歳末選曲の悩み

 クリスマスシーズンなので、店内のBGMは全てクリスマス音楽、といきたいところだが、そんなもん聴きたかねえよ普通にジャズ流せよというお客様もいらっしゃって、ジャズとクリスマス曲を数曲ごとに交代でかける、ということを毎年やろうとするもこれがどうしても上手くいかない。
 ジャズを聴く気分と、クリスマス曲を聴く気分とでは向かうベクトルが違っていて、聴く側の気分の切り替えが上手くいかず、どうにもちぐはぐな印象になってしまうのである。

 たとえジャズマンが演奏するジャズ理論に基づいたクリスマス曲であっても、クリスマスの神聖な気分とジャズのやるせない気分とは相容れないものがある。だから最初はジャズとクリスマスソングを半々にかけていても、そのうちクリスマスソングばっかりかけるようになってしまう。人間には場の空気を読んで順応する能力が備わっているけれど、そうコロコロと変えられたらどっちに合わせていいかわからず落ち着かない。ひとつのオーディオシステムでジャズとクラシックが上手く鳴らないのも、本当は装置の性能ではなく、聴く側の感性が瞬時に切り替わらないせいかもしれない。


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