最近レスター・ヤング聴いてます。ん?

 音楽を聴くのは趣味なんだから、本来何から聴き始めてもいいはずである。しかしそれがジャズとなると、こんなの聴いてていいのかな?聴き方が偏ってるのかな?と特に初心者は不安になったりする。別に聴き方が偏ってたって誰かに責められたり叱られたりしないけれど、そうした不安からいろんなジャズメンをまんべんなく聴くことが実はジャズの全体像を掴むのを妨げているようなのだ。

 グ・スーヨンの青春小説「ハードロマンチッカー」に、誰のジャズが好きかと訊かれて「レスター・ヤングとか」と答える場面が出てくる。そこで、う〜ん、レスター・ヤングかぁ?と思っちゃうのである(^^;
 わたしもレスター・ヤングは大好きだし、小説なんだからそれこそ何を書いたって間違いではない。しかし、そのジャズのことを全く知らない質問者に対して、本当にジャズを聴いてる人がいきなりレスター・ヤングの名前を出したりしないと思うのだ。これがレスター・ヤングではなく、ボーカルのビリー・ホリディならアリだと思うけど、そういうちょっとした部分が気になってしまうのである。

 ジャズはマイナーな音楽なので、マイナーの中のマイナーになると、もうとてつもなくマイナーな世界に入ってしまうから、マイナーなジャズメンを初心者が聴くのはあまりお奨めしない。真っ当で、ちゃんとした、素晴らしい演奏が名演として遺っているから、そういう音源をしっかり聴いて真贋を聞き分ける耳を養うのが大事なことだ。

 マイルス・デイヴィス、カウント・ベイシー、デューク・エリントン、この3名はジャズファンを名乗るなら外せないなあ。それに続いてセロニアス・モンク、チャーリー・パーカー、ビリー・ホリディ。
 ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、アート・ブレイキー。チェット・ベイカー、ビル・エヴァンス、チャーリー・ミンガス、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、エリック・ドルフィーと、このあたりまでならさっきの誰のジャズが好きかの質問の答えに当てはめてしっくりくるかなあ。

 小説でなく現実に初心者の皆さんが「どういうジャズを聴いてるの?」と質問されることもあるだろうから、ちょっと覚えておくといいかもしれない。いきなりレスター・ヤングと言われても、ジャズファンでない相手は困ってしまうだろう。わたしは困らないから別にいいけど( ̄▽ ̄;


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