いくら払えば良い音が手に入るのか

 「いったいどのくらいの予算があれば良い音が聴けるのですか」とお客様に訊かれた。難しい質問だ。でもわたしだって本格的にオーディオを始めようと思った頃に同じことを人に訊ねたことがあって、やはり訊きづらいけどズバリ訊きたい、いくらあれば良い音が手に入るのかという問題だ。
 じつは「いくらぐらいのお金が必要か」ではなく「いくらぐらいのオーディオが欲しいのか」ということが最も重要なのであって、安いなら安いなりの良い音の出し方があるし、高ければ高級でリッチな鳴らし方が必要となってくる。もっと言えば、どのスピーカーを手に入れて鳴らしたいか、これに尽きる。

 まあ、当店で話してるのでJimmyJazzのスピーカーを例に出すと、JBL4343Bの現在の中古価格は程度の良いものだとだいたい40万くらいするのだろうか。昔はもっと安かったけれど、「JimmyJazzの使ってるスピーカー」ということで価格が高騰している(これはウソ)。それと鳴らすためのマッキントッシュのプリアンプとパワーアンプ合わせて、これも中古価格50万くらいか。それらを繋ぐケーブルも忘れちゃいけないオールリベラメンテで約10万円といったところ。ざっと計算しても100万は下らない。このほかにGPS電波を受信する機械やらデジタルをアナログに変換する機械やらスピーカーを空中浮遊させる緩衝材なども必要なのだが説明がややこしいのでとりあえず無視する(^^;
 ただ、これより安く良い音で鳴らす組み合わせはいくらでもあって、当店ではたまたまJBL4343を選んだためにこういった大掛かりなシステムになっているだけだ。

 と、話が大きくなったところで二人で表に出て、ショーウインドウに貼り付けてるブルートゥーススピーカーを指差し、これ良いでしょう?と自慢すると、「うわー、めっちゃええ音ですやん!これも高いんですか?」とお客様。あ、それ1500円です。「安っ!」
 音の値段はわからないものである(^^;


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