さらば青春のジミージャズ 2

 昨日、「さらば青春の光」のことを書いていて、この映画がJimmyJazzを作る元になった…とまではいかないが、やっぱり何かしら地続き感がある気がしてきたので、もう少し続きを書いてみる。
 映画の主人公ではなく、主人公の親友、それも敵対するロッカーズ族の真似をするという変な青年だったわたしには、まずは革ジャンが必要だった。

 今でこそネットで何でも手に入る便利な時代だが、当時は何がどこに売ってるか、実際に足を運んで見ないとわからない。革ジャンもペラペラで安っぽく裏地が赤だったり、袖のジッパーの中が赤だったりで、映画に出てくるようなちゃんとしたかっこいいライダーズジャケットなんて誰も着てなかった。神戸元町の高架下商店街は、戦後闇市として発展しただけあって、輸入品や怪しげなモノも手に入る穴場だった。

 その高架下のオシャレでも何でもない紳士洋品店みたいな店のショーウインドウに紳士のマネキンに着せられたSchottの革ジャンが燦然と輝いていた!「ス、スコット??」
 店のおっさんはキラリと目を輝かせ、わたしにピッタリのサイズを出して着せてくれた。重くて硬いその革ジャンはまさに本物の風格を漂わせていて、わたしは有頂天になってしまった。たしか4万円だったか、3万8千円だったか、それほど高くはなかったが、それでもわたしの持ってる服の中では飛び抜けて高価。それでも買わずには居れなかった。

 そのスコット、いやショットのライダーズジャケットは、着ているとわずかに動いただけで「ジワジワ」と革が擦れる音を発し、脱いで置いておこうとすると脱いだ形のまま立っていた!
 後から同じショット911モデルを買った友人のは音もせず、立ちもしなかったから革の厚みが変わってしまったのだろう。まあとにかくその革ジャンのカッコよかったこと!レッドウイングのエンジニアブーツを履き、レイバンのサングラスをかけて、肩で風切り街を歩いたものだが、完璧なロッカーズファッションのわたしにたった一つ欠けていたもの、それはバイクの免許だった!( ̄▽ ̄;


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