羽のように軽く小林桂

 どういう感じのジャズをかけたらお客様が喜ぶかぐらい、30年もやってればわかっているのだが、ついついハードなジョン・コルトレーンとか電化マイルスをかけてしまう。みんなが好きそうなソフトなやつばかりだと仕事に気合が入らないのである(^^;
 先日からブルートゥーススピーカーを表のショーウィンドウのガラスに貼り付けて、店の外にもジャズを流すということをやってる。通りすがりにフッと耳に入ってくるのはどんなジャズがいいか。そうだ、小林桂なんかいいんじゃないか?

 かけてたら案の定「入った時にかかってたのは誰ですか?」と、問い合わせがあった。女性シンガーだと思ったらしい。小林桂。男の人です。わたしのお気に入りは『IT'S A PITY TO SAY GOODNIGHT』。父親である小林洋のピアノだけをバックに軽やかにスイングする。幼少時はバレエを習っていたそうだ。納得。なかでも一曲目のオリジナル「IN MY WORLD」が秀逸。なんと日本語の歌詞である。日本語のジャズなんて美空ひばりが歌っても寒気がするが、この曲は嫌味がなく、老舗ジャズ理容室である当店でかけても全然恥ずかしくない。合格(なによエラそーに)。


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