったのは、JBLのスピーカーを買ってから。それまでは正直なにがいいのかさっぱりわからず、変なフレーズ吹く奴だなあ位にしか思ってなかった。彼の魅力は、まず何よりもその独特のトーンにある。そして作曲の才。疲れて砂漠を歩く旅人の姿が目に浮かぶ「フットプリンツ」。あの音色で迫ってくるからこそドラマチックで説得力がある。この数ヶ月後に『マイルス・スマイルズ』で同曲を録音するが、ワンホーンで入れた本盤のほうに軍配を挙げる。 ★★★★

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 マイルス・デイヴィス(tp) 『Miles In Tokyo』

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マイルス・デイヴィス(tp)『Miles In Tokyo』

 レパートリーの殆どが『マイ・ファニー・バレンタイン』『フォア・アンド・モア』と重複し、アレンジもそれに順ずるけれど、これも良いライブ盤だ。わたしは一般に言われているほど臨時雇いのサム・リヴァースにちぐはぐさは感じない。メンバー全員が好調で、ロン・カーターのベースが特に素晴らしい。勢いでは前出の二枚にやや劣るものの、これは相当練習を積んだなということがありありとわかるほど本盤のマイルスは格段にうまくなってる。 ★★★★

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 バド・パウエル(p) 『The Amazing Bud Powell, Vol. 1』

バド・パウエル(p) 『The Amazing Bud Powell, Vol. 1』

 これは輸入盤のほうが曲数も多く値段も安いが、曲順が入れ替えてあるのは感心しない。「ウン・ポコ・ローコ」は必ず三連発で聴かないと意味がない。この曲を初めて聴いたら「なんじゃこりゃ?」と、そう思うだろう。耳障りなカウベル。でもなんかちょっとカッコイイじゃん、と思い始めたら要注意。かなりヤバイ領域に侵入しつつある。瑞々しいアドリブを残しつつ途中で弾くのを止めてしまう「パリジャン・ソロフェア」といい、鬼才バド・パウエルの作品のなかでも、最もアメイジングな一枚。『Vol.2』も。 ★★★★★

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 アート・ペッパー(as) 『Art Pepper Meets The Rhythm Section 』

アート・ペッパー(as) 『Art Pepper Meets The Rhythm Section 』

 マイルス・バンドのリズムセクションだから『クッキン』みたいかというとそうでもなく、全然違ったものになっている。第一に、絶対にマイルスが演らなさそうな曲がずらりと並んでる。第二に、コントラスト鮮やかなヴァン・ゲルダーと緻密に描き出すロイ・デュナンの録音の違い。第三にペッパーに食ってかかるようなフィリー・ジョーのドラミングの冴え。それでいて本作が見事にペッパーの音楽になっているのは、やはりマイルスとペッパーの美意識の違いにある。スタイルが変わっても瞬時に追随するは、さすが”オール・アメリカン・リズムセクション”。定番中の定番。国内盤あり ★★★★★

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 一度は世界の名機を手に入れるべし

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 チャーリー・ミンガス(b) 『East Coasting By Charlie Mingus』


チャーリー・ミンガス(b) 『East Coasting By Charlie Mingus』

 ミンガスの音楽はこわい。ベースの音色からしてもう威嚇的である。もうちょっと穏やかに演れんものかと言いたくなる。しかし、この「メモリーズ・オブ・ユー」は美しい。それも端整な美しさではなく、バラバラなものを繋ぎ合わせた人体標本のように、不気味で悲しい美の世界。映画「シザーハンズ」を思い出す。まだ有名になる前のビル・エヴァンスが参加していて、不思議とミンガスの音楽性にマッチしている。彼のピアノで沈静作用が働いたのか。★★★★

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 スタン・ゲッツ(ts),ビル・エヴァンス(p) 『Stan Getz/Bill Evans』

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スタン・ゲッツ(ts) ビル・エヴァンス(p) 『Stan Getz/Bill Evans』

