情報量より音楽としてどうかが問題だ

 村井裕弥さんの書籍「これだ!オーディオ術2: 格闘篇」では、ファイル再生との格闘についても言及されていた。
 村井さんは昔から新技術や新しいフォーマットに対して積極的で、かつて廉価版SACDプレーヤーを持って当店のイベントに参加してくださったこともあった。あのときはビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」を試聴したのだが、CD、アナログ、SACDと聴き比べる合間に、わたしがイチビってパソコンからmp3を鳴らすと「アホかこいつは?」というような目で睨まれた(^^;
 まだその頃はUSB-101のような優秀なD/Dコンバーターもなく、アナログのイヤホンジャックからラインにぶち込んだだけだから、まあそれほどいい音ではなかったのだが、正直なところわたしはmp3がそれほど音が悪いとは思ってないのだ。同じ条件でハイレゾやらDSDやら聴き比べたら、そりゃあmp3よりこっちのほうがいいよと言うかもしれないが、音楽としてダメかというとそうでもない。YouTubeのストリーミング再生だって音楽として充分楽しめる。ただ、ダメなのは音楽の形をいじくりまわして破壊する再生の仕方なのである。


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