別室問題

ジャズの聴ける理容室 JimmyJazzさん(@jimmyjazz4343)が投稿した写真 -

 わたしと家内の寝室が別々だという問題ではなくて昨日の続きである(^^;

 マイクロフォンとアンプリファイアーを使った音量増幅テクノロジーにより、生演奏ではありえない音のバランスでの録音が可能になったという話だった。
 マイクに唇が触れるほど近づいて歌うささやき唱法の次に、そのマイクが他の楽器の音を拾うから歌手だけ別の部屋に移動し、伴奏楽器の音をヘッドホンで聞きながら歌だけ録音するという方法が出てきた。こうすることにより、いくら伴奏の楽器の音が大きくて、歌手の声量が小さくてもかき消されることなく録音できる。

 この別室方式の録音法で、もっとありえないことがアリエナイザーでなくアリエールようになる。例えばセルジオ・メンデスとブラジル’66の大ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」を聴いてみよう。景気のいいイントロに続いて「マシュ・ケ・ナダ」と歌い出すや、指パッチンの音が響く。おかしいではないか。響きというものはがらんどうの部屋とかトンネルなどで発生するものだが、そこにバンドを入れて盛大に演奏しながら指パッチンしたところで聞こえるわけがない。それが「蛙飛び込む水の音」かと思うほどはっきりと「パッチーン」だ。おそらく機械的にエコーを付加したものと思われるが、バンドの演奏全体にエコーをかけたらあの「マシュ・ケ・ナダ」の怪しい雰囲気にはならないのだ。


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