上位概念

 オールディーズやロックンロールが好きで、そこからジャズに流れてくる人も多いだろう。そういう人たちはいわゆる”古いもの好き”で、年月を経てある程度評価の確立した物事に価値を見出す、どちらかというと保守的な人なのかもしれない。
 ロックンロールより古いからジャズはロックンロールな人たちに一目置かれる。だからと言ってジャズ族になるかというと、音楽が複雑で難しいから移行するにもできない。そのことがまたジャズへのリスペクトにつながっている。何しろ古ければ古いほど権威があって値打ちがあるという精神構造になっているから単純なものである(^^;

 そこで尊敬されるはずのジャズファンはジャズファンで、クラシックに対してコンプレックスを持っている。クラシックはジャズよりずっと歴史が古いから当然のこと。でも、新録音のクラシックばかり聴いてる人に対しては内心見下してたりして。古いもの好きの思考回路は単純だ( ̄▽ ̄;

 このことはダンスにも当てはまるらしく、ジャイブというスイングダンスにそっくりのロックンロールに合わせて踊るダンスがあって、そっくりなだけにジャイブを踊ってる横でスイングダンスを踊ることも可能。そうするとジャイブなダンサーがサーッと引いていくというのだ。これはジャズがロックの上位概念となってる構造と同じで、スイングはジャイブの上位概念ということが刷り込まれてるみたい。
 音楽が単純でやさしくなるにつれて大衆の人気を獲得したように、簡単で真似しやすい方が人気が出て、難しくて真似しにくいものは尊敬の対象になる、ということなのか。


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