AB比較は嫌い

 オーディオのイベントではよくAB比較というのをやる。曲を30秒くらい流したら別の機材に切り替えて、同じ曲をまた30秒くらい聞かせて、「どうです?全然ちがうでしょう?!」というデモンストレーション。そりゃ違いはわからないでもないけど、それがどうしたって話である。わたしは好かん。

 同じようにレンズの違いを同じ被写体、同じ条件で付け替えて撮影して二枚の写りを比べるという手の込んだことをしてくれてるマニアの人も多い。せっかく面倒なことを引き受けてくれてるのに申し訳ないが、同じような写真がいくつも並んでるのを見てると睡魔が襲ってきてどうでもよくなってしまう(^^;

 例えば新入社員を評価するのに、同じ制服、同じ髪型、化粧もしない状態で立たせてみて、太っているとか痩せているとか、背が高いとか低いとか、そういうことを見るんじゃないでしょう。いろんな仕事をさせてみて、彼にはこういう能力があってこんな場面で力を発揮するとか、彼女は礼儀をわきまえていてかつ場を和ませる才能に長けているとか、上司はどのように部下を使えるかにより判断を下すべきなのである。

 「これをこのような局面で使用するとこういう素晴らしい結果が出る!」というのが見たいのである。オーディオもカメラも同じことで、そういう単純な比較はナンセンスというものだ(ナンセンスという言葉自体今となってはナンセンスだが)。

 ゾナー55mmF1.8とプラナー50mm F1.7の写りの違いを書こうとしただけなのに前置きが長くなった。

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上がゾナー55/1.8で、下がプラナー50/1.7。撮った場所は同じ当店のカウンター付近である。
 ゾナーの方が解放のオートフォーカスで目にピントが合って「さっぱり爽やかいい男」、プラナーの方はマニュアルフォーカス「ワイルドな漢」という雰囲気で髪の一本一本までよく解像している。

 なんだかんだ御託を並べてAB比較をしないのは、「なーんだ大して変わらないじゃん!」と言われるのを恐れてるだけかもしれない。そう、カメラがよくても犬が人間に写ったりしない。マニア以外の他人から見ればどれも大して変わらないものなんだ( ̄▽ ̄;


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