さらば青春のジミージャズ 4

 ひとりぼっちのロッカーズ、ジミーは…おっとまだジミーになる前のわたしは、一緒に暴走してくれる友もなく、目的もなしにバイクに乗るのもなんなので、ジャズ批評「ジャズ日本列島61年版」というムック本を手に、全国のジャズ喫茶を周ってマッチを集める旅を始める。ほら、話が近づいてきたでしょ?(^^;
 なかでもよく行ったのが箕面にあった「アウトバーン」という喫茶店で、半地下の階段を降りるとそこに現れるコンクリート打ちっ放しの内装が最高にカッコよかった!

 そのうちわたしの新規独立オープンの話が持ち上がってきて、内装屋さんとデザインの打ち合わせをしていて、「箕面にある喫茶店みたいなデザインにしてほしい」ということで「アウトバーン」まで同行してもらった。
 JimmyJazzに入るといきなり段差があって先に進むとまた段差があるという意味のあるような無いようなデザインは、「アウトバーン」の半地下みたいな段差を設けたかったせいだ。

 コンクリート打ちっ放しのデザインは、左官屋さんが壁にセメントを塗って、その上からクリヤー塗料を吹き付けて再現した。「アウトバーン」の化粧棚は木目のブラウンだけで、床も木目のフローリング。当店は客待ちの床がフローリングで、作業スペースはチェッカーフラッグをイメージして市松模様のPタイルを貼ってもらった。
 ジャズをイメージした店なのに、「ザ・U.S.A.」みたいなアメリカンな感じじゃなく、ちょっと英国のクラシックなモータースポーツをモチーフにしたのは、映画「さらば青春の光」から「アウトバーン」へと続く一連の流れがあったせいだ。

 JimmyJazzオープン当初は、店の前に改造したSR400を置いてたが、このバイクがよく目立って集客に役立った。やがて結婚を機にオートバイは卒業して、店の前からも姿を消した。
 それでしばらくは特徴のない店になってしまっていたのだが、やがてオーディオに興味が出てきて、オートバイの空冷エンジンのみたいな音響パネルがついたJBL4343Bというモニタースピーカーに一目惚れしてしまう。大事なのは音じゃなく、あのエンジンみたいなデザインなのだった。


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