なんちゃってジャズメン

 昨日に続いてジャズメンの性格暴露シリーズ(^^;

 真面目で繊細で優しいインテリのイメージが売りのピアニスト、ビル・エヴァンスも作られたイメージで、陽気で大柄な実像は、ちょうど映画「アメリカン・グラフィティ」に出てきたメガネの”タイガー”ことテリー(チャールズ・マーティン・スミス)に重なると言ったらエヴァンスのファンは怒るだろうか。美人シンガー、モニカ・ゼタールンドとのレコーディングでは、素っ頓狂な声で「サンタが街にやってくる」を歌ってモニカの気を惹こうとするところなど、キャンディを口説こうとするテリーにそっくりではないか。
 また、スコット・ラ・ファロの死後、長年ベースを担当したエディ・ゴメスの書いたオリジナル曲を頑として演奏しなかったエピソードなど、結構エゴイスティックな面もあったのかもしれない。

 そのエヴァンスと同じく真面目で朴訥なジャズの巨人というイメージのジョン・コルトレーン。その音楽のハードさが求道的な印象を強くする。
 マイルス・デイヴィス・オールスターズ在籍時には、リーダーのマイルスに「ピアノがビルだとスイングしない」と苦情を申し立てるコルトレーン。お前が言うか!?って感じもするが、コルトレーンはエヴァンスのことをあまりよく思ってなかったみたい。
 来日時にインタビューで「10年後の目標は?」みたいなことを訊かれ、「私は聖者になりたい!(なんちゃって)」と応えたところ、その(なんちゃって)のところがカットされ、おお!コルトレーンは聖者になりたいそうだ!と喧伝された。その後まもなく他界してしまったため、本当に聖者のようになってしまった!これも勝手に作り上げられたイメージなのだが、これほど愛され続けるところを見ると、トレーンの願いは叶ったのかもしれない(なんちゃって)。


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