"コンク"って何か知ってるかい?

「映画のマルコムXの最初にバーバーのシーンが出てきますよね」
えっ?そうだっけ?あっ、そうそう思い出した、”コンク”か!?(^^;

 マルコムは最初、ズートスーツでキメたチャラい黒人のキャラクターで登場するのだが、これがジャズっぽくてイカしてた。黒人特有の縮れ毛を、きつい薬液でストレートに伸ばす”コンク”という、今でもいうストレートパーマ、あるいは縮毛矯正で、白人の髪に近づけようとしていたのだ。
 やがてマルコムはイスラムに改宗し、黒人としての誇りを自覚して、白人の真似をすることをやめてしまう。たかが髪型だが、この映画の”コンク”には重要な意味が持たせてあった。

 コンクしてた黒人というと、リトル・リチャードとか、ジェームス・ブラウンを思い出す。髪が多くてまっすぐに伸び切ってない彼らの髪型は、床屋のわたしが見てお世辞にもカッコいいとは思えなかったな。おそらくストレートパーマと同じように薬液を塗って櫛で伸ばすやり方だったと想像するが、マイルス・デイヴィスがやってたのはコテを使ってたというから縮毛強制の方に近かったのだろう。「マルセルウェーブにした髪を肩まで垂らしていた」と自叙伝にあるが、そのような髪形のマイルスの写真は一度も見たことがない。

 マイルスがコンクしてたのは1940年代後半から’50年代前半だろうか、やがてヘロイン禍に陥ったマイルスは、コテを当てる金もなくなってハリネズミみたいに髪が逆立ったそうだが、コテでまっすぐになった髪の根元から縮れ毛が生えてくると髪が逆立つのだろうか?このあたり床屋のわたしでも今ひとつイメージがわかないw


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