ジャズを知らない人にジャズのデザインはできない

ジャズの聴ける理容室 JimmyJazzさん(@jimmyjazz4343)が投稿した写真 -

 Master自らデザインした玄関マットのデザインについて、うんちくを少し述べてみたい。元は名刺のデザインだということはすでに書いたが、長方形の名刺にいかにしてジャズを感じさせるデザインを織り込むか、これが重要なポイントだった。ただ「JAZZ」と書いたらジャズっぽいということはない。ジャズを、音楽を感じさせるデザインってものがちゃんとあるのだ。

 それこそブルーノートレコードのジャケットデザインを担当したリード・マイルスなんかデザインで見事にジャズを表していて、ジャケットを見ただけでジャズが聞こえてきそうなカッコいいレコードがいっぱい残っている。
 何を隠そうこのマット及び名刺デザインのアイデアの元はソニー・クラークの『クール・ストラッティン』なのである。

 最初、「JIMMY JAZZ」とアルファベットを並べてみた。当然だ、名刺なんだから店名がないと話にならない。が、ただ並べても全然ジャズっぽくないのである。それで壁に飾っている『クール・ストラッティン』のジャケットを眺めてたら、なんだか字が歩いてるみたいにクネクネしているなと気がついて、「JIMMY JAZZ」の文字もバラバラにしてクネクネさせてみた。そうか!ジャズは整然と並んでいるのではなく、クネクネしている音楽なのだ!

 さらに重要なことは、文字が並んでるだけじゃなくて、なんらかのアイコンが必要だということ。理容室のアイコンといったらハサミとかカミソリ、またはサインポールなんかが定番だが、当店はなんといってもジャズという強力な売りがあるからここはひとつトランペットで行ってみよう。化粧品お持ち帰り用の店販袋に押すためゴムを削って作ったトランペットマークのスタンプ。これをキャプチャーして取り込んだ。ラッパがかすれているように見えるのは元がスタンプだから。

 しかし、ただラッパのマークと「JIMMY JAZZ」の字が並んでいるだけじゃ、やはり今ひとつジャズっぽくない。ジャズはフレームの中心に収まるのではなく、大胆にはみ出していることが肝心なのだ。ジャズメンの写真を撮っていたフランシス・ウルフがリード・マイルスに写真を渡すと大胆にトリミングして頭は切られるし反転させるし、と文句を言っていた。四角いフレームに収まりきれない自由な音楽、それはラッパからクネクネしながらほとばしる。
 どうです?どこかの「JIMMY JAZZ」よりも、ずっとずっとジャズっぽいでしょ?(自画自賛)


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