毒にも薬にもならん奴

 よく「毒にも薬にもならん奴だ」なんてことを申しますが、昔むかし、西田佐知子の歌う「コーヒールンバ」なんて曲がございました。しょぼくれた男にアラブの僧侶がコーヒーを処方したところ活力を取り戻したといった大意、録音もクリアーでオーディオマニアはこのドーナツ盤をかけて「若いのによくこんな古い曲知ってるねえ」と言われる定番曲でもありました。

 なんとなくニュアンスは伝わると思うのですが、コーヒーというのは刺激物で毒を薄めた物と理解していいと思います。アラブの偉いお坊さんはその毒を恋を忘れた男に飲ませるわけですからただ事ではありません。ところがそれを飲むと男は活力を取り戻し、たちまち若い娘に恋をしたというから素晴らしい効能ではありませんか!?

 つまり毒というものは少量であれば体内に取り込むと、体外に排出しようと細胞が活性化して元気になる。つまりほとんどの薬はこの作用で病や傷を療す仕組みになっているわけです。

 みなさん温泉はお好きだと思うのですが、ラジウム温泉なんてえのも弱〜い放射能が入っているから効能があるわけですね。そういえばめっきり見なくなりましたが中国の育毛剤で「101」というのが30年くらい前に流行りましたね。わたしはフサフサだったので使いませんでしたが、あれもつけると頭皮が軽い炎症を起こし、それを治す力で同時に髪を発毛させようという狙いだったような気がします。

 したがって、「毒で体に悪いものだから絶対にいけない!」とか「放射線は一ミリシーベルトも許せない!」というのは、「コーヒーも温泉も体に悪い」「薬を飲んではいけない」みたいなことになってしまいますので、毒も薬も元は同じで、何事も加減が大切というお話でございました。まためんどくさいこと書いちまったかなぁ(^^;


« めんどくさい奴 | メイン | ステッカー交換が流行ってる »