SPリベラメンテでギターをかき鳴らせ!

 スピーカーケーブルをインフラノイズのSPリベラメンテに替えて、あまりにもギターがよく鳴るので本日はギター特集。ジャンゴ・レナート、チャーリー・クリスチャン、ケニー・バレル、ジョージ・ベンソンからパコ・デ・ルシアまで、それぞれ個性的で素晴らしい音色を楽しんでいる。商売柄きたない言葉はなるたけ控えたいが、今までの音なんかフン詰まりである。ウン○である。ぜんぜんあきません。

 オーディオにおけるギターの再生はとても難しい。誰もが知っている音色ではあるが、電気的にボリュームをあげて再生すると、弦を爪弾く際に必ずといっていいほど「ウッ」という音にならない音がかぶってくる。そのため、直径わずか1ミリ程度の弦が、まるでその何倍もあるような太いイメージで再生されてしまう。オンマイクの録音だと、それが特に顕著で、どうしても生ギターの音色に聞こえないのだ。

 SPリベラメンテには、その「ウッ」がなく、音の「引き」がはやい。推測だが、これまでスピーカーケーブルは音圧によって揺らされ、エコーのようなものが再生音にかぶっていたのではないか。それが時間差でベールをかぶったように余韻が残り、音楽につきまとっていたのだと思われる。音を長く引っ張れる管楽器やバイオリン、チェロなどの弦楽器なら多少エコーが乗っても気がつかないけれど、ギターや三味線等弦を弾いて減衰していく特徴を持った楽器は、この贋エコーが歯切れのよさをマスクしてしまうのだろう。

 これをすっきりさせるために、一昔前はカーボン素材がよく使われた。カーボンをケーブルに巻いたり、インシュレーターとして使用すると、モワモワしていた霧が晴れて、ずいぶん明瞭になったものだ。ただしカーボンは、音楽ソースに元々入ってる余韻まで消してしまうという副作用がある。なかなか難しいのである。
 そこへいくと、このSPリベラメンテ、じつによくできている。音楽に不要な滲みだけがすっかり消えてしまい、しかも和音が正しく響くので、弾いては減衰し次の和音に移るガット弦の響きなんて、もう息を飲むほどに美しい。

 毎回、リベラメンテの新作が出るたびに、激変して評価が一変したソフトや、何十回も聴いているのに初めて聴いたような衝撃を受けるソフトが何枚か出るけれど、その枚数たるや歴代リベラメンテのなかでもダントツの一位で、いかにスピーカーケーブルで問題が生じていたかを、改めて考えさせられた。

※LIBERAMENTE 関連エントリー


« SPリベラメンテでフレッシュなサウンドがほとばしる! | メイン | 正しく減衰するスピーカーケーブル »