琥珀色のサウンド

「ジャズのレーベルでいちばん音が良いのはインパルス」というのが長年の持論であったが、CDで聴くとインパルスよりブルーノートとかプレスティッジの方が良いような気もするし、確信が揺らいでいたところにインフラノイズのデジタルアキュライザーを装着、すると何年もご無沙汰してたあのインパルスの美音がスピーカーからこんこんと湧き出でて、やっぱりわたしは間違ってなかったと思い直した次第。

 カウント・ベイシーの『カンサス・シティ7』が、エルヴィン・ジョーンズの『ディア・ジョン・C』が、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』が、デジタルアキュライザーを使うとうっとりするような琥珀色のサウンドで聴ける。これはたまらない。
 名録音技師ルディ・ヴァン・ゲルダーは、ジャズ黄金時代にブルーノート、プレスティッジ、ヴァーヴ等のレコーディングを手がけたけれど、インパルスのコクのある音は、’60年代の録音技術の進歩と相まって、宝石箱のような輝きを放っていた。

 レコードは壊れもののように皆大事にしたけれど、CDになったらぞんざいに扱われるようになった。ただ傷つきやすいからではなく、CDは宝石のような美しい音がしないから誰もが大事にしなくなったのだ。


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