 '64年といえば、ゲッツはボサノヴァで大ヒットを飛ばし、エヴァンスは新たは方向性を模索中、ロン・カーターはマイルス・バンドに在籍し、エルヴィン・ジョーンズはコルトレーン・カルテットで「至上の愛」を吹き込んだ年。ヴァーヴ・レーベル得意のスター同士を集めての本セッションは、なぜかお蔵入りとなり、録音から約10年経ってようやく発売された。あまりにもストレートアヘッドな内容が当時「売れない」と判断されたためか?エルヴィンは絶好調、ゲッツもエヴァンスもまるで人が変わったように硬質なプレイの異色作。★★★★

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 ジェリー・マリガン(bs) 『Gerry Mulligan Quartet』


ジェリー・マリガン(bs) 『Gerry Mulligan Quartet』

 チェット・ベイカーとのピアノレス・カルテットで一世を風靡したマリガンの代表作。「ダーン・ザット・ドリーム」のチェットのソロで、(たぶんマリガン以下のメンバーだと思うが)男声コーラスがバックを務めているのが小さく聞こえる。チェットは中性的ボイスゆえ、歌わせてもらえなかった反動で「チェット・ベイカー・シングス」を吹き込んだ??余談だが、映画「L.A.コンフィデンシャル」に、パーティ会場でこの曲を演奏するチェットとマリガンの”そっくりさん”が登場する。★★★★

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 ロイ・へインズ(ds) 『We Three』


ロイ・へインズ(ds) 『We Three』

 フィニアス・ニューボーンは粋なピアノを弾く。粋は粋でもウィントン・ケリーとかとはちょっと違ってシャープでモダンな独自のスタイル。リズミックで哀愁溢れる「リフレクション」のイントロを聴いたら、誰でもジャズっていいなあと思うに違いない。全編よくまとまっていて、バリエーションがあり飽きさせない。この三人は実際に「ウイ・スリー」というバンド名で半年間ほど活動してたらしい。チェンバースはマイルス・バンドに在籍中。いやはや忙しい人だ。★★★★

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 チャーリー・パーカー(as) 『Jazz Perennial』

チャーリー・パーカー(as)『Jazz Perennial』

 このCDを買ってきたときのことはよく憶えてる。しゃがんでプレーヤーのトレイに入れ、音が出た瞬間、金縛りにあったように動けなくなった。PLAYボタンを押した姿勢のまま「スター・アイズ」が終わるまでじっと聞き入ってた。この曲でのパーカーはいつもと違い、特に速く吹いたり難しいことをやってるわけじゃないのだが、この表現力!真の天才は一見なんでもないことをやってるときにこそ、その恐ろしさを垣間見ることができるのだ。 ★★★★

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 ズート・シムズ(ts) 『Zoot Sims and the Gershwin Brothers』

ズート・シムズ(ts) 『Zoot Sims and the Gershwin Brothers』

 ガーシュイン作品集。わたしが飲めないので「酒を飲みながら聴くジャズ」という言葉が嫌いだが、もし飲むんだったらこれを聴くだろうと思うのが本盤。全編「ちょっと一曲やってよ」てな調子で、肩の力が程よく抜けている。粋なメロディを演歌歌手のようにコロコロとコブシをまわして吹く「クラッシュ・オン・ユー」。聴きながら飲んだら、きっとリラックスして良い気分になるんだろうな。 ★★★☆☆

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 MovableTypeは賢い(検索語句ランキング)

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 オーディオが良い音で鳴る条件

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 ジョニー・グリフィン(ts) 『The Little Giant』


ジョニー・グリフィン(ts) 『ザ・リトル・ジャイアント』

 ヴァン・ゲルダーやロイ・デュナン、ジム・アンダーソンくらいは知ってても、ジャック・ヒギンズという録音エンジニアが話題になることはない。リバーサイドレーベルの主要なレコーディングを担当した人だ。間接音が多いから録音が悪いと勘違いする人も多いのだろう。本作など得意のスケールの大きい、まるでビッグバンドを思わせるようなサウンドで録れている。しかし、耳の良い人に言わせると、ヒギンズの本拠地、リーヴス・サウンド・スタジオはピアノの調律があまり良くないそうだ。ヴァン・ゲルダー・スタジオはその辺ちゃんとしてるらしい。国内盤あり ★★★★

