デューク・エリントンの鏡

 近頃はバーバーショップがブームで、流行に敏感な男子は美容室じゃなくてバーバーつまりおしゃれな理容室を選んでいるという。彼らの行くおしゃれなバーバーショップとやらを調べてみると、入り口にアイキャッチのためのオートバイが置かれていたり、JBLのスピーカーを置いてジャズを流していたり、ひょっとしてパクられてる?という気がしないでもない。まさかね。でも、鹿の剥製を壁に飾ってたり、市松模様の床にしていたり?(^^;
 当店はアイデアを全てブログで公開しているから、以前から言ってるように、自分の商売に取り入れられると思ったら、じゃんじゃんパクってくださって結構。ただパクってくれたと思しき店の方が当店より繁盛してそうに見えるのが癪に障るのだが。

 さて今日は鏡の話。JimmyJazzの鏡は四角や丸型ではなくて、上部が波型にカットされたミョーな形になっている。内装の設計段階で「ひび割れたような鏡にしてくれ」と変な注文を出したら、デザイナーさんにさすがに嫌な顔をされた。フレディー・ハバードの『ブレーキング・ポイント』のジャケットみたいなのをイメージしていたのだが、最初から割れた鏡をつけるなんて言語道断ということで却下。代わりに仕上がってきたのがこの波型カットの鏡というわけだ。
 「おっ!なんかデューク・エリントンみたいや!」
 この鏡のどこがデューク・エリントンなのかと問われても説明に困るが、弧を描くようなメロディーラインというか、取り付けてみた時のフィーリングが「デューク・エリントン」だったのだ。映画「コットン・クラブ」のサントラ盤を聴きながら、ふとそんなことを思い出した。こういった当店ならではのストーリーはパクろうったってそうはいかない。


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