エモーショナルなブレンディングシザー

 インフラノイズのデジタルアキュライザーが入ったおかげで、また音楽を聴くのが楽しくなった。スイングダンスとの絡みもあって最近は1940年代以前のジャズをよくかけているのだが、デジタルアキュライザーをつけてから、こんな古い音源にこんなにエモーショナルな表現が含まれていたのかと驚くばかり。やっぱり昔の人だってエモーショナルだったのだ!

ジャズの聴ける理容室 JimmyJazzさん(@jimmyjazz4343)がシェアした投稿 -

 さて、新兵器がもう一つ。こちらはオーディオじゃなくてハサミのほう。こないだ来日した世界一のバーバー、シュコーラムが「日本人の硬い髪には、どうしてもブレンディングシザーが必要だ」と、国内メーカーのミズタニシザーズと共同で開発したブレンディングシザー、いわゆる”梳き鋏”というやつだ。

「絶対に梳かないで!」と、梳き鋏に拒絶反応を示す人が時々いらっしゃる。無茶苦茶に梳かれて髪が傷んだとか、要するに過去に梳かれて変な髪型になったことがトラウマになっていて、「梳き鋏=悪」の方程式が出来上がっているのだ。理美容師の中にも梳き鋏を使うのははごまかしだと断罪する人までいるから困ったものである(^^;

 それはともかくこの梳き…いやブレンディングシザー、何が違うかというと、やはりバーバースタイルに特化している。バーバースタイルはクリッパー(バリカン)で刈り上げたその上に乗ってる髪をポマードによって撫でつけるのだが、スッキリ刈り上げたのに上に羊羹みたいに重たい髪がボテッと乗っかってるのはバランスが悪い。その羊羹をミルフィーユのように中に空気を入れてなおかつシルエットをきれいにまとめるのがこのブレンディングという髪をなじませる工程。

 バーバーというと、バリカンで青々と刈り上げるフェードテクニックの印象が強烈だから、どうしてもそこばかりに目がいくけれど、実はフェードよりも、その上の髪の流れをいかに美しくまとめるかのほうが数段高度なテクニックとセンスを要する。その工程でこのブレンディングシザーが威力を発揮するのだ。


« デジタルアキュライザー試作品を入手 | メイン | 道具が優秀だとそれだけで嬉しい »