開かれたドアをゆけ

  押しても引いてみても開かない扉があるかと思えば、パカーンと観音開きでワイドオープンな扉がある。一見、閉じている方が真っ当な方へ通じてるように見えて、なんとかそちらのドアを開けようと頑張るのだが、これがビクともしない。無理やりこじ開けようとすれば、ものすごい力で跳ね返され行く手を阻むのだ。
 これは無理だと諦めて、開いてるドアをくぐるとなんのことはない、スイスイ進んで次々に扉が開いて行くではないか。こんなにすんなり通れるとは、これはひょっとして罠ではないのかと疑いたくなるけれど、後から考えるとやはりこちらに行くべくして導かれたとしか思えない。

 人生にはこういうことが何度かあるものだ。わたしの場合、例えばオーディオなんてものすごく金のかかる趣味で、大金持ちでもなければ子供を三人育てながらできるようなものではない。これでも一応自粛という文字がわたしの辞書にはあって、そんな極道の趣味は遠ざけよう遠ざけようとするのだが、こちらの扉はもう開きまくっていて、どういうわけかそっちの方に進んでしまい、今ではオーディオ製品を売って子供たちの学費に充てているほどだから人生わからないものである。
 自分の意思で生きているように思っても、こういう扉の開き方で運命というのは拓けて行くのかもしれないな。次はひょっとしてダンスの扉か(^^;


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