合うか合わないか

 世間はバーバーブームだのバーバーバトルだのと騒いでいるが、そういうのを見て「自分には関係のない世界の話だ」と思う理美容師さんも少なくない。嫌悪感を抱いてる人だっているだろう。一方で、「なぜか血が騒ぐ、どうにもじっとしていられない」と思う理美容師さんもいて、そんな人たちが全国から集まってきてどんどんうねりが大きくなっている。

 人には向き不向きがあるから、不良っぽいファッションや過激に刈り上げたスタイルを見て、これは自分には合わないと思う人はいて当然。無理して合わせようとする必要もない。真面目に地道にコツコツとやってきた気のいい散髪屋のおっちゃんに、急にいかつい不良になれと言っても無理というものだ(^^;

 どちらかというと今回のバーバーブームは、「優等生」や「エリート」じゃなくて、「アウト」な「落ちこぼれ」にスポットが当たっている。人畜無害で無難な仕事をする人じゃなく、過激だが最高に美しい仕事をするならず者がいいのである。

 来週、そのならず者の筆頭格で、世界一と噂されるオランダのバーバー、”シュコーラム”のヘアーショウに行けることになった。今回は美容師見習いの息子も連れて行く。彼がアウトな奴かどうか、床屋の息子の血が騒ぐのか、美容師の立場で何を見て何を感じるのか、ちょっとした見ものである。


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