シンバルの不透明感

 エルモ・ホープの『ザ・ファイナル・セッション第二集』が素晴らしい。『第一集』の方も素晴らしいが、このホープのペダルを操りながら浮遊するピアノの音にクリフォード・ジャーヴィスのシンバルがカツーンカツーンと絡んでいくところなんぞ、もう至福のひとときである。ジャーヴィスのシンバルはきっとくすんだ真鍮の色をしているんだろうなぁと勝手に想像してしまう。

 よくオーディオマニアは「シンバルの透明感」とか「ピアノの透明感」などという言葉を使ってしまうが、シンバルもピアノも透明な楽器ではない。クリスタルピアノのようにアクリル板でできた透明なピアノもあるけれど、出てくる音はやはり透明ではなくしっかり鋼線の音がする。特にシンバルは、オーディオがいい音に成長するにつれ、聴感上の硬さがどんどん増していく感じがする。それは金属的な耳障りな音になるという意味ではなく、金物を叩いている実在感がありありと感じられるようになるということ。皆さんも是非『ザ・ファイナル・セッション第二集』で透明感と無縁のシンバルを聞いてみてください。おっともう廃盤なのか(^^;


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