店のストーリー

 早川雅章著「繁盛店は、なぜ3秒でお客様のココロを掴むのか?」には、「自分の店はいつの時代のどこにあって、お客様にどのような体験をしてほしいのかを考えることが大事」みたいなことも書いてあった。そんなもん現代の大阪でサラリーマン相手に商売してますねんではダメなのだ。たとえば「1950年代、南仏プロヴァンス地方の家庭料理を出す店」とか「1970年ごろ、フィッシャマンズワーフの漁港で獲れたてのロブスターを出す店」とか。ストーリー性が大事なのである。

 こういうのは当店めっちゃ得意。「禁酒法時代のシカゴ、アル・カポネの髭を剃るバーバー」または「1930年代のハーレム、コットンクラブで繰り広げられる華やかな黒人のダンスや音楽。ただし客は白人以外お断り」みたいな(^^;
 映画のように時代考証を正確に再現する必要はなくてあくまでも気分がそういう感じになればいいのである。1930年代にはMacもJBL4343も発売されてないし、アイリーン・グレイのサイドテーブルもアルコランプもまだ登場してないけれど、違和感を感じたり浮き上がってなければそれでいいのだ。かけるジャズによってちょくちょくテーマを変えるしw

 面白いことに、時代設定が「未来」とか、場所が「他の惑星」とか、誰も見たことないところにするとあまり商売が成功しにくい。レトロな居酒屋が流行るのは、客がそこに安心感を感じるからだという。なぜか床屋は未来志向の「ナントカ21」とか、宇宙船みたいな内装のところが多かったな…。


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