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 ハンク・モブレー(ts) 『Dippin'』

ハンク・モブレー(ts) 『Dippin'』

 昔の日本映画のオープニングはたいていこうだ。海や空の水色をバックに、真っ赤な大きな文字でタイトルがバーンと出る。劇場のスクリーンで見せられると結構ショッキングな色合いだ。で、本盤の「ザ・ディップ」みたいな曲がかかって、続けざまにトラックかなんかに乗って走ってる汗ばんで険しい表情の主人公が大写しになる。そんな映画があったかどうか定かでないが、子供心にハラハラドキドキさせられた映画館での記憶が本盤を聴くと鮮明に蘇る。「リカード・ボサノヴァ」でお馴染みモブレー最大のヒット作。 ★★★★

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 メル・トーメ(vo) 『Back In Town』

メル・トーメ(vo) 『Back In Town』

 こういうのを「オシャレなジャズ」というのだなあ。アート・ペッパー・カルテットのようにねっとりしててはオシャレじゃない。メル・トーメとマーティ・ペイチが仕切ると都会的で後味さっぱり。「ア・バンチ・オブ・ザ・ブルース」の凝った展開、アップテンポに変わるところは何度聴いてもゴキゲンだ。そのあとテナーで入ってくるペッパーの金ラメのタキシード姿を想像してしまう。作り込まれたジャズのよさを堪能できるジャズコーラス。 ★★★★

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 ソニー・ロリンズ(ts) 『Sonny Rollins and the Contemporary Leaders』


ソニー・ロリンズ(ts)『Sonny Rollins and the Contemporary Leaders』

 その名の通り、コンテンポラリー・レーベルを代表する名手達と入れた快作。即興演奏には、どう頑張ってもこれ以上速く吹けないという局面がいくらでも出てくる。そんなときどうするか。ムキになって吹こうとする人も居るが、笑って迂回するロリンズが好きだ。自分の魅力は速く吹くことじゃないと解ってるからそれができる。やろうと思えばできるくせに。バラード曲「月のチャペル」のロリンズ節に降参。 ★★★★

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 スタンリー・タレンタイン(ts)『Cherry』


スタンリー・タレンタイン(ts) 『チェリー』

 わたしがまだ少年だった頃、梅田東通り商店街にあったジャズ喫茶「バンビー」でこの「Speed Ball」がかかった。あまりのカッコ良さにジャケットとタイトルを確認、方々のジャズ喫茶でリクエストしまくったことを思い出す。ファンキーなテナーを吹かせたら右に出るものはないタレンタイン。近年ではダイアナ・クラールの『Only Trust Your Heart』に参加してる。今となっては大御所のボブ・ジェームス、コーネル・デュプリーが”若手”で参加してるのも見逃せない。★★★★

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 ジョージ・シアリング(p) 『George Shearing and the Montgomery Brothers』


ジョージ・シアリング(p) 『George Shearing and the Montgomery Brothers』

 モンク・モンゴメリーの張力あるベース音がじつによく録れている。特に「Lois Ann」。再生装置によって、ピチカートの表情が多彩に表現できるかどうかで本盤の評価は大きく違ってくるだろう。編成、アレンジ共に対位法を用いたいつもの”シアリング・サウンド”ではあるが、モンゴメリー兄弟参加のせいかラウンジ風にならず幾分ファンキー。「Darn That Dream」におけるウエスのギターソロはさすがだ。 ★★★☆☆

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 Masterが選んだCDラック

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 アート・ブレイキー(ds) 『Jazz Messengers』


アート・ブレイキー(ds) 『Jazz Messengers』

 ジャズは過渡期が面白い。三管JM初の録音。「モーニン」「ダット・デア」のヒットでファンキーブームを巻き起こしたJMだが、ウエイン・ショーターが音楽監督に収まり、その才能が巨大になるにしたがって、リー・モーガン、ボビー・ティモンズが足枷になってると判断したブレイキーは、 本作を最後にかつての看板スター二人の首を切る決心をする!それほどまでに本作でもショーターは輝いており、「You Don't Know~」でのサビに「ほげぇええええええ~~~!!」と出てくるテナーの咆哮にしびれまくる。ブレイキーもしびれたに違いない。★★★★★(こちらも同内容)

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 使えるBlogになってきた?

