The FALCON BBC LS3/5

 AUSICの小坂さんがスピーカーのパンフレットを持って来てくれた。
 あれっ?LS3/5a?ロジャースじゃなくて??

 ロジャースのLS3/5aといえば、BBCモニターの名作で、ジャズには向かないけれど素晴らしく良い音のする通好みのスピーカー。わたしの知ってるだけでも結構な数のユーザーがいらっしゃるが、皆さん揃って良い音で鳴らしておられた。そういえばJimmyJazzにお借りして鳴らしたこともあったなあ。懐かしい。

 ところがパンフレットには”The FALCON BBC LS3/5a” Falcon Acoustic とあり、”Rogers”の文字はどこにも書いてない。

 そもそもLS3/5aというモニタースピーカーは、ロジャースが開発したものではなくて、イギリス国営放送BBCが設計・開発し、民間に生産を委託してできたモデル。そこで最初に請け負ったのがチャートウェルというメーカーで、そのチャートウェルを買収したのがロジャース。そういう経緯でロジャースのLS3/5aが広く世に広まったのだという。

 では最初期のチャートウェルのLS3/5aを入手して、それを復刻したのかと小坂さんに訊ねると、そうではなくて1960年代のBBCの設計・仕様を忠実に再現しようという試みがファルコンアコースティック社の始まりで、LS3/5aのドライバーユニットを供給していたKEF社の元エンジニア、マルコム・ジョーンズが創設した。

 ちなみに現在ロジャースは中国企業に合併吸収され、LS3/5aも中国製とかいろんなバージョンが乱発されて、音もバラバラ。そんな現状に対する憤りもあったんでしょう。BBCのフルライセンスを取得して英国のオックスフォードで手作り生産にこだわった15Ω仕様。
 そう熱く語る小坂さんの顔はとっても輝いている!

 肝心の音はというと、実は小坂さんもロジャースのLS3/5aをお持ちなのだが、どうしても鳴らなかったジャズが、このファルコンLS3/5aは鳴ると仰る。そういう意味では長く定着したLS3/5aの固定観念を覆す音なので、この型番でないほうがよかったのではないかと。
 でも他の型番にしたら意味ないじゃないですか(^^;

 復刻版のオーディオ製品がオリジナルを超えた例は一度もないので、眉に唾して話を聞いていたが、小坂さんの熱の入れように、わたしもファルコンLS3/5aを一度聴いてみたくなった。また久しぶりにJJ工房やろうかなあ。



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