スピーカーから立ち上るオーラ

 「マイルスを聴け!」と叫び続けた音楽評論家の中山康樹氏が亡くなって早10ヶ月。マイルス・デイヴィスのアルバムの中でも生前ナカヤマさんが「これはいかん」と酷評していた『Aura』が好きで最近よく聴いている。生きてるときは「『Aura』良いですね」なーんて恐ろしくて言えなかったのだ(^^;
 初っ端の「イントロ」を除く曲名が全て「ホワイト」「イエロー」「オレンジ」「レッド」「グリーン」等、色の名前が付いていて、マイルスの発するオーラの色を表してるという小癪な演出。それにしても「エレクトリック・レッド」って何色やねん?

 じつは昔よく行った天王寺のジャズ喫茶「トップシンバル」のリクエストノートには、この『Aura』に「一度は聴くべし!」のスタンプが押されていて、ずいぶん評価が分かれるアルバムなんだなと思った。北欧サウンドというか、ちょっと綺麗めな音なので、マイルスのドバー!!と出てくるダーティーな音を期待すると物足りない感じがするのだが、いま当店のフィルタライザー巻き巻きのサウンドで聞くと、ジョン・マクラフリンのディストーションギターの倍音やオーケストラのアンサンブルもじつに美しい。マイルスがオープントランペットをバリバリと吹きまくる「オレンジ」なんかもう最高の最高で最高なのである。


« そうだ京都へ行ってきた | メイン | オーディオマニア向け玄関マット »