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 誰も知らない「良い音」のわけ

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 セロニアス・モンク(p) 『Monk's Music』


セロニアス・モンク(p) 『モンクス・ミュージック』

 間違ったり失敗したことがあきらかにわかる演奏が名盤になってしまうなんてことは、他のジャンルではちょっと考えられない。2曲目の「ウェル・ユー・ニードント」で、拍数を勘違いしたのか自分のピアノソロを早々と終わらせたモンクが、何を思ったか「コルトレーン!コルトレーン!」と叫ぶ(ウトウトしてたとの説あり)。ハッとしたのかその後出てくるコルトレーンの凄いこと!オクラ入りにするのは勿体無い。しかも「エピストロフィー」では、アート・ブレイキーのドラムソロの途中でコールマン・ホーキンスが入ってくる。これはさすがにカッコ悪い。(笑) ★★★★★

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 オーディオを楽器と観ずれば思考のパラダイムシフトが起きる

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 ジョン・コルトレーン、ポール・クニシェット(ts) 『Cattin' With Coltrane And Quinichette』

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ジョン・コルトレーン、ポール・クニシェット(ts) 『Cattin' With Coltrane And Quinichette』

 レスター・ヤングの流れをくむテナー奏者のポール・クニシェットと、セロニアス・モンクのもとで修行中のジョン・コルトレーンがダブル・テナーで吹き込んだ作品。音楽的にはクニシェット寄りだと思うが、売るためにコルトレーンの名前を強調したのだろうか。この頃のトレーンは空間を埋め尽くす”シーツ・オブ・サウンド”を発見し、例のごとく吹きまくっているが、一方のクニシェットは飄々と受け流してる。この対比が面白い。「オール・ザ・シングス・ユー・アー」のコード進行を使った[4]から、同じく「イエスタデイズ」のコード進行で展開する[5]にかけてが本作の山場。トレーンはこの2週間後に同じくプレスティッジで初のリーダー作となる『コルトレーン』をレコーデング。 ★★★★

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 「超ジャズ入門」 中山 康樹 (著)

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「超ジャズ入門」中山 康樹 (著)

 ナカヤマさんの最高傑作は、「マイルス・デイヴィス完全入門―ジャズのすべてがここにある」だと思う。氏はこの作品で新境地を拓いた、と、勝手に思ってる。これほどマイルスを聴いてみたいと思わせる文章はない。マイルス=ジャズ=厳めしくてこわい、といった一連のイメージを、氏の軽~いやさしい語り口で最後まで一気に読ませてしまう。で、続けざまに出たのが「超ジャズ入門」。こちらも同路線で、ちょうどこの本が出た頃当店の取材に見えられ、表紙にサインをいただいた。文章のイメージと違い、沢田研二を思わせるようなカッコイイ人なのが意外であった。

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 ジェラルド・ウィギンズ(p) 『Around the World in 80 Days』


ジェラルド・ウィギンズ(p)『Around the World in 80 Days』

  「80日間世界一周」を知らない人はあるまい。電話機の保留メロディーがこれだと本作を思い出す。あのお馴染みのメロディがビル・ダグラスのブラシに乗って小粋にスウィングする。ウィギンズのガーンとくるピアノ、ユージン・ライトの極太ベース録音もなかなかダイナミックだ。3時のティータイムに甘いもの食べながら聴きたい。
★★★★

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 名機に手を入れるべからず

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 キャノンボール・アダレイ(as) 『Cannonball Adderley Quintet In Chicago』


キャノンボール・アダレイ(as)『Cannonball Adderley Quintet In Chicago』

 本作の人気の元は、なんといっても「アラバマに星落ちて」におけるキャノンボールの朗々としたアルトの唄いっぷりにある。この曲は「田舎っぺ」でないと似合わない。都会的な親分マイルス抜きのマイルスバンドだからこそ名演が生まれた。一方、キャノンボールが抜けたコルトレーンのワンホーンでのバラード曲「ユーアー・ア・ウィーヴァー・オブ・ドリームス」、こちらもなかなかの出来ばえだ。当たり前の話だが、この連中って無茶苦茶うまいよなあ。 ★★★★

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