マニアは滑稽結構

 インフラノイズのSPリベラメンテは、オーディオ入門者にぜひお勧めしたいスピーカーケーブルの大傑作だが、結構なお値段で、いちばん短いSPL-1.3でも四万円以上するから、もしかしたら入門者の持ってるアンプやスピーカーより高いかもしれない。四万円のアンプを10万円のものに買い替えても、この音は絶対に出ないと思うけれど、やはり初心者にアンプより高いケーブルを買えというのもどうかとは思う。
 ケーブルに限らずオーディオは高価である。一般の人が聞いたら刮目するであろう値段の機器およびアクセサリーを、とっかえひっかえ楽しむマニアたち。高価であるがゆえに、門外漢には「ほんとうに値打ちがわかっているのか」という疑問もあるだろう。もちろん本人は、価値があると思うからこそ金を出すのだが、実際に音の違いを聞き分けて、その違いに価値を認めてるのかというと、これはずいぶんと怪しくなってくる。
 たとえば、ちょっとトイレに行ってる間に、トーンコントロールをいじったり、おまじないのように貼ってある音質改善アクセサリーを取ったりして、戻るなり、「むっ、音が違うぞ!何かしたな?」と即座に反応できるマニアは千人にひとりもいるかどうか。ほとんど機嫌良くそのまま聴いているものなのだ。じつに滑稽である。それが高価であればあるほど、マニアが情熱を注げば注ぐほど滑稽さは倍加する。
 かく言うわたしも、これにはからきし自信がない。でもJimmyJazzの音が悪化すると、即座には無理でも、二週間ほど後には何かおかしいと感づくと思う。それでは感づいてないのと一緒かもしれないが(^^;


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