ジャズは古くならない

 ジャズを基本コンセプトにしたため、30年間改装もせずやって来れた。なぜならジャズは古くならない。元から古い音楽だから古くならない、それもある。それもあるけど古い音楽で古臭い音楽もいっぱいあるから、ジャズはやっぱり古くならないのだ。
 そしてジャズはかっこいい。どんな音楽もかっこいい部分はあるけれど、同時にダサい部分も抱えている。ロックでもクラシックでも、かっこよければかっこいいほど、かっこ悪くてダサい部分も見え隠れする。

 ところがジャズはそのダサい部分が極小なのである。全くダサくないとは言わない、でも極小。この世でいちばんかっこ悪くない音楽、それがジャズなのだ。
 例えばマイルス・デイヴィスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』。ジャケット、音楽の内容、漂うムード、ダサい部分を見つけるのが非常に困難。非の打ち所がないレコードとはこのことである。

 流石のジャズも何年か前にちょっとダサくなりかけた。全くジャズを知らない子供達に「老人がブランデーグラスをくるくる回して葉巻ふかしながら聴く音楽」みたいな誤った認識をされかけたが、すぐに持ち直した。やっぱりかっこいい音楽はかっこいいのである。
 ジャズにはブランデーというよりバーボンだと思うけれど、ガウン着て葉巻ふかしながら、古いアナログレコードをいいオーディオセットで聴いてる大人って、やっぱりかっこいいじゃないか。


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