SPリベラメンテでフレッシュなサウンドがほとばしる!

 どこかのホテルが、その場で搾った果汁でないものを「フレッシュジュース」と表記して販売していたと騒ぎになっていたが、ただいま当店では、スピーカーからまさに搾りたての果汁のようなフレッシュなサウンドがドバドバ飛び出してきて、うひゃあ、たまらんなあ、もう堪忍してえな(笑)という状態なのである。生演奏でもないものをフレッシュと表現したら、虚偽表記となって問題になるのだろうか?まあよろしい。インフラノイズのスピーカーケーブル”SPリベラメンテ”を繋ぐと、濃縮果汁還元CDも生搾りCDに変化するのだ。どうだ、まいったか。

 偉そうに申しておるけれども、SPリベラメンテ接続初日は、どうにも情けない音しか出ず、「これは困ったことになった」と顔面蒼白、一時はあきらめて元のビニール平行線に戻し、当分しらを切るかと思ったほどである。というのも、青いウールに包まれたSPリベラメンテ、切った髪の毛がつくと困ると思い、地べたに這わせていたこれまでとは違う方向へ引き回したのだが、これがいけなかったのだ。
 汗だくで重いスピーカーを動かし、これまた重いパワーアンプを動かして接続したのを外し、ふたたび元のビニール平行線と同じように接続しなおすと、ようやくまともな音になった。少々毛がつくのには目をつぶろう。あかん音は、なんぼ待ってもあかん音や。チンパンジーをじーっと眺めてても人間になることがないのと同じである。

 リベラメンテのスピーカーケーブルが出たというのは、当たり前のようでいて、当たり前ではない。こんなスピーカーケーブルは、過去どのメーカーにも類を見ない。何万種類と販売されたであろうスピーカーケーブルのうち、同じ理論でチューニングされたものはひとつとして存在しなかったのである。その威力たるや絶大で、うまくいけばシステムの根本的な弱点が根こそぎ解消する。
 音場の開放感がまた格別で、奏者は両スピーカーの幅を大きくはみ出して定位する。今まで閉塞感に苛まれていたのだ。これじゃあ性格も暗くなるはずだ。

 個人的に嬉しいのは、ジャズをはじめする黒人音楽の、より黒っぽい表現や、ゴスペルとか、カリプソのスティールドラムとか、あらゆる民族音楽に潜む土着的な要素がストレスなく解放されたことである。
 ニーナ・シモン、クラーク・テリー、モンティ・アレキサンダー、カエターノ・ヴェローソ、ディジー・ガレスピー、エスビョルン・スヴェンソン、ゲイリー・バートン…、ああ!なんと鳴らないソフトの多かったことか!オーディオがトチると、いい演奏も下手くそに聞こえてしまうのである。熱演をないがしろにして彼らにはたいへん失礼した。
 これほどまでに変化すると、嬉しい反面、残念で、なんで今までこういう音で聴けなかったのかと悔しくてたまらない。もっとも、今までSPリベラメンテが存在しなかったのだから、言ってみたってしょうがない。やっとインフラノイズがわたしの感性に追いついてきたのさと悪態をつくくらいである。

※LIBERAMENTE 関連エントリー


« SPL-11.7到着 | メイン | SPリベラメンテでギターをかき鳴らせ! »