ニューオリンズとウィントン・マルサリス

 この夏のテーマはニューオリンズにしようかな?なんてぼんやり考えていた。いまだにジャズの本場はニューオリンズだと思ってる人は多いみたいだが、実際にジャズ(観光ジャズ)が聴ける場所はプリザベーションホールくらいしかないらしい。
 しかし、かつてフランスとスペインの植民地であった頃の面影を残すフレンチクォーターの街並みは一種独特の風情がある。軒先にたくさん吊り下げられたプランターを見て、今度シダの吊り鉢を探しに行こうと思ってる(^^;

 さて、ニューオリンズといえばサッチモことルイ・アームストロング生誕の地であるが、忘れていけないのがウィントン・マルサリスの出身地であり、父エリス・マルサリス、兄ブランフォード・マルサリスらマルサリス一家の出身地でもあるということで、俄然ウィントン・マルサリスに興味が湧いてきた。
 これまでなんとなくジュリアード音楽院卒業のエリート、ジャズピアニストである父エリスやサックス奏者の兄ブランフォードに囲まれた音楽一家で、幼い頃からジャズに親しんできたのだろうと勝手に想像していたのだが、中山康樹氏の遺作となった「ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?」を読んで、ウィントンがなりたかったのはクラシックのトランペット奏者でジャズなんて練習したこともなかったという話にショックを受けた。

 クラシックの演奏家が本物のジャズができるわけがないという偏見があったのだ。ウィントンのことを無機質でつまらないと嫌う人は多いけれど、ウィントンの音楽が偽物のジャズだと言う人はいないだろう。クラシックでもあれほどのレベルになるとジャズだろうと何だろうと易々と吹けてしまうのか!?それほどにウィントンのジャズは堂々として、取って付けたような「偽物感」がない。それこそ生まれ育った環境によるものか。
 思い起こせばわたしも床屋なんて全く興味なかったし、嫌で嫌でしょうがなかったもんなあ。そういう問題なのか( ̄▽ ̄;


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