さらば青春のジミージャズ

 昔、西梅田に大毎地下劇場という映画館があって、ロック系の映画がよくかかった。レッド・ツェッペリンの「永遠の詩」とザ・バンドの「ラストワルツ」二本立ては2回くらい観に行ったかなあ。それと忘れてならないのがモッズ映画の「さらば青春の光」。ロック好きの友人に教えてやったらすぐにかぶれてモッズファッションになってたっけ。

 リーゼントに革ジャンで大型バイクを乗り回すロッカーズ族と、細身のスーツに放出品のミリタリーコートを羽織り、ランブレッタやベスパなどのスクーターを駆るモッズ族の抗争、それにまつわる青春ストーリー。モッズ族の主人公ジミーが散髪に行くと、バーバーにセットが崩れないようラッカー(ヘアスプレー)を勧められるが、「そんなのはバカがつけるものだ」と撥ねつける。
 「こうするとピッタリになるんだ」と、水を張ったバスタブにジーンズを穿いたまま入ったり、ザ・フーがテレビで演奏するのを食い入るように観てたら、「わしの方がうまい」と父親が言ったり。

 そうそう、シャワールームで隣からジーン・ヴィンセントの「ビー・バップ・ア・ルーラ」の鼻歌が聞こえてきたら、「そんな古臭い歌はやめろ!」と、キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」を対抗して歌い出すシーンもあったなあ。
 とにかく、古く保守的なものを嫌うモダンな若者たちというのがモッズ族なのだ。

 Masterもモッズにかぶれたかというと、天の邪鬼なわたしはこの映画では誰も興味を示さないであろうロッカーズに傾倒して、革ジャンを買い、リーゼントで単気筒バイクを乗り回すという挙に出たのだった(^^;


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