道具へのこだわり

 どちらかといえば道具にはこだわらないほうである。道具そのものが嫌いなわけではなく、買うときにはそれなりに悩んだりワクワクしたりもするんだけれども、「こんなにこだわってまーす!」みたいな人を見ると、あまのじゃくなわたしは「フン!なんなのさ?肝心なのは道具じゃなくて結果でしょ」とか思っちゃうのである(^^;
「このコーヒー、すごく美味しいですね!やっぱり豆とかこだわってるんですか?」と訊かれて、普通のUCCコーヒーですと応えることにヨロコビを感じる人間なのである。これは何も人をおちょくって遊んでるのではなく、「なぜそうなるか」という部分に隠されたノウハウが重要だと言いたいのだ。

 偉大なバンドリーダーであり名ドラマーでもあるアート・ブレイキーは、クリフォード・ブラウンとの出会いをこう語った。「いま田舎から出てきたばっかりのように見えた。純朴の青年であることはすぐにわかった。トランペットはボロボロだった。だがその”ボロボロ”で彼は信じられないような演奏をした」「彼はいつもオンボロのトランペットを吹いていた。そこである日、新しいトランペットを買ってやるから楽器店へ行こうと誘った。だが彼はこのトランペットでいい、新しいやつはいらない、楽器なんてなんだっていいって言うんだ」(中山康樹著「超ブルーノート入門」 (集英社新書)より)
 ほら、これですよ、これ。

 特にオーディオは「はじめに道具ありき」みたいなところがあるから、高価な機材を揃えて、評判のアクセサリーで”武装”して、ほらいい音でしょう?というのは、高価な楽器を買えばろくに練習しないでいい演奏ができるみたいな歯がゆさがあるのだ。
 わたしも昔はブラウニーばりにケーブルなんてなんだっていいと豪語して、あえて高級品を避けて産業用の汎用ケーブルを使っていたけれど、インフラノイズのリベラメンテシリーズの音が素晴らしすぎて、全部これに入れ替わってしまった。やっぱりケーブルはこだわりのリベラメンテに限りますね!(おいこら)


« Too Darn Hot! | メイン | ヘアカラーをドラマティックに »