着道楽・音道楽

よし!いい音になった!これでもう何もいじるまい、と思っていてもいつの間にか音が変わっていて翻弄されるのがオーディオってやつなのだが、洋服の組み合わせでも同じようなことが起きるのに気がついた。

 このジャケットにこのパンツ、シャツとネクタイはこれで、この帽子と靴でカンペキ!と、鉄板の組み合わせをいつも鏡の前で考えておくのだが、洗濯の都合でシャツの柄が無地からストライプに代わっただけでもうあのカンペキなコーディネイトがグダグダになってしまうのだから恐ろしい。ちょっと襟元に覗くだけのシャツに細いストライプがあるかないかだけで台無しになっちゃうってどうなのよ(^^;

 シャツの柄だけでダメなのだから、パンツのシルエットがほんの少し太いとこれまたダメなのだ。同じ綿素材で同じ色なんだからそのくらいどうってことないように思うのだが、完璧ってやつは少し条件が違うだけで完璧でなくなるもののようである。
 組み合わせだけじゃない。ひと月前に考えたコーディネイトが、日差しの強さによって野暮ったく見えてしまうのだ。12月や正月はカッコよかったダークな色味のスーツスタイルが、二月でますます厳しい寒さだというのに日差しが明るいから重くてイケてないように映る。

 こんなもん、論理的にこれとこれに合わせるためにこのパンツを買うとか、そんな計画立てても無駄である。それはちょうどオーディオ雑誌のベストバイ機器を組み合わせてもいい音にならないのとまったく同じこと。
 本当の完璧とは、片っ端から試してみて、部屋の中がぐちゃぐちゃになるほど散らかしてようやく手に入る幸せだ。そしてそれはすぐに消えてしまう。二度と捕まえることはできない( ̄▽ ̄;


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